ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

改めて「原産地呼称」

2016年06月24日 02時37分29秒 | ワインの事
昨日のワインメーカーズディナー。

アルザスの鬼才マルセルダイスの息子マチューダイス氏を迎えてのものディナーでした。


マルセルダイスと言えば「アルザスは葡萄品種で語られるけど、違うんだ」「その土地土地の個性なんだ」ということで父であるミッシェルダイスがムーヴメントを起こしたドメーヌです。


つまり・・・・

大きな男であれ痩せた小男であれ、男であれ女であれ、大阪で生まれ育ったら「大阪のDNAでっせ」

「あ、あいつら大阪出身かな?」と聞いていたら、判る人には「泉州人やしよ」とか「河内弁やんけ」とか・・・・


それは親がどこの出身であれ、自身が生まれ育った環境が大事なんですよ、という教訓です。

そうなると品種は「後から意味づけするもの」としか言えません・



ダイス一族の象徴でもある「混植混醸」の話では「光の共有」ということが言われますが、温暖化の今では「暑くないように光を回避する」という「共有」もあると聞きます。


「何故、そこに植えるのか?」

「昔から植わっていたから」


シンプルな答えです。


それが全てとするとソムリエも困りますし、そうでない考えも理解します。


しかし、昔からダイスのワインには惹かれます。

来月のグラスワイン、楽しみにしていてください。


              樋口誠