ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

昨日は「老舗感」と「新規挑戦」

2016年06月02日 01時26分01秒 | ワインの事
久しぶりのワインメーカーズディナーはカリフォルニアはナパヴァレーの老舗「ジョセフフェルプス」

フラッグシップの「インシグニア」は今は当たり前の「プロプライアタリーレッドブレンド」と言われる葡萄品種を表示しないワインの元祖でもあり、同じナパでローヌ系品種を最初に試したりしたワイナリーでもあります。

私の若い頃は、そのローヌ品種をよく使ったものです。


つまり「老舗」であって「新規挑戦」なんですね。


少なくてもカベルネ系ブレンドやシャルドネ、ソーヴィニヨンブランは「俺はカリフォルニアだぁ」と主張する強さや濃さが明らかに感じられます。

多くの方はそれを感じられていたようですし、好意的に受け入れておられたと感じます。


半面、最近では、その「濃厚さや濃さを捨てよう」というムーヴもあったりします。

例えばシャルドネやピノノワールは「暑いナパで造らずに涼しいソノマで造ることに転換」と彼らは言うのですが、裏返せば「カベルネやメルロなどは暑いナパで良い」と言うことなんですね。

私にはこのジョセフフェルプスのようなスタイルは「あって欲しい」スタイルで、「むしろ和の食事や和の食材に合わせやすい」とすら思っていて大事なカテゴリーなんですね。





私にはそれが「イサギヨイ」と感じます。

と同時に「続けてね」と応援したくなります。


軽やか、とか冷涼というのを否定はしませんが、横並びはどうなん?というか不自然です。

昔、吉田拓郎さんの歌の歌詞に「自然に生きてるって判るなんて、あー、なんて不自然なんだろう」ってのがありました。

まさにその通り。



昨日のワインは「カベルネはナパに任せろ」「ソノマでシャルドネを引きうけるけど魂は同じカリフォルニアやでぇ」とシャウトしているように感じたのは私だけでしょうか?



さて、それを感じたい方は今日2日なら少しですが使用した全5アイテムお試しいただけます。

早いもん勝ちです(笑)


             樋口誠