こういう時に思い出しますが・・・・・

この2、3日は高倉健さんへの哀悼の記事や番組が続いています。

私の中でも１，２を争う男優さんでした。
ほんとのスーパースター、です。

かの「ブラックレイン」の撮影中は前職のホテルに滞在しておられ、何度かお顔を拝見していましたが、噂通りの寡黙な方でした。
今にも「不器用ですから」とおっしゃられそうな「う～～ん、かっちょえええええ」方だったことを覚えています。

さて、その健さん、文化勲章を少し前に貰ってらっしゃいました。


なんだかな～～

「今頃かい？」っていうのが、こういう時（有名な人が亡くなった時）に思い出すことです。

もっと上の勲章や褒章を政治家や公務員を長く務めたというだけの方も沢山貰っているのに、本当に活躍し国民に大きな喜びや力を与えた人には80歳を超えてやっと、ですか？って思うのです。




健さんに対する国民栄誉賞を今頃検討中とか・・・・・・


この制度にいたっては基準が全くわかりませんね。

松井選手やなでしこジャパン、高橋尚子さんが貰ってらっしゃいます。個人的に恨みはありませんし、むしろ尊敬していて受章に値すると思うのです。

が、オリンピックを3連覇した柔道の野村選手や、それに値する田村亮子さん、ボクシングの具志堅さん、山田洋二監督、あの吉永小百合さんも未だ・・・・・
かつての男子器械体操などは世界選手権とオリンピックを合わせて団体総合で10連覇、個人の金メダルも半端な数ではありません。偉大です。が、未だ。


いやいや、樋口よ、他にいるだろ!!!と言われるかも知れませんが上記の人も十分に値すると思うんです。
（盗塁の福本選手や、イチロー選手は辞退しています。福本さんの「立ちションできひんようになる」という話は有名ですが、それは別の話です。）


褒章、勲章は毎年凄い数の人が貰っているのだから国民栄誉賞ももっと沢山の方にあげるべきだろうと思うんですが違うでしょうか？

少なくても「選挙前に時の総理大臣の意向で」なんてことは辞めて欲しいな、亡くなってからでなく御存命中に差し上げて欲しいな、と・・・・・・



あとマスコミの方にお願いです。
紫綬褒章や黄綬褒章などで華々しい活躍をされた方の報道は大きくされますが、紅綬褒章＝自己の危険を顧みず人命の救助に尽くした人に授ける章＝などは大きく報道されないのも残念です。

どうぞ派手な世界だけでなく地味だけれど本当に大事な事をした人にスポットを当ててやって欲しい、と思う今日この頃です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　樋口誠