「雨月物語」 溝口健二監督 1953年 大映映画
を観る。
面白かった。
ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したというこの作品は、上田秋成の雨月物語から「蛇性の婬」と「浅茅が宿」をベースにしたもの。原作とは印象が違うけれど、映像も美しく、夜も遅いから途中までにしょうと思いつつ、最後まで観てしまった。
この映画は、京マチ子が凄い。つい、魅入ってしまう。
を観る。
面白かった。
ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したというこの作品は、上田秋成の雨月物語から「蛇性の婬」と「浅茅が宿」をベースにしたもの。原作とは印象が違うけれど、映像も美しく、夜も遅いから途中までにしょうと思いつつ、最後まで観てしまった。
この映画は、京マチ子が凄い。つい、魅入ってしまう。
溝口さんの映画はカット割りが少ないから集中力がいります。黒澤明監督の映画はカット割りと編集を駆使する事によって動体視力が働くから飽きないけど、溝口さんのはボーッとしてたら寝てしまいそうになります。 事実山椒大夫で爆睡しました。
カット割りって映画作りの秘密兵器なんですよね、役者がヘマしても尻拭いが出来る。 逆に溝口さんみたいにロングショット多用するには役者さんに負担がかかるんで、そこが特にスゴいなと思います。
小津の「東京物語」が、そもそも昔の日本映画をいろいろ見ようと思ったきっかけなのでした。とてもよい映画でしたね。
今は、木下恵介の「カルメン故郷に帰る」を観はじめています。
ぺんぺんさんは、昔の日本映画に、詳しいですね。うちは、妻が昔から昔の日本映画が好きだったのですが、僕は見たことが皆無だったので、新鮮なんですね。
ちなみに、黒澤は、見たことがありません(笑)。最初はなにがいいでしょうかね?
僕は、ロングショットが好きで、だからアンゲロプロスとか大好きなんですね。一歩間違えると寝てしまう、その緊張感がいいですね。
カルメン故郷に帰るは去年BSで観た覚えがあります。文化が複雑に絡まった描写で違和感を感じたなぁ。
黒澤映画はどれ観ても良い物だと思います。勿論「七人の侍」は言うまでもないですが、、、ただ、徹底した「戦国時代の日本語」を表現しているから何を言っているのか分からない。(字幕付きのをお勧めします。) 程よいロングショットも冴えてますし、背中に電撃走りますよ。
他に良い日本映画といえば稲垣浩監督の作品もおすすめですよ。それに稲垣監督の「宮本武蔵」に出てくる八千草薫、めちゃくちゃかわいいし。
日本での初めてのカラー映画、とか言うものですよね。
それがかえって違和感があると感じた事だけ覚えています。
私は映画の作り方など考えずに単純に見ているので
「七人の侍」は分りやすくて好きです。
ぺんぺんさんが仰るとおり言葉は当時の言葉を話しているのですが
ストーリーがちゃんと引っ張っていってくれます。
黒澤作品全部は見ていませんが、ぺんぺんさん同様
どれもよい映画だと思います。私は「七人の侍」がやはり一番好きですが。
映画の話始めたら止まらない・・・。
今度見てみます。
「カルメン・・・」は、僕にはとても面白かったですよ。「雨月物語」より好きです。ずっと笑いながら観てました。明らかに日本的なものを映しているのに、どこか無国籍な感じが漂っていて、素晴らしい技量だなあと思った。