美しい小説:4
「黒い郵便船」
別役実著
劇作家として有名な別役実氏の、初期長編。
この本は、高校の時に理系に進んだ友人から借りて読んだ。
他の、別役氏の短編集二冊と一緒に。
短編はどれも面白かったけれど、この長編には、衝撃を受けた。
淋しく、けれどもどこか安らかな午睡の中に溶けて行くような作品。
「ニライカナイ」という言葉も、この作品ではじめて知った。
ちなみに、この本は三一書房から出ていて、サブタイトルが「別役実童話集」となっている。本の大半がこの長編だが、ほかにも教科書に採録されていた「空中ブランコ乗りのキキ」や、後に連作短編集として、まりのるうにい氏の装丁で出版された「X氏」のシリーズも一作、収録されている。
「黒い郵便船」
別役実著
劇作家として有名な別役実氏の、初期長編。
この本は、高校の時に理系に進んだ友人から借りて読んだ。
他の、別役氏の短編集二冊と一緒に。
短編はどれも面白かったけれど、この長編には、衝撃を受けた。
淋しく、けれどもどこか安らかな午睡の中に溶けて行くような作品。
「ニライカナイ」という言葉も、この作品ではじめて知った。
ちなみに、この本は三一書房から出ていて、サブタイトルが「別役実童話集」となっている。本の大半がこの長編だが、ほかにも教科書に採録されていた「空中ブランコ乗りのキキ」や、後に連作短編集として、まりのるうにい氏の装丁で出版された「X氏」のシリーズも一作、収録されている。