漂着の浜辺から
囁きのような呟き。
 




 この前の日曜日、妻と「田浦梅の里」へ出かけた。
 もう随分と前、十年以上も前になるだろうか、一度家族で出かけたことがあって、だから今回は久々の再訪である。
 京急田浦で電車を降りて、国道沿いに延々と歩く。
 JRの高架を超えたあたりで道を折れ、山へと向かう。
 細く、急な道を登ってゆく。
 眺めが次第に良くなってゆく。振り返ると、横須賀の海が見渡せるようになる。
 梅の木のアーチをくぐりながら、急な山道を、さらに山頂へと向かう。
 山頂からは、梅の彼方に、広がる海の光景を見ることができる。この光景が、「田浦梅の里」のウリである。
 この日は、残念ながら梅はまだもうひとつ咲ききっていなくて、花というより、木の枝の向こうに海が見えるといった感じだったが、それでも暖かくて風もほとんどない日だから、とても心地よかった。山頂で、梅の枝の向こうの海を見ながら、妻と並んで、ビールを飲み、弁当を食べた。凧揚げをしている子どもたちが、たくさんいた。
 この梅の里には、フィールドアスレチックがある。
 昔は、娘が喜んでやっていたが、十数年ぶりの再訪で見たアスレチックは、まだあるものの、記憶の中の設備とは随分と変わってしまっていた。すべて、取り替えてしまったようだ。カラフルでスマートで、安全性は増したかもしれないが、あまり面白くなさそうである。もっとも、遊んでいる子どもたちはそれなりに楽しそうだから、余計な感想かもしれないが。
 帰りは、横須賀中央まで歩いた。軍関係者で賑わうドブ板通りをそぞろ歩き、三笠公園に寄って、一休み。米軍施設を目の前にした三笠公園は随分と皮肉な場所だなと、何度来ても思う。なまじ日露戦争にたまたま勝ってしまったから、おかしなことになってしまったのかもしれないね、と妻と話す。そろそろ寒くなり始めていたが、ぼくはここで暮れはじめた海を眺めながら、もう一本ビールを飲んだ。妻は甘いお菓子を食べていた。目の前でたった一羽だけ水鳥が、何度も海に潜ることを繰り返していた。

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 GW中に、久々に家族で三浦半島の「三浦・岩礁のみち」を踏破した。三浦海岸駅からバスで松輪へ向かい、そこから大浦海岸、剣崎、江奈湾を経て、毘沙門天、盗人狩に至る、海岸線に沿った道だ。全長で、十数キロほど。
 連休中でいちばん天気が良い日で、歩いていると汗ばむほど。随分と日焼けした。ちょうどスーパームーンが話題になった日でもあり、大潮だったから、途中で数カ所、「ここは行けるかな」と思った場所もあったけれども、そう思うたびに、どういうわけか向こうから猫がやってきた。海中に付き出したコンクリートの足場の上をむこうからやってきたり、細い足場を渡ってきたり、まるで「大丈夫、行けますよ」と言ってくれているようだった。何度も三浦半島には足を運んでいるけれども、このあたりでこれだけ猫を見るのは初めて。
 終点の宮川町のバス停に到着したのは四時を過ぎていたが、男三人、女二人の初老の男女のグループがいた。道が混んでいたようで、バスは三十分以上遅れていたようだが、タイミング的に、ぼくたちはちょうど良い時間にバス停に到着したようだった。バスは満員。三浦海岸駅近くでまた渋滞になり、運転手さんの「ここで下りて歩いた方が早いと思われる方は、どうぞ下りてください」とのアナウンスで、ぼくたちは下車して、夕方の三浦海岸を歩いた。先ほどのグループも一緒に下りた。ぼくは近くのファミマでカップラーメンを買い、海岸で食べたが、そのとき妻が、「さっきの人たちの中の一人、石橋蓮司に似ていなかった?」と言い出した。ということは、あの女性の一人は緑魔子ということだろうか。確かに、かなり似ていた気もする。考えれば考えるほど、そうだったんじゃないかという気がしてくる。だが、確信は持てないし、いまさら確かめるすべもない。なので、いまだに謎のままだ。

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 先日は三浦半島の三戸海岸へ出かけた。
 三浦半島へ出かけるのも、以前はあれほど頻繁に足を運んでいたことを思うと、ずいぶんと久々のことだ。
 宅地造成のために開墾されていた土地を左手に見ながら、三戸海岸までの長い道を歩く。宅地として開拓されていたはずなのに、いつのまにか畑になろうとしているようだ。宅地として造成するのは諦めたのだろうか。この景気だし、まあそりゃそうだろうなと思う。
 海岸線は、一部が崩れている。地震の影響だろうか。水戸浜を通り過ぎて、その先の小さな砂浜へと向かう。先客は、白人の家族と、ふんどし姿のおっさんが一人だけ。よくその下で休んでいた木が倒れている。以前から傾いてはいたが、完全に倒れてしまったようだ。
 今年海に入るのは、これが初めて。もしかしたら、今年はこれが最初で最後の海水浴ということになるかもしれない。
 お盆だということもあるのだろうし、平日であるということもあるのだろうが、ずいぶんと人が少なかった。真夏の水戸浜でこれほど人が少ないのもあまり覚えがない。原発事故がやはり影響を及ぼしているのだろうか。その代わりといってはなんだが、ふんどし姿のおっさんを何人も見た。あまりこれまで見たことのないものだ。自分で自分の姿を撮影したりしている。ここはそういうスポットになったのかなとふと思った。
 海に入って、二時間ほどシュノーケリングをして回る。海の中が、なんだか寂しい感じがする。いつもこんな感じだっただろうか。魚も少ない気がするし、海藻も少ない気がする。気のせいならいいのだけれど。
 泳いだ後、歩いて黒崎の鼻へと上る。誰もいない。完全な貸切り状態。ビールを持って来たかったなとつくづく思う。穏やかで、静かな光景。
 駅までの長い畑の中の道を歩きながら、ふと周囲の畑にほとんど何も植わっていないことに気づく。耕作はされているのだが、一面に茶色の土しか見えない。いつもこうだっただろうか。いつもはたくさんの作物があったと思うのだが。これもあるいは、なにかの影響なのだろうか。

 

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横浜  



 GW初日の29日、横浜に出掛けた。横浜には本当によく行くのだけれども、受験があったので、しばらく来ていなかった。地震があったせいで、受験が終わったあともしばらくは行かないままだった。
 天気もよく、フリーマーケットを覗いたりしながら、横浜の春を満喫していたのだが、「横浜開港資料館」の前を通りがかったとき、せっかくだからと、閉館時間が迫ってはいたが、入ってみた。目的は、関東大震災における「エンプレス・オブ・オーストラリア」の救助活動の資料。その乗員名簿がないかと思った。以前翻訳していた、ホジスン作とされていたこともある「RMS Empress of Australia」という作品が、本当は誰が書いたものなのか知る手がかりになるかもしれないと考えたからだ。本当は時間がないと思ったので、入らないつもりだったのだが、受付で「『エンプレス・オブ・オーストラリア』」の資料がありませんか」と尋ねたところ、司書の方が親切にも、探してくれるということで、妻と娘を置き去りにしたまま、ふらりと一人で入ってしまった。結局は見つからなかったものの、「何かがわかれば教えます」と言っていただいた。家に帰ってから、ちょっと色々と見ていて、ヒントになりそうなものも見つけたのだが、まだかなり曖昧な情報。
 その後、中華街をちょっと回ったあと、いつもの大桟橋へ。まさにかつての「エンプレス・オブ・オーストラリア」号の活躍の舞台。夜景は、多少節電のため光が少なかったけれども、やはり美しいものだった。なんだか、懐かしい感じさえした。

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鎌倉  



 昨日は鎌倉へ出掛けた。この二三ヶ月は、全くといっていいほど休みがなかったし、娘の受験や地震もあったので、遠出するのは久々。
 大船で電車を下りて、大船観音を頭上に見上げつつ、駅前の商店街(いい感じに充実していた)でお弁当を買い込み、そのまま鎌倉方面に向かって歩く。途中で、鎌倉中央公園という谷戸の地形を保存した広い公園で昼食兼花見をする。この公園には初めて来たが、よい場所だった。その後、鎌倉駅の方を目指して歩き、人ごみの中を鶴岡八幡宮へ。台風で倒れたという大銀杏を横目に、お参り。その後、源頼朝公の墓参り。僕は頼朝公のファンなのだが、墓参りをするのは初めて。源頼朝は、なぜかあまり人気がない。人気の高い義経や龍馬なんかよりも、実像はずっと器も大きくて理想も高く、信念も揺るがなかった魅力的で傑出した人物だと僕は思うのだが、天皇制を軸とする教育ではそれも仕方がないのか。八幡宮からほど近い場所に、墓はひっそりとあった。
 鎌倉散策の〆に、由比ヶ浜の海岸へ。海岸からの帰路で、御成小学校の脇を通る。この小学校は、養老先生の出身校ということ。外観を見ているだけで、中に入ってみたくてたまらなくなる建物。

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昨日は家族で江ノ島へ初詣。
もう何年も前から、この時期に江ノ島に参るのが恒例になっている。そして、いつも小さなお守り入りのおみくじを引く。気がつくと、財布の中にはその小さなお守りが増え続けている。ご利益があるのかどうかはわからないけれども。
波はかなり高かったものの、風はそれほどなく、この時期にしては暖かい一日だった。お参りの後は、釜揚げしらす丼を食べ(禁漁期なので生しらすはない)、稚児が淵に行き(けれども、波が高くて、下りられなかった)、その後は七里が浜の方まで歩いた。真夏の湘南はちょっと行く気がしないけれども、季節外れの穏やかな湘南は、とても好き。


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諸磯  



 昨日は、今夏初めて海で泳いだ。
 三浦半島の諸磯。三浦で泳ぐとなると、この数年は大抵ここになる。
 いつもは電車で来るのだが、なんだか電車に乗るのが面倒になって、今回は車で向かった。なんだかんだ言って、車の方が楽なことは楽。ただ、歩くという愉しみが薄れてしまうのは確か。
 普段に比べると、ここも比較的人がいたが、やはりのんびりとした感じはいい。
 たらたらとシュノーケリングをして回っていて、写真は余り取らなかった。

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 昨日は、一昨日とはうってかわって、穏やかな一日。それで、久々に三浦半島へと出かけた。
 三崎口には、若い人が大挙していた。ロックの学園が開催されていたのだ。そういえば言ってたなと、いまさらのように思い出す。ここにこんなに人がいるというのもあまり見ない光景で、ロックの学園にもちょっと興味をそそられたが、今日は海が見たかったので、当初の予定どおり、長浜海岸へ向かった。
 昨日は小潮だったようだ。海も穏やか。浜の岩場には地元の人たちらしき姿があって、海藻などを取っていた。天草をとっている人が多いようだ。風もなく、寒くもなく、暑くもなく、良い気候。ただ、前日の強風の影響か、たくさん海藻が打ち上げられている。昼食をとりながら、しばらく長浜海岸で親子三人で磯遊びをして、磯の生物をからいかい、久々の三浦の海を堪能した。その後、海岸を荒崎まで歩いた。
 荒崎の手前では、相当に広い岩場一面に、ヒジキなどのホンダワラ類がびっしりと密生していた。上の写真は、わかりにくいけれども、その光景。

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昨日の日曜日は、恒例の江ノ島詣で。
ちょっと風邪をひいていて、喉が痛かったけれども、とくに熱もないし、かえっていい気分転換になった気がした。暖かかったしね。

神社では、すぐにひけるので、毎年おまけ付きのおみくじをひく。200円。今年は招き猫が出た。招き猫、以前にも出たことがあるな。でも、何を招いてくれたんだっけ?全然覚えてない。だいたい、去年が大吉だったのか中吉だったのかも覚えてないんだから、仕方がないな。

それにしても、毎回書いてる気がするけれども、江ノ島は人が増えた。ひなびた感じが好きだったので、島の人には悪いけれども、ちょっと淋しい気がしないでもない。

夕方になって、空気が冷えてくると、西の方に富士山のシルエットがうっすらと見え始めた。

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 湘南のモンサンミッシェル……というわけにはゆかないか。
 
 江ノ島は、年々観光に来る人が増えている気がする。
 十年前は、そんなに人はいなかったと思う。今の三分の一くらいだったんじゃないか。近くて、旅行気分が味わえる場所として、注目を集めているのだろう。
 元々は、精進落としの場所だったとか聞いたことがあるけれど、そういう意味では今の状態も本来の姿なのだろうか?

 湘南は、いつ来ても明るいと感じるところがいい。
 真夏だけは、人が多すぎてちょっと足が遠のくけれども。

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 久々に逗子から江ノ島までを歩いた。
 正確には、逗子から鎌倉まで歩き、そこから江ノ電に乗って江ノ島まで行ってしまったのだった。逗子から披露山を経て鎌倉まで、かなり寄り道をしていたので、時間がなくなってしまったのが第一の理由。面倒になったというのが第二の理由。
 すっきりと晴れ渡ったとても気持ちの良い一日で、たのしい散歩になった。途中、久々にアオダイショウの子供を見たり、十五歳くらいという猫に出合ったり。(ミーという猫だとかで、近所の通りすがりのおばあさんが、「この猫は運のない猫で、飼い主が五人くらい代わっているのよ。でも、器量がいいから、みんなに可愛がられているおばあさん猫なのよ」と教えてくれた)
 海岸は、先日の台風の爪あとがそこかしこにあった。江ノ島の岩屋も、台風の被害のために閉鎖されていた。

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諸磯  



 今日は朝から三浦半島の諸磯へ。
 なんと、海に行くのは今夏初。
 ずっと、天候がいまいちだったり、用事があったりして、行きそびれていたのだ。

 今年はちょっと生物が少ないように感じたが、久々の海はやはり気持ちよかった。
 写真も、あんまりいいのがない。ここにアップしているのは、ゴンズイ。球になって移動する習性のある魚。見ていると、面白い。ただし、ちょっかいを出すと刺すので注意。

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 久々に三浦半島へ。
 三戸浜周辺で半日を過ごす。
 天気は良かったのだが、風がすごかった。
 一日風に吹かれると、さすがに疲れる。
 それでも、よい気分転換になった。

 今朝、忌野清志郎さんの訃報を聞いて驚いた。
 きっと持ち直すと思っていたのだけれど。
 坂本龍一とのコラボで「いけないルージュマジック」を聴いて(というよりも、映像も込みで観たという方が正しいのかもしれないが)驚いたのが、忌野清志郎という名前を知った最初だった。子供だったから、世の中にはなんて変な人がいるんだろうと、軽くショックを受けたものだった。あれから随分たつが、曲を聴くと、いろいろと思い出すことがある。そういう人は、多いだろうと思う。
 合掌。

追記:
 youtubeにアップされていた、ハナレグミとの「サヨナラcolor」を見つけたので、リンクを貼ります。曲は、永積タカシさんの曲なんですけどね。

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 天気の良い日曜日。夫婦で横浜へ向かう。
 横浜のみなとみらい地区は、これまで見たこともないほどの賑わい。
 いつも、それなりに人はいるのだが、こんなに人がいるのは初めて。
 どうしてなんだろう、と思ったが、やがてその理由が分かった。
 横浜開港150周年記念の目玉である、「ラ・マシン」のイベントがあるのだ。
 午後二時過ぎ、赤レンガ倉庫で二匹(?)の巨大な機械蜘蛛が動いている姿を目撃。圧倒される。まさにスチーム・パンクの世界そのままである。蜘蛛は、長い腕を複雑に動かしながら、やはりゴンドラに乗った楽団を率いて、日本大通りへと移動していった。
 今日横浜にやってきたのは、全くの偶然だったから、このフランスのアート集団によるパフォーマンスを見ることが出来たのはとても幸運だった。仕組み自体は、たしかにちょっと大掛かりな山車なのかもしれないが、このインパクトは凄い。本物の蜘蛛は大嫌いだが、これは素晴らしかった。「You tube」辺りにも、結構映像が上がっているんじゃないだろうか。
 夜にもこのイベントの続きがあったようだが、ちょっと早く帰らなければならなかったので、そこまで見ることが出来ず残念だったが、心地よい日でもあったし、満足な一日だった。
 

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湘南  



 年始恒例の江ノ島詣でに出かけた。
 寒いというので、覚悟して出かけたのだが、風がそれほどなくて、思ったほどではなく、有難かった。それで、お参りを済ませた後、磯の方には行かないで、鎌倉方面にむかって親子三人で散歩。途中の海岸で、僕はビールを、妻娘はアイスを、楽しむ余裕さえあった。大潮で、海は波がよく立っていて、サーファーが沢山いた。
 途中で疲れたら江ノ電に乗るつもりだったけれど、結局、散歩は鎌倉駅まで続いた。


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