38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

水の季節、雨の日曜。

2007年06月24日 | 農と暮らしの日記
(6/23田植え前の記事もアップしました)

家の前の用水路。
通りは旧国道で、信じられないけれど、かつてはバスも走っていたらしい。いまは歩き遍路さんの通り道。藤田家族が引っ越してきてからも、この水路の上にコンクリートの蓋をして道幅を広げる工事があった。

うちの前はまだ暗渠になっていない。
それで今日も、田植えの終わった苗箱をばしゃばしゃと洗ったり、ちょっとした水やりにはここで汲んだりすることができる。クルマの通行が増え、幼稚園児や小学生が歩くには幅員が広いと安心、僕自身もいまだに慣れない軽トラ運転ではすれ違うときにコンクリ蓋のあるところだと助かるのも事実……なのだけれど、やはり水路は水路として陽の光の射す状態で流れていてほしい気もする。

この水路とは水系が異なるけれど、西条は「水の都」といわれる。
いわゆる「うちぬき」で、環境省の「名水百選」にも選ばれている。

その「西条の水」の話を秋川雅史くんもあちこちでしている。
今日の午後もテレビの再放送で(地方番組)、「故郷西条を歩く」みたいなのをやっていて、テレビがないのでラジオで音だけ聴いていた。自身の声はこの「うちぬき」の水で育まれたものだと彼は語っている。こういう”郷土の誇り”を語れるということはすばらしいと思う。番組では僕の母校でもある中学校も登場していて、校歌がちょっと懐かしかったです。



今朝も5時過ぎから収穫、出荷準備。
8時半から小学校のリサイクル活動で、町内の子どもたちが集めた新聞と段ボールを、地区理事をしている薫に代わって僕と渚が軽トラで集め、公民館前に運び込む。予想どおり教頭先生が陣頭指揮を執り、1年生の保護者が今日は担当だということでてきぱきと働いてくださっているので我々は荷物を下ろしてさっさと失礼し、野菜の作業に戻る。

市街に出荷に出て戻り、午前中はトマトの整枝など。
昼間で、畑のあちこちの目立つ草を抜いてまわる。

午後は上記のように家の前の用水で苗箱を洗ったり、秋川くんの話をラジオで聴きながらトラクタの泥を落としたり。終わって午後の後半は家の中の仕事と決めて始めたらすぐに雨が本降りとなる。それにしても今年の梅雨はよく降る。といって降りっぱなしではなく昨日の田植えやじゃが芋掘りのように肝心なときにはタイミングよく雨雲が切れてくれる。こんなリズムでしっかり降って、適度に晴れて夏を迎えられるとありがたいところ。

いま、玄関先の軒下の雨音が心地よい。
樋が壊れているところから雨が落ちているのを、アルミの漏斗(じょうご=ろうと)で受けてポリタンクに次々に貯めているのだ。これを温室内の水やりや、ちょっと乾いてきたときの畑の灌水に(ちょっとだけど)使える。温室の屋根から落ちる雨も温室内で少しは貯められるようにはしてあるのだけど、ドラム缶の貯水をしっかりやりたいのに、そのちょっとした仕掛けをつくる余裕がない。

こんな雨の日も、なんだかんだで時間がない。
そういえば、研修中の相原農場、「雨の日の図工の時間」(2005/06/16)が懐かしい。田の草とりの道具づくりに、近くの”百均”に出かけて材料を買ったりして……。そんな時間のある暮らしにしたいのだけれど、どうもあくせくしすぎかも。でもなあ、畑の草がなあ……。



というわけで、今日は明るいうちにブログを書いてしまった。
いまやっと午後6時。なんという贅沢というか、ちょっとひと休みの気分です。雨の日曜でも、こんな日はまずないし、たまにはいいかな。(というか、たまにはこんな日くらい家の用事=掃除とかご飯の用意とか布団ひくとか、すればいいのだが。ほんとに何もかも薫任せである。明日の野菜セットの宅急便の宛名書きくらいしておこう。これ書き終わったら)。……と書いたところで、薫が「お風呂わいたよ、入って」と呼びにきた。宛名はあとで書こう…。

早いもので、明日から6月最終週。
今年ももう半分終わるのである。ちょっと焦り気味。あまり理由もないが。まあ、とりあえず、また元気にがんばりましょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする