38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

「飯の岡」の、始まりの季節。

2007年06月11日 | 農と暮らしの日記
飯岡(いいおか)地区、わが家から歩いて数分の近所の風景。
この数日で田植えがどんどん進んでいる。飯岡は西条市東部の丘陵地で、写真はそこから西方の市街地を望んでいる。市街地までは4~5km。1時間に1本のバスで約10分。毎朝の出荷は軽トラで、行って帰るとやはり40分はかかる。



月曜日。今朝も5時過ぎから収穫、出荷準備。
渚が7時半には登校するので、7時前後に朝食。8時半までには給食用の野菜を保育園に納品、その流れで9時開店のスーパーにも出荷、というのが朝の動きの指針となるのだが、野菜セットのうち首都圏に翌日午前中に届けることになっているものは午前中にセンターに持っていかなければならないので、これもこのときに箱詰めを終えて軽トラに積んでいく。この「朝の野菜セット」があるときはかなり忙しい。けれど、逆にここで野菜セットの一部が済んでしまうので、あとの午前中は楽になる。

冬の朝の出荷とは動きが違う。
11月から2月頃までは、ほとんどの野菜を前日夕方にとり、それを夜なべで調整・荷造りしておいて、朝は8時頃から最終の仕上げをしていた。スーパーに出す白菜は1/2か1/4に切るのだけれど、それは前夜に切ってしまうと翌朝までにモコモコと成長してしまうので、出荷当日の朝にザクザクと包丁を入れる。それ以外の野菜はだいたい前夜の夜なべで仕上がっている(早ければ21時、遅いときは日付が変わる)。



今日は午前中、胡瓜とゴーヤのネット張り。
5月中旬の大風で倒れた支柱を昨日ようやく再建したので、今日はそのネットを張り直して仕上げ。幸い、ネットはからまることなくそのまま使えた。そこに、すでにつるを地這いで伸ばしてさまよっている胡瓜とゴーヤをからませてやる。約ひと月、拠りどころなく不安だったろう、ごめんなさい。いまから取り返せるだろうか。いや、取り返せなくてもいいから、それなりに育ってくれれば……。

昼まで、田んぼに元肥の油粕を振りに行く。
自給用の1反3畝に3袋(20kg×3=60kg)。この「油粕」はJAのもの。今年は出荷用の野菜にも油粕を使っているのだけれど、そちらはJAのではなく、別のところから買っている。野菜のほうは本当に「絞った」粕である。午後は所用で今治へ。

今日から保育園の給食に玉葱の出荷が始まった。
人参、じゃが芋と並んで、年間通してほしい野菜三人組?と言われる玉葱だが、去年は就農1年目で苗がまだできておらず、昨秋の育苗から始まってようやく給食にも出せるようになった。本来なら感慨深いという心境のはずだが、なんだかこのところ忙しくて、「ああ、そういえば」って感じである。ちょっと、いけない。感慨深いときはしっかり感慨深く目を閉じたりしたいところだ。

が、うっかり目を閉じたりしてしまうと、すぐ眠ってしまう。
明日も5時起き。
コメント
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