■(第42話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ゴーダッツのたくらみ プレシャス vs. ブラックペッパー」感想
(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第42話より)
フェンネル=ゴーダッツ様との戦闘開始。そして逃げられました。何気にセクレトルーさん(とウバウゾー)が頑張らなかったら、ここで打倒されて終わってた気がする。
本来なら大手柄を挙げたと評価されて然るべきところでしたが、ゴーダッツ様の眼中にはなかったようでセクレトルーさんは置き去りに。彼女自身も「失敗」と認識している様子。セクレトルーさん的には、凛とゴーダッツ様の横に立ち、スマートに転移するのが理想だったんだろうな。もしくはそれ以前に、そもそもゴーダッツ様のお手を煩わせずに奪取する。
ゴーダッツの動機は「デリシャストーンを渡されなかったこと」。「世界を手に入れる」云々は、拗らせた結果の副産物っぽい。
これまで「分け合う」を掲げた来たプリキュアサイドから見れば、些細といえば些細な動機。ですが、本人にとっては大事なこと。
拓海くんでいえば、もしも急に出てきたモブ男と和実さんがくっついたなら、すんなりと気持ちの整理はできないのでは。本当に大切なものは分け合えない。「ドキドキ」で扱われた二者択一問題にも通じます。
「奪う側だから気づけない」も正にその通りで、相対的に見れば誰かが誰かのものを奪っている。
「分け合う」行為だって見ようによっては「持っている人からの強奪」だし、「元々みんなのものなのを、たまたま持っているだけの人が施している」とも言える。
ブラぺの「お前が父さんを語るな」と、フェンネルの「お前がジンジャーを語るな」が対になってるのも面白い。
それぞれ「親」に相当する人物のことですから、己のルーツとも言い換えられそう。私がなぜ今の自分になったのかを、他人のお前が語るな。
少なくとも、フェンネルが不満を抱いていたことは事実なのだから、その感情を「間違いだ」と全否定するのはおかしいはず。
ジンジャーが何故シナモンを選んだのかがはっきりしませんが、フェンネルを選んでいたら問題が起きなかったのだとしたら、果たして適切な人選だったのかも疑問です。
しかも今回のケースですと、シナモン・ジンジャー両名との付き合いはフェンネルが最も長いんですから、彼の語った人物評は正しい可能性もある。
では仮に正しかったら拓海くんが納得するかといえば、しないでしょう。
逆も然りで、「ジンジャーの真意はこれこれこうだったんだよ」と言われても、フェンネルは納得がいかないはず。
この状況下で話し合いでどうにかしようとしたプレシャスさんは、さすがに平和ボケが過ぎる。
ただプレシャス理論では打開策が見えないんですよね。打ちのめされたところから、どう盛り返すんだろう?
【蛇足】
先日のタイムトラベルネタを無理に組み込むと、「未来でレシピボン絡みの異変が起きると知ったジンジャーは、現在選んでいた後継者(フェンネル)を警戒し、シナモンに変更した」「が、それが発端となって事件が起きてしまった」とか有りかもしれない。
(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第42話より)
フェンネル=ゴーダッツ様との戦闘開始。そして逃げられました。何気にセクレトルーさん(とウバウゾー)が頑張らなかったら、ここで打倒されて終わってた気がする。
本来なら大手柄を挙げたと評価されて然るべきところでしたが、ゴーダッツ様の眼中にはなかったようでセクレトルーさんは置き去りに。彼女自身も「失敗」と認識している様子。セクレトルーさん的には、凛とゴーダッツ様の横に立ち、スマートに転移するのが理想だったんだろうな。もしくはそれ以前に、そもそもゴーダッツ様のお手を煩わせずに奪取する。
ゴーダッツの動機は「デリシャストーンを渡されなかったこと」。「世界を手に入れる」云々は、拗らせた結果の副産物っぽい。
これまで「分け合う」を掲げた来たプリキュアサイドから見れば、些細といえば些細な動機。ですが、本人にとっては大事なこと。
拓海くんでいえば、もしも急に出てきたモブ男と和実さんがくっついたなら、すんなりと気持ちの整理はできないのでは。本当に大切なものは分け合えない。「ドキドキ」で扱われた二者択一問題にも通じます。
「奪う側だから気づけない」も正にその通りで、相対的に見れば誰かが誰かのものを奪っている。
「分け合う」行為だって見ようによっては「持っている人からの強奪」だし、「元々みんなのものなのを、たまたま持っているだけの人が施している」とも言える。
ブラぺの「お前が父さんを語るな」と、フェンネルの「お前がジンジャーを語るな」が対になってるのも面白い。
それぞれ「親」に相当する人物のことですから、己のルーツとも言い換えられそう。私がなぜ今の自分になったのかを、他人のお前が語るな。
少なくとも、フェンネルが不満を抱いていたことは事実なのだから、その感情を「間違いだ」と全否定するのはおかしいはず。
ジンジャーが何故シナモンを選んだのかがはっきりしませんが、フェンネルを選んでいたら問題が起きなかったのだとしたら、果たして適切な人選だったのかも疑問です。
しかも今回のケースですと、シナモン・ジンジャー両名との付き合いはフェンネルが最も長いんですから、彼の語った人物評は正しい可能性もある。
では仮に正しかったら拓海くんが納得するかといえば、しないでしょう。
逆も然りで、「ジンジャーの真意はこれこれこうだったんだよ」と言われても、フェンネルは納得がいかないはず。
この状況下で話し合いでどうにかしようとしたプレシャスさんは、さすがに平和ボケが過ぎる。
ただプレシャス理論では打開策が見えないんですよね。打ちのめされたところから、どう盛り返すんだろう?
【蛇足】
先日のタイムトラベルネタを無理に組み込むと、「未来でレシピボン絡みの異変が起きると知ったジンジャーは、現在選んでいた後継者(フェンネル)を警戒し、シナモンに変更した」「が、それが発端となって事件が起きてしまった」とか有りかもしれない。