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Go!プリンセスプリキュア 第47話「花のように・・・!つよくやさしく美しく!」

2016年01月17日 | Go!プリンセスプリキュア感想
【新しい1年】

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

さて新年第1回目。新人さんも紹介されました。

公式サイト:「魔法つかいプリキュア!」

「プリキュアってそもそも何なんだろう…」と悩んでしまうような、不可思議タイトルです。
「魔法使いサリー」とかって、「魔法使い」に続く○○部分は固有名詞ですよね。そこに「プリキュア」。
え、そもそも「プリキュア」自体に「魔法つかい」的なニュアンスがあったのでは。いやないか、そんなもの。
新作タイトルが発表された後、美翔さん達もしばし呆然としたんじゃないですかね。
私たちって、何なんだろう…。まぁ「魔法使い 舞ちゃん」みたいなタイトルにされても困りますけどね。不気味。

その新シリーズのヒロイン様は、キュアミラクルさんとマジカルさん。
二人ともお美しいです。今度の新人さんはレベル高い。
そしてこれにより、「実在する動物の名を持つプリキュアは美翔さんだけ」の記録が継続されることになりました。いつまで伸びるんでしょうね、この記録。。

■Go!プリンセスプリキュア 第47話「花のように・・・!つよくやさしく美しく!」

ノーブル学園に入学して1年。はるはるは尋常ならざる成長を遂げ、今ではお茶も上手に淹れられるようになりました。
それもこれも学び舎と級友、良き教師、それにたゆまぬ努力のおかげ。
成長を噛みしめていると、そこにカナタ王子から連絡が来ました。花のお城が、何か変だ!

じゃあ早速行ってみよう。いつの間にやら、ほいほいとホープキングダムに行けるようになってました。
あと、七瀬さんは周囲から言われる前に、自分からお留守番宣言。
このまんま最終決戦に突入する可能性もありますしね…。

件のお城についたところ、はるはるの目の前に謎の鳥が。彼女のバイブル「花のプリンセス」に登場する裏切り者です。
思わず後を追いかけて扉をくぐると、どことも知れぬ不思議な国へ。
良く分かりませんが、「花のプリンセス」の世界に紛れ込んだようです。なりきりコスプレ万歳。

そこはまさに夢の世界。素敵な王子様に素敵なお城。召使共も甲斐甲斐しく優秀です。
多少の違和感などあっさりと吹き飛び、はるはるもご満悦。
そうだ、せっかくだしレッスンの成果を見せよう!私、お茶淹れます!

ところが王子様は、やんわりと拒否。プリンセスにそのようなことはさせられません。こぼすからね。
でも私、ちゃんとレッスンしてきました!はるはるは足掻きます。しかしそれでも王子は拒否。召使も拒否。
プリンセスは、ただただそこに居てにこやかにしていればよいのです。

それはそれで非常に大変で重要な役割だとも思いますが、学びの人・はるはるにとっては釈然としない話。
疑問はそれだけにとどまらず。撒いた種がいきなり花を咲かせたのを見て、ついに彼女は叫びます。
努力もなく結果が出るなんて!こんなの良くない!

プリンセスの無体な叫びに、しかし鳥はむしろ納得顔。
こうなると思っていた。ディスピア様の策とはいえ。
そう、これはディスダークの罠だったのです。鳥の正体はクローズさん。この人、何気に演技派。

戦闘に突入しながらクローズさんは問いかける。
プリンセスになれても満足しないのなら、本当のプリンセスとはなにか?どうすればなれる?いつなれる?
はるはるは答えられない。なぜなら、そんなものはないから。ないものを夢にしているのなら、終わりもない。

はるはる:
 「終わりが、ない…?」

もしもプリンセスになれたら、その先に何が待っているのか。
今は大きなこの夢を叶えるのに夢中だからいい。
でも戦うたびに問いかける。もしも夢が叶ったなら?

かつてレモネは「夢が叶っても意味がなかった」の悪夢を見せられ絶望した。
先輩の「セーラームーン」さんは、終わりなき戦いに絶望し、過去の自分を消そうとした。
初代と同時期の「ぴちぴちピッチ」では、「夢だけでは生きられない」と唄った。

はるはるは努力の子。入学から今日に至るまで、絶え間ない努力の果てに尋常ならざる成長を遂げました。
しかしその努力は何のためか。プリンセスになることよりも、努力することに拘るのなら、目的が変わってしまっている。
たとえプリンセスになれたとしても、彼女の努力は終わらない。安穏と怠惰な日々を送りたいのではないのだから。

この自己矛盾は至る所にある。
お茶の淹れ方やお花の育て方だって、便利な道具やテクニックで、過程を素っ飛ばしている個所は多々あるはず。
努力したり改善したりが進めば進むほど、過程は簡略化していく。というか、簡略化しないのなら上達していない。
あるいは、マニュアル車の練習してた人にAT車を紹介したら「なんだこれは」とキレられたようなものです。工学の成果が否定されてしまってる。

こうなってしまう理由は、おそらくは「プリンセスになって何をしたいのか」がないから。
「なった後」の目的がないから、そこで行き詰ってしまう。
これを回避するには、延々とプリンセスにつながる道を歩き続けるしかない。つまり、終わりはない。

はるはる:
 「終わりはない」
 「そう」
 「私の夢に終わりはないんだ」

しかしながら春野さんは悟りました。
終わりがないことは否定しない。その先に何があるかも答えない。
ただ単に、覚悟を決めました。

はるはる:
 「強く、優しく、美しくあること」
 「ずっとずっといつまでも」
 「強く優しく美しくあること」
 「それが私のなりたいプリンセス!」

恐ろしい結論です。何事も自分の力で為し、終わりなき道を行く、果てのない苦難の旅。

ですが、実のところ終わりはある。
彼女は「枯れない花」を否定している。「いつかは死ぬ」ことを肯定しています。
つまりは「死んだ時が道の終わり」。
これから先、辛く苦しいことがあっても、最期まで強く優しく美しくあれたなら、その時、彼女の夢は叶う。
大いなる満足と共に、あの世へと旅立つのでしょう。

ある意味、「終わり」を肯定し「永遠」を否定する「プリキュア」だからこその結論。
不老不死だったら心が折れますが、その前に死ぬのだから、精いっぱい努力すればいい。

春野さんがにっこりほほ笑んだのも、当然か。
別の見方をするなら、「一生この楽しい努力を続けられる」「続けていれば、最期には叶う」のだから。
夢や希望が絶望になるように、絶望もまた夢や希望になるのかもしれない。

(蛇足。先代プリキュアの様子を見ると、死後、何らかの霊的存在になれそうです。
 まさかそんな存在になってまで「枯れない花」に拘るとは思えませんので(自身も老けないだろうし)、その時こそが「夢が叶う時」とも言えます。
 まぁはるはるは、そんな打算はしていないでしょうけれど)

悟った彼女の一撃により、クローズさんらは撃退。お花の城も取り返しました。
残るはディスダーク本陣。しかしそこに突入するにはグランプリンセスになるしかありません。
うん、何かさっきは啖呵を切ったけど、いきなり現実的に「グランプリンセスになる」必要が出て来たな…。

そこにディスピア様の声が天から降ってきました。ホープキングダムを返してくれるそうです。やったぁ!
でも絶望は止まらないそうです。なぜならディスピア様御自ら、ノーブル学園を襲撃するから。
一同顔を見合わせ、こくりと頷く。なんか知らんが、開けられなくて困ってた扉から、親玉が出てきてくれた。
これ幸いと殴りに行こう。やはり絶望はまた、希望になるのかもしれないな。


(左画像)キャラクタースリーブ Go!プリンセスプリキュア キュアスカーレット (EN-150)


(右画像)Go! プリンセスプリキュアボーカルアルバム2

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


昨年末のくどまゆさんのライブは盛況だったそうです。行けなかったのが悔やまれる…。
あと「結婚したい」と叫ばれてたとか。あの可憐なお嬢さんも、段々洒落にならないお年になりつつありますね。。

【今春のプリキュアさん】

オールスターズ映画の宣伝も公開されました。
美翔さんもクビにはならなかったようです。定位置の右上にちゃんといます。おめでたい。
超端っこにいますけど、なんか最近の彼女は妙な余裕を感じますね。
NSで一山当てて、苦手なダンスも克服して、出番の少なさにも「もう引退した身だから」と大御所気分で構えてる感じというか。。

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