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穴にハマったアリスたち

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感想:はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.6 「HIDEYOSHI」(工藤真由さん出演)

2014年04月01日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
■はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.6「HIDEYOSHI」

 日時:2014年03月30日(日)開演17時00分
 場所:八幡山ワーサルシアター
 出演:工藤真由(詳細は公式サイト参照)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

先日、新宿バルト9での「プリキュア」さん連続上映のイベントに参加した際に、友人からチケットを貰いました。
行こう行こうと思いつつ購入しそびれていたので、とてもありがたい。
これ幸いと行ってきました。

内容は戦国時代の信長・秀吉・光秀を題材にした時間SFモノ。
前情報なしで行ったので、SFだったのには意表を突かれました。
また、いつものように殺陣も面白く、とても楽しんで見ることができました。

…が、こちらのお芝居を観劇するのも4回目なので、ちょっと辛く書いてみる。

正直なところ、やりたいこと・見せたいことの一貫性が取れてなかったように思う。
序盤の学校のシーンでの「翌日になると史実が変わっている」を見た時には、過去の行動によって現代に変化が出るとかそういう方向かな?と思ったのですが、中盤以降はメインで触れられることもなく。
殺陣を主軸に据えるなら、思い切って時間旅行の要素は排除して、「未来人や宇宙人が、戦国の世を観測している」にしてしまった方がすっきりしたと思う。

ただでさえ登場人物が多く(メイン級だけでも10人近い)、場転も多いのに、時間旅行の要素まで入ってしまったので展開が細切れに感じました。
特に「記憶の操作」は余計すぎた。
「実は記憶を操作されていました」ネタは、せめて1回が限度です。同じギミックでのどんでん返しを連発するのはまずい。
例えるなら「実はラスボスはまだ生きていたのだ!」を2,3回やられたような、そんな感じ。
2回目以降はこちらもリアクションに困る。。

素人発想ですけど、現代パートはおそらく不要。平賀源内や家康らも不要。
時間旅行ネタなのだから、本能寺の変に的を絞って何度もループするとかの方が、シンプルで良かったと思う。
場面場面の演技や小ネタは面白かっただけに、ちょっと残念だった。

あと、殺陣にも工夫が欲しかったかも。
一つ一つは勿論迫力があるのだけど、何度も続くと見てる側としては単調になってしまう。
「大正浪漫」の時のような客席からの登場とか、「呪解伝」や「WILDHALF」の時のような段差を使ったアクションとか、そういったちょっとした変化は欲しい。
そういう意味では、短刀や槍の殺陣は雰囲気が違って良かったのに、尺が短かったのが残念。

【くどまゆさん】

ただ上記の案には致命的な欠陥があります。
現代パートを削除してしまうと、我らのくどまゆさんが削られてしまう!
うん、やっぱり現代パートいるや。

くどまゆさんは現代の女子高生様役でした。
制服ご着用の上、回によって髪型変えたりとサービス精神満載でした。
私の行った回はツインテールにされていた。超似合う。公式ブログで写真公開されないかしら。
4日目はポニテ3日目はおだんごだったらしい)

回を重ねるごとに、演技はどんどん良くなってるように思います。
(と、偉そうに語れるほど、芝居のことは分かりませんが)
特に、大きな声を出す演技で変化を感じます。「単にでかい声を出してるだけ」ではなく、ちゃんとそこに演技の要素を入れるのは、ちょっとしたハードルだと思うのですよ。

今回、独白のシーンがあるのですが、声の速度や感情の緩急が魅力的で、それなりに長いシーンなのに完全に惹き込まれていました。
結構難しいと思うんですよ、あのシーン。派手なアクションをするわけじゃないし、語りの内容自体は言っちゃ悪いですが陳腐(かけっこで転んでも頑張った系エピソード)ですし。
それをくどくない範囲で上手く動作を入れ、ちゃんと聞かせたのは凄いことじゃないかな。
…まぁ、制服&ツインテール&くどまゆな娘さんが舞台に上がっているんだから、惹きこまれて当然だろうという気もしないでもないですが。

強いて言えば、「焦った」演技の幅が広がると面白いかも。
くどまゆさんに限らず、早口になりすぎて、時々聞こえにくいところがあったので。


お土産に買った、くどまゆさんの色紙にはこう書いてあった。

 『歌手 工藤真由も』
 『女優 工藤真由も』
 『愛してくれますか?』

くどまゆさんのお歌が大好きなので、どうしても「歌手」の方に期待はしています。でもお芝居も良いですね。
次回、5月に行われる公演も楽しみです。
今度はちゃんとチケット買えたから、いそいそと出かけるんだ。

あと「プリキュア」ネタも挿し込まれていました。
1,2,3,4?…プリキュア5!
NewStage3公開中!お友達誘って見に行かなきゃ。

【その他】

アンケートで「好きな歴史上の人物」を聞かれた。
設問の意図は不明ですが、即答で「ジャンヌ・ダルク」ですね。
何度も所縁の地に旅行に行くくらい好き。

思うに、ジャンヌは演劇ネタとしてとても良いんじゃないかしら。

まず、大雑把な史実は単純なので(神の声を聴いた少女が国王を助け、敵軍を追い払うが、その後処刑される)、短い時間にまとめやすい。
信長の本能寺の変みたいなものですね。
クライマックスまでの道筋が分かりやすい題材は、舞台劇にとって有利。

それでいてキャラクターの凋落が激しいので、演技の見せどころも多い。
ジャンヌ(普通の村娘⇒強烈な神秘性⇒虜囚、処刑)とか、シャルル7世(心が折れきった陰気な王から、勝利を得てジャンヌを見捨てる強い王へ)とか。

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐさんは殺陣に力を入れてるそうですが、今までのお芝居は日本刀前提の和風テイスト。
一方、ジャンヌの舞台はもちろん西洋武器。
盾やボウガン、巨大メイスや長剣等での殺陣はちょっと新鮮じゃないかな。(殺陣として邪道だったりしたら、素人意見で申し訳ない)

実際、ジャンヌ題材の芝居を見たことありますが、かなり面白かったです。
といったわけで、一観客としてジャンヌを推してみたい。
いえ決して、「題材がジャンヌダルクだったら、くどまゆさんの主役が見られるんじゃなかろうか」とか、そんな下心で言っているのではなく。

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舞台挨拶:感想:映画 プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち

2014年03月15日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
最速上映の興奮冷めやらぬ中、舞台挨拶に行ってきました。

■舞台挨拶:感想:映画 プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち

 日時:2014年03月15日(土)11時50分~
 場所:新宿バルト9
 出演:中島愛、潘めぐみ、生天目仁美、福圓美里、水沢史絵、沖佳苗、三瓶由布子、樹元オリエ、ゆかな
    キュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハート、キュアハッピー、キュアマリン、キュアピーチ、キュアドリーム、キュアブルーム、キュアホワイト

(本記事は私の記憶・印象に基づくものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)


普段はこの1つ前の回に行っていますが、今回は単純に時間を間違えてこちらの回を購入、参加しました。
この回は挨拶が上映の前。前の回は上映の後。後の方がネタバレ話等を聞けるということで、いつもはそちらを優先していたのですが…。
聞くところによると1つ前の回は競争率が激しかったらしく、結果としてはこちらの回を選んでいて良かったのかも。

立ち位置は、ステージ向かって左から、ホワイト・ドリーム・マリン・ハート・ラブリー・プリンセス・ハッピー・ピーチ・ブルーム。
挨拶はシリーズ順に行われました。

ゆかなさん:
 「普段はこういった挨拶は本名が出演しているから、勝手が分からなかった」
 「いつも名乗りをどうやってるんだろうと周囲に聞いたら」
 「アレンジしているとのことだったので、急いで準備した」

そういったわけで、通常の名乗りの後に「闇の力のしもべたちよ」「とっととお家に帰りなさい」をお一人でやってくれました。
横合いから(三瓶さん?)、「『ぶっちゃけありえない』をやればよかったのに」と茶々が入りましたが。
「ほのかは優等生なのでそんなこと言わない」「薀蓄を垂れ流そうかとも思ったけど、やめた」とのこと。

ちなみに、ゆかなさんも白キュアさんも、ずっと姿勢よくびしりと立っておられました。
さすが優等生。お美しいです。

樹元さん:
 「3年ぶりにスプラッシュスターはアフレコに参加した」
 「もちろん、あっちゃん(榎本温子さん)と並んで座りました!」

相変わらず可愛い小動物です。
そんな樹元さんを、始終ブルームさんが優しくリードしていたのが印象的でした。
舞台に上がるときも降りるときも、そっと手を貸してた。日向咲役の日向咲さん(仮名)は紳士で出来る子。

樹元さん:
 「久々に技を一緒に出したので緊張した」
 「でも一発でちゃんとできました!」

それはおめでたいです。
問題は、そのせっかくの技は防がれちゃったことですが。
つくづく何故に美翔さんは初期技を選択したんだろう…。

三瓶さん:
 「この流れでいうのもなんですが、うちから5人になった」
 「色々とやれることの幅が広がったんじゃないでしょうか」

後ろに控える夢原さんも、この言葉には頭を抱えるばかり。

三瓶さん:
 「一緒に必殺技を言ったりはしないけど、連続して攻撃を出すことが多く」
 「マイクにタイミングよく入れ代わり立ち代わりするのが、『ああ、これこれ』と懐かしかった」

そして一言。「プリキュアLINEにオールスターズのスタンプが欲しい」。
会場からも大きな拍手。
「これだけの需要があるので、偉い人お願いします」。

沖さん:
 「収録のことはあんまり覚えていない」

さすがの沖さん。
でも「プリキュアの現場に戻ってきたという実感があった」そうです。
そんな沖さんに対し、「私らもいつもの沖ちゃんだと思った」と横から声が…。

ちなみに後ろにいた桃園さんは、隣の日向さんと頻繁に相談したり談笑したりしていました。
あの子ら何を話してたんだろう…。

水沢さん:
 「毎年、今度は呼ばれるかなとドキドキする」
 「そして、よっしゃーという感じ」

後ろのマリンと一緒に雄叫び。
なおマリンさんも、横にいる夢キュアさんに盛んに話しかけてた。
ばしばし背中叩いて、夢原さんが驚いたりとか。あの子ら、ほんと何やってるの…。

福圓さん:
 「ドキドキは自分の子供のように感じていた。ハピネスチャージは孫」
 「スマイルのメンバーでは、いつも収録の後に焼き肉を食べに行っている」
 「今回も全員で食べてきた」

「言っていいのかな」と勿体つけて話されていました。
「収録に参加した人=誰がしゃべるかのネタバレになる」からかしら。

だからなのかどうか、この一連の挨拶の最中、後ろにいるハッピーさんはずっと行儀正しくされていました。
緊張しているんでしょうか。
完全に恐縮している感が、見ていて大変にいじらしいです。

生天目さん:
 「去年の収録の時には、どこに座ればいいか分からず(福圓さんに)聞いた」
 「そうしたら今年は、やっぱり同じように『どこに座ればいいんでしょうか』と聞かれた」

業界の仁義や伝統は存じませんが、これだけ多いと色々と大変なことは容易に想像できます。
ところで伝統と言えば、私の参加したこの回では言及されませんでしたが、恒例のバナナバトンも実施されたそうです。
こうして世代は次のハピネスさんへ。

中島さん:
 「戦闘シーンが凄い」
 「しかもプリキュア一人一人のカラーが出ている」

これは本当に凄い。
あれだけ入り乱れてるのに、ちゃんとそれぞれがそれぞれの得意な戦い方をしています。
あと、後ろのラブリーさんが大変に美人さん。これは一度実物を見て欲しい。

潘さん:
 「手をつなぐというのがとても印象的に使われる」
 「一人では手をつなげないんですよね。立ち上がらせたりできない」
 「移動中の車の中で『ラブリーとプリンセスが手を握り合う時の効果音は、ブラックとホワイトの手つなぎの時の音をそのまま使っている』と聞いた」

言われるまで全然気が付かなかった。
意識して映画本編を見ると、確かに同じ音です。
他に、美翔さんと日向さんが手つなぎしてるところも同様。ずっと継承されていたのか…。

最後にびしっと良いお話を聞き、中島さんの挨拶にて終了。
今年のイベントは随分と引き締まっていた気がする。ハピネスさんはできる子ですね。
まぁなんか姫さんは、色々とやらかしてたみたいですけど。


時間こそ長くはないですが、非常に充実したイベントでした。
ご挨拶をされている声優さんは勿論のこと、後ろに控えるプリキュアさんたちの挙動も大変に面白い。
上映前の挨拶なのでネタバレは避けておられましたが、これはこれで良いですね。次回もこの時間にしようかしら。


(映画本編の感想はこちら)

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行ってきた:「ハピネスチャージプリキュア! おひろめカーニバル」

2014年02月01日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
2月になったからプリキュアさん的新年度。

■ハピネスチャージプリキュア! おひろめカーニバル

 日時:2014年02月01日(土)開場08:00
 場所:池袋サンシャインシティ
 出演:キュアラブリー、キュアプリンセス、司会のお姉さん、他スタッフの皆様

朝8時から早起きして行ってきました。
内容は第1話のダイジェスト放送と、ステージショー、歴代含めた写真コーナーや物販。
前は入場料を払ってた気がするけど、今年はありませんでした。集金手段が確立したんだろうか。

【第1話ダイジェスト】

以前は「ネタバレしたらプリキュアが骨を折りにいきます」と警告がありましたが、今回は「撮影禁止」のアナウンスのみでした。
でも万が一アナウンス漏れだったり、聞き落してたりしたら骨を折られるので、内容については伏せます。
今年の新人さんには、悟った目をしながら「じゃあ折りますね」と本気でやってきそうな怖さを感じるし。

印象としてはハートキャッチさんにかなり近い。
あまりに被る要素が多いので、意識してやってるんだろうと思います。
これが「ハートキャッチに重ねてきている」のか「10周年企画で歴代に重ねてきている」のかは、現時点では不明。

世界観の設定はかなり好き。
なぜか涙が流れかけたくらいに好き。
この「もうどうしようもない」状況は、良いな。

【ステージショー】

新人のラブリー&プリンセスさんが、ハートさんに引率されながらご挨拶。
しかし残念ながらハプニングが。

司会のお姉さん:
 「3月15日から新しい映画が始まります」
 「ではキュアハート、タイトルを教えてください」

ハートさん:
 「はい!」

じゃじゃん!
ステージスクリーンに大写しになる……「プリキュアストア開店」の画像。

ラブリーさん:
 「………。。」
姫さん:
 「………。。」
司会のお姉さん:
 「………。。」
ハートさん:
 「新しい映画のタイトルは『プリキュアオールスターズNewStage3』!」

嗚呼、出す画像を間違えたな。
ステージも客席も凍り付く中、ハートさんは堂々と紹介を続けます。
さすが大貝中学の生徒会長。心臓に毛が生えていらっしゃる。

後にWeb公開されたライブレポートによれば、映画紹介の前にプリキュアストアの宣伝があったみたいです。
私が参加した第1回の上演では、(この時間にはまだ開店していないので)省略する予定だったのか、それともうっかり飛ばしてしまったのかは定かではありませんが、映像だけ流してしまったっぽい。
まぁ新人さんですしね。先輩も一緒に舞台に上がってて良かった。

他にも「ラブリーと姫が同時攻撃をするはずが、微妙にタイミングがずれる」とか、新人さんらしい固さがちらほらと。
以前のフレッシュさんの時とかも、パインさんがよろめいたりしてたし、こういうのも含めて風物詩なんだと思おう。
頑張れ、新人さん。

【歴代プリキュアさん】

恒例の写真撮影コーナーでは、美翔さんもばっちり活躍されていました。
上述のライブレポートでは、何故か紹介を飛ばされるという極めて不可解かつ理不尽な扱いを受けていましたが、ちゃんと居たのです。
まぁ、不可解でも理不尽でもないんですけどね。呼んでもらえただけありがたいと思おう…。

ただ実際の現場では「不人気で閑古鳥」というわけでもなく。
通りすがりに見かけただけでも、「SSコーナーのみで撮影していく子供」も見かけました。
単に他が混んでただけかもしれませんが。美翔さんはああいう良い子のおかげでご飯を食べられている。

【物販】

手前から高額玩具・中額商品・少額菓子・無料ゲームコーナーと並べる見事な布陣。
徐々に親御さんのハードルを下げ、何がしかの出費を誘発しようという仕組みですね。
大変に頼もしい。

特にゲームは長蛇の列。
ほぼ朝1番組の私の時間帯ですら、1時間近く並びました。
これが昼を過ぎたらどうなっていたことか…。

見て回ってる最中にも「売り切れました」の声があちこちから聞こえてたし、かなりの盛況だったように思います。

【その他】

Twitterの方に色々と書いてみた。
ネタバレを恐れると書けることが限られてしまうのだけど、今年1年に期待できる頼もしさを感じました。
早く明日の本放送にならないかしら。

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感想:はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.5 「WILDHALF~奇跡の確率~」

2014年01月11日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
新年初のくどまゆさんを見てきた。

■はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.5 「WILDHALF~奇跡の確率~」

 日時:2014年01月11日(土)開演13時00分
 場所:池袋イーストステージ コアいけぶくろ(6F)
 出演:工藤真由
 詳細は公式サイト参照

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【開演前】

工藤真由さんのお芝居を見に行くのは、今回で3回目。
その中で、最も大きい規模のお芝居でした。
なんといっても原作がジャンプ連載の「ワイルドハーフ」。
失礼ながら私は原作を読んだことがないのですが、そんな私でも、なんとなくの話の流れや評判は聞いたことがあります。
お客さんも今まで以上に多種多様で、特に年配の方や、若い女性の方が多かったのが印象的でした。

ただ残念なことに、観客数に対し、会場の入り口が狭かった。とてもとても狭かった。
何よりも、入場受付口から、お客さんの状況が見えてなかったのが痛かった。
おかげで入り口は大渋滞に。

「事前にチケットが郵送・発券されている人」「チケットは持っていないが予約済みの人」「完全に当日券の人」の3種類の人がいたのですが、これが混ざり合って、もはや何がどうなのかスタッフさんも分からない状態に。
結果、受付まで行って引き返したり、指示されるがままに何の列か良くわからないものに並んだり(しかもスタッフさんすら何の列なのか混乱し始めてた)。

しかも間の悪いことに、並んでいる最中に、ステージで何かが始まってる物音が聞こえてた。
おそらく前説か場つなぎだったのでしょうけど、並んでいる人たちは「まだ入場できていないのに劇が始まった」と認識していました。
場の空気はかなり悪くなり、中には帰った人たちも数組。

箱の構造上、仕方がない面もあったとは思いますが、これはもうちょっと改善して欲しいです。
多分、2回以上観劇した人への特典だとかの処理で手間取って、受付がパンクしていたんだとは思いますが…。
上で「スタッフさん」と書いた人も、実は整理担当ではなく、普通に演者さんでしたし、根本的に配置する人員数が足りてなかったんじゃないかな。。

【開演後】

そんなわけで、30分ほど遅れて開始。
若干、嫌な空気の中でのスタートでしたが、始まってしまえば面白く、楽しめました。
設定の説明も手際よくテンポ良かったし、「大切な人とのつながり」というテーマも一貫してた。
前半の復讐云々のくだりは、なくても良かったんじゃないかと思いましたが、まぁないと主人公と犬の絆云々があまりに唐突になるかもしれない。
この辺は原作知ってる人の感想も聞いてみたい。

本編と直接関係ないですが、舞台であることを利用した小ネタが私的にはヒット。
「犬が肉をもらう⇒回想シーンに突入⇒回想の中で(実際には持ってなかったはずの)肉を取られて泣く」というシーンなのですが。
ベタとはいえ「漫画やアニメと違い、持ってた小道具をなかったことにできない」という舞台の特徴を活かした良いワンカットだと思う。
会場の笑いも一番湧いてた。

【終演後】

お芝居の後は、トークイベント。
私の行った回は、我らのくどまゆさんが出演されました。
というか、くどまゆさんが出るから、この回に行った。

工藤真由さんの役は、ネコのミレイ。
原作のカットをちらっと見た限りでは、かなりの再現度だったように思います。
事前に散々おっしゃってた通り、露出も頑張ってる。
(でも個人的には制服姿の方が可愛いと思いましたが)

トークの最初のお題は「他に出来るとしたら、やってみたい役は?」。
出演した女性陣が、全員即答で答えたのが「ミレイ」。大人気です。
殺陣もあるし衣装も変わるし、確かに楽しそうかもしれない。

が、当然、殺陣は大変で。
他の殺陣担当が男性ばかりだったこともあり、色々と苦労したそうです。
疲れた体をマッサージしてもらおうにも、男性ばかりの中では一問題。
しかも体が固いそうで、やってもらう度に絶叫してたとか。
他にも「鞭を振るうシーンでは、自分で自分にびしばし当たって痛い」とか、間の抜けたこともおっしゃってた。実に大変だ。

他、イベント中に獣医役の方がセットからガチで転落したり(大丈夫だったんだろうか)、銀星役の人が本番中に家賃滞納の件で必死に電話していた話を聞けたり(大丈夫だったんだろうか)、思った以上に楽しいイベントでした。

ちなみに、最後の質問「好きなキャラクターは?」に、皆さん、役のとおりに答えていた。原作への愛を感じる。

【感想】

会場の「コアいけぶくろ」さんの公式サイトによれば、定員は214名。
補助席が何列か出ていたので、客入りは230人前後くらいでしょうか。
今までのお芝居と比べると、かなりでかい。

私自身は言うまでもなく、くどまゆさん目当てだったのですが、全体では少数派のように感じました。
寂しい気もしますけれど「くどまゆイベントではない」なのが逆に嬉しい気もする。
なんというか、知名度とかオールドファン頼りではないというか…。
こうやって新しいことが軌道に乗っていくのは良いですね。

なお、お芝居なのに主題歌もありました。
唄ってるのはもちろん、工藤真由さん。しかも作曲は林ももこさん。
密やかにプリキュアチームなのが、ちょっと嬉しい。

【追記】

ちらっと感想を検索してみた限り、原作ファンの方にも評判良かったみたい。
一番人気は銀星さんなんでしょうか。
そういえばプロマイドも売り切れてた。

【蛇足】

他の方の感想で「10年以上たった今、まさか新しいワイルドハーフのグッズが手に入るとは」と見かけました。
確かに、ファンとしては感動もの。
今回、原作者の方も漫画を描いてくれたりしてましたし。

それで思ったのですが私の崇拝する「ぴちぴちピッチ」とか、どなたか演劇化してくれませんでしょうか。
ほら、元ネタが「人魚姫」でしょ、2時間枠に収めやすいでしょ、それにお歌でしょ、舞台映えするでしょ。
ね、やりましょうよ舞台化。その際にはオリジナルキャストが嬉しいですけど、くどまゆさん参加もまた良さそう。
もう想像するだけで涎ものですよ。全公演行きますよ。
だからやりましょうやりましょう。どなたか是非にお願いします。「ぴちぴちピッチ」をお願いします。

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感想:劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語

2013年10月29日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
今週末は映画を見過ぎて、何やら色々混乱中。

■劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語

【あらすじ】

まどかさんが謎の神的存在として宇宙の彼方に消えた、その後日。
一人取り残された暁美さんは、ぼそぼそと魔法少女を続けていました。
しかし募るのは、まどかさんへの思慕ばかり。

やがて絶望の淵に落ちた暁美さんは、不慮の事故も相まって立派な魔女へと変貌なされました。
神的まどかさんの救済も届かず、あわやこのままお一人で絶望を食む食むする日々を送るかと思われましたが。
そこはさすがの神。まどかさんはきっちり助けにやってきてくれ、暁美さんは無事に彼女と再会することができました。

そして、その隙を逃さず、暁美さんは全力でまどかさんを拉致なされた。

神的な謎生き物と化したまどかさんを捕縛した暁美さんは、悪魔的な謎生物へと変貌。
彼女を動かすのは、もはや希望でも絶望でもない。
愛を原動力に動く彼女は、果たして間違ってるのか。それとも…。

【前編・後編】

散々言われつくしているように、前作はゼロ年代の総括のようなお話だったように思う。

「私が何かの力に目覚め、それで世界を救う」という妄想は、今となっては結局は妄想でしかなかった。
現実には、個人が超パワーを発揮しても世界は変わらず、そもそも明確な「敵」すらも存在しておらず、ただただ漠然とした不安と問題に満ちている。
人生を左右するような致命的な岐路はそこかしこに溢れていて、そこでの選択は取り消せない。残念ながら。

安易な願いで魔法少女を選択してしまった人々には、安易な理由で進学や就職先を選んでしまった人たちの姿が被ります。
「スポーツが強いから」「制服が可愛いから」「自分にもできそうな仕事だったから」etcetc。
もしもあの時、もっとよく考えていれば、全然違う生活があったかもしれないのに。

ただ上記も含め、実際のところ、劇中で暁美さんらがおっしゃる「魔法少女の絶望」は、さしたる問題ではありません。
命がけの仕事は他にも色々あるし、異常な体はむしろメリットともいえる。どうしても辛かったら自害する手段はあるんだし。
一般社会から孤立して孤独云々に関しては、他言を禁止されてはいないのだから、普通に周囲に話せばいい。

結局、「周囲に話して皆で協力する」ことさえしていれば、この物語はほとんど終わってる。
どうして最初の段階で、家族や友人に相談しないのか。
迫害される?信頼されない?そんなわけないでしょう。
そんな狭量な人たちには見えないし、再現も観測もできる「魔法」を疑う理由はない。
どうしても不安なら、願う奇跡を「魔法少女を認知してもらう」にでもすれば良かった。

とはいえ「それが正しかったと分かってはいても、それでもやっぱり『私』を信じたかった」という気持ちはある。
確かに選択を間違えた自業自得なのかもしれないけれど、それでも私たちは苦労したんだ。
だから、あくまで個の自力による救済を実行したまどかさんからは、一矢報いたようなそんなカタルシスを感じます。
閉じた世界を閉じたままで解決して見せた。
最善手ではないのだけど、やっぱりゼロ年代にも矜持ってもんがある。

【新編その1】

さてそんなわけで一矢報いたはいいんだけど、それでもやっぱり人生は続く。

大変に残念ながら、世の中には不幸や絶望が転がっています。
そんなものなくしてしまいたいのだけど、実際に存在するんだから仕方がない。
同様に、過去に自分がやっちまった失敗選択の事実は、どうやろうとも消えない。

そうなると、もう「それはそれ」として折り合いをつけるしかありません。

やたらに悲愴感満載だった神まどかさんも、やってみたら案外とのほほんとされている。
「未来永劫ひとりぼっち」というのが、神化のデメリットだと思われてたのに、普通に懐かしい人たちと再会できるみたいですし。
確かに元の生活とは大きく違うのでしょうけれど、これはこれでやっていけるんじゃなかろうか。

だけど暁美さんはそれを良しとしなかった。
まどかさんと会いたかったはずなのに、迎えに来てくれた彼女を捕縛するとか、もはや意味が分かりません。
となると、暁美さんが真に望んでいたのは、「鹿目まどか」その人ではなく、「鹿目まどか+日常」だったと思われます。

「まどか」さんでよく使われたブラック企業の例で考えてみる。

『正社員になって結婚してマイホームとマイカーを持った平凡な生活』が夢だった。
でもブラック企業に入社してしまい、そんな昭和型の幸せは実現できなかった。
ただ、それは本当に不幸なのか?

子供の頃に夢見た生活とは違ってしまっても、じゃあすなわち不幸なのか?
そんなことはないでしょう。
ブラック企業に入ってボロボロになり、退社して別の職場で非正規勤務するようになった…確かに「完璧なる幸せ」ではないのかもしれないけれど、不幸と決めつける理由はない。
あの辛かったブラックの経験は、それはそれとして何かの糧にはなる。
経験しないならしない方がもちろんいいのだけど、経験しちゃった以上は、それはそれとして役立てた方がマシです。

そもそも平凡だと思っていた昭和型の幸せとやらは、昭和の時代においても大多数がそうだったわけじゃない。
これは「魔法少女モノは、そもそも皆ハッピーで平和なものだったか?」にも通じます。
例えば元祖の一つである「セーラームーン」の第5部は、終わらない人生と無限ループに絶望した未来のセーラームーンが、死を求めてやってくる話。
そもそもの問題として、思い描いていた「幸せ」は、「平凡な当たり前のもの」ではないのです。
だったら、そんなものに拘る必要はないじゃないか。

もはや魔女能力を武器にしている、さやかさんやお菓子娘には、そんな割り切った頼もしさを感じます。
確かに絶望した。魔法少女を通り越して、何だかよく分からん魔女になった。
でもそれはそれで良いじゃない。
わざわざ求めて手に入れるものでもないけれど、現実問題として絶望して魔女化したんだから、それを有効利用しよう。
今や時代は、そんなフェーズに突入している。

【新編その2】

一方、暁美さんの考えは違った。

絶望パワーを利用するところまでは同じだったけれど(後に「愛」とおっしゃってますが、餌に使ったのは「絶望」の方)、それを使って「平凡な当たり前のもの」(と自分が思い込んでいるもの)を実現しようとした。
ブラック企業の例でいえば、自分の鬱認定をダシに裁判でも起こし、企業を撃破して改革したのちに、既に辞めて第二の人生を始めていた元同僚を強制的に呼びもどしたようなものでしょうか。
(無理がある気もするけど、ニュアンスはあってると信じたい)

で。暁美さんの行動が間違ってるのかどうかは、かなり難しい。
何せ「誰も困っていない」。
円環システムそのものには支障がない(と暁美さんはおっしゃってる)のだから、非難される筋合いはありません。

昭和型の幸せは破綻した。だから新しい2010年代の生活にシフトした。
でも昭和型に問題があったわけではない。単に実現が難しくなっただけ。
だから、実現できるならそれはそれでもいいんです。

かつて経験した絶望の力を、新しい生活を構築することに使うか。それとも以前の生活を取り戻すために使うか。
どちらが正しいとも何とも言えない。
特に動機が「愛」となると、もはや善悪を超越してしまう。

強いて言えば、暁美さんは徹底的に対話を拒んでいるのが気になります。
マミさんやさやかさんが、何度も武器を叩きこんで時間停止を阻止するのが極めて印象的でした。
そして執拗なまでにそれを振り払って、時間を止め続ける暁美さんも。

まどかさんは事情を全く関知できないまま、あの生活を強制されてしまってる。
無理にブラック企業の例えに戻ると、「共働きで苦しんだ妻を、本人の意向無視して専業主婦として隔離した」ようなものでしょうか。
これを幸せと呼ぶかどうか。
なんだかんだで新しい職場には適応していたのに。でもやっぱり外が辛いのも事実なわけで…。

劇中ではここで物語は終わり。

現実の私たちが、まだ答えを経験していないので、ここから先はどうなるか不明の領域です。
前作がゼロ年代の総括ならば、今作は2010年代(というか震災以後というべきか)の問題提起のように感じました。
是非ともこの「答え」を、10年後くらいの第4作で見てみたい。


(左画像)
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

(右画像)
魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ (1/8スケール PVC塗装済み完成品)


【プリキュアさん】

同日公開の「ドキドキプリキュア」にも、「辛い過去を変える」や「愛」の要素がありましたが、視点の根っこがやや違うかなと思った。

「プリキュア」さんの場合、絶望は不可避で、どう足掻いても必ずやってくる。
「まどか」さんの場合、判断ミスで実行できなかっただけで、絶望を回避する手段はある。

人生に例えるなら、前者が「死」で、後者が「就職」や「進学」。
どちらの方が、より深刻で厄介な問題なのかは、状況にもよるので何とも言えない。
(不可避と言う意味では前者だけど、なまじ努力の余地があるだけに後者の方がきついとも言える)

今年のテーマがフィードバックリンクであることからも分かるように、「プリキュア」さんでは他者との絆がキーです。
一方の「まどか」さんは、依然として「個」に依っている。
方向性の問題なので、どちらが良い悪いという話ではないですが。

「プリキュア」さんでは、悲しい過去があった後に訪れた出会いや出来事が、次の世代への幸せをもたらしてる。
その点、「まどか」さんでは新しい世界・時代での出会いが、特にない。
もしも「プリキュア」文法で演出するなら、多分、暁美さんの絶望を破るのは、新しい世界の住人である魔獣だと思う。

暁美さん:
 「この世界にはまどかはいない」
 「でも魔獣と出会えた。私は幸せだ」

みたいな感じで。私は魔獣に何を期待してるんだ。

【新編その3】

上記の「他者との絆」ですが、ちょいと引っかかったのが、「学校の先生」の存在。
彼女は魔法少女でも、その家族・友人でもないのに、なぜか呼びこまれてあの世界にいます。
「まどかとの出会いの場を作った、まさにその人」だからかな…。

そうだとすると、「まどかと出会えたのは他者の存在があったから」を示す強力なキーパーソンです。
あの先生が何かの弾みに覚醒し、それっぽいお説教と訓戒を垂れて暁美さんを引き戻したら、凄まじく熱いですね。
もはや魔法少女とか魔女とか、究極とか悪魔とか、そんなん関係ない。アラサーなめんな。

同様に、さりげなく呼びこまれてたクラスメイトの皆さまも。
暁美さんは、心底本気で完璧に孤立していたのではなく、何だかんだで魔法少女以外とも接点はあったようです。
途中に出てきた「顔のない人たち」は、孤独で不気味に見えたけれど、考えてみればクラスメイト全員とか、街行く人とかの顔をそんなに認識してるかというと、かなり微妙。
案外人生はそんなものかもしれない。
まさかの「民間人による介入」による決着の可能性も、一応は残されてるのか。

【マミさんのテーマ】

黄色い魔法少女派としては、強いマミさんを見れたのは良かったです。
あの謎のガンアクション、後から振り返ってみれば全くの無意味な戦いってあたりが、特に良いです。
撃つ前に会話をしようよ、会話を…。

マミさんが、暁美さんにせっせとリボンを巻きつけてた理由が初めは分からなかったんですが、時間停止対策だったんですよね。
ではそうすると、本体のマミさんはどうやってたんだろう?普通に考えれば時間停止しちゃうと思うのですが。
偽マミさんから本体にもリボンで繋がってたんでしょうか。よく絡まなかったものだ。

それに少なくとも暁美さんは、周囲の事なんて何も考えずにガンガン発砲しています。
偽マミさんを操っていたマミさんも、当然ながら流れ弾を浴びていたはずで…。
中心にいる暁美さんらは、初動をかわせば後の行方は無視できますが、離れたところにいる本物マミさんは、時間停止が解除されてからが本番です。
なんかもう物凄い勢いで展開されていく弾丸(時間停止)を眺めながら、そろそろ逃げ場がなくなってきたと冷や汗かいてたんじゃなかろうか、あの人。
そして時は動き出す。銃口をつきつけあったまま格好良く決めてる暁美さん+偽マミさんの後ろで、必死に弾丸を避けまくってる本物マミさん。お茶目で惚れる。

あと、貰った入場特典の色紙は、ばっちりマミさんでした。もう何も恐くない。

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テレビ放送記念感想:映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち(4周目)

2013年08月25日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
【今年の鳥】

美翔さん大活躍!およそ7年ぶりとなる地上波出演です。



撮影の手順とか作法とか、色々忘れ去って久しいですが、それでも頑張ってくれました。
以前は戦闘中に見せなかった笑顔も、現在では溢れんばかりに。
ブラウン管に戻ってこれた喜びが、これでもかと伝わってきます。
おめでとう美翔さん。スパイラルリングの販促も、コミューンの紹介シーンも悉くカットされたけど、出演したことに意味があるんです。
後は瞬間視聴率が下がってないことだけを祈ろう。

■映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち(4周目)

この映画はとても好き。
特に冒頭からOPまでの流れは、プリキュアファンなら一度は思った事があるんじゃないかというところを、ぐさりとえぐってくる。
プリキュアさんは格好いい。本当に格好いい。夢中で応援してるその内に、だけど気が付いてしまう。
10年のこの年月が流れたのに、自分はまだ応援してるだけなのか。
散々感動したと言いつつ、翌日の朝になれば、どんよりしたネガティブ気分で登校したり出社してるだけの自分は、一体何なんだ。



坂上さん:
 「どうしよう。私、プリキュアの敵になっちゃった」

憧れていたはずの存在と、ふと気が付いたら敵になってしまってる。
このシーンの直前、フュージョンに襲いかかられた「友だちがいっぱいいる素敵な子」が、当たり前のようにプリキュアに変身して応戦してるのも、絶望に拍車をかけます。
あの子たちはプリキュアだ。私は、違う。

どうしようもない絶望の中、それでも坂上さんは前に進む。
「共有体験」をキーにするスイートチームに並走され、「メルヘン」であるスマイルチームに守られて。
「詳しい事情は知らなくてもお手伝いならできる」ハートキャッチに助けられ、「迷うことこそ人生。間違ってもやり直せる」「次の世代につなげていく」フレッシュに対フュージョンを託されて。

最後に伝説の戦士たるMH・SS・GoGoやってきてくれた時には、心底救われた気持ちになります。
夢原さんが来てくれた。だからもう大丈夫。私は、間違ってない。
百万言費やすよりも、力強く立ち向かう黒白先輩の姿に説得力がある。
まぁぶっちゃけ美翔さんはどうでもよい感じですが、そこら辺は数合わせなので気にしない。
ほらあんなにダメな子でもプリキュア面できるんですよ。誰だってプリキュアになれる…!

前作「DX3」での後、この方向に舵を取れたのは凄いことだと思う。
前にも書きましたが、「DX3」は「これぞオールスターズ」という体裁であると同時に、「この方法ではオールスターズを描くのに限界がある」ことも示してるんですよね。
結局、1年間のシリーズ本編での友情を越えられないのなら、シリーズ間交流といったところで限界が出てしまう。
(そしてだからこそ「最後のお祭り」として盛大にやったことに意味があり、「NS」につなげたことが凄いのだと思う)

何にせよ、最初に書いたとおり「NS」はとても好き。
これが第1作目のオールスターズだったら肩透かしだったと思いますが、9年目のあのタイミングなのが神がかってた。
「メルヘンに憧れ助けられた子供が、やがてメルヘンを体現する側に回り、次の世代のメルヘンとなる」なスマイルさんのテーマとも綺麗に一致します。

初代プリキュアを見ていた女児様が、プリキュア適齢期に成長できるくらいのこの長い年月、果たして自分はプリキュアになれるくらいの成長をできたのか。
色々と考えること、感じることの多い名作だと思います。

公開当時の感想:
 ●感想1周目
 ●感想2周目
 ●感想3周目

(左画像)
プリキュア ボーカルベストBOX

(右画像)
Yes!プリキュア5 Blu-rayBOX Vol.1 (完全初回生産限定)


当時できなかったので、こっそりTJさんのエコー本を紹介したい。どうしてプリキュアとライダーが争わないといけないの!?

【我らのエコーさん】

面倒くさい能書きはさておいて。
何はともあれ坂上さんが異常に可愛いのもこの映画の魅力。
プリキュア娘が忘れてしまった、キラキラした何かがこの子にはある…!

この後の坂上さんの生活を想像すると、何かもう、ぞくぞくします。
例えば、彼女も年頃の娘さんですから、その内、クラスに好きな男子とかできたりしますよね。
で、その男子が友だちと一緒に「お前、どのプリキュアが好き?」とか雑談したりするわけですよ(男の子は皆プリキュアが大好きですから)。

「誰と言ってもな~」「じゃあいっせいのせで指差そうぜ」とか、雑誌に載ってるプリキュア特集とか見ながら盛り上がったりして。
それを端っこの方から横目で必死に見る坂上さん。
誰、誰を指差したの…!ていうか、あそこに私、映ってるのかな…?(多分映ってない)

その後、たまたま下校が一緒になったりして。
勇気出して「あ、あ~、そういえば○○くんってプリキュア好きなんだっけ~」とか話しかけたりして。
必死に興味を引こうとするあまり、「実は私、プリキュアと知り合いなんだ~」とか言っちゃうんですよ。
もちろん食いつく男子。引くに引けなくなって、「じゃあ今度の日曜日に紹介するね~」とかついつい言ってしまって。

帰宅した後、半べそかきながら何とかエコーに変身できないかと奇行を繰り返し、でも当然ダメで。
どうにもならないので星空さんに電話して(唯一連絡先を教えてくれてた)、助けを求めて。
不幸にして星空さんの予定があわず、「じゃあ他の皆に聞いてみるね。誰かあゆみちゃんを助けてあげられる人いない~?」とか善意で恥を拡散されてしまうんですよ。

誰もがスルーする中、お人よしな桃園さんあたりが手を挙げてくれるんです。
そして心底うんざりした顔のmktnらと一緒に、やってくる日曜日。
喜ぶ男子。そしてこんな時に限って桃園さんの悪女スキルが発動し、男子はピーチさんに完全夢中。
最初は喜んでた坂上さんも、デレデレな男子に嫉妬が燃え上がり。
「私だって金髪ツインテールなのに…!」と凄まじい目でピーチさんをにらみ始め、そんな坂上さんを「こんなことに付き合ってあげたのに何あの態度」と、mktnらが冷ややかに見始める…。

もう考えるだけで涎が止まらないですね。丸一日くらいは余裕で妄想できる。

【フレッシュさん】

どうしてパッションさんは、アカルンを使って坂上さんを送り届けてあげなかったのか。

私的には「最短距離の正しい道を人から示されるよりも、自分で迷いながらも歩くことが幸せ」がフレッシュのテーマだから、で納得してる。

ただふと思ったのですが、そうするとパッションさんの能力はテーマと矛盾してるんですよね。
もしかすると瞬間移動はアカルンの能力と言うより、所持者の特徴を強化して具現化した結果なのかもしれない。
要は、瞬間移動はイースとしての能力の発露。
そういえば、ピルン・ブルン・キルンもそれぞれ所持者の延長線上の能力です。
そう考えると瞬間移動を駆使した「おもちゃの国」での戦いが、パッションというよりイース様っぽいのも腑に落ちる。

よく「瞬間移動使え」と言われちゃうパッションさんですが、内心では色々と葛藤もあるのかもしれない。

【フレッシュさん その2】



相田さん:
 「みんな!もう1問クイズだよ」
 「応援に駆け付けてくれたプリキュアの内」
 「道を間違って遅れたと言っていたのは」
 「キュアマリンともう一人は誰かな?」

桃園さんがろくでもない扱いされてる…。
何せ背景で流れている「マリンと会話しているシーン」は、尺の都合でカットされちゃってます。
本放送でやってないシーンをクイズで流すとは…。相田さんの編集力すごい。

なお相田さんは「遅れたと言っていたのは」とおっしゃってますが、劇中で桃園さんは「間に合った~」と言っておられます。
桃園さんのこの扱い、痺れます。どうかこのままの桃園さんでいて欲しい。

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感想:はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.3「舞台 大正浪漫探偵譚」

2013年07月31日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
我らのくどまゆさん出演のお芝居を見てきました。

■はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.3「舞台 大正浪漫探偵譚」

 日時:2013年07月27日(土)~08月01日(木)
 場所:八幡山ワーサルシアター
 出演:工藤真由(詳細は公式サイト

【あらすじ】

時代は大正。怪盗が跋扈するそんな世相。
とある名家に犯行予告が2通届いたところから物語開始。
お家には令嬢2人と召使たち。
雇われる探偵。集まる親戚。
怪盗の目的は?莫大な財産の行方は?そしてお屋敷の秘密は…?

という前振りを聞いていたので、てっきりミステリかと思ったのですが違いました。
まぁよくよく考えたら、舞台劇でミステリは難しいです。
カメラワークで細かいところを写したりとか、細かいトリックを描写したりとかできないから。

そういったわけで、トリックや謎自体はおまけ的扱いでした。
難しい凝ったものではないというか、考えても分からない系の物。
それよりも見所は、中盤から後半にかけてのアクション。

  探偵、謎を解く
 ⇒怪盗がやってくる
 ⇒肉弾戦

もはやミステリフォーマットではないです。ニチアサです。
探偵さんがベルトで変身してないのが、逆に違和感なくらい。
あの人、刃物で数回切られてましたよ…。

最後は「謎の黒幕」が客席から登場して、やっぱりラストバトル。
見た目インテリ系だろうとなんだろうと関係ありません。
戦え!最後に物を言うのは力だ!

そして最後。
一旦の幕の後、演者の皆さま全員が登場。
終わりの挨拶かと思いきや、一斉に踊り出しました。
エンディングはダンス!
間違ってるけど、間違ってない!

といったわけで、大変に楽しめました。
ニチアサクラスタなら、全編大喜びできるはず。
特に最後のダンスの破壊力は絶妙。

【くどまゆさん】

言うまでもなく、工藤真由さん目当てで観に行きました。
客寄せでもコネでもなんでもいいので、是非こういった機会を今後も作ってください。
次回もまた参加しよう。(ちなみに次回はくどまゆ主演で10月に開催予定。行こう)

くどまゆさんの役は、怪盗に狙われる名家の長女役。
一応メインヒロインにあたりますが、ストーリー的には最も蚊帳の外という愉快な役です。
ええ、優秀な子だとは思うんですよ。
最後、名家の秘密を、(数々の衝撃事実が起こったにも関わらず)たった一夜で読破するとか、並大抵な能力じゃないですし…。
ただちょっと周囲に疎いだけで。

時代が大正なので、衣装もそんな感じ。
公演時間の約2時間、合法的に、くどまゆさんの大正学生コスプレを観察し続けることができます。
素晴らしい。

お芝居中、胸元で手を握ってるポーズがやたら多く、見ていてもぞもぞします。なにあの可愛い生き物。
気のせいかと思ってたけど、ラストのダンスシーンでもやってたあたり、意識してやってたのかしら。
(ダンスの開始直前、各出演者が決めポーズ的なものをとるシーンがある)

出番そのものは少ないのですが、ファン的には大満足でした。

【お土産】

物販は色々と準備されていました。
失礼ながら、私自身はくどまゆ脳なので、そちら方面にばかり注目していましたけれど。
とりあえず色紙とかプロマイドとか。えらく充実してた気がする。

配布されたパンフレットに「サイン色紙は、ご指名あればその場で作ります」と書かれていたのが面白かった。
手作り感が良いです。
ただの書き物が、金銭価値を帯びる瞬間。

【感想】

芝居を見たのは久々でしたが、思っていた以上に楽しめました。
箱は100名ほど。私の行った回は、ほぼ満席。
くどまゆ云々を抜きにしても、行って良かったと思う。

あまり語れるほどの知識はないですが、舞台劇には、ライブとはまた違った楽しさがありますね。
確実にソコに人がいて演技をしているけれど、原則、こちらを認識しないまま、お芝居は進む。
かといって映画のように、完全に別世界というのでもない。

映画やアニメでは、カットに映っていない世界は、存在しないのと同じ。
特にカメラワークによって強調したい点をフォーカスできるので、それ以外はそぎ落とされがちです。
でも芝居だと、観客の注目しているポイント以外でも、物語は展開しています。
直接台詞を喋っている役者さんも大変だけど、同じタイミングで台詞なしで舞台上にいる役者さんの演技もなかなかに見所。
ただボーーーっと立ってるのではなく、ちゃんと存在して、細かい演技をしてるんですよ。この辺、芝居ならではの楽しみだと思う。

舞台劇と言うと、学園祭の演劇のノリや、もしくは高尚な名作だったり、意識高い系だったりを連想する人もいるかもしれませんが、要するにエンターテイメントです。
表現方法の長所や制約を考えると、かなりアニメ的な方によるんですよね。
「自然なお芝居」よりも「芝居がかった芝居」に向かうというか。
ニチアサ耐性が高い人には、むしろストライクな気がするので、お勧めしたい。

【蛇足】

ラスボスが客席から登場…というのは、事前に示唆されていましたし、演出としてはむしろ定番。
それでもやっぱり血は沸きますね。
思ったのですが、あれ「客席から黒幕一人登場」ではなく、「客席から50人ばかし一斉に登場」だったら、凄まじくインパクトあった気がする。
その公演で空席になってるところを、人手を総動員して役者で埋める感じで。

探偵さん:
 「この大きな窓(注:ステージ上から見た客席)から黒幕はこちらを見ています」
 「さあ出てきてください」

一斉に立ち上がる50人ほどの観客。そして舞台に殺到して殺陣。熱い。
チケットが売れなければ売れないほど、探偵さんが地獄を見る構図。
よし、チケット買おう。

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感想:池田彩ワンマンライブ「episode 2」(東京)

2013年06月15日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
チケットを購入したのが数か月前&ライブの最中だったせいで、どっかにいって見つからず。
慌てて探してる内に、公演時間ぎりぎりに。
しかも原宿駅から会場まで遠いし!何あの長い登り坂!

■池田彩ワンマンライブ「episode 2」(東京)



 日時:2013年06月14日(金)開場18時/開演19時
 場所:表参道GROUND
 出演:池田彩
 曲目
  01. fun!fun!fun!
  02. Road
  03. Challange
  04. Reborn
  05. Bubbles
  06. Jump!
  07. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
  08. ♯キボウレインボウ♯
  --. 間奏
  09. To Be Free
  10. ありがとうの花
  11. With you
  12. レディーGO!!
  13. Alright! ハートキャッチプリキュア!
  14. Person
  15. Yell
  16. Let's go! スマイルプリキュア!
  17. Run & Run

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【会場】

平日開催というかなり頑張った感のある本イベント。
2日後の大阪ライブ、1週間後のアメリカでのイベントの前哨戦とも言えます。

開場直後は、ちょっと客入りが寂しい様子。
先日のイベントで購入した優先入場券で入りましたが、当日券で入ってもほとんど差はなさそうでした。
ですが、30分を過ぎたころから急激に増え、最終的にかなりの一杯に。
6時の終業から駆け付けた感じでしょうか。
初めから満席よりも、熱いものがある。

あと関係者席にはくどまゆさんらの姿も。
先日の宮本佳那子お姉さんのライブの時には、舞台にも上がったとか。
行きたかった。無念。

【客層】

お子様が妙に目立ちました。人数的には3組前後くらいでしたけれど。
最前列で見てた子は、大変に盛り上がっておられたようで、他人事ながら嬉しかったです。
一方、もはやライブと関係なく盛り上がってるお子様たちも。あれはあれで、良いのかもしれない。

【間奏】

今回も演奏担当は「池田彩バンドメンバー」略して「池メン」の皆さま。
密かな目玉の「衣装チェンジタイムの間奏」は、今回も健在でした。

今までに「ハートキャッチ変身BGM」や「キュアデコルCMソング」で盛り上げてきた本コーナー。
今日の楽曲は「必殺仕事人」のテーマ。
意表は突かれましたが、ネタとしては普通かな…と思ってたら。
そのままの流れで、次曲の「To Be Free」へ。

池田さん:
 「ちゃららら~が、『To Be Free』のちゃららら~と似てると思って」
 「その場(当日?リハ?)でお願いした」

無茶ぶりです。
そもそも似てるんだろうか、この2曲。
プロの方の音楽感覚にはついていけない…。

【2曲目:Road】

2曲目を始めようとしたところで、いきなり楽器トラブル。とはいえそこは池田さん。
そのことに一言も触れないまま、トークでつないでいました。
挨拶の『練習』や意気込み等々をこなしつつ、綺麗に時間を稼いでおられた。

なおこの直前。
1曲目の最中に(おそらくは)観客席から、クラッカーが鳴らされ、テープが舞台の上部に引っかかるハプニングがありました。
だけどそのことは一切スルー。

場つなぎの話題にするには格好のネタだったでしょうけど、スルーで正解だと思う。
ネタにして絡むと、次もまたやりますので。
(その手の演出を喜ぶ演者もいると思いますが、「スルーした」ということは池田さん的には歓迎しないスタンスなんでしょう)

他の場面でも客席からのアピールはありましたが、話題にはせず。さりげなく格好いい。

【プリキュアソング】

代表曲4曲を、全てフルで唄ってくれました。
アルバム発売記念ライブですので、割り込む余地はなく、省略されるかメドレー形式かと思ってたのでとても嬉しい。

ED2曲は「Jump!」の後、「(Jump!は)準備運動。体を動かす曲」の紹介でスタート。
ハートキャッチOPは、(10、11曲目の)「大人しい曲の後に声を出す曲」として、12曲目からの続きで行われました。

一応、ダンスもされてましたけど、かなりアレンジ入ってた気がする。
「キボウレインボウ」の「愛宿るアイドル」の部分では、ご自分を親指でさしてニヤリとされてた。格好いい。

【15曲目:Yell】

セットリストを見ての通り、今回は全17曲の全力疾走でした。
必然的に、トークの時間は削られます。
結果、全体にかなり急いでる感があるイベントになってた。

そんな中、「Yell」。
この時だけは、かなりの時間をとって曲の背景を語られました。

まだデビュー前の事。
池田さんはご友人とともに、ダンスコンテストに出るために、毎日練習に励んでいたそうで。
学生でお金もなかった時代なので、夜に商店のガラスに自分の姿を映して。

そんな折、東京でのデビューが決定。
が、よりにもよって上京しないといけない日が、ダンスコンテストのまさにその日。
せっかく練習したのに、泣く泣くコンテストは諦めることに。

これをご友人は怒るどころか応援してくれ、そんな頑張ってる姿を見てたら私もと、決まっていた就職を辞退してダンスの道に進まれたそうです。

池田さん:
 「言い方は悪いけど私のせいで就職しなかったわけで」
 「そしたら私も頑張るしかない」
(実際には方言ですが、私には再現無理なので文意のみ)

この背景を聞いてから、このお歌を聴くと、目頭が熱くなる。
皆それぞれ色んなものを背負ってる。

その流れの後、次の曲は「スマイル」OP。
ここでプリキュアソングと言うのは曲的には唐突ですが、背景としては格好いい。
「スマイル」さんのテーマ的にも、この流れは熱いな。

【感想】

全体に何か奇妙な雰囲気を受けたライブでした。
(悪いとか面白くなかったとか、そういう意味ではなくて)
多分、かなり駆け足だったから…?

たとえば、オリジナルTシャツが作成されてましたが、そのお披露目も曲の最中でした。
歌の途中でステージから退場、長めの間奏が終わるころに着替えて戻ってきて、続きの唄開始。
パワフルだ。

曲数はなんと17曲。時間は2時間前後でしたので、走りっぱなし。
そしてアンコールはなし。

なんでアンコールをしなかったのかは謎です。
曲数からすれば、15曲+アンコール2曲が一般的な構成だと思う。
時間制約の問題…?アンコールがかかる時間すらも惜しんだとか?

時間の都合ではないのだとしたら、池田さんの拘りでしょうか。
アンコールがかかること前提の構成は嫌だったとか。
実際、アンコールって本来的にはハプニングなのに、予定調和で「あって当然」というノリでいくのは、観客としても演者としても、何か違うかなとは思う。

今回のライブはセカンドアルバムの発売記念ですので、構成としてはそこからの曲がメイン。
とはいえ、どうしてもプリキュアソングを期待されてしまうのも事実でしょうから、これも外すに外せない。
そこに、それ以外の代表曲的なお歌も入れたら、本編で曲数がパンクしてしまう。

アンコールはボーナストラックであることを考えると、「ハートキャッチ」OPあたりで締めるのが無難に思えますが、プリキュア歌手から次のステージを目指さないといけない池田さん的には、思うところがあったのかも。

まぁ下衆の勘ぐりをしていてもあれですので、あまり深く考えないようにしよう。

最後の「Run & Run」は、「本当にこれで最後の曲」と念を押されてました。
終わった後は、バンドメンバー1人1人を、紹介しつつ時間をかけて退場。
退場後は会場に池田さん曲がかかり始め、照明も点灯。
かなり念を入れて「アンコールはない」とアピールしてた。

…それでも、やっぱり期待はするもので。
場内のスピーカーから流れる「Run & Run」に合わせて手拍子やコールが巻き起こりました。
池田さん側の事情を汲み取りつつも、それでも収まらない感が沸き起こった素敵な光景だった。
まぁ、最後の間奏あたりからは、それが「アンコール」の発声に変わってしまい、個人的にはちょっと残念でしたけれど。
それはちょいと粋ではない気がする。

結局、予定の変更はなく、アンコールはないまま解散となりました。
この状況下でも実施しなかったのだから、よほどの事情があったに違いない。

なんかテンションの低い感想になってしまったような気もしますが、ライブ自体はもちろん楽しかったです。
池田さんの意思というか方向性というか、そんなものを感じました。
勢いで米国イベントにも参加…はさすがにできないので、またの機会を楽しみにしてます。

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感想:五條真由美 イオンモール東久留米アニソンミニライブ

2013年05月05日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
愛媛の「ひめマニア」に行けないからその代わりに…という大変に失礼な理由で行ってきた。
(参加したのは16時の部)
動機は不純ですが、ちゃんとお金は落としてきたので許してください。

■五條真由美 イオンモール東久留米アニソンミニライブ



 日時:2013年05月04日(土)14時/16時
 場所:東久留米イオンモール
 出演:五條真由美
 曲目:
  01. GO! GO! サンシャイン
  02. 夢にエール!パティシエール♪
  03. Sweet Romance
  04. 「笑うが勝ち!」でGO!
  05. DANZEN! ふたりはプリキュア Ver. Max Heart

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【イオンモール】

会場となったイオンさんは4月23日にオープンしたばかり。
だからかどうか、大変な繁盛ぶりでした。駅からのシャトルバスもギリギリ限界の満員御礼。
正直、モールの広さと人の多さにビビりました。広い…。でかい…。

【ミニライブ】

五條さん:
 「私の歌は一度聴いたら忘れられない歌が多い」

その言葉通り、「意味をなしてない」歌詞が連呼されるお歌がずらり。
かつて「サンシャイン」OPに対して、「意味がなさ過ぎて覚えるのが困難」とまで言われています。
ていうか、よく覚えられるな…。これがプロか。

曲目をご覧の通り、お歌は「ジュエルペットサンシャイン」「夢色パティシエール」「ふたりはプリキュア」から。
たった一人で競合番組を渡り歩くさまに恐怖すら覚えます。
ここまできたら「プリリズ」もいっそ唄って欲しい。

(五條さんや黒白先輩は、生え抜きのプリキュア戦闘員というより、外部の傭兵的イメージが個人的にあります。
 くどまゆさんや夢原さんは、オーディションで選んだ専属部隊的イメージ。
 もちろんどっちが上とか下とかの話ではなく)

【プリキュアさん】

五條さん:
 「正直、ちょっと寂しい気持ちはあった」

と、「MH」が終わって「SS」が始まったときの感想。
五條さんは「SS」も唄ってはいらっしゃるけど、やっぱり「MH」サイドな印象です。
それが影響したかは別として、最後に唄った「MH」OPが一番盛り上がっていました。

会場のイオンモールは、前述の通り、大変な賑わいぶり。
そのため、ライブステージ横も盛んに人が通ってます。
とはいえ皆さま、ライブの様子に目を引かれはするものの、あえて立ち止まる人はあまりおらず。(というか、通路で立ち止まると誘導される)

ですが「MH」OPの際には、目に見えてお客さんが増えてました。
特にお子様の反応が違う。
急に寄ってきたので、私も思わず場所を譲って後ろに移動したくらい。

まぁ今回は多国籍軍としての出場ですので、「プリキュア」歌手として見られるのは思うところもあるかとは思いますが、プリキュアさんのパワーを思い知りました。
多分、集まったお子様の大半は「MH」OPそのものは知らないと思いますので、「プリキュア」という歌詞に反応したのだと思う。
特徴的で分かりやすいOPって、大事なんだな…。

(書き忘れていたので追記)
 MHOPでは珍しく(?)振付のレッスンがありました。いつものイベントだと当たり前のように前提にさえるから、ちょっと新鮮。

【会場】

場所はいたって普通のショッピングモールのホール。
微妙に壁で仕切られたりしてたので、横を歩く人たちからすれば「壁一枚向こうから歌が聞こえる」状態。
ちょっと面白い。

五條さんはなまじお歌が上手すぎてライブ特有の「ブレ」が少ないため、姿が見えないと通常の店内BGMに聞こえそうな感じ。
恐ろしく豪華なBGMです。
実際のところ、持ち歌はかなり古いので、真剣にお子様受けを狙うと厳しいものがあったかとは思いますが、この歌唱力を見せつけられるとそんな批判は吹き飛びます。
うん、生けるBGMとして大活躍だ。
迸るパワーが素晴らしすぎる。

なお、会場で販売されていたCDは、14時の部で全て売り切れていました。
イオンさんにも五條さんにも、双方に益のあったイベントだと信じたい。

【感想】

ミニライブということでそれほど気負わずに参加したのですけど、思いのほか元気を貰いました。
やっぱり五條さんのお歌には力がある。
12日にチケット発売のTEUCHIも、更に楽しみになってきました。

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感想:A.RAISE vol.1(工藤真由さん出演)

2013年04月24日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
会社休んで行ってきた。

■A.RAISE vol.1



 日時:2013年04月23日(火)開演18時00分
 場所:渋谷J‐POPカフェ
 出演:工藤真由、他詳細はくどまゆさんブログ参照
 曲目:
  01. Tomorrow Song ~あしたのうた~
  02. My sweet days
  03. 人生☆レボリューション
  04. プリキュア~永遠のともだち~

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【イベント様子】

場所は渋谷・アニメイトさんのあるビルの最上階。

…なのですが、入ったそこはかなりのアウェイ感。

アニメイベントでもライブイベントでもなく、サブカル全般広く色んな出演者が集まったパーティタイプのイベントでした。
ステージもお笑いからファッションショー、ダンス、ペイント等々、様々。
会場内は中央は広くスペースがあるものの、サイドはテーブルと椅子あり。
集中して舞台を見るというより、談笑しながら、好きなことやってる感じでした。

会場内は撮影可。
撮影可能ということは、上演中も携帯・スマホも自由に使えるという事。
イベント中も出入り自由で、お酒や煙草も自由。

そんな中、我らのくどまゆさんは、21時30分ごろから15分ほど御出演されました。

【アナウンス】

MCの方:
 「次はプリキュア歌手の工藤真由さんです」
 「プリキュアと言えばくどまゆ!」

出だしの紹介は思いの外フレンドリーでした。
いやまぁ、わざわざ邪険にはしないでしょうけれど。
思ってたよりも「プリキュア歌手」であることを強調して紹介してくれてました。

なお、MCの方自身は「プリキュア」に関する知識はほとんどない様子。
経歴紹介や今後の予定紹介の際に、固有名詞が読めず、かなり戸惑っていらっしゃいました。
それでも「ぷりっきゅあ♪ぷりっきゅあ♪」と口ずさんでみせてた。
美墨先輩の御威光を思い知らされます。
(ちなみに紹介のカンペは工藤真由さん本人の手書きだったらしい。
 読めなかった理由として、「(工藤真由さんの)書いた字が可愛すぎて読めない」と言ってた)

ステージ順を間違われる等々、ハプニングはありつつも、いよいよくどまゆさんのお歌開始。

【セットリスト】



まず記事冒頭の曲目をよく見て欲しい。
素晴らしいの一言です。
くどまゆさんの気合いを痛感した。ライブ行って良かったです、本当に。

【1曲目:Tomorrow Song ~あしたのうた~】

「ハートキャッチ」さんのED。
この歌の最大の特徴は何か?
『手拍子』です。

イベントにおけるプリキュアさんのダンスEDの欠点は、お子様は盛り上がるのだけど、保護者は割とやることがない。
なまじダンスレッスン等で時間が割かれるだけに、「子供は大はしゃぎ。お父さんはぐったり」という、よくある遊園地の光景が出来上がります。
ダンスそのものは強みなだけに、この現象は痛い。

この曲は、そこを克服しています。

手拍子なら大人でも容易に参加できます。
しかも曲がゴスペル調なこともあり、手拍子が非常に映える。
そしてコールやダンスはハードルが高くても、手拍子ならたいして興味のない人でも参加しやすい。

『プリキュア』という固有名詞があまり強調されてないのも強み。
(余談ですが、歌詞に『プリキュア』が全く登場しないのは、「You make me happy」だけだったと思う。
 更に余談ですが、「You make me happy」の英語verは、自分の結婚式のBGMに使った)

くどまゆさんの抱えている問題は、まさにプリキュア歌手であるという事。
プリキュアの歌を期待されてるけど、プリキュア知らない人が多いところでそれやると(なまじ特徴的な曲なだけに)公開処刑状態です。
このどうにもならないジレンマを、見事に解決してきた良いチョイスだったと思う。

【2曲目:My sweet days】

くどまゆさんのミニアルバムから。
これは確実に採用されると思ってました。
季節的にもちょうどぴったりだし、何より大安定です。

【3曲目:人生☆レボリューション】

衝撃走る。よくぞこの曲を選択されたと思う。
このお歌の特徴は、ライブで聞いたことがある方なら明白だと思います。
これ、『一人では唄えない歌』なんです。

観客からのコールが歌に組み込まれているため、客席が無関心だと悲惨なことになります。
元々ライブで盛り上がるために作られている曲なので、盛り上がらないと目も当てられない。
さすがにこの客層相手に、この曲は選ばないだろうと思ってました。弱い発想だった。くどまゆは、戦う事を選ばれた。

くどまゆさん:
 「この歌は一緒にダンスして唄ってください」

会場内の比率ですが、30名ほどがくどまゆファン、30名ほどが「まぁ聞くか」といったノリ。
そして残りの40名が、上述の通り、煙草吸いながらスマホ見てるような層です。
そんな中、果敢に振付とコールのレッスンを行い、強引なまでに盛り上げにかかりました。

なんといいますか、やれば出来る。
もちろん、なんか酷い書き方をしてますが、会場内にいる方達も、「知らない」というだけで敵意があるわけではないでしょうけれど。
それを考慮しても、くどまゆのアグレッシブさはやたらにこちらに伝わってきた。

結果、煙草吸いながらスマホを見つつ、「人生レボリューション」の振付を行う…というレアな光景が出現。
渋谷でファッションショーをやるような人たちと、一緒にくどまゆを観戦する日が来るとは…。
ある意味、普通に盛り上がるライブ以上に、感動的な何かを見た。

【4曲目:プリキュア~永遠のともだち~】

最後の曲は「永遠のともだち」。泣ける。

最新曲だから選んだのかもしれません。
「ハートキャッチ」EDと同じく、「プリキュア」という固有名詞が全面に出ていない曲だからかもしれません。
ですがこの流れで、オールスターズの象徴曲を選んできたのは、プリキュア歌手としての矜持を感じた。

このお歌、画面の中のプリキュアさん(美翔さんや夢原さんや相田さんら)のことを唄っているようでいて、「みんなもプリキュア」=聞いている私たちを唄ってるお歌。
「プリキュア」コンテンツをほとんど知らない人たちがいる状況で唄うと、また違った側面が出てきますね。
私たちは確かにクラスタが違うし、ぶっちゃけ分かり合う事は無理だと思う。お互いに。
でも「みんなもプリキュア」。方向性は違っても、本質的な部分は同じはず。
くどまゆさんの呼びかけが、胸に響きまくった。

無難にいくなら「プリキュアfly」や「たとえどんなにはなれていても」等のプリキュアボーカルアルバム曲や、オリジナル曲でいくのが常套手段だったはず。
それなのに「永遠のともだち」を演ってくれたことに感謝です。

【感想】

そのようなわけで、くどまゆさんの攻めの姿勢をひしひしと感じたライブでした。
ちょっとトークが空回った感はありましたが、あの状況ではむしろよくやったと崇めたい。
何よりお歌が素晴らしかった。

念のために書き添えますが、会場内のくどまゆファン以外も、決して冷たかったわけではなく。
正直、行く前は色々と心配してました。
イロモノ扱いだったりとか、逆にあまりに無関心過ぎだったりとか。

でも「プリキュア」歌手であることを隠すのでもなく、そこそこ温かく迎えられていました。
「プリキュアって知ってる?」との問いかけに、普段の身近なクラスタからは明らかに離れていると思われる人たちも手を挙げてたのが嬉しかったです。
さすがプリキュアさん、こんなところでも懸け橋になってる。

…というか、公平に書くなら、私らの方こそ、本来ならこの手のパーティイベントとは縁がないわけで。
プリキュアさんのおかげで、おそらく一生縁がなかったと思われる世界を垣間見ました。
「ファッションショー」とか、花咲さんがやってるイメージしかなかったですよ。

ファッションショーって、てっきり「商品紹介のためのプロモーション企画」と思い込んでたのですが、「服と自分を見せることそれ自体が目的」なんですね。
考えてみれば、歌のライブも「CDを売ること」ではなく、「その場での歌と歌手」それ自体が商品。
目から鱗だった。

くどまゆさんと、プリキュアさんのパワフルさを痛感したひと時でした。
確実に、1年前や2年前より前進されている。
集客的には、くどまゆさんはかなりこのイベントに貢献してたと思いますので、次回に続くと良いなと期待します。

次回のライブは愛媛の「ひめマニア」
大丈夫、愛媛は近い、はず。

【蛇足】

ショーに物凄く中田あすみさんに似た方が出られてた。
ブログ等々を見る限り、別の方のようですけれど。ちょっと色めきだった。

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