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穴にハマったアリスたち

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感想:プリキュアオールナイト(新宿バルト9)

2013年04月07日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
今回で3回目となる新宿でのオールナイト企画。
20時に始まり、終わったのが明け方5時。
爆弾低気圧が接近する中、楽しい夜を過ごすことができました。

■10年目のありがとう!『映画プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち』大ヒット記念!プリキュアオールナイト



 日時:2013年04月05日(金)開場20時30分/開演21時00分
 場所:新宿・バルト9
 出演:本名陽子、樹元オリエ、三瓶由布子、小松由佳、水沢史絵、小清水亜美、福圓美里、生天目仁美(トーク1回目)
    生天目仁美、寿美菜子、渕上舞、宮本佳那子(トーク2回目)    
 演目:
  01. トークイベント1
  02. 映画 プリキュアオールスターズDX3
  03. トークイベント2
  (休憩:10分)
  04. 映画 スイートプリキュア♪
  05. 映画 スマイルプリキュア!
  (休憩:20分)
  06. 映画 プリキュアオールスターズNewStage
  07. 映画 プリキュアオールスターズNewStage2

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

告知されたことに気づく間もなく売り切れてしまってましたが、友人の好意でチケットを貰えました。
本当にありがとう。

【トークイベント1の1】

歴代の声優陣の皆さまが御出演。
これだけ並ぶと圧巻です。
この人たち全員プリキュアか…。

問:
 「シリーズ毎に様々な特色があると思いますが、現場の雰囲気や特徴などで何かありますか?」

生天目さん:
 「のんびりしてます」
福圓さん:
 「英語タイムがあった。あんまり五月蠅いから英語しか喋っちゃダメ」
 「あと突然歌いだしたりしてた」
小清水さん:
 「うちもキャラクターショーの合間に踊ってた。テンションを維持するために」
 「するとリズム役の折笠富美子さんから、『そろそろ出番だから座ろうね』と注意されたりしてた」
水沢さん:
 「プリキュアシリーズ最年長チーム。全員オーバー30」
小松さん:
 「とても大人の雰囲気のシリーズ」
 「子供をなめてない作品だと思った」
 「あと私らもよく踊ってた。ダンス振付師も一緒だったし」
 「ほぼ覚えたからイベントで披露しようという話もあったけど、完璧ではなかったのでNGが出た」
三瓶さん:
 「人数が最も多い。5人+1人な上に、小動物が何匹か」
 「五月蠅いのは五月蠅かった。特にレモネード」
 「空き時間に落書きをしては、これ敵に採用してくださいと売り込みしてた」
 「シロップが登場した時、自分がデザインしたキャラクターと思い込んでたみたい」
樹元さん:
 「仲が良い。この間も飲み会を開いたところ、12人集まった」
 「当時ド新人の自分が演技を出来たのは指導してくれた周囲あってのこと」
本名さん:
 「今でこそ初代様とか呼ばれるが、当時は1年のつもりでいつも崖っぷちだった」

各人各様各シリーズ、特徴がでまくってます。
本編のイメージを反映してるところも面白い。
とりあえずスマイルチームがろくでもないことは、大変によく伝わってきました。
福圓さんの星空力、高い…。

【トークイベント1の2】

2問目はシリーズごとに質問が行われました。覚えてる範囲で書く。

問:
 「2代目という事で意識されたこととかは?」
樹元さん:
 「考えている余裕はなかった。とにかく走り続けるだけで」

問:
 「敵キャラからプリキュアになる役でしたが…?」
小松さん:
 「私の声優人生を変えた役。巡り合えて幸せでした」
 「オーディションの段階では『悪の女幹部』としか知らされていなかった」
 「(こういう声なので)まさかプリキュアをやるとは」
 「採用された理由は、後から聞いたところ『お前の声が一番憎たらしかったから』だそう」

問:
 「新しい魅力を発揮した個性的なキャラですね」
水沢さん:
 「なんでしょうかそれは…」
 「えぇ、ハートキャッチは(フレッシュと比べ)絵柄も子供っぽく、昭和な雰囲気」
 「だからこそ存在できたキャラクターだと思います」
 「NS2でもやらかしていて。ポスターを見たときに何か変だと」
 「どうしてマリンがあんなことになったかは、映画を見てください」

その他、問いは忘れましたが、小清水さんの回答に会場中、大喝さいでした。

小清水さん:
 「この役が決まったとき、ナージャバトンがベルティエになって帰ってきた!と」
 「テンションがあがりました」

ついに言及されたナージャ大先輩!
あの屈従の日々を耐えた甲斐がありました。
そうですよ!ナージャ先輩ですよ!先輩がいなければプリキュアさんはいなかった。わぁい!!

【トークイベント1の3】

問:
 「最後に一言ずつお願いします」

三瓶さん:
 「最後にのぞみから一言」
夢原さん:
 「みんな!朝まで寝ないこと、けってーーい!!」
樹元さん:
 「絶好調なりーで見てください」
本名さん:
 「500人も集まってるなんて、ありえな~い!」

…最後の3名が印象的すぎて、その前の皆さまの言葉が吹き飛びました。

全体に楽しい雰囲気で、非常に密度の濃い時間でした。
予定では30分でしたが大幅超過。
だけどまだまだ時間が足りない感じ。物凄く贅沢な時間でした。

【トークイベント2の1】

第2部はドキドキチームオンリー。生天目さんは出番2回目。
他の3名は、謎生物をひきつれての登場でした。

4名ともそれぞれのキャラクターを意識した装い。
色を揃える演出はよく見かけますが(先日の「NS2」舞台挨拶でのスマイルチームとか)、今日のはかなりのコスプレ度。
特に四葉さんは髪の毛までセットする気合いの入り様。

始まりはお約束の一人ずつの名乗り…でしたが。

皆さま:
 「プリキュア・ラブリンク!」
 「える!おー!ぶい!いー!」

「NS2」の舞台挨拶では、いまいち綺麗にできなかった集合台詞もばっちり。
見事に汚名返上されてた。

名乗りは1回目のトークイベントでも行われました。
歴代プリキュアが次々と名乗っていく中、最後の締めが相田さん。

相田さん:
 「みなぎる愛!キュアハート!」

シンプルなだけに格好いい。

【トークイベント2の2】

問い:
 「先ほどのトークで、他のシリーズの方はよく踊っていると聞きましたが、ドキドキチームは?」
生天目さん:
 「踊ってます」
 「でもよく振付が分からない」
 「分からなくなったら、六花のとこから踊ってる。こういうやつ」

そして菱川さんを除く3名が一斉に踊りだす。
「何万光年先は遠い未来じゃない」のとこですね。
菱川さんの扱いが微妙だ…。



【トークイベント2の3】

渕上さん:
 「戦うところが楽しいです。もっと戦いたい」
 「(NS2の見所を聞かれて)戦うところです」

完全に血の味に目覚めています。
これが四葉さんの中の人…。

渕上さん:
 「ありすが何を考えているのか分からない」
 「『まぁステキですね』と言ってても、腹の中で何を考えているのか…」

最も四葉さんに近いところにいる渕上さんでさえこの発言。
何者なんだ、四葉さん。

問い:
 「執事がいる珍しい設定ですが?」
渕上さん:
 「はい。なんでもやってくれます」
 「四葉財閥、四葉財閥、四葉財閥を宜しくお願いします」

四葉さんもですが、渕上さんも何者なのか分からない…。

なお渕上さんは四葉さんの扮装をされていました。が。

渕上さん:
 「いまどきこんな髪型、中学生でもしな……あ」

終始、「ドキドキチームはマイペースにのんびりやってる」と言っていましたが、それが嘘ではないことは、この短い舞台の間だけでもひしひしと伝わってきました。

【トークイベント2の4】

歌のお姉さんこと宮本さん。

ですが、お歌の事は先日の舞台挨拶でも華麗にスルーされていました。
普通に考えれば「以前ED唄っていました」と、自己紹介がてら話しても良さそうなのに。
夢原さんと喧嘩でもされたんでしょうか。(恐ろしい…!)

そんな「今聞きたい」ことを、司会のお姉さんはずばり聞いてくれました。

問い:
 「得意の歌を活かした活躍などありますか?」

『歌を活かした』の部分は、若干強調目に発音。

宮本さん:
 「はい!5月にソードのアルバムが出ます!」

おぉ。それはおめでたい。

…おめでたいのですが、いやちょっと待って佳那子お姉さん!
そこまで振られても、夢原さん時代のことは封印ですか。
だ、大丈夫かな。本当に夢原さんと喧嘩したんじゃないのかな、この子は。

物凄く不安になりましたが、最後の最後で、一言だけ触れてくれました。
何か事情あるのかな。。

トークでは、ステージ上を暴れまわってました。
佳那子お姉さんは、相変わらずお姉さんだった。

【トークイベント2の5】

ただ一人の常識人、菱川さん。
今回のトークでもマイペースな3名に対し、一歩後ろに下がっておられたように見えました。

問い:
 「第9話、いえ第8話でしたか?ツッコミが大変そうでしたが?」

生天目さん:
 「マナは最初は頭も良くて優秀だったはずなのに、回を重ねるごとに『あれ?』と」
 「でもそういう六花も、回を重ねるごとに何かが…」

どうも出演者の間でも、菱川さんの残念空気は感じられているようです。

寿さん:
 「あの強烈な両親の元で、よくまともに育ったなと」
 「あ、そういえば次の回の放送は…」

次回は噂のお泊まり回。
生天目さん曰く、「むちゃくちゃ面白い」とのこと。楽しみです。
なんか制作サイドと同じ感覚を共有してる気がする。

寿さん:
 「最後にラケルから一言」
 「皆さんで『チェケ!ラケ!』と言ってください」

意味不明なノリで会場中から声があがる。チェケ!ラケ!

【トークイベント2の6】

NS2の見所は?と聞かれた生天目さん。

生天目さん:
 「目の前にいるので答えたくないですが」
 「みゆきがエンエンに伝言を頼むところ」

そして即座にあがる「ありがとー!」の声とガッツポーズ。
観客席最前列の中央は、先ほどトークイベントを終えたはずの福圓さん、本名さん、水沢さん(?)が陣取られてました。
トークの始まりから、ミラクルライトを振りつつ大盛り上がり。先輩怖い。

トーク終了後、ドキドキさんの退場に続き、御三方もぱたぱたと楽屋に引き上げてました。
沸き起こる拍手。荷物を取り落とす福圓さん。沸き起こり続ける拍手。荷物に埋もれる福圓さん。
あの方の星空さん力は異常過ぎる。

【バルト9】

司会はいつものおなじみの方。

普段どういうお仕事の方なのかは存じませんが、凄まじく素晴らしい司会進行でした。
上の方で「問い」を書いてますが、実際に行われた質問は、場の空気や流れ、そしてプリキュア愛をよくよく汲み取った絶妙な言葉と内容で行われました。
ともすれば収拾がつかなくなる舞台をまとめ、掘り下げるところ・避けるところ等々も、綺麗にさばいておられた。

他のスタッフの方も素敵でした。

誘導のお姉さん:
 「大きなお友達の皆さま、これより10分間の休憩を行います」
 「トイレは各階に……」

誘導のお姉さん:
 「隣の方と仲良く観賞してください」
 「ライトはちゃんとつきますか?…つきますね。わぁい」
 「それでは行ってらっしゃいませ」

一体何を考えてるんだと唖然とするほど、愉快なアナウンスをキビキビとされてた。
何なんだこの映画館は。

お土産としてミラクルライトの他、NS2の販促ポスターも貰いました。
「わたしたちはひとりじゃない!」のキャッチコピーのやつ。
これ、かなり欲しかったのでとても嬉しい。

【上映】

映画そのものは見るだけ…ではあるのですが。

ミラクルライトのシーンは勿論のこと、会場中でライトが点灯。
二段変身完了後には、自然と拍手が上がっていました。
もちろん、上映終了後も。

EDは(劇中での注意の通り)立ちあがってダンスをする人もなく、席で盛り上がっていました。
スイートさんEDの手拍子が楽しかったです。
あれは振付として、とても良いアイデアだと思う。

「DX3」は初となるデジタル上映。
このためだけに5000万の機械が導入されたとか。
バルト9さんが本気すぎる。

イベント終了は予定では4時20分でしたが、トークイベントが盛り上がった結果、5時ごろに。
帰路は、早朝だというのに妙に人が多かったのが印象的でした(多分、新人歓迎会をオールでやってた人たちだ)。
幸いにして雨もまだ降っておらず、ポスター抱えて無事に帰れました。本当に楽しいイベントでした。バルトさんとプリキュアさんに、心から感謝したい。



以下、今回のイベントとは直接関係ないですが、各映画の感想を書いてみる。

【DX3】

誤解を恐れずに書くと、オールスターズ映画の中では一番好きではないです。
最大の原因は、公開されたのが震災の直後で、映画を楽しむ気分になかったことだと思う。
映画そのものの面白さ以前に、そういう時期的な背景があるので、どうしても色々と思うところが…。

そんなネガティブなイメージがあるので、若干後ろ向きな目線になってしまうのですが。
今回改めて見て、違和感の元が幾つか分かりました。
「オールスターズ映画なのに、オールスターズになってない」、多分ここが妙なんだ。

シリーズを越えたチーム編成で戦ってるので、一見すると「これぞ見たかったシリーズ間交流」に見えるのですが、よくよく見るとむしろ逆なんですよね。
というのも、バラバラの世界に飛ばされた後、行方不明のパートナーに言及するばかりで、今まさに横にいる他のプリキュアさんは比較相手として使われるだけ。
美翔さんも「ブルームがいない」と嘆くだけで、「そうだ、横にいる白い人と一緒に戦おう」とは考えてないんです。

もしもシリーズ間交流というのなら、「ブルームもどこかで頑張っている」ではなく、「ブルーム以外とでも力を合わせられる」に重点が置かれるはず。
しかし実際はそうならず、分断から脱出した後はわき目も振らずに本来のパートナーの元に走り、見知った敵相手に必殺技をぶちかましに行っています。
戦略としては正しいのですが、「美翔さんと雪城先輩で一緒に新式マーブルスクリュー」とか、そんな展開には全くならない。

困ったことに、テーマが「卒業」。ラストでは謎生物との別れも描かれています。
それならば、本来のパートナーとの別れと、新しい出会いを描けない理由はありません。
チョッピと別れるのは感動的なシーンとしてOKだが、日向さんと別れるのはキャラクター的に絶対嫌…とか言いだすと、かなりめんどくさい事になってしまう。

更に「一緒に過ごした時間の長さが違うから仕方がない」と言い出すと、それこそまさに「やっぱり、あんまり交流してなかったんだね」となってしまう。
しかもDXシリーズが長く続けば続くほど、説得力も消えて行きます。視聴者の体感的には、あの子ら知り合ってもう何年にもなりますしね。。
つまり交流を描いたはずが、『交流を描くのは無理』を描いてしまってる。

ただ、そうは言っても、「雪城さんが近くにいるのに、北条さんとの方に、より友情を感じている美墨さん」とか、「一番の親友は陽光さんと考えている日向さん」とか、かなり強い抵抗を受けると思います。
勇気を出してそこに踏みだせば、物凄く息の長い今後の展開も見えてきますけど、やっぱり厳しいかなぁと。
となると、オールスターズ企画としては限界が出てしまうんですよね。

今回の敵さんは劇場ボスで、使役しているのも巨大・不定形・飛行・武器持ち等々、強力な奴らばかり。
戦略も優秀で、初撃で足元を破壊して態勢を崩し、立て直す間もなく吹き飛ばしてパートナーと分断し、足場の悪い砂漠や海、制約ありバトルに持ち込んでる。
対プリキュアとして考え抜かれてるのに、それでもプリキュアさんには勝てない。

立て直した後のプリキュアさん達は、まさに圧勝モード。
そして何より、見てるこちら側が持つイメージとしても、今更苦戦するとも思えません。
劇中で描写されてるピンチシーンも、単に「仲の良くない」プリキュアと一緒にいるから…というハンデ戦なせいに見えてしまうので、妙にストレスがたまるんですよね。
「仲良しの特定の子としか力を合わせられない」って、そんな子たちだったのか?的な。
まぁ美翔さんはそんな子だと思いますけどね。あの子、日向さん以外ともちゃんとやっていけてるのかしら。

(今回気づきましたが、黒白先輩は魔女にマーブルを打ち込んだ後、すぐに残心を解いてるんですね。
普段なら過剰なまでに力んで大砲を発射し続けてるのに。
おそらく即座に勝ちを確信し、自分らが戦ったもう1組のフリーズン・フローズンを攻撃に行くつもりだったんだと思う)

これらのことを併せると、もはやこの形式でオールスターズを続けても、成長も発展も見込めません。
(というか、成長や発展をさせようとすると、新しい交友関係を描かざるを得ず、シリーズ本編からの「卒業」が大きくなりすぎる)
「NS」に移行したのは、尺の都合もあるでしょうけど、「全員一緒に出しても、ドラマとして意味がない」と感じられたのかもしれません。

【スイート】

『昔は良かった。皆が一緒にいて、同じものを見て、同じことを感じていた。
 しかし現在。同じものを見ても、人によって感じ方が違う。
 何が真実か分からず、意思の疎通もできず、皆バラバラだ。
 私たちは孤独で、どうにもならない不安と絶望に取り囲まれ、ただただ苦しんでいる。
 昔は良かった。それなのに、どうしてこうなった』

これでもかとばかりに繰り返される「見方によって感じ方が変わる」描写の数々。
そして辿りついた回答に涙。
私たちは何も奪われていない。価値観が違う?昔は良かった?それならば、その「良かった昔」を共有してるじゃないか。私たちは一人じゃない。

公開当時、猛烈に泣きました。
ただあえて欠点をあげるなら、テレビ本編がその先に進んでしまったんですよね。

「良かった昔」を共有しているから一緒になれるのなら、共通の思い出がないと連帯できない。
でも連帯できないと共通の思い出を作れないから、過去を共有していなかったら永久に孤独から脱出できない。

だからもう一歩進んで、「孤独で悲しいという価値観は同じじゃないか」。
個々の価値観そのものは人それぞれで、中には理解できないものもあるけれど、「孤独は悲しい」は共通している。
だって、それは私たちも経験して知っているから。だから連帯できるはず。

「異なる価値観も優しく受け入れよう」ではなく、「実は根っこの価値観や経験は同じだった」による解決は、スイートさんの大きな到達点。
ハウリングやメイジャー3は、そもそも「孤独は悲しい」と考えていないようなので和解できなくて当然ですが、この「スイート」ラストの展開が織り込まれていないのは、今にして思うと、残念といえば残念。
まぁテレビ本編が凄まじすぎただけなので、否定的に思うほどではないですけれど。

【スマイル】

『メルヘンに救われ、メルヘンに憧れた子供が、しかし現実はメルヘンのようにはいかないと知る。
 努力や対策の余地がないほど未来は破滅的で、厳しい現実にメルヘンは悲鳴をあげている。
 だけどだからこそ笑おう。メルヘンを現実にするのは自分だ。
 メルヘンに救われた自分たちが、メルヘンから学んだようにスマイルで立ち迎えるなら、メルヘンは無駄じゃなかったと証明できる。
 そしてそんな自分たちの姿が、次の世代の子供たちにとってのメルヘンなんだ』

「ニコさんが林原めぐみさん」から始まる二重三重のメタ構造。
作風としては最も「ゆるい」のに、扱ってる内容はかなりシビアな「スマイル」さん。

ところで、ニコさんは「絵本の国では、絵本の登場人物の体験ができる」と言ってましたが、フェイクのような気がします。
物語が混ざり合って妙なことになったのは、星空さん達が横合いから入り込んだせいなんじゃないかな。
他人の物語(それも筋が決まり切ったもの)を追体験するだけというのは、テーマ的には否でしょうし。

【NS1】

『プリキュアに憧れて、プリキュアが大好きなのに、実際の私たちは応援してるだけ。
 彼女たちのことを勇敢で格好いいと思い、友情や夢や希望にときめいているのに、実際の私たちは人に話しかけることすら躊躇してしまうほど弱い。
 では「プリキュア」は虚構なのか。私たちは「プリキュア」にはなれないのか』

冒頭5分で鳥肌と涙が出た映画。
それはタブーなんじゃないかと思うところに、ばっさりと切りこんできた。
今にして思えば「スマイル」さんのテーマそのまんまなのですが、とにかく展開が怖すぎる。

坂上さん:
 「どうしよう。私、プリキュアの敵になっちゃった」

この一言の絶望感は半端ない。
プリキュアに憧れていたはずなのに、何で敵になってんだ。

だからクライマックスで先輩方が駆け付けてくれた時、心底嬉しかった。
(初回視聴時、「台詞がなかった」ことに気付かなかったくらい)
私たちもプリキュアになれる。いつか夢原さん達に助けにきてもらえるように、恥ずかしくない人生を送りたい。

【NS2】

ではプリキュアになれるとして、何のためにプリキュアになるのか?
どうして力を得たいのか。それってただの自己中じゃないか。

やってること自体は「NS1」とほぼ同じなのですが、他者とのリンクに比重が置かれた印象。

スマイルチームの完結編になってたのも良かった。
星空さんらは、全滅することが宿命づけられてるチームだと思うんです。
そして、戦った彼女たちの姿を見て勇気づけられた次の世代が戦う。

あとラストのダンスが良いですね。
夢原さん、ダンスが上手になったなぁ…。
最初の頃とはえらい違いだ。いっぱい練習したんだろうな。。

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感想:工藤真由・池田彩ツーマンライブ「Sweet&Bitter」(大阪)

2013年04月02日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
1週間前の東京公演に引き続き、大阪に行ってきた。

■工藤真由・池田彩ツーマンライブ「Sweet&Bitter」(大阪)



 日時:2013年03月30日(土)
    昼の部 開場13時00分/開演14時00分・夜の部 開場18時00分/開演19時00分
 場所:大阪・阿倍野ROCKTOWN
 出演:工藤真由、池田彩
 曲目:
 <昼の部>
  01. プリキュアパーティ NOW!!
  02. ドレミファプリキュア♪
  03. Alright!ハートキャッチプリキュア!
  04. Let’s go!スマイルプリキュア!
  05. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!
  06. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪~∞UNLIMITED ver.∞~
  07. あしたのあたし
  08. プリキュア、奇跡デラックス
  --. ビデオ上映
  09. ♯キボウレインボウ♯
  10. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~
  11. スマイルエール
  --. ハートキャッチ☆パラダイス!
  --. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~

 <夜の部>
  01. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~
  02. プリキュアパーティ NOW!!
  03. ドレミファプリキュア♪
  04. あしたのあたし
  05. ready go(池田彩さん新曲)
  06. Road
  07. プリキュア、奇跡デラックス
  08. プリキュア~永遠のともだち~
  09. 人生☆レボリューション
  --. ビデオ上映
  10. ピンクレディーメドレー
  11. Come on!プリキュアオールスターズ
  12. スマイルエール
  --. HEART GOES ON
  --. そしてまた歩き出そう

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

(どちらか選べと強いて言えば、工藤真由さんのファンなので、視点はそちら寄りです)

【in 大阪】

場所は阿倍野ROCKTOWNさん。
地図で見るとやたらにスペースが広いなと思っていたのですが、着いて納得。
会場がショッピングモールだった。

ROCKTOWNさんは4Fのレストラン階の一角を陣取ってました。
当然のことながら、周辺にはライブと無関係の家族連れやお子様らが。
この子らは知ってるんだろうか。今まさにこの横で、くどまゆさんやいけあやさんが唄おうとしてることを。

【開演前】

東京公演と同じく、昼の部はお子様推奨。
見た感じ、東京よりも多かったような印象。
10組強くらい?

お子様連れの場合、整理番号と無関係に優先入場となっていました。
良いことだと思う。「プリキュアは子供向けだから」云々と関係なく。
ここでライブの楽しさを知ったお子様が、10年後の大事な顧客になるんだ。

2回目ともなれば、お客さんも分かったもので。
入場と同時に、自ずと立ち位置が別れていました。
つまり、工藤真由さん贔屓の人たちと、池田彩さん贔屓の人たちとで。
ステージに向かって左手にくどまゆが、右手にいけあやが立たれるので、それに応じて綺麗に真っ二つ。
これで東京と立ち位置が逆だったりしたら阿鼻叫喚でしたが…。

面白いもので、綺麗に雰囲気も別れてました。
もちろん、どちらが良い悪いという意味ではないですが。
くどまゆサイドは会場販売の限定Tシャツで固められてて、いけあやサイドはコールが元気良かった。
ファン同士で示し合わせたわけでもないのに、綺麗に区分けされるもんですね。

今回もファンからのお花が贈られていました。
今度はちゃんと撮影できたけど、背景に人を写してしまったので掲載は控えます。
(何か前回も載せれなかったし避けてるみたいですけど、そんなわけじゃないです。。)

昼の部の前説では再びファリー登場。
くどまゆさん的にはファリーがお気に入りなのかしら。

【演目】

セットリストは東京とほぼ同じ。
違いは夜の部のカバー曲と、ラスト曲。
後は曲順が微妙に入れ替え。「大阪出身ということで」、池田彩さんが先に唄う構成に。

カバー曲はピンクレディーの「UFO」と「ペッパー警部」。
プリキュア前史、くどまゆさんが偉い人の前でよく披露していたお歌。
昔取ったなんとやら、振付もばっちり決めておられた。

池田彩さん:
 「練習のために見たら、サビの部分だけかと思ってたら、全編しっかり踊ってた」
 「これ本当に踊るのかと、本番数日前に真由さんに電話してしまった」

その電話が鳴ったその時、くどまゆさんも振付の練習をしていたそうで。
もしかしたらライブ全編を通じて、最も気合いが入ってたのかもしれない。。
実際、東京のモーニング娘。カバーと同じく、くどまゆさんは非常に輝いておられました。

唄い終わった後。

くどまゆさん:
 「とても楽しかった~」
 「プリキュアの歌を唄うと(気持ちが)現実に戻る」

プリキュアソングで現実を感じるとは、さすが本職は違うな…。
(誤解のないように強調しますが、「唄いたくない」的ニュアンスでの暗い発言ではなかったです)

【あしたのあたし】

東京・大阪のライブを通じて、個人的にはこのお歌が一番の収穫でした。
今までスルーしてたけど、こうして改めて聞くと、とても良いお歌。
「プリキュア」を一般名詞として使ってるのが刺激的だったし、「ハートキャッチ」の曲として聞いてもとてもしっくりくる。
唄い手である一般人が、どこかにいるプリキュアさんと共に歩んでいるような、そんな曲と言うか…。

「ハートキャッチ」のテーマとしては「詳しい事情は存じません。でもお手伝いならできます」のイメージが強かったけど、「そして、それぞれの人たちはそれぞれの戦場で、それぞれの事情でチェンジしていってる」面もあるんですよね…。今更実感した。

【ビデオ上映:昼の部】

大阪では、五條真由美さんからメッセージが送られていました。
ビデオからでも伝わるこのオーラ。
さっきまで喧々諤々としていた北条さんと花咲さんが、急に気を付けをする感じ。
後ほど、くどまゆさんがお子様に対して「あの人はすごい人」と紹介してたのが何とも言えない。

メッセージの中で、五條さん・工藤さん・池田さんの3名でイベント参加された際のことが話題に。
くどまゆさんが子供のころから憧れていたMAXさんと一緒になり、その時のはしゃぎようが印象的だったとか。
ファンクラブイベントでも話されてましたが、楽屋に挨拶に行った瞬間に号泣するほどだったそうです。
工藤真由さん曰く、あの時は、五條さんも池田さんもビビるほどだったとのこと。

…それはいいのですが。

池田彩さん:
 「私、それ参加してないけどね」
工藤真由さん:
 「え?」

実際にはいなかったらしい。皆がいたつもりになっていたのに。
池田彩さんの存在感がすごい。
そしてその場にいた3人目は誰だったんだろう…。

【イベント:昼の部】

東京でのモノマネ対決に続き、大阪では「あっちむいてほい」が行われました。
唐突感満載ですが、モノマネにNGが出たらしい。
理由はよく分からない。

3本勝負の結果、池田彩さんが勝利。
賞品である「キボウレインボウ」を唄う権利をゲットされました。
というか、くどまゆさんは異常に弱かった。素直な方だ…。

【ビデオ上映:夜の部】

東京と同じくバンド紹介。
バンドの皆さまは、東京と大阪で違う方たちでした。
「違いを楽しんでください」とありましたが、なるほど、そういう楽しみもあるのか。
失礼ながら今までそこまで頭が回ってなかった。
確かにバンドの皆さまの演奏で、かなり印象違う。

紹介の中で「僕たちも主役として気の抜けた演奏はできない」といったことをおっしゃってた。
これまた確かに。
正直、くどまゆさんや池田彩さんに注目してるけど、彼らが演奏トチったらそれまで。

終演後、バンドの皆さまとくどまゆさんらがハイタッチされてたのが印象的でした。
バックも含めて、とても良いライブでした。

【イベント:夜の部】

お色直しの後。

例によって東京と同様に、花咲さんの変身音が鳴り響く。

くどまゆさん:
 「笑顔は永遠不滅!工藤真由!きらーん!」
いけあやさん:
 「難波のコテコテアイドル!池田彩!きらーん!」

やってしまった感を漂わせつつ、何かをやり遂げた感が会場に満ちる…。

衣装そのものは東京と同じ。
ただし、コスチュームを双方で交換していました。
工藤さんがブロッサムカラー。池田さんがマリンカラー。

【アンコール:昼の部】

これまた東京と同じく「ハートキャッチ☆パラダイス」が敗者復活で行われました。

池田さん:
 「でもそのままじゃ面白くないから」
 「工藤真由さんから一発芸があります」

ひどい話です。

どうにもならなくてもがいた結果、結局前回と同じようにモノマネをすることに。
披露したのは、同じくドラえもんとミントの姐さん。
秋元先輩のモノマネは更に上達してました。密かに練習してたらしい。良い子です。

【アンコール:夜の部】

おそらく最も期待されていた曲「HEART GOES ON」を、アンコールに持ってくるという大冒険な本イベント。
ぶっちゃけ「アンコールはかかるもの」ではありますが、本来的には保証はない。
(実際、アンコールがかからなかったライブも経験したことある)

工藤さん&池田さん:
 「もしもかからなかったらどうしようかと思ってた」
 「みんなも歌を聞きたいと思ってくれるけれど」
 「私たちもアンコールの声が聞きたかった」

だから思わず感動して、しばらく聞きいってしまい、舞台に戻ってくるのが遅れたそう。

なお夜の部では、ダブルアンコールも起こりました。
残念ながら実現はしませんでしたが、それくらい大盛り上がりでした。

最後の曲は「そしてまた歩き出そう」。
歌詞の中の「ホントは少しアウェイな気がしてたの。だけど今ではここがホーム」を、くどまゆさんが楽しげに唄われてました。
良いライブでした。本当に。

【物販】

残念ながらお客さんは満席とはならず。
ですが物販のオリジナルTシャツは、夜公演を待たずして完売していました。
おめでたい。会場の一角は、そのシャツの色で染まってた。

【工藤真由さん】

既にご存じの方も多いと思いますが、一昨年からくどまゆさんは調子を大きく崩されてました。
特に、プリキュア関連のOPED曲が、全く声が出ない。
他の曲はそれほどでもないのに、OPEDだと顕著にブレーキがかかっていて、非常につらそうでした。
(キーの問題もあるのかもしれませんが…)

今回のライブも、序盤はかなり苦しそうでした。
ですが、東京の昼・夜、大阪の昼・夜と重ねるごとに、どんどんのびやかになっていってた。
まぁ所詮は素人の私の感想ですので、ライブの盛り上がりに流されてるだけかもしれませんが、その盛り上がりを作り出したのは紛れもなく、くどまゆさん本人。そして池田彩さんの力。

工藤さん:
 「プリキュアと出会ったことで、今の私たちはある」
 「その前は、イベントをしてもお客さんが数人なんてこともあった」
 「こんなに多くの人に聞いてもらえて嬉しい」
 「池田彩ちゃんや多くの人とも、プリキュアを通じて出会う事が出来た」

ただの一般視聴者の私らですら、プリキュアさんからは多くの影響を受けてます。
まして制作者の一人であり、最も数多くプリキュアさんと一緒に最前線に立った工藤真由さんなら、どれほどの想いを持っていることか。
ある意味、声優さんよりもプリキュアさんに近しいところにいる方だと思うんですよ。(私の中では、くどまゆさんはリアル夢原さんだ)

今回のツーマンライブは、何か一つ壁を越えたように思えました。
最後の「HEART GOES ON」は、歌の「チェンジ」とも相まって、物凄く胸に響いた。
おかげで個人的にはそこまで好きな曲じゃなかったんですけど、評価が大幅に変わりました。ちょっと悔しい。

またツーマンをやりたいといったことを何度か言われていたので、大喜びで期待したいです。


最後にくどまゆさんの公式ブログから。

「Sweet&Bitter」in大阪 (工藤真由さんご本人ブログ)

当日の衣装や会場の写真も載ってます。

蛇足ですが「アイス美味しかったです」の一文が妙にリアル。
会場内の盛り上がりは大変に熱く。
私も終わった後、アイスが食べたくなって、もしゃもしゃしました。美味しかったです。本当に。

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感想:工藤真由・池田彩ツーマンライブ「Sweet&Bitter」(東京)

2013年03月24日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
みんな大好き工藤真由さんと池田彩さんの、栄えあるライブに行ってきた。
一言でいえば、とても楽しいライブでした。
概ねライブなんてものはどれだって楽しいものですが、なぜか一際強くそう感じました。とにかく笑顔がわいてくる。

■工藤真由・池田彩ツーマンライブ「Sweet&Bitter」(東京)



 日時:2013年03月23日(土)昼の部 開場13時00分/開演14時00分・夜の部 開場18時00分/開演19時00分
 場所:初台TheDOORS
 出演:工藤真由、池田彩
 曲目:
 <昼の部>
  01. プリキュアパーティ NOW!!
  02. ドレミファプリキュア♪
  03. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!
  04. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪~∞UNLIMITED ver.∞~
  05. Alright!ハートキャッチプリキュア!
  06. Let’s go!スマイルプリキュア!
  07. プリキュア、奇跡デラックス
  08. あしたのあたし
  --. ビデオ上映
  09. ♯キボウレインボウ♯
  10. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~
  11. スマイルエール
  --. ハートキャッチ☆パラダイス!
  --. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~

 <夜の部>
  01. 17jewels ~プリキュアメドレー2010~
  02. プリキュアパーティ NOW!!
  03. ドレミファプリキュア♪
  04. プリキュア、奇跡デラックス
  05. プリキュア~永遠のともだち~
  06. 人生☆レボリューション
  07. ready go(池田彩さん新曲)
  08. Road
  09. あしたのあたし
  --. ビデオ上映
  10. モーニング娘。メドレー
  11. Come on!プリキュアオールスターズ
  12. スマイルエール
  --. HEART GOES ON
  --. ずっと二人で

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

(どちらか選べと強いて言えば、工藤真由さんのファンなので、視点はそちら寄りです)

【くどまゆ&いけあや】

ライブ名の「Sweet」「Bitter」は、「昼の部」「夜の部」のことだそうで。

それぞれのワンマンライブにゲスト出演したことはあっても、ツーマンライブは初。
二人一緒に歌う曲も多いのに、意外といえば意外です。
この企画の発端も「二人で唄う曲を披露したかったから」だったそうです。

きっかけがそれだったためか、曲目はほぼプリキュアソングから。
演者サイドとしては、結構悩みどころだと思うんですよ。
見に来る人はなんだかんだ言っても「工藤真由、池田彩」よりも、「『プリキュア歌手の』工藤真由、池田彩」に期待してしまってる。
とはいえ、こういう機会に「工藤真由、池田彩」を売り込んでいかないと、今後の幅が広がらない。
バランス加減がシビアですが、今回は随分と思いきった構成だなぁと。

昼の部はお子様の参加も呼びかけていました。
お子様向けに、昼は前方の一部には椅子も用意。
見た感じ、10組弱くらいは来ていた模様。今までの中では、一番多かったかもしれない。

全体の客数は、ざっと見た感じ昼が150くらいで、夜は200強?
少なくとも夜のチケットは売り切れだったとのことです。
おめでたい。

[追記]
 コメントで教えていただきました。
 その方は、夜の部の整理番号310番台後半だったとのこと。
 70~100番までが欠番でしたので、約300人は入っていたようです。大盛況!

【開演前・閉演後】

昼の部の前説はファリーさんがご出演。多分、他のフェアリートーンさん達も楽屋には来てたと思われます。
また、閉演後のアナウンスも、袖に下がった直後のくどまゆさんらがされてました。
細かいところで気合い入ってる。

【OPED】

承知の通り、このお二人が揃うと「5」「GoGo」「ハートキャッチ」「スイート」「スマイル」がカバーされてしまう。
一気に駆け抜けたOPEDを聞いて、改めてしみじみ思いました。
オールスターズ企画も考慮すると、プリキュア史の半分以上を占めてる。

昼の部はお子様を意識してOPEDメイン。
ED曲は特に盛り上がっていました。
お子様的には、OPよりもEDが好きなのかも。踊れるし。

ちょっと面白かったことに、「スマイル」OPを唄い出した瞬間、保護者の方数名が、お子様に耳打ちを始めてた。
多分、「あ。あの曲だよ」的ことを言ってたのだと思うのですが、何故に「スマイル」の時だけそんな反応。
オールスターズ効果でプリキュアさんの名前は浸透していても、旧シリーズのOP曲は(少なくとも保護者的には)あんまり馴染みがないのかも。

【オールスターズ】

コール最難関ソングの一つ「奇跡デラックス」と、個人的にはプリキュアソングNo.1と思っている「永遠のともだち」。
この2曲はやばい。
ただひたすらに胸に響く。

「永遠のともだち」は特定シリーズではなく、プリキュアそのものをテーマにしたお歌。
時を越えて、新しい世界を目指すプリキュアさん達。転んでも立ち上がり、伝説を紡いでいく彼女たち。
格好いいです。痺れます。
だけど格好良くて痺れるが故に、どうしようもない虚無感が沸き起こる。
結局のところ、彼女たちを応援するだけで、私はプリキュアになれないのか。

サビ部分は思わず拳を突き上げて力みまくり。
そして感動・興奮しつつも、同時にやるせない想いが頂点に達したところで、ラストのフレーズ。「みんなもプリキュア」。
プリキュアさんを追いかけてきて、本当に良かった。

【オリジナルソング】

お二人とも振付・コーラスが元気なものから選曲されてた。

池田さんの「ready go」は4月5日発売予定の新曲。
開演前に、有志の方により歌詞とコーラス説明が配られてました(事務所の許可取得済み、とのこと)。
確かに初見で出来るコールじゃない、これ。

有志と言えばお祝のお花も送られてました。写真は撮り損ねた。残念だ。

【イベント:昼の部】

ビデオは吉田仁美さんからの激励メッセージ。
愉快な方です。
池田さん曰く「常に声が聞こえてくる」。

昼の部はビデオ紹介の後、対決コーナーと称してモノマネ合戦が行われました。
勝者にはソロソングを1曲歌える権利。
曲は事前指定されており、くどまゆさんは「ハートキャッチパラダイス」、池田彩さんは「キボウレインボウ」。

お題目は「アニメキャラのモノマネ」。似ていた方の勝ち。
どのキャラクターにするかは指定はなし。自由に決めよとのこと。
となれば一択ですね。モノマネの題材は、

一同:
 「ドドリー」

もはやモノマネじゃない。

さすがにアレだったので(というか「モノマネではない」と、くどまゆさんが拒否られた。確かにそうだ)、テーマはドラえもんになりました。

工藤・池田さん:
 「昔のドラえもんしか分からない」

昼の部はお子様向けだったはずなのに、思わぬところから綻んだ。

しょうがないので大山さんverで行われました。
ぶっちゃけ、どちらもあんまり似てません。
が、客席の評価の結果、くどまゆさんが勝ちに。
モノマネが似ていたというより、「ハートキャッチパラダイス」が勝っただけのような気がする。
楽屋裏で花咲さんが北条さんにクロスカウンター決めてる絵が浮かぶ。花咲さん、そういうとこは強そうだ。

ですが、モノマネの出来そのものに納得いかなかった池田彩さんの希望により2回戦。
持ち芸らしいクレよんしんちゃんをされました。
確かに似てます。(余談ですが、彼は美翔さんと共演してますね)

対する工藤真由さん。

くどまゆさん:
 「キュアミントやります」

予想外のとこから来た。そして結構似てた。
この再度の勝負の結果、今度は池田彩さんが僅差で勝ち。
花咲さん、せっかくカウンター決めたのに、立ち上がってきた北条さんに沈められた。

【イベント:夜の部】

ビデオはリハ風景からのバンド紹介。
なんでもドラムの方は、本日が大学の卒業式。欠席してこちらに駆け付けたそうです。
ちなみに卒業式の会場は武道館。そっちに駆け付けてライブやるのが正解だった。

ビデオ終了後。おもむろにバンド演奏開始。
何かと思ったら、花咲さんの変身BGM。
時間埋めの演出と思いきや。

くどまゆさん:
 「笑顔は永遠不滅・くどうまゆです!」
 「きらーん!」

身を削った芸に走られた。

昼・夜共に、このタイミングで衣装チェンジ。
どちらの服も、自分らで選んだそうですが、夜の衣装は豪快なフリル付きミニスカート。
「意識したわけではないが何かに似ていた」とのことで、こんな演出に。
なお、工藤真由さんは水色。池田彩さんは桃色。
来海えりか役の来海えりかさん(仮名)と、花咲つぼみ役の花咲つぼみさん(仮名)のイメージで考えれば、この組み合わせであってるかも。

その後に唄ったのはモーニング娘。メドレー。
世代的に(特にくどまゆさんは)ダンスも含めてマスターしてるとのことで、とても楽しげに踊ってました。
というか、この時のくどまゆさんの表情は、今回のライブで一番輝いてたように見えました。
動きのキレも違った気がする。
何か「プリキュア」さんの呪縛から解き放たれたかのようだ…。原点回帰大事。

【17jewels ~プリキュアメドレー2010~】

全く予想もしてなかったメドレー。

工藤真由さん&池田彩さんのお二人で唄われました。
記事冒頭で「プリキュア史の半分以上を占めてる」と書きましたが、このお歌の存在により「MH」「SS」「フレッシュ」もカバー。
もはや縁がないのは「ドキドキ」さんだけだった。恐ろしい。

曲が始まった直後、「OPは単独で既に唄ってるし、あんまりありがたみがないかな」とちょっと思った。
大変に失礼で申し訳ない。
そして実際に唄っているのを聴いたら、すぐに己の間違いに気付いた。

まずふたりで唄うので、雰囲気がかなり違う。
「ハートキャッチ」のダンスを踊る工藤さんとか、その逆とかとても楽しい。
しかもふたりで立っていると、「DX2」のEDを想起します。おぉ、花咲さんと来海さんだ…。

そして本来は持ち歌ではない「MH」「SS」「フレッシュ」が熱い。
「MH」「SS」のオリジナルは「TEUCHI」ライブ等々で散々聞いてますが、だからこそこのお二人で唄い、踊る光景が新鮮で凄い。
また「フレッシュ」にいたっては希少度が高すぎです。気のせいか、「フレッシュ」パートは会場の温度が一際上がったような。幸せ、ゲットだよ。

【プリキュアさん】

曲を聴きながら、唐突に悟りました。

歌詞中に「プリキュア」という単語は何度も出てきます。
ふと、その「プリキュア」は、固有名詞ではなく普通名詞として認識してる自分に気付いた。
例えば10年前、「プリキュア」と聞いたら、それは黒白先輩のことを指してた。でも今は「プリキュア」なる概念存在を指してるんですよね。

もちろんOP曲などでは、特定プリキュアを指してます。
「ハートキャッチ」OPで「プリキュア」といえば、花咲さんや月光さんを指すのであって、美翔さんや星空さんを連想する人はまずいない。
だけど例えば「あしたのあたし」でバックコーラスに流れる「プリキュア」は、必ずしも花咲さん特定個人を意味してるわけじゃない。

歌詞の意味としては「プリキュア」ではなく「スーパースター」とか「ヒーロー」でも意味が通じるんですよね。
言うまでもなく「スーパースター」や「ヒーロー」にはない、重要な意味合いが「プリキュア」にはあるので、「プリキュア」である必要性はあるのですけれど。
これって、何気に凄いことですよ。今まさに、一つの概念の誕生に立ち会ってんですから。

今回、プリキュアソングで固めた演目でした。
でも番組前提のイベントか?と思うと、何かが違うように思う。
理由の一つは、多分こういうことなんじゃないかな。
要は「ヒーローライブ」(特定年の仮面ライダーや戦隊さんではなく、ヒーローと言う概念をテーマにしたライブ)みたいなものかなと。
夢原さんや北条さんをテーマにしたライブではなく、「プリキュア」(という普通名詞)をテーマにしてるというか。

大げさにいえば、こうやって信仰や概念は生まれるんだなと実感した。

【オールスターズその2】

上記のことは、「Come on」でも顕著です。
「We got a Power」「Precure AllStars!」とか、よくよく噛みしめると凄い歌詞ですね。
「We」が「美墨先輩から相田さんら」を指してるのでしたら普通ですが、まさしく私らを意味するのだとしたら…。

今にして「Come on」を聞くと、「NS1」に続く流れを感じます。
1番の歌詞は圧倒的パワーのプリキュアさんらを称えるもの。
そこに2番は「玩具箱の夢を現実にするために」「与えられてばかりなんて嫌だと思ったんだ」と続く。
プリキュアさんに守られ、プリキュアさんに憧れた人たちが、自分たちもプリキュアを目指していく…。
当時はあまり意識しませんでしたが、歌の主体を桃園さんや夢原さんらとすると、意味が通じないんですよね。
(「与えられてるばかりなんて嫌だ」を主たる動機として変身した子はいないはず)

【HEART GOES ON】

「工藤真由&池田彩のツーマンライブ」と聞いて、おそらく多くの人が「唄われるはず」と予想した曲。
私もなんとなくそう思ってた。
ですが予想に反し、昼の部では採用されませんでした。

よくよく考えてみれば、既に3年前の曲なんですよね。
確かに劇中で使用された曲(それも本人出演で…!)なのでインパクトはありますが、その後にも様々な曲を二人で唄ってるわけで。
「劇中で使った」という意味では、直近のミュージカルで唄った曲も同様です。(少なくともお二人の視点では)
「これを唄って当然」と思い込んでしまったのは、知らず知らずの内に、懐古主義に走ってたかもしれない。自己反省。
若々しいつもりでいた花咲さんも、気がつけば結構なお年です。ほら、あんなところに小皺が。月日がたつのは早いな…。

ただそうはいっても、いざ唄われると盛り上がります。

代表曲のように認識されてはいるものの、立ち位置的にはハートキャッチの裏芸「チェンジ」を前面に押し出した異色の曲。
テーマ的には「プリキュア5」あたりのイメージソングと言われた方が、しっくりきます。
というのも、第三者視点が特徴的な「ハートキャッチ」さんなのに、このお歌は当事者視点なんですよね。
歌詞がどうこう以前に、「劇中に本人出演して唄った」関係で。

おかげでこのお歌は、花咲さんらではなく、工藤真由・池田彩本人が唄ってると強烈に認識できる。
当たり前だろとも思いますが、歴代OPは、なんだかんだでそのシリーズのプリキュアさんの影がちらつくんですよね。
「17jewels」のところにも書きましたけれど。

言うなれば、OP唄ってるときは、楽屋裏に花咲さんらがいる感覚がする。
でも「HEARTS GOES ON」の場合、観客席にいるような気がする。
「共演」ではなく、きっちり独立して唄ってるというか。伝わってる気がしませんが、とにかくそんな感じ。

この曲は、私の知ってるところだと池田彩さんのワンマンライブでも、ゲスト参加のくどまゆさんと唄ってます。
今回のは、その時よりも破壊力が高かった。
下衆の勘ぐりですが、多分この曲、唄う側としては相当怖かったと思うんですが、素晴らしかった。

【ずっと二人で】

夜の部のラストソング。イベントで唄われるのは今回が初。

曲の途中、くどまゆさんも涙されてました。
どういった意味での涙かは定かではありません。
「ぜひこの曲を歌いたい」と思っていたそうなので、色々な思い入れもあったのでしょうし。
他にも長年戦ってきた彼女らにしか分からない、何かがあったのかもしれない。
私らでさえ様々なことを「プリキュア」さんから思うのだから、まさに当事者のあの方々の想いは、簡単に分かるようなもんじゃないんだろうな。

くどまゆさんはタフそうに見えますけど、ファンクラブイベントでの様子を見ると、普段は頑張って奮い立たせているように思う。
震災の影響で崩した調子は、まだ完全復活はできておらず。
でも気勢の乗った曲はパワー抜群でした。やっぱくどまゆさんは素晴らしい。

【お土産】

物販は特製Tシャツと池田さんのCDおよび6月のワンマンライブチケット。
ひとまず一通り購入しました。
そして購入してから気づきましたが、ワンマンライブ、開催日が平日だ。頑張ろう。

今後の予定ということでは、5月連休最終日に、愛媛で工藤真由さん・池田彩さん・うちやえゆかさん・宮本佳那子さん・森口博子さんでイベントがあるそうです。
四国か…。
まだ行ったことないので、この機会にとも思いますが。。

【全体感想】

色々なことが頭をよぎったライブでした。

くどまゆさんを知ったのは「5」の頃ですので、既に5年以上前。
ですがライブの楽曲の大半は、そのずっと後のもの。
強力な定番曲を持つ人が、同一のテーマの元にライブをやってるのに、マンネリにならずに進化していってる。
プロなんだから当然と言えば当然とはいえ、「ああ応援してきてよかったな」と思います。
同時に、その進化に自分らもついていかなきゃなとも。

ごちゃごちゃ書きましたが、冒頭に書いたとおり、とても楽しいライブでした。
自然と笑顔がわいてくる不思議。
何はともあれ、来週も大阪でライブなので、また楽しんできたいです。

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舞台挨拶:映画プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち

2013年03月23日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
先週土曜日、Tジョイ大泉で最速上映を見たその後。
新宿の舞台挨拶に行ってきました。
この手のレポートは時間をおいたら意味がないような気もしますが、せっかくなので感想書いてみる。

■舞台挨拶:映画プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち



 日時:2013年03月16日(土)09時30分の上映後
 場所:新宿・バルト9
 出演:生天目仁美、渕上舞、宮本佳那子
    福圓美里、田野アサミ、金元寿子、井上麻里奈、西村ちなみ
    キュアハート、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタ、キュアソード
    キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【先輩と後輩】

恒例となった感もある世代交代を兼ねた舞台挨拶。
春にはまだ初々しい皆様が、秋には立派になられて、翌年の春には堂々と先輩として引き継ぐ…。
私が言うのも変ですが、感慨深いものを感じます。

…と、いうのが例年の感想だったのですが。

福圓さん:
 「あ。すみません、また忘れました」
 「去年も忘れたんですよね」

個別の自己紹介の後。
スマイル組5人そろっての名乗りを見事に忘れられました。
その後も細かいところでタイミングを逸するわ、話を聞いてないわ…。
福圓さんがやらかすたびに、後ろに立つハッピーさんが頭を抱えておられるのがとても可愛い。
1年たっても、スマイルチームはスマイルさんだった。

福圓さんの集合台詞の失敗を受けて、司会のお姉さんから「ドキドキプリキュアの皆さんも集合台詞を是非」。
が、これが本気で台本になかったらしく、ドキドキ組は軽くパニック。
司会のお姉さんとしては、福圓さんのフォローのつもりだったのでしょうけれど…。

二転三転七転八倒しつつ、ハートさん達は断念。
様子を見るに、振付に自身がなかったようです。
声にならない窮状を、声をあげないまま伝達してるのが何とも熱い。

結局、中の方による台詞のみで行われました。
やってみたら、幸いちゃんと出来た。
その様子に、スマイルチームの方が拍手。1年前は、ああはできなかったそうで…。

【菱川さん】

ドキドキ組は、中の方3人+プリキュアさん4人での参加。
寿美菜子さんが欠席されたので、ダイヤさんはお一人での出演でした。
結果、舞台上にはいるものの、終始黙って後ろに下がっておられました。
挨拶の最後、記念品としてデコレーションケーキが贈られたのですが(デザインはハートさんと美墨先輩)、皆が集まって歓声を上げる中、お一人だけ後ろの方に。
誰が悪いのでもないけれど切ない。。

ただその様子を見て、ハートさんがフォローしていたのが微笑ましかった。
件のケーキの際も、ちょいちょいとダイヤさんの服を掴むと、前の方に誘導してた。
菱川さんの立ち位置が垣間見えた気がする。。

【星空さん】

田野さん:
 「映画で、ハッピーがドキドキプリキュアの4人と一緒に戦う場面があって」
 「人数は同じ5人で、立ち位置も同じなのに」
 「ドキドキプリキュアと一緒なことにジェラシーが沸いた」

各地のレポートでも見かけましたが、コメントでは一番印象に残りました。
そういえばこのパターンの共演は、今までありそうでなかった。
ハッピーさんに率いられる他プリキュア。映画のシーン自体も印象的でした。

【佳那子お姉さん】

改めて言うまでもなく、我らの歌のお姉さん。
ですが、そのことに特には言及されませんでした。
タブーにするようなことでもないので、一人に話題が集中するのを避けたとかでしょうか。

宮本さんも既に23歳なんですね。
以前のイメージのままだったので、見た目で判断きませんでした。
あれからもう5年になるのか…。

【お洋服】

ハッピーさんたちのコスチュームは、1年の激闘の結果、かなりくたびれた感じに。
それに対しハートさんたちのは、やたらにピカピカ光り輝いてました。
そもそもの材質の違いもありそうですけど、そうだとしたら方針に転換でもあったのか。
お値段的なものの影響なのか、演出やイメージの都合なのか。
何はともあれ、今年の戦闘服は煌びやかで格好いいです。


簡単ですが、そんな感じで。
徹夜で望んだせいで微妙に記憶が飛んでますが、とても楽しかったです。
記事最初にも書いたように、引き継ぎ的イベントが特に。
これを見てようやく、ああ世代交代したんだなと実感。
1年間ありがとう星空さん。そして1年間宜しくお願いします相田さん。

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歴代プリキュア映画 興行収入・入場者数(2012年2月29日現在/東映映画営業部調べ)

2012年11月26日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
たまたま見かけた「アニメ映画ヒットの法則」に、歴代プリキュア映画の興行成績が載ってたので引用してみる。
同種のデータは既にネット上にありそうだけど、出典「東映営業部」で、一覧になってるのはそれなりに便利かなと。

[引用]
スクリーン数総入場者数興行収入(億円)
ふたりはプリキュア MaxHeart1337740008.5
ふたりはプリキュア MaxHeart21855300005.8
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star1172720003
映画Yes!プリキュア51397220008.05
映画Yes!プリキュア5GoGo!1527200007.93
映画プリキュアオールスターズDX15993700010.1
映画フレッシュプリキュア!1637370007.9
映画プリキュアオールスターズDX2168107300011.5
映画ハートキャッチプリキュア!1638590009.31
映画プリキュアオールスターズDX316694000010.2
映画スイートプリキュア♪1688200008.9
映画プリキュアオールスターズNewStage172-10.2
[引用終]
(「NewStage」の興行収入のみ231頁から引用。それ以外は145頁「2012年2月29日現在/東映映画営業部調べ」より)

一目瞭然ですね。
あからさまに目を引く美翔さんの偉業!
「あれ、この年だけ半年放送だったのかな?」と言われても、返す言葉がありません。

東映アニメ様のオフィスには、こういう表があちこちに貼ってあったりするんですよ、きっと。
そして美翔さんが何か発言するたびに、ちらちらと目線をやられるんですよ。
毎日辛いですね。明日も頑張って出勤しよう。

下を見てても仕方がないので上位陣。
「オールスターズ」陣営が圧倒的な強さです。
単作映画としては「ハートキャッチ」さんが入場者数・興行収入共にトップ。

ただ単純な数字の大小だけで評価するのも面白くありません。
いえ、別に花咲さんにいちゃもんつける気は全くないのですけれど。

この手の数字は、見方を変えれば、違うものが見えてくるのはよくあること。
ダメな子・美翔さんだって、違う側面から見れば良い数字だってあるはずなんです。
そこで、美翔さんが明日ちゃんと出社できるように、少し弄って遊んでみました。

[1] 興行収入/スクリーン数

1映画館あたりの売上です。
これが高いということは、それだけ効率よく売上を出したということ。
場合によっては、スクリーン数が多ければもっと売上も見込めた可能性が見出せます。

スクリーン数総入場者数興行収入興行収入/スクリーン数
映画プリキュアオールスターズDX2168107300011.56,845,238
ふたりはプリキュア MaxHeart1337740008.56,390,977
映画プリキュアオールスターズDX15993700010.16,352,201
映画プリキュアオールスターズDX316694000010.26,144,578
映画プリキュアオールスターズNewStage172-10.25,930,232
映画Yes!プリキュア51397220008.055,791,366
映画ハートキャッチプリキュア!1638590009.315,711,656
映画スイートプリキュア♪1688200008.95,297,619
映画Yes!プリキュア5GoGo!1527200007.935,217,105
映画フレッシュプリキュア!1637370007.94,846,625
ふたりはプリキュア MaxHeart21855300005.83,135,135
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star11727200032,564,102


単位は円。小数点以下は切り捨て。高い方から順に並べてみた。

「オールスターズ」シリーズが強いのは変わらずですが、そこに食い込んでる「MH」が異彩を放ちます。
この結果から期待して、第2作目では歴代最多スクリーンで公開されたのも納得。

そして貫禄の美翔さん。
おかしいな。スクリーン数が最も少ないのだから、この評価方法は有利なはずなのに…。

[2] 興行収入/総入場者数

いわゆる客単価。
映画のようなコンテンツで「客単価」にどれほどの意味があるのか分かりませんが、とりあえず出してみる。
(1回の上映で100人×1,000円=10万円売り上げるのも、10人×10,000円=10万円も、原価同じだから変わらない。強いて言えば、映画館的には人が増えた方がいいのだから、売上が同じならば入場数が多い(結果的に単価は低い)方が良い、のかな)

スクリーン数総入場者数興行収入興行収入/総入場者数
映画Yes!プリキュア51397220008.051,115
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star11727200031,103
映画Yes!プリキュア5GoGo!1527200007.931,101
ふたりはプリキュア MaxHeart1337740008.51,098
ふたりはプリキュア MaxHeart21855300005.81,094
映画スイートプリキュア♪1688200008.91,085
映画プリキュアオールスターズDX316694000010.21,085
映画ハートキャッチプリキュア!1638590009.311,084
映画プリキュアオールスターズDX15993700010.11,078
映画フレッシュプリキュア!1637370007.91,072
映画プリキュアオールスターズDX2168107300011.51,072


単位は円。小数点以下は四捨五入。「NS」は入場者数が載っていなかったので除外。

単価が変わりうる要素としては「豪華特典付き前売り券」や「大人/子供の別」。あとは「前売り券」でしょうか。
そのため予想としては最近の映画(特典が増えた)や「オールスターズ」(高年齢もターゲット)が上位に来るかと思ったのですが…。
実際は完全に逆でした。結構びっくり。特典付き前売りとかは、集計方法が違うのかな?

旧作の方が有利な傾向があるところを見ると、単純に考えるなら昔の方が大人の割合が高かったということでしょうか。
「ファミリー向け映画」として認知される以前は、プリキュア人気自体はあっても「テレビで見るもの」という扱いで、映画館には来てもらえなかったのかもしれません。

もしもそうならば、夢原さん以降のミラクルライトは極めて大事ですね。
「映画館で見ること」に意味があるのだから、お子様が参加する理由が生まれます。
まぁ当の夢原さんが、最も客単価が高いので、若干説得力には欠けますが。
「鏡の国」は大人人気はかなり高い印象なので、そのせいかな。

「オールスターズ」が低いのは、まだ子供料金で入れる高学年児童が大挙して見に来てる、とかでしょうか。
誤差の範囲と言えばそんな感じもしますが、思ってたより面白い結果になった気がする。

[追記]
 指摘を貰ったので追記。
 あまり触れませんでしたが、前売り券の影響がかなり大きいのかもしれません。
 夢原さん時代を境に「準備をして」映画を見にいく習慣が、ご家族および大人視聴者に浸透したのなら、前売り券の増加と単価の低下はありえそうです。
 実際、「秋(春)になったら映画がある」と今は何の疑問も持たずに教育されてますし。
 プリキュア映画を突発的なイベントではなく、恒例の行事に昇格させたのだとしたら、夢原さんの偉大さが更に強調されますね。

[3] 総入場者数/スクリーン数

1劇場あたりの入場者数。
観客視点では混雑度、劇場視点では集客度と思えば、まぁそんなに間違ってないはず。
混雑度が高いのは良いか悪いか微妙ですが、プリキュアさんに限っていえばミラクルライト演出がありますので、混んでるのは大歓迎のはず。
(混雑具合を出すのなら、上映期間も考慮する必要がありますが、ここでは潔く無視します)

スクリーン数総入場者数興行収入総入場者数/スクリーン数
映画プリキュアオールスターズDX2168107300011.56,387
映画プリキュアオールスターズDX15993700010.15,893
ふたりはプリキュア MaxHeart1337740008.55,820
映画プリキュアオールスターズDX316694000010.25,663
映画ハートキャッチプリキュア!1638590009.315,270
映画Yes!プリキュア51397220008.055,194
映画スイートプリキュア♪1688200008.94,881
映画Yes!プリキュア5GoGo!1527200007.934,737
映画フレッシュプリキュア!1637370007.94,521
ふたりはプリキュア MaxHeart21855300005.82,865
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star11727200032,325


単位は人。小数点以下は四捨五入。「NS」は入場者数が未記載だったため除外。

傾向としては[1]とほぼ同じ。
単価に大きな差がないのだから、当然と言えば当然か。

混雑度として見ると、「オールスターズ」がいかに強かったかよく分かります。
大観衆で一斉に応援してたんだな…。
いかにもお祭りといった感じで、非常に良い。

一方、相変わらずに相変わらずな美翔さん。
なんでしょうか、この数字。2325ですか。トップの「DX2」の1/3近いですよ。
単純に考えれば、客入りが1/3の環境で、しょんぼりと公演されていたことに。痛ましい…。


全体的なところでいえば、美墨先輩(特に「MH」)と夢原さん(特に「5」)が特異点になっている様子が見えるかと思います。
単純な数字の大小だけでは見えない部分が、少し見えたような気がしないでもない。


(左画像)
アニメ映画ヒットの法則

記事中で内容には触れませんでしたが、「アニメ」を「商品」の側面で見たなかなか面白い本でした。


で、それはそれとして、美翔さんですよ。
あまりといえばあまりの惨状です。
美翔さんだってプリキュアなんですから、絶対に良い面だってあるはずなのに。
他シリーズと比べて、たった二人という少ない人数で頑張ったのに、これではあまりに報われません。

そこで美翔さんに光を当てるべく、蛇足で調べてみた。
プリキュア人数が少ないのだから、そこに絡んだ評価なら希望があるはず。
統計なんてものは、見せ方次第でどうとでも評価できるということを思い知らせてみる。

[4] 興行収入/プリキュア人数

プリキュア一人当たりの売上です。
これなら少数精鋭の「SS」が有利なはず…!

興行収入プリキュア興行収入/プリキュア
ふたりはプリキュア MaxHeart8.532.83
映画ハートキャッチプリキュア!9.3142.32
映画スイートプリキュア♪8.942.22
映画フレッシュプリキュア!7.941.98
ふたりはプリキュア MaxHeart25.831.93
映画Yes!プリキュア58.0551.61
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star321.50
映画Yes!プリキュア5GoGo!7.9361.32
映画プリキュアオールスターズDX10.1140.72
映画プリキュアオールスターズDX211.5170.68
映画プリキュアオールスターズDX310.2210.49
映画プリキュアオールスターズNewStage10.2290.35


なんたる有様でしょうか。
予想通り、大人数の「オールスターズ」が下位に沈みました。
シリーズ最多の「GoGo」も同様です。
そこまでは良いです。
でも、どうしてその次が美翔さんなんでしょうか。おかしくないですか、それ。

[5] プリキュア人数/総入場者数

入場者が少ないと言うなら、それを分母に持ってこよう。
今度こそ、美翔さんに有利なはずです。
出てくる数字は「お客さん一人当たりのプリキュア」。
要はプリキュアさんを独占できる割合具合ですね。これは高い方が嬉しいに決まってる。

プリキュア総入場者数プリキュア/総入場者数
映画プリキュアオールスターズDX3219400000.000022
映画プリキュアオールスターズDX21710730000.000016
映画プリキュアオールスターズDX149370000.000015
映画Yes!プリキュア5GoGo!67200000.000008
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star22720000.000007
映画Yes!プリキュア557220000.000007
ふたりはプリキュア MaxHeart235300000.000006
映画フレッシュプリキュア!47370000.000005
映画スイートプリキュア♪48200000.000005
映画ハートキャッチプリキュア!48590000.000005
ふたりはプリキュア MaxHeart37740000.000004


先ほどの計算をひっくり返した結果になりました。
少人数の割には、独占具合が高めで嬉しい感じですね。
もっとも、値そのものがあまりにも低すぎて、実感としては全くお得感がありません。
そうか、映画館に行くと、0.000007美翔が貰える感じなのか。
髪の毛1本分くらいですかね…。

「ハートキャッチ」さんと比較すると、(0.000007美翔 - 0.000005花咲)分のお得。
さっぱり価値が分からん。

[6] プリキュア人数/スクリーン数

[5]は方向性は間違ってなかった。
値が小さくなりすぎて感覚がついていかないのなら、分母に使う数字を下げればよい。
ということで、スクリーン数で割ってみます。
美翔さんはスクリーン数が最も少なかったのだから、圧倒的に有利なはず。

意味としては、映画館あたりのプリキュア数。
舞台挨拶とかに来てくれる頻度と考えれば、概ねイメージはあってるかな。
もちろん高い方が良いに決まってる。

プリキュアスクリーン数プリキュア/スクリーン数
映画プリキュアオールスターズNewStage291720.169
映画プリキュアオールスターズDX3211660.127
映画プリキュアオールスターズDX2171680.101
映画プリキュアオールスターズDX141590.088
映画Yes!プリキュア5GoGo!61520.039
映画Yes!プリキュア551390.036
映画フレッシュプリキュア!41630.025
映画ハートキャッチプリキュア!41630.025
映画スイートプリキュア♪41680.024
ふたりはプリキュア MaxHeart31330.023
映画ふたりはプリキュアSplash☆Star21170.017
ふたりはプリキュア MaxHeart231850.016


どうしてこうなるの…。
美墨先輩の2作目が最下位なのは分かる。スクリーン数が最も多いんだから。
だけどでも、どうしてスクリーン数が最も少ない美翔さんがこんな位置に。

美翔さん:
 「…………。。」

もう諦めよう、美翔さん。どうにもならない現実というのも、あるんです。
明日も頭抱えてお腹痛めて出勤だ。

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感想:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

2012年11月24日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
「エヴァ」だと思って見に行ったら「ナディア」だった。というのが序盤の感想。

■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

あれから14年後。
なんやかやでサードインパクトが起こっていた間、意識昏倒していたシンジ君。
目覚めた彼が見たのは、しっちゃかめっちゃかになった世界でした。
完璧に取り残された彼は、現状を元に戻そうと足掻き、更に事態を悪化させて…。
というお話。

前回まででテレビ版のリメイクが終わっていたので、いよいよ本筋か?と思っていたのですが、旧劇場版のリメイクに突入しました。
考えてみれば当たり前のことだった。
どうしてその発想が抜けてたんだろう…?

内容ですが、終始興奮しながら見ていました。
アスカ様が飛んだり跳ねたりしてるだけで歓声モノですよ。
別にキャラ萌えの視点で言いたいのではなく(それも否定はしませんが)。

劇中のこの台詞は、当然と言えば当然だけど、改めて言われると面白いと思った。

ゲンドウさん:
 「生物は絶滅を繰り返しながらも、自らの姿を変え、世界に適応してきた」
 「リリンは世界の方を変えようとする」

まぁ確かに、例えばジャイアントインパクトは悲劇ではあったのだけど、そのおかげで哺乳類の発展があったわけで。
人類にとっては絶望以外の何物でもないサードインパクトも、ある種の生物にとっては福音だったはず。
実際、ヒトはいなくなっても、草木は育ってる描写もあったし。

とはいえ残されたホモサピエンスとしては、黙って滅亡するわけにはいかない。
落ち込んで全てを放棄した旧アスカ様とは変わり、14年後の姉御は信じがたい成長をなされてた。
世界は変わったんだ。だから適応するためには、自分も変わって見せるしかない。

意味的にはアスカさんらチルドレンの皆さまは、リリンではないと思われるので、「自分が」変わるの側なのだろうと思う。
ミサトさん達は思想としては「これ以上の変革(フォースインパクトやファイナル)を止める」なのだから、「リリン」(世界を変える)。
じゃあ何で両者は行動を共に出来るんだ?とかはよく分かりません。まぁ、なんかノリですよ…きっと。。

で、シンジ君はといえば、よりにもよって「全てを元に戻す」を選びやがった。
それは無理だ。
どう足掻いても、私たちは14年前には戻れない。戻れないからと言ってひきこもっていても、ますます事態は悪化するだけ。

この辺は否応がなしに、14年前(つまりは「エヴァ」本放送当時)から現在までの、自分たちのことを連想させられる。
当時学生だった私らも今では社会人。結婚したり、大切な人と死別したり、それはまぁそれなりに色々とあった。
世界は変わるし、元には戻らない。

いつまでもグジグジとしているシンジ君に対し、おそらくは多くの人はイラっとすると思うけど、では自分自身はどうなのか。
あのアスカ様が飛んだり跳ねたり協力プレイしたりできるくらいの年月が、あれから経過してるんです。
いつまでも、やれテレビ版では設定がこうだったとか、やれもっとこんな○○を求めていたんだとか、変わらないことを要求していても仕方がない。
現に、今、変わってるんだから。

エヴァ抜きの砲撃で撃破してみせるミサトさん(エンジンには使ってますが)とか、ATフィールドをぶち破って襲ってくる謎兵器とか、カタルシスを覚えます。
あの憎きATフィールドなんぞ、もはやあって当然、破って当然。
伊達に14年戦っちゃいない。14年前の特殊兵器は、現代の標準装備だ。

満足して消えて行ったゼーレの方々にも納得。
彼らの目的が変化を促すことだったのなら、確かに既に目的は達成されてる。
それどころか、大量絶滅を利用しようとまで考えるゲンドウ君の存在は、彼らにとって無茶苦茶に喜ばしい。

この映画を見て「絶望的」と感じるか、「希望的」と感じるかは分かれるところだと思う。
私は後者だと思いたい。
旧映画版では拒絶しあうしかなかったアスカさんが、新版ではシンジ君の手をとって歩きだしてる。
わけのわからん巨大女と化してたレイさんも、距離はあるものの、ついてきてくれてる。
14歳のアスカ様にはできなかったことも、28歳の彼女にならできる。

当時「エヴァ」を観ていて、今は作る側に回ってる人たちだって少なくはないでしょう。
親から「いい年してアニメなんて…」と言われていた当時のおっさんが、今では子供を連れて映画館に行ってるかもしれない。
そんな時代の流れを痛烈に意識しました。
共有体験が失われたと言われるこの頃、こういうコンテンツはとても貴重だと思う。

また3年後(?)が楽しみです。
世界を変える(ファイナルを阻止する)が是なのか、自分を変える(ファイナルはファイナルとして受け入れる)が是なのか。
少なくとも今作では、どちらが正しいとも言えない状況で、変わる世界を変わらないようにすることが変化なのか、世界を変えることで自らを変えることが変化なのか、もはや錯綜してますが、「元に戻ってめでたしめでたし」はないだろうなと思う。

もっとも「破壊した後に創造して、変わったけどやり直し」といったループ的な展開はありそうだけど。
劇中でも「反復」を悪とは言っていない。
ピアノのシーンでは、「思うままに新しいことを始めよ」「良いものを作るには反復」と言われてる。
作ったり壊したりしながら、試行錯誤して反復して進むことで、生物も文化も発展してきた。
ただ行為として反復していても、内容は変わる。(上達するために反復してるんだし)

立ち上がって応戦するアスカ様を観た後は、立ち上がるシンジ君を観たいものだけど、監督がどうするかは案外真面目に「エヴァ」ファンが変わることができる人たちなのかどうか次第な気がする。
ここまでやって尚、変わらないようならば、シンジ君もやはり変われず、「現実はこうだよね」的終わり方になりそうかも。。

【ナディア】

序盤のBGMが「ナディア」尽くしだったのは不意打ちすぎて熱かった。
公開前夜の「6分間予告」でもかかっていたけど、あそこまで乱打するなんて。
なんだかよく分からんヴンダーとか何とかは、私的にはN-ノーチラスですよ。
そして艦首装甲板に亀裂発生ですよ。スーパーキャッチ光線ですよ。
欲を言えば、

ゲンドウさん:
 「…ATフィールドか」
ミサトさん:
 「その通りよ、碇指令」

もやって欲しかった。
散々ATフィールドに苦しめられ続けてきたミサトさんの魂の反撃。
もうあの戦艦シーンだけでも、私の中の「Q」評価は決まった気がする。

あえて書くなら、発掘戦艦よろしく「ナディア」を引っ張り出してきて、最新鋭の「エヴァ」に対抗する的なそんなノリも感じるというか。
色々と変わっていってはいるけれど、過去を捨て去ろうとしているのではないとか。
そんなことも考えてみたり。

【蛇足】

個人的には設定の謎ときとかは、おまけ扱いでいいかなと思ってる。
言うなれば「君は太陽のようだ」という表現に、理由づけや伏線を見出すかどうかと同じだと思うんですよ。
「太陽とはなんだ?恒星がなぜ人に使われるのだ?」とか「晴れだけでなく雨のときもある。設定に矛盾がないか?」とか。
説明するだけ野暮で、そこまで筋道だった綿密な理由なんてないものに、拘るのも枝葉末節かなと。

特に意味もなくノリでやってることも多いはず。
例えば「どうして初号機は紫色なのか?」に、「パターン青とオレンジの中間を象徴している」とか何とか理屈をこねることはできる。深い意味なんてなくて何となくです、と言うこともできる。
「どうしてインパクト後の世界は赤くなってるのか?」といったのも、劇中では特に説明はないですが、そのことに拘る必要はないと思う。
「この赤は血を象徴していて云々」とか明白に説明されても、何が深まるでも納得いくでもないのだし。
(「じゃあ何で血まみれになってんだこの世界は」と、派生して疑問が出るだけ。突き詰めれば「そもそも我々が見ているものは現実なのか?」という哲学世界に突入する)

この辺は楽しみ方の問題なんですけど(制作者自身が想定していないことまで深読みして楽しむのも、一つの楽しみ方)、「設定が明かされないから『つまらない』」と否定の方に行ってしまうのは勿体ない。

ストーリーとしては「人類を破滅させてでも亡き妻と再会したい人」VS「巻き込まれちゃ堪らん人」と言ってしまえば、意外とシンプル。
そこに何をしたいのか意思がさっぱりない第三者(シンジ君)が紛れ込んで、葛藤してる感じ。
わざわざ明確に言及していないだけで、背景や経緯も冒頭10分程度で分かるはず。(そしてカヲル君が補足もしてくれる)

もっとも、そういうシンプルな話をここまで盛り上げる数々のギミックは、「おまけ」とは書いたものの、やっぱり凄いとも思います。

【蛇足2】

「ちゃぶ台返しだ」という感想もあちこちで見たけれど、ちょっとピンと来ない。
「ナディア」でノーチラスが沈んでバラバラになったことを、「ちゃぶ台返し」とは呼ばないでしょう。
それに、防ごうとしていた致命的な○○が奮闘虚しく起きてしまった…というのは、ほとんどお約束のようなもの。
(「新兵器○○の完成を阻止せよ!」とか「邪悪な○○の復活を阻止せよ!」とか、失敗するに決まってるじゃないか)
その○○に対し、ボロボロの状態から改めて奮起するとか熱い展開だと思うのです。

むしろ投げ出さずによくやったと思うんだけどな、今回の映画は。

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記事紹介:「「エヴァ」声優・緒方恵美がファンに苦言…上映後の「三三七拍子」はやめてほしい」

2012年11月19日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
少し前の事になりますが、紹介してみる。

「エヴァ」声優・緒方恵美がファンに苦言…上映後の「三三七拍子」はやめてほしい

[引用]
 17日0時から新宿バルト9にて行われる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の世界最速上映をめぐっては、上映終了後にテレビ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」を歌うこと、そして三三七拍子をすることをインターネット上で一部のファンが呼び掛けていた。それを知った緒方はツイッターで「本当にされるのかどうかは知りません」と前置きした上で「でも、本当にそうだとしたら。…非常に哀しく、かつ、憤りを感じます。 『絶対にやめて下さい』。強く願います」と苦言を呈した。
[引用終]


各地で非難轟々の三三七拍子(というか元の意としては三本締め)に、緒方さんがはっきりと「やめて」と言ってくださいました。
ありがたいです。
こういうのは、出演者サイドから明確に否定してもらうのが一番。

アレらの目的は自分たちが演者側に回ろうとすることであって、応援や感動を示す行為ではないと思います。
音楽祭や演劇祭に応援団が乗り込んで行ったら、やっぱり単なる迷惑者でしかない。
記事中で緒方さんも言われている通り、本当に感激しての行為ならスタンディングオベーションでいいはず。

なお、迷惑と応援の線引きはどこなのか?という疑問の答えは、色々ありますが、最も単純なのは「演者がやるなと言っている」でしょう。
そして、誰に強制されるでもなく自発的に巻き起こる拍手と、誰かが音頭をとって統制しないと発生しない事柄は、やっぱり別種だと思うのです。


[蛇足1]

「ただの釣りネタだったのに」という弁も見ましたが、実際にやりかねないからこそ、注意がされてるのだと思う。
一般的に考えればありえない行為なのに、実際、ライブや映画の後に、やる人たちがいるんですよ。
本人たちは盛り上げているつもりで。

[蛇足2]

個人的には「アンコール」の発声もあんまり好きじゃない。予定調和のような気がして。
(現実的には、事前に「アンコールされるものとして」セットリストは組まれてるし、それが正しいのですけれど)

実際、純粋に拍手だけで起こるアンコール(稀にある。特に、演者も想定していないダブルアンコールとか)は、経験上、普段の時よりも気持ちが昂ぶってる気がする。

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舞台挨拶:映画「スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!」

2012年10月28日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
最速上映を観た勢いのそのままに、舞台挨拶に行ってきた。

■舞台挨拶:映画「スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!」



 日時:2012年10月27日(土)09:30-の上映終了後
 場所:新宿バルト9
 出演:福圓美里、田野アサミ、金元寿子、井上麻里奈、西村ちなみ、大谷育江
    キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ、キャンディ

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

本日3回行われる舞台挨拶の内、2回目の新宿公演終了後の回に行ってきました。

【入場】

司会のお姉さんによる「大人も声援を送ってくれ」という思い切りの良い前説の後。
プリキュアさんらと中の人たちが、手に手を取って一斉入場。
何度見ても良い光景です。

そんな中、キャンディを抱っこして入場する大谷育江さん。熱い。
そして繰り広げられるキャンディと大谷さんの掛け合い。
究極の一人遊びを観た気分だ。

【挨拶1】

それぞれからの一言挨拶の際に。
映画の監督は黒田さんです、という流れから、テレビシリーズの監督の話になった。

福圓さん:
 「大塚君です。隆史クン」

舞台と会場に漏れる奇妙な笑い。大塚監督愛されてる。

皆さま:
 「隆史クンはメイン回の子のTシャツとストラップを着て」
 「これみよがしにアフレコ現場に現れる」

本当に愛されてます。監督もプリキュアさんも。

【挨拶2】

大谷さんからの挨拶にて。
普段は星空さんに抱っこされていることの多いキャンディですが、今回の映画では色んな人の頭や肩や腕にいるんだとか。

印象に残ったのは青木さんが抱っこしてるシーンですね。
ニコさんが「出身は絵本の国だ」と名乗り、青木さん以外の面子が驚く場面。
誰からもツッコミが入らないまま、無言でぐいぐいキャンディさんを押しだす姿がシュールすぎる。

【裏話1】

一言挨拶の後、撮影中の裏話等々。

見どころとして真っ先に挙げられていたのは、冒頭の星空さん幼女態でした。
しかしこれを演じるにあたって、重大な問題がありました。

大谷さん:
 「みゆきって普段からあっぱっぱーだから」
福圓さん:
 「これ以上どうやって幼くすればいいんだと悩んだ」

盲点でした。
言われてみれば、むしろ5歳児星空さんの方が理性がありかねない。
後ろで聞いていたハッピーさんもがっかり。

【裏話2】

今回の映画は、サニーさん大活躍。
うなだれるハッピーさんの口角をねじりあげるシーン等々、見せ場が多いです。

福圓さん:
 「ニコちゃんから『大嫌い』と言われるシーンがあるんですけど」
 「台本で分かっていても、胸に刺さった」
 「その直後、サニーから『大好きだから恨めるわけがない』と言われて」
 「画面の中のサニーがハッピーに言ってるんだけど」
 「そこを越えて自分に言われているようで…」

前回の「NS」の時には、マーチ&ビューティさんは初変身(テレビよりも映画が先だった)とかそんな状態。
そこから半年が経過し、スマイルさんもチームとして成熟なされました。

「半年前では言えなかった台詞がたくさんある」とのこと。
おそらく苦楽を共にしたあちら側の方たちにしか分からない想いもあるんでしょう。
終始、涙と笑顔に溢れた挨拶でした。

【裏話3】

そうやって1年も感情移入してやってるせいで、「プリキュア」さんを襲う怪現象。
中の人が、どんどんプリキュアさんに影響されていく。
短いこの挨拶の中でも、それは顕著でした。

上述のトークで盛り上がる一同の中。
ビューティさんと西村さんは、一歩引いてのほほんと眺めておられた。

そんな西村さんのエピソード。

先行試写会の際に、楽屋にロイヤルクロックが置いてあったそうで。
待ち時間の間、西村さんはそれをいじって遊んでおられた。

ぴろろろん♪(クロック音)

かちかちかち

ぴろろろん♪ぴろろろん♪ぴろろろん♪

かちかち

ぴろろろん♪ぴろろろん♪

かちかちかちかちかち

ぴろろろん♪ぴろろろん♪ぴろろろん♪ぴろろろん♪ぴろろろん♪

西村さん:
 「どうしましょう。音が止まりません」(焦)

どこの青木さんだ。

【好きな絵本】

好きな絵本はありますか?との問いに、各自返答。
パンフレットにも同じ質問が並んでいますが、金元さん以外はそれとは違う答えを返しておられた。
「はらぺこあおむし」は紛うことなく名作だと思う。

井上さんが推奨したのは「しろくまちゃんのほっとけーき」「グリとグラ」etc。
共通項は食べ物がらみ。
緑川さん化が進行しておられる。

【舞台挨拶】

全般に、盛んに「スマイル」のワードを強調されていました。
この映画を見て笑顔になり、その笑顔を家族や友人や大事な人に伝えて欲しい、と。
まさしく劇中のニコさんの思想。

前回の感想記事ではあんまりその辺を拾って感想を書けませんでしたが、確かに画面からひしひしと感じました。
Twitterの方には書いたんですけど、観終わった後、泣きながらも笑顔を浮かべたくなるような、そんな映画でした。
改めてお礼を言いたいです。

【蛇足】

2回目を観て、感想にゴリラを書き忘れてたことを思い出した。
巷でささやかれるゴリラ陰謀論は、あながち間違っていないのかもしれない…。

【蛇足2】

もう一つ忘れてた。
最速上映の直前、西武池袋線では何かあったらしく、運行が止まってました。
(私が直に見たのは、保谷から大泉への電車が止まってた。他の人の話だと、池袋側も止まってたらしい)

その影響で、開演24時に間に合わなかった人の中には、タクシーでかけつけた方がいたそうなんですが。
持ち合わせがなかったらしく、Tジョイ大泉にたどり着いた時には、チケット代が枯渇していたそうで。
コンビニに走ればいいんでしょうけど、既に上映は始まってるそんな時間。あまりに惨い。

で、Tジョイにいた方が見かねてチケット代を貸してくれたそうです。
直接の知人から聞いたのではないので正確なとこは違うかもしれません、とお断りはしつつも、「スマイル」さんらしい一幕が展開されてたんだな、とそんなことを思いました。

感想1周目

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感想:よにんでSUPER TEUCHI MIX!! IN OSAKA(第1部&2部)

2012年10月13日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
TEUCHIライブに行ってきました。
今回の会場は大阪。
SSチームの自主ライブも、とうとうここまで来た感。

■よにんでSUPER TEUCHI MIX!! IN OSAKA



 日時:2012年10月7日(日)開場11:30/開演12:00、開場15:30/開演16:00
 場所:大阪GRAND cafe
 出演:うちやえゆか、榎本温子、樹元オリエ(+1名)、五條真由美
 曲目:
 (第1部)
  01. Friend×Friend
  02. Girl's power forever
  03. Be My Angel
  04. 謎の行方
  05. 赤い花
  06. 「笑うが勝ち!」でGO!
  07. まかせて★スプラッシュ☆スター★
  08. My dear friend
  --. トーク(榎本温子・樹元オリエ)
  09. バイセコー
  10. Sing for Future
  11. BeutifulWorld
  12. U→NEXT
  13. 夢にエール!パティシエール♪
  14. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.Max Heart
  --. トーク(4人)
  15. ウキノリブーン
  16. ST STARS☆彡
  --. まかせて★スプラッシュ☆スター★

 (第2部)
  01. ST STARS☆彡
  02. Girl's power forever
  03. Be My Angel
  04. A message of wind
  05. 希望のかけら
  06. まかせて★スプラッシュ☆スター★
  07. 「笑うが勝ち!」でGO!
  08. 青が目に沁みる
  --. トーク(榎本温子・樹元オリエ)
  09. バイセコー
  10. Sing for Future
  11. しあわせの予感
  12. きらきらキララ彡
  13. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.Max Heart
  14. JUSTICE of LIGHT
  --. トーク(4人)
  15. ウキノリブーン
  16. Friend×Friend
  --. まかせて★スプラッシュ☆スター★

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【感想1】

「SplashStar」のDVD-BOX発売記念!

というわけでもないけれど、まさにそんなタイミングで行われた本ライブ。
場所が初めての大阪ということで、参加人数に不安もありましたが、始まってみれば大盛況でした。
見た感じ、全体の2/3くらいは関西の人だったような気がする(完全に「そんな気がする」のレベル)。

第1部の整理番号1番を獲得されたのも関西の方。父母息子の構成の方でした。
舞台上から質問が飛んだところ、息子さんは「SS」というより「ヴァンガード」のファンだったようです。
榎本さんとの親和性が不用意に高い。

【感想2】

開演早々に違和感が。樹元さんが肥えておられる。

榎本さん:
 「めでたく私との子が出来ました」

というわけで、第2子ご懐妊。
8か月だそうです。おめでたい。

おめでたいのですが当然ステージ上で無理はできず。
今回はほとんどを座って行われてました。
とはいえ物凄い体力だ。

なお前回のTEUCHI時は3カ月、その前の出演時には第1子妊娠中でした。
単独出演したことの方が、最近では珍しくなってしまった。
違う意味でふたりはプリキュア状態。

【感想3】

途中のトークは、激しく動けない樹元さんと榎本さんのお二人で。

樹元さんは大阪でのイベントは初めて。
…なのですが、6年前の「SS」ミュージカルで1度だけ出演してたそうです。
なんだか良く分からないうちに楽屋に回り、なんだか良く分からないけれど生声でご出演されたとか。

その際の一幕。
ミュージカル劇中で客席に降りた日向さんは、お子様の波に揉まれ、ステージに帰還できなくなりました。
そこで樹元さんが一言。

日向さん:
 「迷子になっちゃったよ~」

どよどよどよっ!

一斉にざわめく客席。
当然『録音』だと思っていたのに、急に入ったアドリブに保護者の方々がパニックに陥ったそうな。
なんて豪華な舞台。どうして大阪に見に行かなかったかな、私。(神奈川公演に行ってた)

【感想4】

定番となりつつある、うちやえさんの「マイメロ」OP。
2006年当時の夢が詰まってる素敵な曲です。好き。

なお今現在、歌ちゃん役の片岡さんは、榎本さんと同事務所に所属されてるそうで。
いつか共演が見られたら大変に嬉しい。

【感想5】

初の大阪ライブということで、演目は懐かしい感じのSSソングが多数。
美翔さんのお唄2曲を聴けるとは。
2曲とも絵からの脱却を唄っているんですよね。美翔さんを語る上で大事なお歌です。どちらも好き。

曲でいえば、今回のライブでは妙に「Beutiful world」「赤い花」が胸に刺さりました。
こんなに良い曲だったっけ。

【感想6】

オリジナルな「Sing for Future」。唄うのは五條さんとうちやえさんの二人。
普段柔らかい曲が多いうちやえさんを意識し、五條さんリクエストでかなり強めな曲になったとのこと。

どういうわけか今回、唄っているお二人を観ていて、「MaxHeart」と「SplashStar」の共演的なイメージを持ちました。
メタ的「ふたりはプリキュア」。上手く言葉にできないのがもどかしい。

以前にあった「GoGo」との共演とか、また見たいなぁ…。

【感想7】

榎本さんの「Be My Angel」は先日作成されたリメイク版。
最後のサビ部分は、観客側が唄うのがデフォルトらしい。
「TEUCHI」は土台が「SS」ですが、この曲(および今回はなかった「HAPPY!SMILE!HELLO!」)に限っては場が榎本色に。
この謎の浸食力は、デビュー来の榎本温子ファンとしては大変に心地よい。

たまたまちょうど、ライブ前日夜に榎本さん主演の「エンジェリックレイヤー」の一挙再放送がニコニコ動画さんでされていました。
榎本さんと樹元さんのお二人は、大阪前泊の宿にてそれを見てたらしい。

[樹元オリエさんのTwitterから引用]
 樹元オリエ‏@oriepenguin

 あっちゃんがエンジェリックレイヤー見ながら、生アフレコみたいにキャラ声でリピートしてくれる(笑)ファンのみなさん、こんな贅沢すみません。
[引用終]


恐ろしい空間です。
しかも榎本さん、実況コメントも投稿してたらしい。『な!って言いすぎ』

【感想8】

その榎本さんの「Be My Angel」、第2部では途中でせき込んで歌が中断するハプニング。
舞台演出のスモークが煙かったらしい。
確かに妙に喉にきた。客席ですらそうなのだから、演者さんは大変だったに違いない。

中断した間は、当然のごとく客側が唄ってた。
そして榎本さんの復帰の手際も綺麗だった。
上手なお歌ならCDを聞けばいいんだ。このライブ感が良いです。

ハプニングと言えば、五條さんも珍しく歌詞が飛んでおられました。
曲は第1部の「「笑うが勝ち!」でGO! 」。
ついでに書くと、客側もコールで錯乱を起こしてた。
この曲のコール難易度の高さはプリキュアソングでもトップクラス。
もう細かいことは気にしちゃダメだ。

ついでに「パティシエール」も難度がおかしい。
五條さんからも(できるものならやってみろ的意味合いで)「完璧にコールできるととても気持ちの良い曲」と紹介されてた。

【感想9】

後半のトークは、おなじみの「4人の中で最も○○だと思うのは誰?」。
開演前に取られた客アンケートを元に行われました。

この企画も何度も行われた結果、既に各人のイメージは定着しきっています。

 榎本さん:エロス担当、ゲーマー
 樹元さん:こんなに可愛い小動物は他にいない
 うちやえさん:天然(であって欲しい)ボケ
 五條さん:番長

五條さん:
 「どうせ悪い結果にしかならないから、もうこのコーナー嫌だ」

ごもっとも。五條さんが大変にやさぐれておられた。

【感想10】

物販ですが、今回のオリジナルTシャツは即完売。
初の遠征と言うことで、絶対数が少なかったのかしら。

私も購入できませんでしたが、売り切れたのなら良し。
なんか最近、自分が手に入れることよりも、総数が売れたかどうかの方が大事に思えてきた。

五條さんの実家つながりで、お茶セットも販売されていました。
4人のイメージにあうようなお茶をそれぞれチョイスしたそうです。
すみません、お茶に対して知識がないもので、「各人をイメージしたお茶」というのが未知の世界でした。
五條さんのお茶スキルを舐めてた。

その流れで、以前に作成したオリジナルマグカップが絶賛されてました。
曰く「唇にふれる感じが心地よい」。

そこで普段使い用に改めてもう1個購入してみました。
確かに通常のマグカップよりも、ふち部分が湾曲してるからか、柔らかい感じがする。

あと昨年以来続いている榎本さんのチャリティも。
東日本大震災の募金のため、昔のグッズ販売を行っていましたが、前回の「TEUCHI」(だったか誕生会だったか)で完売。
以降、握手会に切り替えて継続されてます。
「自分の握手で募金と言うのも何か違う気もしますが、続けることが大事だと思うので」とのこと。
そう思う。私は榎本さんと握手できて嬉しい。小銭でも集まれば何かにはなる。ならば良いことのはずだ。

【感想】

第1部のアンコール終了後、すぐにダブルアンコールが舞起こりました。
結果的に実現はしなかったけれど(時間的にかなりシビアだったみたい)、それくらいに盛り上がったライブでした。
終わった後、右の肩甲骨付近が筋肉痛になった。

「まだまだTEUCHIを終えるつもりはない」とのこと。
もう単なる「SSの後夜祭」の域はとっくに超えて、定着しています。
これからの展開にも大期待。

【蛇足】

当日はちょうどハッピーセットに星空さんたちが抜擢され始めた時。
結果、会場近くのマクドナルドさんは待ち合わせ会場と化していました。
きっとこの日、妙にハッピーセットの売り上げが増えたに違いない。

私も一緒に観戦したダコチンさんと、黙々と食べ続けてました。
この日の頑張りにより、8種中5種は揃った。残り3種。遠い。。

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感想:工藤真由 「MAYU FES 2012~歌いまくりボンバー☆~」

2012年09月10日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
お誕生日イベント後半です。
(前半の感想はこちら

■MAYU FES 2012~歌いまくりボンバー☆~

 日時:2012年09月09日(日)開場18:00/開演18:30
 場所:初台TheDOORS
 出演:工藤真由、まゆともバンド
 曲目:
  01. プリキュア5、スマイル go go!
  02. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪~∞UNLIMITED ver.∞~
  03. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!
  04. ハートキャッチ☆パラダイス
  05. Tomorrow Song ~あしたのうた~
  (リハ紹介)
  06. たとえどんなに離れていても
  07. キミがいる
  (バンド紹介)
  (お誕生日イベント)
  08. 思い出メドレー
  09. My sweet days
  10. 人生☆レボリューション
  11. プリキュア~永遠のともだち~
  --. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!

イベント第2部はがっつりライブ。
曲目を見ての通り、最初から全開でプリキュアモードでした。
これは逆に予想できなかった。
くどまゆ御本人も「スタッフからセットリストの提案を受けた時に、度肝を抜かれた」そう。

今までのライブはプリキュア要素を入れつつも、オリジナル色を如何に出せるかを試みてる印象でした。
実際、プリキュアだけの歌手になってしまうのは不本意でしょうし。
ただ今回は、3月に一時卒業したこともあってか、今までのことを振りかえる印象を受ける構成でした。

【お歌】

こうやって改めて一気に聞くと、つくづく名曲ばかりですね。
「相性バッチリだけどバラバラ」なメンバーが、絶望のどん底から戦い抜く「5」。
「貴方に会いに行く」がテーマの「GoGo」。
「もし寂しい悲しい時や折れそうなときは、そっと私たち思い出して」とか、震えるしかない。
夢原さんは神。

「ハートキャッチ☆パラダイス」を初めて視聴した時の衝撃はいまだも忘れられません。
荒野を誇り高く凱旋するかのような、圧倒的感。
競合他番組が失速する中、たった一人戦い抜く姿には慄いたものです。

そして「スイート」さん。
もう戦ってる相手が、競合他番組とかそれだけじゃない。
人生や社会のどうしようもない孤独や絶望に戦いを挑んでおられる。「その涙、乾くまで」。

で、これらのお歌をパワフルに歌いきるくどまゆさん。
振りつけがまた、いちいち素敵です。
「スイート」OPの、勢いつけてくるりと回転するところが好き。

【動画とお着替え】

第一部に続き、動画をいくつか使用されてた。今までにはない試み。

その上映合間を縫って、2度のお着替えをなされてた。
いつもの感じの1着目から、かなりドレスの2着目、3つ目はフリフリでリボンな服。

くどまゆさん:
 「池田彩ちゃんの気持ちが分かった」(池田さんは不可解なくらいにフリフリを好まれてる)

今まで見たことない感じで新鮮でした。
まぁ踊る都合で、服装には制限があるでしょうし…。
それもあって、こういう偏った構成になったんだろうな。

【お歌その2】

プリキュアソングの後、思い出メドレーからオリジナルソング。
メドレーの選曲は、くどまゆさんが影響を受けた歌手や、好きなお歌等。
全曲は覚えてませんが、デジモンOPが印象的でした。美翔さんの共闘仲間。

くどまゆさん的にメドレーは相当気合い入っておられたようで、歌う前に何度も「よし行こう」的気合いを入れられてた。

で、実際に歌いだすその直前。
サプライズで誕生日の花束と色紙が、バンドの皆さまから。
続いてハッピーバースデーの合唱(入場の際に私らにも頼まれた)。粋な皆さまです。

【永遠の友だち】

ラストソングは「永遠の友だち」。3月のライブから増えた唯一の曲。
個人的には一番楽しみにしてました。
プリキュアさんのお歌は、その時々のテーマやメッセージを色濃く反映しているけれど、この歌も凄い。
何せ、古くからのファンが抱えていたと思われる密やかな不安を、見事に貫いてきた「NS」、その主題歌です。

歌詞はプリキュアさん達をひたすらに賛美するもの。
絶対に諦めない、友情、世代交代、未来に突き進む意思。それらプリキュアさんを象徴する言葉がずらりと並ぶ。
プリキュアさんの圧倒的な素晴らしさは良く分かっているので、何も異論はない。ないが、ふと気づく。
そこに、自分たちはいない。私たちはプリキュアには、なれない。あんな境地では戦えない。

そこに流れる最後の歌詞。

くどまゆさん:
 『転んでも立ち上がり紡がれる伝説 未来まで駆け抜ける永遠の友だち』
 『振り向かず前を見て辿りつく真実 微笑んで通じ合う全員が友だちプリキュア』
 『……みんなもプリキュア』

ライブの最中、何度もくどまゆさんは「観客の皆さんのコーラスに助けられている」とおっしゃってた。
その私らは私らで、それぞれのステージでどうにかこうにか頑張って、ここに来ている。
感極まって涙ぐみながら歌うくどまゆさんの姿に、なんかそんなことを考えたライブでした。私も頑張ろう。
そして次の機会にも、またこうやって集まりたい。

この曲やアンコールの「GoGo」OPの間奏では、バンドの皆さまの紹介もされました。
勢いもフルスロットルで、素晴らしい疾走感。
進行の都合で実現しなかったけれど、ダブルアンコールがかかったくらいの猛烈な勢いのライブでした。

最後はくどまゆさんとバンドさんが手をつないで一礼して終了。
何故か客側でも、両脇と手をつないで礼。
くどまゆさんのイベントは、不思議な連帯感で溢れてる。

【ファン活動】

事務所移籍に伴い、公式のファンクラブは消滅中。
そこで有志の方が私設ファンクラブを作ろうと企画されてるとか(Twitterの@peperoncino2012参照)。
これからどういう方向でやっていかられるのか不明ですが、さしあたりご紹介。

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