Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

「セバスチャン・サルガド アフリカ」展

2009-11-12 22:55:41 | 展覧会・建築・器
東京都写真美術館で開催中の
『セバスチャン・サルガド アフリカ』展、この展覧会には「生きとし生けるものの未来へ」との副題が付けられているのだが、見終わってその言葉の耐えがたいほどの重さがずっしりと心にのしかかってくるのを感じる。
            
会 期:2009年10月24日(土)→12月13日(日)
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
会 場:2階展示室

アフリカというと混迷と紛争の大陸、緑が浸食され砂漠化する広大な大地とを私はいかにもステレオタイプ的だとは思いつつも頭に描いてしまうのだが、そのアフリカの1970年代から現代にいたるそこに住む人々、そして自然を写し取ったサルガドの一連の写真が見られるというので寄ってみた。

チラシ裏面には・・・『東京都写真美術館では、フォト・ドキュメンタリーの先駆者であり、今もなお精力的に新作を発表し続けているセバスチャン・サルガド(Sebastião Salgado、1944~)の「アフリカ」展を開催いたします。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。』とある。

そこに写っている人々の表情の豊かなこと、しかし同時にそしてその向こうにある戦乱、内戦、難民という現実を同時に写真はとらえ、現実を現実としてこちらに差し出してくる。そこに写された人々の様々な表情のように、アフリカの自然もカメラの前で実に雄弁に語り、それをまたサルガドはそのすべてをレンズに写し取ってみせてくれる。人も自然もこの地球の上で生きているのだ、と再確認している自分を発見する。

付け足し:日曜の午後だった為か、会場かなり混んでました!!
コメント
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