Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

お知らせ:本のプレゼント

2006-02-22 22:11:33 | 日々の雑感・近況
確かにあった筈の好きな本がどうしても見つからない~失くしてしまったと思い込んで新たに買ったら、後からひょっこり出てきたなんてことはありませんか。
私は本だけでなく、楽譜でも一度ならずやってしまってますそういう楽譜は何かの記念のプレゼントに使いました。
本で最多購入しちゃったのは夏目漱石「文鳥・夢十夜」。この本(新潮文庫)は多分3回買って手元には一冊だけ残ってます。

今、2冊ある本が、2冊~で、で、いいこと思いつきました

       
いつも遊びに来てくださってありがとうございますブログ開始一周年を無事に迎えられたことへの感謝を込めて~読んでみたい方、欲しいと思われた方にさしあげたいと思います。画像ですと、大きさが同じに見えますが左は単行本(13.7×22cm)、右は文庫本です。

さしあげられる冊数が2冊ということで限定2名ですが、ご希望の方は2月24日までにrubicone@goo.jp宛てにメールください。タイトルは「本」でお願いします。
2名以上ご希望の方がある場合は、厳正な抽選の上、発送をもって発表にかえさせていただきますね。
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ベロニカは死ぬことにした

2006-02-22 00:05:36 | 
           
パウロ・コエーリョ著、江口研一訳の『ベロニカは死ぬことにした』
今まで読んだ2冊とまた違う趣で、最初はひどく読み辛く感じた。本人のパウロと同じ名前のベロニカが出てきて話す章でそれまでの時間を一瞬見失ったように感じたのだ。

全てを手にしていたけれどしあわせではなかったベロニカは、ある朝死ぬことに決めて睡眠薬を飲んだ。だが目覚めるとそこは精神病院だった。

始まりはどうしようもない程の寂寥感、孤独に彩られている。そしてベロニカが入院する事になったヴィレット精神病院、そこにあるのは混乱と、不思議な自由。残り数日の命と宣告されたベロニカがたどり着いたのは、こんな絶望的な状況の中で陳腐に響くかもしれないが希望、愛、全てを受け容れることだった。それは、突然、天空の窓がばあっと開いたような、透明な眩しい光で空間が満たされたような、そんな感じ。その光景を想像すると満ち足りた気分になる。しかし、まさかこんな結末が待っていようとは思わなかった。
人は期限付きの生を生きているわけで、ベロニカと何ら変わらない、同じなんだよね。

偶然、この本を映画化した作品の公開時期と重なってしまった。ちっ!
邦画で題名も同じく『ベロニカは死ぬことにした』
           
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