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岡田暁生著
『西洋音楽史:クラシックの黄昏』(中公新書1816)
どうも西洋音楽史というと、次から次へと知識が出てきて覚えようとすると何だかすうすうと頭を素通りしていってしまい、そのくせ、絶対に無視できないという・・・ううう
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そんな私がこの本を手に取った理由はとにかく知識の詰め込みでなく音楽史を面白く読んでみたい、ということ。帯には一言「流れを一望」
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かなり長いまえがきが感動的でそこで岡田氏は「本書を通して私が読者に伝えたいと思うのは、音楽を歴史的に聴く楽しみである。」と述べている。彼はまた「古楽」「クラシック」「現代音楽」という区分のうち「古楽」「現代音楽」が時間軸のカテゴリーであるのに対して「クラシック」には一切の歴史性の含蓄は含まれない、と言う。
全てのもの、事柄は歴史の中に生きているのにこと音楽史に関してはそういう流れの中で考えたことがそういえばなかった!と目が覚める思いだった。こういう音楽がこの歴史、この時代の中で生まれてきた必然、ということについて考えた時見える景色は当然変わってくるだろう。
大きな川の流れの中で西洋音楽史を眺め、全く違う観点から、特に「クラシック」を見ることができた気がした。
※読みやすい本です
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