老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「本末転倒」の安倍法律群

2017-04-09 11:32:35 | 安倍内閣
「カジノ法」から「共謀罪」まで、現憲法破壊法令のオンパレードで、想起される為政者がいる。江戸初期に悪名を馳せた犬公方五代将軍徳川綱吉である。

吉村昭氏の著書でその時の顛末が書いてあったので紹介しよう。
 
ある時、長屋に住んでいた大工かなにかの男が夏の日に涼んでいたが、蚊が来て顔に止まった。そこでぴっしゃり。すると外から見ていた者あり。その者が奉行所に密告したものだから男は生類憐みの令でさっそく奉行所に拘束されたという。
 
こうした法令の行き過ぎに頭を悩ませたのは、誰あろう「時の副将軍」の(これはテレビの間違いだが)水戸光圀であった。江戸城に赴きこのような行き過ぎを諌めたという。

それから300年以上の現代、安倍を諌める政治家は不在である。あの当然のことを言った記者に激怒して「出て行け」と怒鳴る大臣まで現れる始末である。

そして、安倍が理想とする明治国家も禁止していた「カジノ法」を国会通過させ、今度は生類憐みの令を超える「共謀罪」を制定しようと企んでいる。これは治安維持法よりも多分酷い法令になるであろう。治安維持法でも「単なる会話」だけで処罰できるとは言えないと思われるからだ。

安倍氏は明治時代ではなく江戸の徳川政権を本当は理想としているのではないだろうか。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵



コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10年前の石原慎太郎 | トップ | 日米首脳電話会談の内容は? »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
盲目の進化論 (竹内春一)
2017-04-09 22:53:51
トランプはシリアで化学兵器が使われたとしてシリアをミサイル攻撃した。シリア政府が化学兵器を使ったという証拠もなく一方的に決めつけでの攻撃であった。これは18世紀アメリカの西部劇に出て来るシーンでもある。見知らぬ旅人が街を通っただけで逮捕リンチを行われて、裁判もなくて絞首刑にされるのである。18世紀も21世紀も何ら変わらない現象が見られる。そのアメリカを日本の首相が盲目的に世界に先駆けて支持している。国連が化学兵器が使われた現場に赴き、その化学兵器の成分から製造者を突き止める調査が行われるらしい。その調査結果が出るころには世界はミサイル攻撃があったことなど忘れるという健忘症にかかっている。
日本の学校教育もひどいものである。まともに教育が行われているのは小学校までで、中学校からは9割が遊びである。進化論というのはフェイクである。

アメリカは製造業復活をトランプが謳っているが、中国人が言うには、中国には絶対に勝てないと言っていた。
もちろん、日本にも勝てない。その理由をトヨタの人事部長が講演で言っていた。アメリカ社員は自分の技術を仲間の社員に絶対に教えないと言っていた。日本では年功序列があって、教えて仲間の社員が技術で先輩を凌駕しても、教えた社員はクビにはならない。
この日本の風習は江戸時代に培われたものである。

歴史とは糾える縄のごとしである。江戸時代がなければ、安倍晋三のように自分さえ良ければ他はどうでもいいという政治家が多数になったことでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

安倍内閣」カテゴリの最新記事