先日、国会中継を見ていた時、一瞬我が耳を疑った。
立憲民主党の小川淳也議員の質問に答えて、安倍晋三首相が「わたしは首相として森羅万象を司っているので、忙しい。」と答弁していた。
漢字が苦手な首相が「森羅万象」という四字熟語を知っていた事に驚いたのではない。首相の仕事を、「森羅万象」を司る仕事だ、という認識を持っている事に驚いたのである。
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森羅万象の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典
しんら-ばんしょう【森羅万象】
天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。▽「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。「万象」はすべての形あるもの、有形のものの意。「万象」は「ばんぞう」「まんぞう」とも読む。
森羅万象の解説 - 学研 四字辞典熟語
しんらばんしょう【森羅万象】
宇宙に存在するすべての事物や現象。天地の間にある一切の事象。
注記
「森羅」は、無数に連なって並んでいること。「万象」は、「まんぞう」「ばんぞう」とも読み、あらゆる形や物事のこと。出典の「森羅万象は、一法いっぽうの印いんする所ところなり」による。
デジタル大辞泉
宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。しんらまんぞう。[補説]人名別項。→森羅万象
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彼の認識では、首相は、「宇宙に存在するすべての事物や現象。天地の間にある一切の事象。」を司る仕事だと言う事になる。
凄いですね!安倍晋三首相は、宇宙の果ての出来事から天地の間にある一切の事象まで、全て司っているそうです。天皇陛下など足元にも及ばないですね。
天皇陛下は、「日本で起きた転変地変にいたるまで全て私が悪いのよ」とただひたすら慰問と慰霊を重ねてこられたが、「森羅万象」を司るなどとは口が裂けても言われなかった。天皇陛下の【人間宣言】とはそういう意味だった。わたしは万能の神ではない、と宣言されたわけだ。
平成という時代が今年終わる。その終わりの年に、天皇陛下は、人間天皇として、象徴天皇としての仕事を全うされたが、日本の首相は、人間ではなく、【神】だと言い出した。どうやら安倍首相は、自分は何でもできる万能の神だとでも考えているらしい。
日本の歴史上、自分を神になぞらえた権力者は、織田信長ただ一人。信長が建てた安土城の天守は、自らを神になぞらえた信長の思想の表現だともいわれている。どうやら安倍晋三は、自らを信長とでも考えているのだろう。
彼は完全に錯覚している。信長が自らを神と考えたのは、修羅にまみれた徹底した合理性追求の果てに彼が見た世界の表現だったが、安倍晋三には信長のような合理性など欠片もない。
信長の悪魔のような所業は、時代の転換点を新たな発想と思想で切り開いていく【革命性】の裏返しの表現だった。信長を他の権力者と決定的に分かつのは、信長の持つ近代的といってもよい合理主義精神であり、この合理性が中世社会の残滓を拭いきる「革命性」を生み出した点である。
安倍晋三には「合理性」もなければ、「革命性」など欠片もない。あるのは、自らの権力保持と既得権益層(経団連などの旧経済界、官僚組織、米国の産軍複合体、日本会議などの右翼など)の利益を守る守旧派の論理のみ。権力維持が自己目的化した政権であり、政権の継続それ自体が国民の不利益になる典型的な反国民政権である。
だから彼の政権下で進行しているのは、戦後日本が営々と築いてきた社会倫理、相互扶助精神、社会に対する信頼などの崩壊である。信長の革命性に対する信頼(新たな社会の到来の予感)など欠片もない。あるのは、政権が延命するたびにその濃さを増す日本社会の【滅びの予感】のみである。
さらに日本人がよく認識しておかねばならないのは、今回の滅びは、前二回(明治維新、第二次大戦)と比べて、決定的で、総体的で、根底からの滅びだと言う事である。
人口減少の末の破綻であり、モラル崩壊の末の破綻であり、知的劣化の末の破綻である。革命的破綻ではなく、国としての劣化、社会としての劣化、人間としての劣化の末の破綻だと言う事である。
わたしたち日本人は、恥じなければならない。こんな無様な破綻国家、破綻社会、破綻人間を何故生み出したのか。「政治」を馬鹿にし、政治を敬遠し、政治をよくする努力を怠ったからである。
「政治」は怖ろしい。政治は、その国の国民のレベルに比例する。安倍晋三が、総理大臣は「森羅万象を担当する」などと平気で国会答弁できるのは、日本のメディア、民のレベルがその程度の知性しか持ち合わせていないからである。
わたしたちは、その現実を直視するところから出発しなければならない。
「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
立憲民主党の小川淳也議員の質問に答えて、安倍晋三首相が「わたしは首相として森羅万象を司っているので、忙しい。」と答弁していた。
漢字が苦手な首相が「森羅万象」という四字熟語を知っていた事に驚いたのではない。首相の仕事を、「森羅万象」を司る仕事だ、という認識を持っている事に驚いたのである。
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森羅万象の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典
しんら-ばんしょう【森羅万象】
天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。▽「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。「万象」はすべての形あるもの、有形のものの意。「万象」は「ばんぞう」「まんぞう」とも読む。
森羅万象の解説 - 学研 四字辞典熟語
しんらばんしょう【森羅万象】
宇宙に存在するすべての事物や現象。天地の間にある一切の事象。
注記
「森羅」は、無数に連なって並んでいること。「万象」は、「まんぞう」「ばんぞう」とも読み、あらゆる形や物事のこと。出典の「森羅万象は、一法いっぽうの印いんする所ところなり」による。
デジタル大辞泉
宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。しんらまんぞう。[補説]人名別項。→森羅万象
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彼の認識では、首相は、「宇宙に存在するすべての事物や現象。天地の間にある一切の事象。」を司る仕事だと言う事になる。
凄いですね!安倍晋三首相は、宇宙の果ての出来事から天地の間にある一切の事象まで、全て司っているそうです。天皇陛下など足元にも及ばないですね。
天皇陛下は、「日本で起きた転変地変にいたるまで全て私が悪いのよ」とただひたすら慰問と慰霊を重ねてこられたが、「森羅万象」を司るなどとは口が裂けても言われなかった。天皇陛下の【人間宣言】とはそういう意味だった。わたしは万能の神ではない、と宣言されたわけだ。
平成という時代が今年終わる。その終わりの年に、天皇陛下は、人間天皇として、象徴天皇としての仕事を全うされたが、日本の首相は、人間ではなく、【神】だと言い出した。どうやら安倍首相は、自分は何でもできる万能の神だとでも考えているらしい。
日本の歴史上、自分を神になぞらえた権力者は、織田信長ただ一人。信長が建てた安土城の天守は、自らを神になぞらえた信長の思想の表現だともいわれている。どうやら安倍晋三は、自らを信長とでも考えているのだろう。
彼は完全に錯覚している。信長が自らを神と考えたのは、修羅にまみれた徹底した合理性追求の果てに彼が見た世界の表現だったが、安倍晋三には信長のような合理性など欠片もない。
信長の悪魔のような所業は、時代の転換点を新たな発想と思想で切り開いていく【革命性】の裏返しの表現だった。信長を他の権力者と決定的に分かつのは、信長の持つ近代的といってもよい合理主義精神であり、この合理性が中世社会の残滓を拭いきる「革命性」を生み出した点である。
安倍晋三には「合理性」もなければ、「革命性」など欠片もない。あるのは、自らの権力保持と既得権益層(経団連などの旧経済界、官僚組織、米国の産軍複合体、日本会議などの右翼など)の利益を守る守旧派の論理のみ。権力維持が自己目的化した政権であり、政権の継続それ自体が国民の不利益になる典型的な反国民政権である。
だから彼の政権下で進行しているのは、戦後日本が営々と築いてきた社会倫理、相互扶助精神、社会に対する信頼などの崩壊である。信長の革命性に対する信頼(新たな社会の到来の予感)など欠片もない。あるのは、政権が延命するたびにその濃さを増す日本社会の【滅びの予感】のみである。
さらに日本人がよく認識しておかねばならないのは、今回の滅びは、前二回(明治維新、第二次大戦)と比べて、決定的で、総体的で、根底からの滅びだと言う事である。
人口減少の末の破綻であり、モラル崩壊の末の破綻であり、知的劣化の末の破綻である。革命的破綻ではなく、国としての劣化、社会としての劣化、人間としての劣化の末の破綻だと言う事である。
わたしたち日本人は、恥じなければならない。こんな無様な破綻国家、破綻社会、破綻人間を何故生み出したのか。「政治」を馬鹿にし、政治を敬遠し、政治をよくする努力を怠ったからである。
「政治」は怖ろしい。政治は、その国の国民のレベルに比例する。安倍晋三が、総理大臣は「森羅万象を担当する」などと平気で国会答弁できるのは、日本のメディア、民のレベルがその程度の知性しか持ち合わせていないからである。
わたしたちは、その現実を直視するところから出発しなければならない。
「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
私は古文書を学んでいる。古文書は全て手書きで、文字が崩れているために、新聞のように解釈が決まっているのではなくて、解釈が何通りもある。絵画に似ている。同じ絵なのに人によって感じ方が違う。絵画の様な文章は俳句にも言える。一つの言葉で多様な意味を伝えることができる。俳句も古文書も日本の文化が生んだ傑作である。
所が明治維新以降の教育はその誇るべき日本の文化を150年も壊し続けた。その結果安倍晋三のようなモンスターを生み出した。国を滅ぼすには、丸暗記の教育をすればいいのかな。
そして、安倍晋三氏の本懐は、自衛隊を動かし“戦争をを日本に始めさせたい”、アメリカ、ロシアなど大国を味方にして中国、北朝鮮などに武力行使をさせたいというところなのではと…石原慎太郎氏、桜井悪子(ニックネーム)さんなどにも同じ臭いを感じます。
戦争を避ける年月がこれからも続くことに、気性が合わないのだろうか?などとその人たちの心を推測し、加えて、もし始めた戦争に負けるかもしれないことには無頓着、怖がっていないように思える楽天性には、ぎょぎょっとなってしまいます。
戦争放棄“9条”が日本に来てから70年余り、どこの国も武力で攻めてきたことないですね。頭をつかい、こころをつかい、知恵を働かせた70年余り、すごいことだと私は思います。
「世界は一つになろうとしている」と、なだいなださんは言ってたけど、それには戦争という手段、邪魔ですね。後戻りになってしまい賢くない。
アメリカ、トランプ大統領が北朝鮮と和平、融和の関係を築こうとし、世界に武力を使わずに一つになろうとする歩みが生じてきている現実、何事にもすぐ飛躍してしまう私は、“9条は粘り勝ち!”などと勝手に決めてしまって、内心満面笑みになっています。
どこの国も武力で攻めて来なかったのは9条のおかげじゃなくて日米安保でアメリカが控えていることと自衛隊の存在のおかげでしょうが。
安倍ちゃんも同じ考え方をしています。
>
新時代に意識すべきは“知的感性”が息づいていた大正時代
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252959
> 安倍首相が好んで使う言い回しに、〈明治の日本人にできて、今の日本人にできないわけはない〉というのがあります。「明治時代」とはすなわち「富国強兵」の時代です。そのために「殖産興業」を進める。その国家的努力に貢献した人々が「立身出世」を遂げることができる。そういう時代でした。あの頃と同じことが現代の日本人にだって「できる」と説いているのです。つまり、1億総活躍=1億総動員の国家を標榜して、「明治時代の日本人に負けないでください」と鼓舞しているわけで、そんな口車に決して乗ってはいけない。
かって新自由主義を日本に導入した小泉首相は安倍首相の原発再稼働を聞いて、「どうかしている」とコメントしている。原発再稼働は核兵器のためであり、核兵器はどの国も日本を攻めてこれない道具である。
北朝鮮首脳と安倍首相はご親戚でしたか?
ついでに言っておくと、浜岡原発が東南海地震による津波に襲われるとメルトダウンします。静岡県以北の7000万人は直ちに避難してください。