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Covid-19ワクチン―-人はなぜ2回目を見逃すか?(DeutscheWelle5月1日)

2021-05-12 13:57:34 | 社会問題
コロナ禍のなか、ワクチン接種が身近な話題になって来ております。参考になればとの思いで世界の現況を紹介している記事をアップしてみました。

アメリカ人の8%近くが1回目のBioNTech-PfizerかModernaを打った後、2回目の接種場所に現れない、と疾病制御予防センター(TheCenterForDiseaseControl&Prevention)が発表している。果たして1回接種で効果あるのか?

(何故数百万のアメリカ人は2回目をいやがるのか?)

TheNewYorkTimesによれば2回目を受けない理由は、2回目の副作用を恐れること、1回で充分と考えること、等から個人の責に問えない例えば予約キャンセル、希望ブランドのワクチンがなかったこと等々いろいろある、としている。逆に見れば92%のアメリカ人は当局の指示通りに2回目まで接種うけているのではあるが。

ワクチンおよび感染症機構のA.Rasmussen博士はこんな経験をしている。彼女はワシントンでBioNTech-Pfizer ワクチンを一回目に接種後、2回目の前に新たな職の為、カナダに移住せざるを得なく、よって2回目がJ&Jワクチン(一回接種でOKのワクチン)になってしまった。彼女は自身の経験をもふまえて、更に人によっては移動手段にハンデを持つことや、インターネットに疎いこと等も考えると、8%程の人が2回目を辞退する気持ちもわかると言う。

(何故人は2回目を飛ばすのか?)

専門家は2回目を飛ばす理由にいろいろな点があるという。
ある人は1回の接種で充分だとの情報を見たという理由で。また他の理由は接種後の副作用に関してである。

「一回目の接種で不快な症状があった場合、人は2回目でまた同じ目に会いたくないと思うものだ」。また少数ではあるが単に2回目を忘れたがための人もいる。

また専門家から2回目を打たないよう指導されている人たちもいる。彼らは過去にワクチン接種でアレルギー反応を起こしたり、ワクチン賦活剤に悪い影響を受けた経験をもっている等、少数ではあるが専門家から注意を受けているケースもある。

人口統計学的要因も働いている可能性がある。Cooper博士はアフリカ系アメリカ人が一回目の接種機会においてすら有る特別の障害から困難を抱えているという。

「あなたがもし年老いた有色系人種の場合、あなたは多分携帯やパソコンを持ってはなく、昔ながらの固定電話に頼る生き方をしているだろう。ワクチン予約等の受付場所は連絡先電話番号の表示はなく、オンラインのみで初めてやり取りできることになっている。」

「例えそのオンラインの関門をクリアできたとして、次に接種場所が隣町であったりした場合、移動手段がバス列車等の公共機関を当てにしなければならないとしたら、このコロナ禍の最中、かかる経費も含めてこの次なる関門を皆が全員クリア出来るのか、ということになるだろう。」

経済的な心配もワクチンを敬遠する動機になる。多くの米国の労働者はワクチン接種をしたいと希望しても、必ずしも経営者から支援が必ず得られるわけでない状況に置かれている。この点に関しBiden大統領は中小企業の経営者に従業員の接種に有給扱いを求めており、税制上の措置もするとしている。

(一回の接種で充分なのか?)

COVID-19に対して長い期間に亘り、しかも充分有効に感染を予防するには2回の接種が望ましいと専門家は繰り返して言っている。短期間で考えれば1回目の接種である程度の予防は可能である。しかしその効果がいつまで続くかは良く分かっていない。

2つの最近の研究からいずれのワクチン接種後においても、接種後に強い抗体反応が起こることが分かった。1方の研究は、BioNTech-Pfizer またはアストラゼネカの一回の接種で感染症状を72%抑制するとした。BioNTech-Pfizerワクチンを2回接種した後には90%の抑制が見られるとした。アストラゼネカワクチンの方は2回目の接種後の抑制率は報告されてはいない。この研究を行ったPouwels氏は2回目の接種は感染抑制をより永く、より良く抑制するとしている。

「いかなる他の感染症と同様、一般的には一回目の接種後の初期に高い感染予防効果があるが徐々に効果は薄れていく。抗体応答性からみると効果の低下は比較的早い。第2回目の接種後の抗体レベルはより高くなり、より抑制性が高まる。特に高齢者にこの傾向が見られる。」とPouwels氏は言っている。「第2回目の接種は大切である。」としている。

2回目の接種までに長く待たされた場合に2回目の接種が機能しないというわけではない。2回の接種の間の期間に有るだろうとされる予防効果が期待できないということである。人が切望することは、2回目の接種が長期にわたる免疫応答記憶を引き出すのに真に必要だと思うことである、とRasmussen氏は言っている。

(COVID-19感染回復者は1回のワクチン接種で充分か?)

Cedars-Sinaiメデイカルセンターの研究者によると、260人以上の被験者の結果からPfizer-BioNTechワクチンはCOVID-19感染回復者には1回の接種だけで2回接種したグループと同等の免疫応答が見られるとした。研究者によると感染回復者には2回目は必要ないとの結果が出ているとしている。問題は1回の接種がどれほどの有効性か、ということである。

「多くの人がすでにCOVID-19に罹っている。ワクチンの入手性はまだ多くの地域で不十分である。従ってCOVID-19に罹患済みの人に対し接種一回で済むということは、免疫予防された人の数を有意義に増加させる結果になり、地域レベルで感染の流行を阻止する上で大いに有効である。」とBraun教授は述べている。

Penn免疫研究所の研究によっても、感染から回復した人は第一回目のmRNAワクチン接種で強い抗体応答を示すことが判明している。報道によればWherry氏は「これらの結果は短期的有効性の観点でも又長期的有効性の観点でも元気づけられるものであり、このことは記憶B細胞の分析を通じてのmRNAワクチン免疫応答に関する我々の理解に、“記憶B細胞は長期免疫性を補強する”という考えを、付け加えることになる。」と言っている。

ドイツのワクチンStanding委員会は最近かれらの知見を更新している。それによるとCOVID-19を引き起こしたSARS-CoV-2に感染した人に対しては“一回のワクチン接種を回復後-‐‐-(ここの‐‐‐‐には一方では「半年以内」に行うべきととれるし、他方反対に「半年はあけて」行うべきともとれる原文になっております。専門家でない私としてはこの点断定的には表現することは避けたいと思い、両面の併記とした次第です。ワクチンと関係なくコロナに罹患した人でワクチンをどう考えたらよいかについては、専門家に確認してください)に行うべきとした。感染によりその後生じる継続される免疫がある故、ワクチン1回接種での追加免疫で充分良好な免疫応答が生じるからとした。全ての認可されているワクチンが回復後に使用するワクチンとして使用可能としている。”

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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