老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

下村文科相の答弁は教育に良くない

2015-03-15 11:18:55 | 安倍内閣
通常国会の衆議院予算委員会で、民主党議員が下村文科相を政治資金規正法違反で追求している。その質疑を毎回テレビで見ているが、テレビ視聴者では誰一人、下村文科相の答弁に納得できる人は居ないのではなかろうか。

その質疑応答を聞けば、下村大臣は全国の何カ所かに「博友会」という支援団体を持ち、そこからも何らかの資金援助を受けているらしい。民主党議員が博友会の活動実態を調べて政治団体ではないかと追求すれば、任意団体と言い逃れ、そこからの金の流れを政治献金ではないかと追求すれば、寄付だと言い逃れる。そのほかにも博友会の元幹部が下村氏に講演料を支払い、宿泊代も負担したと証言しているにもかかわらず、そのようなものは受けていないと、シラを切る厚顔無恥ぶりである。その詳細は日刊ゲンダイ(下記URL)に詳しく報じられているのでアクセスしてみて戴きたい。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157887
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157791/1

問題は、教育界の最高責任者である文科大臣がこのような嘘を平気で述べていることが教職員に与える悪影響である。教職員がそれを真似し、学生や児童がそれに倣い始めたらどうなるか、日本の道徳感【嘘は泥棒の始まり】や倫理教育は汚され、台無しである。もはや下村大臣には倫理教育を語る資格もあるまいし、冷笑劇場である。

余談になるが、スタッフ細胞で有名になった理化学研究所の元副センター長は部下のスタッフ細胞論文の偽計が暴露されて、その責任を取るかたちで自ら命を絶ち、世界の細胞医学の損失と惜しまれた。これは過剰な責任の取りかただったように思う一方、下村文科相の言い逃れと無責任はこれとは対極で、政治家はどうしてこう図太く生きられるのかと思う次第である。仮に二つの事件の発生時期が逆であったなら、理研の副センター長も理研の主務官庁【文科省】大臣の生き様を参考に、自殺に追い込まれずに済んだのではないかと、有能な学者の死が惜しまれてならない。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔
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「鳩山氏クリミア訪問」批判について

2015-03-15 11:05:36 | 安全・外交
tetsujinnさんの記事の中で、『政権や鳩山弟はともかく、TV、ラジオはもとより信頼する東京新聞(3/31付)までもが籾井、曽野綾子と同列に並べて「問題発言の常習者」として軽口批判をしているのを見て、救いがたい日本人の同調意識に深い怖れを感じています。』とありましたが、私も先日の東京新聞「こちら特報部」の論調には「らしくない」と疑問を感じていました。

が、今日の「こちら特報部」のデスクメモで、田原牧さんは「痛い文化」というテーマに絡めて、
『ネットを見ると、鳩山由紀夫さんが「痛い人」になっていた。理由は先のクリミア訪問だ。ウクライナの極右の所業などを考えると、同国とロシアのどちらが善で、どちらが悪かは決め難い。そんな場合、双方にパイプがあることが肝要だ。米国のカーター外交の例もある。むしろ、非難の理由が痛くないか。』
と書いています。

田原さんは、嘗てカイロ支局に勤務していたことも有り、激動する世界の動向を肌感覚で捉えつつ、地球規模で俯瞰する知性を併せ持ち、特に海外事情を理解する際に、意見を聞いてみたい記者さんの1人だと予てから思っていますが、この短い文章にも国内の予定調和を超えた広い視野の見識が示され、「さすが!」と思いました。

また、東京新聞が、ひとつの事実に異なった視点をこうして表明しあえるのも、「開かれた新聞」ならではと、ある意味安心しました。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
コメント (6)
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