老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「恨み買い、民も戦火に」(宝田明さん寄稿@3/3東京新聞)

2015-03-03 16:34:42 | 戦争・平和
東京新聞3/3付け連載記事「秘密保護法・集団的自衛権~言わねばならないこと」で、俳優・宝田明さんが本タイトルの寄稿をしています。

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 集団的自衛権を行使して、わざわざ外国に出かけて米軍の軍事行動に協力し、相手の恨みを買う必要はない。確かに国家は丸裸でいるわけにいかないが、防衛に徹するべきだ。

 こちらが聖戦だといっても相手も聖戦だと思っている。戦争は戦闘員だけの戦いではなく、無辜の民を戦火に巻き込んでしまう。

 小学5年の時、旧満州(中国東北部)のハルピンで終戦を迎えた。旧ソ連軍が侵攻してきて関東軍は武装解除。民間人は無政府状態の中に放り込まれた。自宅に押し入ったソ連兵に頭に銃を突き付けられた恐怖や、同じ社宅の奥さんが暴行されるのを目撃した嫌悪感は絶対に忘れられない。

 ソ連兵に短機関銃で右腹を撃たれ、元軍医が焼いて消毒した裁ちばさみで傷口を切り開き、弾を取り出してくれた。麻酔もなく、痛みのあまり握りしめたベッドの柵が曲がった。戦後、ロシアの素晴らしい映像やバレエを見ても、吐き気を催すほど許せない気持ちが沸き起こる。

 傷つけられた相手への恨みは一生消えない。私は助かったが、愛する家族や友人を殺された人の恨みはもっと深い。逆に、自分が傷つければ相手の恨みが残る。「やった」「やられた」が繰り返されていく。

 昨年の衆院選の公示翌日、NHKの情報番組に生出演した際、発言をアナウンサーにさえぎられてしまった。戦争は絶対にしてはならず、国家が間違った選択をしないよう国民は選挙で意思表示すべきだ、と話す途中だった。さえぎられた真意はわからないが、戦前のように、言いたいことが言えない暗い世の中に戻してはいけない。
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最後の段落、編集がきかない生放送でNHKアナウンサーが意見をさえぎった話は、アナウンサー⇒編成局長⇒籾井会長⇒安倍政権という、上ばかり気にするヒラメ構造が目に浮かびます。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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「従軍慰安婦と日本軍の実態」証言(「カナコロ」から)

2015-03-03 16:27:51 | 戦争・平和
神奈川新聞WEBサイト「カナコロ」から、従軍慰安婦と日本軍の実態を証言した92歳男性の記事です。
http://www.kanaloco.jp/article/70041/cms_id/76481?fb_action_ids=798783273509277&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B619622421464156%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

+++++ 抜粋 ++++++++
~病気になれば兵隊として使い物にならなくなる。強姦防止と性病予防が慰安所~は強姦の歯止めになるどころか性的欲求をあおり、拍車を掛けていることを知る。~

~「慰安所は大隊本部にしかなかった。だから兵隊たちは『討伐』と称し、村々で食料を奪うのと同時に女性たちを強姦していった」~

~第1次安倍政権では「政府が発見した資料の中には、軍や官憲による、いわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」と明記した政府答弁書が閣議決定されている。~

~「女性たちは自ら歩かされ、連れてこられた。悲鳴を上げたり、騒ぐこともなかった。あの状況で逃げ出したり、抵抗したりすることにどんな意味があったか。抵抗すればいつ危害が加えられるか分からない。その絶望になぜ思いをはせないのか」~

~村々での強姦、慰安所ではない兵舎での監禁。女性たちの体に刻み付けられた暴力の残虐さに違いなどない。なのに人集めの際の強制性の有無を論じたり、慰安婦制度ばかりに焦点が当てられることは問題の本質から目を遠ざけることになる~

~「当時の教育を見詰めないといけない。戦時動員の名の下、国家主義を浸透させるために『日本よい国 きよい国 世界に一つの神の国』と自国の民族の優位性を強調する教育が行われた。その過程でとりわけ中国や朝鮮の人々への蔑視と傲慢さが、私たちの心の内に生み出されていった」~

~「何をしてきたのかを知らなければ、同じ過ちを繰り返す。語らないことでまた責任が生じる」
 従軍慰安婦をめぐる議論が再燃するのと時を同じくし、憲法9条を見据えた改憲や集団的自衛権の解釈変更の議論が政治の舞台で進む。「この国は戦後ではなくもう戦前と言っていい」。~
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戦後、徹底して自己批判したドイツと、日本。「記録にないから、事実はない」とうそぶき、ナチスを真似してメディア操作に励み、「旅の恥はかき捨て」を決め込む安倍政権とそのスポンサーたち。

「(文官統制は)軍部暴走の反省ではない」と開き直る、自衛官出身の中谷防衛相とバックの安倍首相。アナタたち、戦前・戦中の軍閥と何が違うのですか?

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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