老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

女性手帳はいらない

2013-05-06 20:00:32 | 社会問題
昨日の東京ドームでの始球式の球審は、はっきり言って邪魔でした。試合中もヘラヘラ笑ってオーロラビジョンに映ったり、長嶋さんや王さんと一緒にしゃべっていたので、「他にすることがあるだろう」「ふざけるな」と言いたくなりました。

閑話休題。
昨日から私のツイッタ―のタイムラインでは「女性手帳」なるものへの批判が相次いでいます。いつ結婚するか、いつ子どもを産むのかを記入し、予定を作るというものらしいです。でも、そのような予測不可能なものを計画的にというのにはおよそ違和感を感じます。私自身、10年ほど前に高校で作ったライフプランとはおよそかけ離れた、よく言えば自分に正直な生き方をしています。

この女性手帳に対して、シスジェンダーのフェミニズムの観点からは、出産や育児を女性だけが関わると規定してしまうことに対しての疑問を投げかけ、女性を子どもを産むだけのものとみなす点に憤りを露わにしています。トランスジェンダーの人たちは、国がシスジェンダーの男性と女性だけを想定するのでは、自分たちの存在は抹消されてしまうので、自らのアイデンティティーの生存をかけて必死の抵抗をしています。

子どもを産まない女性が100人いればその理由は120通りあると言っても言い過ぎではありません。結婚しても子どもができない人、レズビアンカップル、戸籍上の性別は女性だけど自分が女性であると自認してない人…。そうした多様性をすべて存在しないものとして、国が考える「家族」の像に当てはめようとしています。

国家を家族に見立てて、民族の統一をするという神話は、戦前に使われた手法の再現であり、民主主義国家の目指すべき方向とは正反対に、個人の意見や生き方を国家の犠牲にするものです。子どもを産んで人口を増やし、国力をつけようというのも近代帝国主義の典型的な富国政策であり、改憲と併せて戦争ができる国づくりへの一歩でしかありません。

心のノートにしろ、女性手帳にしろ、国家が個人の意思や生き方を捻じ曲げて自分たちに見合ったものにするというのは、絶対にあってはいけないことです。過去にそのような手口を使って誤った道を歩んでしまったのであれば、同じ過ちを繰り返さないようにすべきです。

「家族に口出しするな」5月3日の憲法集会で言われて、本当にその通りだと思いました。むしろ血縁や子どもの有無にとらわれない、多様な家族の在り方が認められるような日本になってほしいです。実現には程遠いというのが実感ですが… 。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
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続・続・安倍首相は政治にスポーツを利用するな!

2013-05-06 19:47:20 | 安倍内閣
国民栄誉賞の表彰の在り方にこだわりますが、今日の朝日新聞は殆ど表彰の事実しか伝えていないようです。昨朝のNHKニュースは知ってか知らずか安倍首相が背番号96をつけることは報じていません。なにかしら報道の気遣い、忖度が背景にあったのでしょうか。

歴代の国民栄誉賞の受賞者を見ると、最初にアメリカメジャーリーグで活躍した野茂選手が入っていません。彼こそ水泳の古橋広之進(ふじやまのとび魚)同様、戦勝国アメリカに一泡吹かせた日本国民であり、今回の長島、松井氏より国民栄誉賞にふさわしいと思えてなりません。

http://homepage1.nifty.com/keimurata/mm/s/30/glory1.htm

そうしたことからも、今回の二人の栄誉賞は、安倍人気を維持するために、大勢の観客の前で表彰できるのは誰が最適かと言う、参議院選挙対策から考えられたものとしか思えません。選挙戦術に長けた元小泉首相の秘書あたりが考えた作戦ではないでしょうか。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
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