老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

非戦の誓い

2006-12-25 10:44:46 | 戦争・平和
1941年12月8日の真珠湾攻撃によって英米両国と戦端を開いた日本軍は、フィリピン諸島やマレー半島、南太平洋諸島に電撃的に進攻、難攻不落の要塞を誇った香港、シンガポールも難なく制圧して人々は勝利の美酒に酔いしれました。

彼我の優劣が逆転したのは、戦力が優勢でありながらレーダーの活用を誤り、主力空母4隻を失った42年6月のミッドウェイ海戦から。その後は物量の圧倒的な差が次第にものをいって局部的な勝利はあっても大勢は変わらず、八紘一宇の夢はとみに色あせ本土決戦、一億玉砕と絶望は深まってゆきます。

一方、戦火の拡大に伴いたった一枚の赤紙によって、農村から漁村から都会から700万人を越える男性が徴兵され、うち230万人が亡くなり、その7割は死闘の演じられたガダルカナル島(餓島)が象徴するように、名誉の戦死ではなく餓死か衰弱死。しかも170万人は遺骨も戻っていません。父を夫を息子を待つ家族の下には黒枠の公報だけが届けられたのです。

だから私たちは誓った。「二度と戦争はしません」と。

国内でも制海権と制空権を奪われて物資は急速に底をつき、末期になると人々はつぎはぎだらけの衣類をまとって寒さをしのぎ、床芋や飼料用とうもろこしでつかの間の飢えを満たす毎日が続きました。

そこに襲い掛かったB29爆撃機とグラマン艦載機は東京、大阪など全国82都市を無差別攻撃して20万人の命を、広島、長崎では一瞬の閃光が10万人の命を奪い、都市戸数の30%に及ぶ221万戸が焼失、罹災者は920万人に達し、凄惨な地上戦に巻き込まれた沖縄県の民間人犠牲者は12万人。戦場に赴くも国内に残るもともに地獄と化したのです。

だから私たちは誓った。「二度と戦争はしません」と。

もちろん戦争の犠牲者は日本人に限らず、無差別爆撃の先鞭をつけたとされる重慶爆撃や南京大虐殺など中国人の犠牲者は軍民ともに莫大な数にのぼり、またパターン死の行進は捕虜虐待の典型的な例として、連合軍による原爆投下の論理に繋がったといわれます。

だから私たちは誓った。「二度と戦争はしません」と。

「護憲+コラム」より
宮天狗
コメント (4)
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「あらしのよるに」

2006-12-25 10:13:38 | 暮らし
「あらしのよるに」という絵本が今テレビ(NHK教育テレビ「テレビ絵本」)で放映されています。きむらゆういちという人が書いた、子供のための絵本です。ウィキペディア: 「あらしのよるに」

舞台化や映画化もされ、小学校の教科書にも載っているそうです。私は「円こどもステージ」で舞台化されたものを観ました。丁度小学生だった息子とその友人を連れて両国のシアターカイという劇場で観たのですが、主題歌の「ごちそうなのに、ともだちで~」というフレーズが面白く印象に残っています。

最後は6巻の「ふぶきのよるに」で舞台は終わっています。大人にとっては納得する終わり方だと思いますが、子どもにとってはなんとも悲しく切ない結末なのかもしれません。それで7巻「まんげつのよるに」が書かれたとHPにはかいてありますが、私は「ふぶきのよるに」で終わってもよかったかなーと思いました。

舞台版「あらしのよるに」では、俳優の金田明夫さんがユーモラスで、とても可愛いやぎのメイを、演じておられました。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン! ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ
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