life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

「アキラさんのモダン・コンサート2008」@Kitara

2008-04-25 23:59:59 | 【日常】些事雑感
 気がついたら家人と行くことになっていた。大変失礼ながら全然どういうものか知らなかったんですけどね。←本当に誘われただけという……

 指揮の宮川彬良氏は、とにかくおかしな方でした。曰く、「永六輔さんに、『僕の知ってる音楽家の中で君がいちばんしゃべる』と言われました」そうな。見た目もインパクトあるが、トークは本当に軽妙である。洒脱というよりはベタだったけど(笑)
 選曲はちょっと重めのが多かったんだけどね。特に第2部。童謡with鮫島有美子さんメインで、しかも曲のルーツやらエピソードやらの朗読を入れつつなので、かなりウェットな感じに……「ぞうさん」「しゃぼん玉」「赤い靴」と来るからねー。どれもこれも悲劇に密接に関わっているので……しかもOPは「メリー・ジェーン」だし(笑)

 でも、「ベートヴェン交響曲5番」と「マンボNo.5」をミックスした「シンフォニック・ナンバー5」はかなり楽しかった。曰く、あの最も有名なフレーズのリズムが似ていて、音の上がり下がりの違いぐらいで、混ぜると実はむちゃくちゃ面白いことになるのである。大雑把に言うと「運命」をストリングス系、「マンボNo.5」をブラス系とパーカッション系でまとめて掛け合う感じ。宮川氏本人がとてもお気に入りの曲らしく、ご自身のコンサートでは必ずやるそうだ。
 あと、本編ラストの「ふるさと」(童謡メドレーの最後でもあった)はとっても壮大だった。これで締めてもらえれば、まあ終わりよければなんとやらかな、と(笑)

 ま、いちばんウケたのはアンコールの「マツケンサンバII」だったけど(笑)
 これをあの鮫島有美子が歌うのかっ! ってな話で。パーカッション系の奏者の人々のノリがまた楽しかった。蝶ネクタイで一生懸命あのリズムを叩きまくるところが。この曲のためにラメの法被を用意してる宮川氏もおかしいし。(笑)

 音楽には全然詳しくないですが、たまーにこの手のコンサートに行くと、指揮の方がいろいろお話してくれるので聴く上で勉強にはなる。ポピュラー系のライブと違って、落ち着いて聴けるしね。さすがに、飛んだり跳ねたりってわけにはいかないが(笑)だから、たまにはこういうのもいいなと思うのでした。