心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

孟宗竹と格闘

2016-12-04 00:21:55 | Weblog

 1週間ぶりにブログを更新したきょうの午後、雑誌を片手にベッドの上に転がっていたら、いつの間にか深い眠りについていました。目が覚めたのは午後の4時。真昼間に2時間半もお昼寝するとはお気軽なものです。月曜日から金曜日まで出ずっぱりだったので、リタイアした身には少し酷だったのかもしれません。そのぶん今頃になって頭が冴えわたっています。というわけで、急きょブログの続きをしたためることにいたしました(笑)。
 きのうは奈良県の山奥まで出かけて「門松づくり」のための孟宗竹の伐採作業に汗を流しました。ふだん使わない筋肉を酷使したため、きょうは一日中全身に気怠さが残っています。【写真は野生のグミの実です。甘い渋みが疲れを癒してくれました。】
 直径16センチほどの孟宗竹を高さ15センチに輪切りにして、それを60個ほど用意する。これが私たちに課せられたミッションでした。地元の方のご案内で、夜中に数頭のイノシシに踏み荒らされたという畑の傍を歩き、林の中の古城跡をめざします。すると杉林の手前に竹林が現れました。
  ところが直径16センチほどの孟宗竹がなかなか見つかりません。竹林の奥まで分け入ってやっと見つけることができました。しかし伐採しようとしても、20メートルはある孟宗竹は簡単には倒れてくれません。根元にロープを括りつけて用心深く引っ張って倒しました。次は直径の太い部分を切り出し、それを200メートルほど下の作業場まで運びます。これを三回も繰り返しました。ふぅ~。でも本番はこれからです。節を残して15センチに輪切りにしていく作業、これが思いのほかきつい作業でした。
 昼食休憩をはさんで全作業を終えるのに4時間もかかってしまいました。外国人留学生たちに日本文化を知っていただくお役に立てばと思いつつ、理想(思い)と現実(体力)のギャップに、ふぅ~。なかなかの重労働でありました。でもまあ、都会生活では味わうことのできない体験をさせていただきました。帰り道、みんなで山の蕎麦屋さんに立ち寄って美味しいお蕎麦をいただいて帰りました。
 さて、あすは町内会の「餅つき大会」です。年々参加者が増え続け、近所の小さな公園はたくさんの人で賑わいます。もちろん、朝早くから孫君たちもやってきます。そして、その翌日はことし初めてのささやかな忘年会。一日置いて再度四国遍路の旅へ。
 師走を迎えて、あれやこれやと気ぜわしくなってきます。旧暦ではこの時季を「橘始黄(たちばなはじめてきなり)」と言うのだそうです。橘の実が黄色に色づくことを言っていますが、ものの本によれば、枯れることのない常緑樹の橘は「永遠」を表すのだとか。私も健康寿命までの間は「橘」のようにしっかりと地に足をつけて歩んでいきたいものです。

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