デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ニーアル・ファーガソン著『文明』(勁草書房)を先月読み終えた。著者が即反論があるであろうことを前もって断った上で西洋文明が世界の覇権を握り、東洋の文明を凌駕した理由を著者なりに述べた本である。
なっとくできる内容も少なくなかった。たとえば戦争が勃発する前には必ず経済の低迷があるとか。
しかし、本の中で触れられているもののなかは定説というには厳しいものもあり、諸説ある内の一つをやたら強調し断定した書き方には少々辟易した。それは物事のある側面を言い当ててるに過ぎないのではと思った。
章のタイトルと内容が乖離・脱線していることも少なくないし、脱線している内容は別の章でもって詳細に書いた方がいいように思ったこともしばしばである。
どうせなら脱線の内容で「基本的人権」や「権利意識」という章を設け深めて著述したほうがいいような、というかその二つの章を追加してほしかった。でもそれを追加してしまうと西洋文明が世界の覇権を獲れた理由を説明する本にはならないし、「基本的人権」や「権利意識」は覇権を獲ったのちの問題をより複雑にしている二大要素かもしれないから、やっぱり別の本で論じられることなのかもしれない。

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