カラカラ大浴場跡にて
↑の画像、タイトルなど付さずともカラカラ大浴場跡じゃないか、と自分でも思うが、この大遺跡にて我ながら自分の撮ったなかで、たぶん一番いい写真ではないかと自負しているからあえてつけた。脚光を浴びているのは遺跡であって、生きている人間たちはあくまで影である。
大浴場跡のことを思い起こすと、ピラネージやロベールに関連したことをつい考えてしまうのだが、遺跡の圧倒的なスケールからは、やっぱりピラネージのローマのイメージを感じとれると思うのである。
この場所に立つと、人間の高貴な重々しさなど感じとれない。カメラに入ってしまう他の観光客も蟻ぐらいの存在と化し、私も他の観光客にとっては蟻ぐらいの存在のように写っているだろうと思うのである。
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