Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

福一バイパス放水の影響

2014-05-17 | アウトドーア・環境
夕方走りに出かけた。夕飯の買い物の序もあった。前夜の肩の痛みをもう一晩過ごしたくなかったので体を解したかった。夕方であるから心臓への負担を考えずに飛ばしてみる。峠への近くで可也息が上がったが、なぜか万歩計は12分で止まっていた。一度同じようなことを経験したがその理由は今回も分らない。降りてきた時刻や歩数を見ると、登りは20分前後だったと思う。今週は月・火・木と走っている。

途上の車上で16時からのラディオ番組を聴いた。リスナーの質問に当日の専門家が答えると言う番組で、主婦や御年寄りがリスナーとなっている番組だろう。今回は海洋学者のおばさんがゲストで、その主題は海洋汚染だった。そしてリスナーの質問の主体は、今週報道された福一のバイパス放水事件の影響である。

正直、この放送局SWR文化波でもこの事件に関する情報は聞き漏らしていたので驚きなのである。少なくとも南ドイツ半域でとてもよく知られている日本の最新事件であるようだ。シュツッツガルトからのおばさんは、「日本のお陰で海洋魚が食べれなくなる」と文句を電話口で語っている。全てテプコのお陰である。

海洋学者は、どの魚が安全とかは言えないが、グリンピースのサイトが参考になると話して、「鯉や鱒なら」と冗談になっていた。しかし彼女が言うのも事実で、核開発の核実験以降地球の生態系は新たな影響を受けるようになり、更に今回のフクシマ禍がそれに加わると言うのだ。なるほど、福一からの潜在的な海洋への放出量は途轍もない量になることは分っている。そしてそれが世界中の海に影響を与えることも予測されている。しかし現状でドイツの食卓に与える影響をとやかく言うのは、寧ろ流通や検査の問題だと認識している。若干、誇大化しているような感じがした。

それは、内部被曝に関する今中氏のバンダジェフスキー論文批判とも関連するが、既に体内にあるカリウムなどの影響とそれ以外の内部被曝の影響を吟味しなければ、内部被曝の実際に関しても科学的な考察は出来ないに違いない。ホメオパシーの議論ではないが、内部被曝の影響に関しても電磁波などと同じように、その影響を云々することが難しく、その匙加減を間違うと、科学的な考察から離れてしまう恐れがある。

余談ながら、詳しいタイムテーブルは知らないが、鼻血問題と放水実施が同時に起こっているのは偶然とは思えない、参議院選挙のときと同じ光景である。



参照:
一体どうなっているのか? 2014-05-15 | BLOG研究
なにが嬉しくて被爆したいのか 2011-03-29 | 雑感
世にも奇妙な鼻血の社会 2014-05-13 | 雑感
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フィッシングメールをかわす

2014-05-16 | 生活
支払いにペイパルもしばしば使っている。eBayも殆ど利用していないが、この支払いは時々便利だ。メールが入っていたのでなにかと思うと、IBAN導入の送金方法の変更に伴う情報確認の通知である。一度フィッシングにお付き合いをして、姓名などを教えてしまったことがあるので、姓名が書かれていても気を付けなければいけない。ドイツ語の文章がおかしい、しかしその他の内容は写真や付随の情報等も含めて、また差出人のメールアドレス等も確りしている。それどころかフィッシング被害警告情報のリンクすら入っている。よく出来たフィッシングメールであった。しかし内容的に7月1日をもってとしてあるのが如何にもおかしかった。既に年頭から始まっているからだ。先方はこちらの重要な情報を握っているので、どうしてもパスワードが欲しいのだろう。以前は名前に関連したパスワードを使っていたので早速誰にも分らないものに変更したので、ログインも通常の手段では難しくなったようである。

水曜日は夕方のひと時をボールダーで過ごした。懸案の難しいものは試みたが、示唆されている広いツッパリの足場は広すぎて使えそうに無い。研究の必要がありそうだ。最初に解決していなかった課題を試した。左足で広いバンド状の棚に立つことが出来なかったものだ。そこに経つまでには肩の高さぐらいの手掛かりを右に引っ張る必要がある。辛うじて両手が使える感じのサイドアンダーの鱗で決してよい手掛かりではない。そしてそのバンドが左の膝よりも高い場所にあるので、先ず右足を窪みを利用して手掛かりの増したに立たなければいけないのだ。これだけで通常のクライミングには無い複雑な身体の調整力が必要になる。

そこに乗ったかと思うと直ぐに左足を棚のよい場所に乗せると同時に、今度は右手を上部の張った場所にこすり付けて下に引くようにすることで初めて左の棚に立ち上がれる。ここが勝負どころである。正直子の時点で身体が浮き上がったことで自分が驚いたほどで、こうなれば狙いを付けていた右膝の小さな瘤に右足を乗せて、左手が自由になると同時に上方の大きな鱗を左から掴む。これで解決した。登り切るのは思ったほど容易ではなかったが、それはもはや通常のクライミング領域なので手を離すわけにはいかない。

技術難易とは低く評価されている場所なのだが我々には特に困難に感じた。理由はボールダリングの調整力がクライミングでは身についていないからだろう。と言うわけで数回の試みの末漸く解決したと同時に新たな基礎になった感じがする。特に、右手の左足の伸び上がりと、左手でのバランスなど、永いクライミング経験では技術として蓄積されていなかったのでとても勉強になるのだ。

その後、隣の領域まで行って前回であったマルモンブロックを試す。とても難しい課題を少なくとも二つ見つけた。通い甲斐がありそうだ。クラッシュパッドがあればもう二つほどがそこで楽しめる。メインの場所よりも少し下方にあってハイキング客の目に触れにくいのでチョークも何とか使えそうだ。

戻ってきて、今度はポッペルナシスと称するものを試す。どうも両手の手掛かりの左足で立って、右足を手の高さに引っ掛けて、その上昇力を借りて右手を上部へと持ち替える必要がありそうだ。あまり経験の無い方法なのでもう一つ引っ掛けた右足が定まらない。踵が定まる薄い靴に履き替えるのも方法かもしれない。帰宅すると4時間経過していた。鎖骨が痛んで全く熟睡できなかった。



参照:
毒こそ効き目のある良薬 2010-09-30 | 雑感
釣られた魚は保障されるか? 2010-10-05 | 歴史・時事
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一体どうなっているのか?

2014-05-15 | SNS・BLOG研究
XPを立ち上げるとまたアップデートが出てきた。一体どうなっているのか分らないが、一つはオフィース関連のKB2825635で、もう一つはアンインストール関連のKB890830であった。XPプロもホームも同じようである。いい加減安全を期して自動アップデートを停止しようと思っていたのだが、この調子ならば当分はアップデートが続きそうである。そもそも市場があれば市場にあわせた供給が為されるのが市場経済に違いない。

フクシマ鼻血「風評被害」問題でBLOGを見ていると面白い。やはり、「風評」を叫べば叫ぶほど少なくともネットでは「実害」が話題になり、恐らく広くその実態が世間に知られることになるのだろう。

福一のバイパス放水問題にしてもあまり知られていなかったことを、日本からメールを貰うことで確認する。テプコは、基準値を超えない時点で自己判断して海洋に放水するとしていたが、先日から一部で基準値を超えていたことから結果的に希釈効果で対応すると発表していた。こうした情報も多くの日本人に知らせれば、まともな知能を持った人間ならば誰でもおかしいと思うに違いないのである。しかし汚染の総量規制がない以上基準値以下の汚染は理論的に無尽蔵に出来る法体制になっているのである。

そこで気がつくのが所謂閾値と言う概念で、最終的には科学的であるよりも認知の概念であるのだろうが、それが社会通念というよりも似非科学が関与した洗脳に類するものだと感じさせるのが、低放射線被曝のそれである。そのことはフクシマの鼻血の原因解明の科学的な見地以上に興味深く思った。

永遠の時を把握しないでも - 永遠の垂れ流しのように - その場限りで処理していくことで自らの役目を全うしていると感じるこうした日本人の精神構造や、同じような認知の共同体で生きることで生を全うしていると感じる日本人の精神構造がそのまま日本社会の特異性を示している。

なぜか不思議なことに、米国の主導する核の世界が、こうした日本人の精神構造に適合することになっている。広島・長崎を楯にとって自らの正当性を主張しているとも言われる日本人であるが、その人体実験を含む研究成果の結果を自らの認知として享受していることの不思議さをフクシマ禍に考えずにはいられない。

このように振り返って眺めると、フクシマ禍に関して、新たに気がつくこともある。その一例は、明仁天皇の避難民へのオファーで、「那須の御用邸」を解放しようとしたことである。今そのことを考えれば、宮中においても「那須の無視できない汚染」が共通認識として語られていなかった傍証となっていることである。外交筋とも親密な交流のある宮中においても世界中で知られていた汚染状況すらが共通認識となっていなかった状況をどのように説明すればよいのだろうか?歴史的にもとても興味深い事象であるとともに、それを取り巻く権力の中枢内部を含めて、そこになにか日本の精神構造が反映されているように見えるのである。



参照:
原発の安全神話こそ最大の風評被害 (猫のひとりごと)
世にも奇妙な鼻血の社会 2014-05-13 | 雑感
活性化とは被曝すること 2014-05-11 | アウトドーア・環境
耐え忍ぶ愛の陶酔の時 2014-04-21 | 音
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乾いて動的な爽快感

2014-05-14 | 試飲百景
ブュルクリン・ヴォルフ醸造所で2013年産グーツリースリングを試飲して購入した。とても酸が強く、この二年間を跳ね返すほど素晴らしく活き活きとしたグーツリースリングである。これならば上のものを飲むまではこれで十分楽しめる。新たなフォルスターリースリングも試したが、これはペッヒシュタインの落としもので進化を示すには時間が掛かるかもしれない。ウンゲホイヤーが殆どかと思ったほどスパイシーだが、玄武岩の風味は感じなかった。スペインから若者が訪ねてきていた。

そもそもこの醸造所はリースリング愛好者には喜ばれる鋭い酸が売りであったために、多くの白ワイン愛好者にはあまり喜ばれなかったのだが、ブルゴーニュシステムの導入と辛口グランクリュへの指導、ビオデュナミから天然酵母醸造へと動くようになって酸の分解と残糖を考えるようになったために若干酸の鋭さに欠ける嫌いがあった。

しかし2010年に続き2013年のこの鋭い酸は、収穫量が半減した2013年に下位のリースリングにおける早落としの影響のようである。これほどまでに活き活きとしたグーツリースリングは珍しい。早飲みには違いないだろうが、年内は十分楽しめるのではなかろうか。その証拠に本年度からスクリューキャップを導入していて、寝かせないワインであることの宣言となっている。勿論、上位のそれも可也風味の良いリースリングとなりそうである。

先週目星がついたボールダの課題を解決した。最後の二手がまだだったところである。結局、両手で細い4ミリほどの手掛かりを使って、左足膝の位置にある足掛かりに左足を乗せるところまでは前回通りであったが、その後その体勢で右手の手がかりを替えることが出来ないので、右の外に足場を求めた。それに右足を乗せることで、右手が外せて、上部の鼻に手が掛かった。予想していた左手のもう一つ上の細い手掛かりへの持ち替えは必要が無かった。右の鼻を掴まずに左手の餅替えで登るとするともう一つ技術程度が上がりそうだが、そうなると転落を考えてクラッシュパッドが欲しくなる。

その勢いで左側の課題に再挑戦してみた。手掛かりを動的に握り替える必要があった。もし制的な動きを追求すると右側の課題よりも難しくなりそうである。それ以前に不可能と思っていた更に大きな壁のアクセルシュヴァイスというのが何とかなりそうになってきた。序に試してみたが、右足に立てれば立ちスタートで何とかなるかなといった按配になってきた。ボールダリングは、小まめに試すことが出来て、課題に集中することで得られる技能に他ならないが、雨降り後でも適当な課題を見つけられる利便性も見落とせない。風が強く陽射しが強かったので結構良い状態であった。

お陰で夜中には肩の痛みで何回も目が覚めた。更に背筋等を極度に緊張させてフィックスするので背中に痛みが走った。早速風呂に使って就寝したが、朝起きして一っ走りすることでその緊張が漸く解せた。沢沿いを18分、2700歩ほどであったが、長いラストスパートをかけられたのはとてもよい傾向である。



参照:
詰め将棋のような運動 2014-05-10 | アウトドーア・環境
07年産を吟味、11年産を試飲 2014-01-29 | ワイン
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世にも奇妙な鼻血の社会

2014-05-13 | 雑感
ラディオ等ではグルリット氏の死後の問題も話題となっていた。その代表格が、絵画コレクションの相続者となったベルンの美術館の悲鳴である。スイス人はあらゆるものを一度握れば離さないので、思いがけない相続に喜んではいるが、今後の鑑定や返却などには大変な労力が発生して、そうした専門家を集めるのが大変であるというのだ。ベルンの美術館が選ばれた理由は、先祖のグルリットの絵画を最も所有していることが理由に挙がるが、そもそもスイスに移るのはドイツの行政に怒っているからと言うことで理解されている。

しかしそもそもスイスとの国境で事件が発覚したことからしてもその財産管理などにスイスの銀行が関わってきていたことは間違いない。脱税容疑もあったわけで、事実は明らかにされないままである。戦中戦後のドイツとスイス、またユダヤ人社会との関係など何冊もの小説の題材がそこにあって、力のある物書きが全力を挙げて取材活動を繰り返しているに違いないのである。さて、ここから何冊のヒット作品が登場して、その映画化がなされるであろうか?晩年のコルネリウス・グルリットの写真を見るととても興味深い風貌をしているので、小説よりも奇なりの世界なのだ。

フクシマ禍で鼻血が話題になっているようだ。広島長崎以降の長い研究においても未だにこうした基礎的な病症が明確になっていないのは、そこから内部被曝をそっくり除去したその方針の歪さによるものなのだろう。殆ど科学とはいえないような医学部門があるようで今更ながら驚く。こうしたことを繰り返しているから、訳の分らないような研究者もどきが話題になっていても驚かない。またこうした日本の社会構造を痴呆社会と呼んでも差し支えないであろう。

「一般の人々より被曝線量の高い放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が止まらないことに」ならないのは彼らは内部被曝をしていないからと考えるのは通常の知能を持った人間ならば当然であろう。

結局は全ては金である。そもそも原発などの受け入れ地方自治体や住民は金でどうにでもなるので、為政者ならば「連中は沖縄県人と同様に金でどうにでもなると考える」のは当然である。全く一銭も貰っていなかった飯館村の六千人の共同体に150億円もの除染費用がばら撒かれ、福島県では大事業が展開しているのは金さえあれば全てを誤魔化せると考えるからに他ならないのである。ばら撒けば、ばら撒く方にも金が滞らない訳で - 今後長期に亘って行政法人が乱立して環境省などの官僚の甘い巣となる -、黙らせるには金しかないのである。



参照:
ダイオードに右往左往する 2014-05-08 | テクニック
テプコの海岸井戸試料検査 2013-07-11 | マスメディア批評
活性化とは被曝すること 2014-05-11 | アウトドーア・環境
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ナチスの母親崇拝の成果

2014-05-12 | 
パン屋に行くと母の日のケーキが飾ってあった。しかしラディオでは、母の日はナチスの生み出した祝祭だと報じていた。恐ろしいものだ。

峠まで走った。前日からの雨で地面は濡れていたが、最近は足元がとても安定するようになってきたので、グリップもよい。走る姿勢が身についてきたのだろう。峠まで22分、3260歩、降りてきて35分、5582歩、登りはテムポがよいなと感じた通り、若干歩数が増えているが、とても軽く楽に走れた。下りにライヴァルの白髪の老婆親子とすれ違った。風も強く、雨が降ってきたこともあり、体力的に少ししんどかった。

BLOGで刺激を受けて、ラフマニノフの交響全集を格安で入手した。三枚組みで三つの交響曲以外に三曲入って、15ユーロである。鳴らしはじめは、録音もコンセルトヘボーを鳴らした感じで感心しなかったが、途中ヴェラー指揮のスイスロマンドとロンドンのフィルハーモニーのLPを鳴らして、改めてその出来の良さが分った。ピアノ協奏曲以外の交響作品がこれで一望できるのでとても助かる。

その前に購入していたアバド指揮の「ボリス・ゴドノフ」や小澤のプロコフィエフなどを更に鳴らす。あまり詳しく調べていなかったロシアの交響作品を歴史的に網羅して捉えると、如何にもショスタコ-ヴィッチの特異な表現が、余計に際立つのである。その才能如何に関わらず更に興味深くなる。

オーディオ関連になるが、BLOGなどを見ていると、アイポットでCD以下のデジタル音質でしか鳴らせていないことをしる。なるほど160Gしか容量が無いらしい。単純に割ると200CD分しか入らないので、圧縮しているようだ。それでも各メーカーがそれを室内で鳴らす製品を販売している。理由は昔のラジカセ代わりであるということは分るのだが、CDでも情報量が多すぎるとなるとそれ以上のものが売れないのは当然の現象なのだろう。デジタル録音の高音質を知っている者ならばCDでは物足りないと思うのは当然なのだが、意外にアナログファンなどでもアイポットへの圧縮をしていると言うから驚きである。友人の音楽家・評論家などでもそれを使っているところを見ると利便には違いないのだが、彼も車を使わないから移動時間に試聴している。さらにネットでのDLを重視している。

だから、安売りがとても手軽な価格で入手できる限りはCDの利便性やその情報量で十分だと考える私などの立場の者が少なくなくても決して不思議ではないのだろう― ギガ以上の大きな容量のDLはそれなりに制約が多いのは十分に経験済みである。DVDオーディオがブレークしなかったことは予想外れであったが、CDが今後とも使われる可能性も否定できなくなっている。兎に角安くて便利なのだ。入れ物さえ考えれば、場所もとらないので、CDRと並んでまだ先十年ほどは使えるのかなと考える。

帰りのラディオでポールマッカートニーの「ブロークンバイシクル」と言うのをアンネゾフィーフォンオッタェルが歌っているのが流れていたが、先頃亡くなった藤桂子の「夢は夜開く」としか聞こえないのは当時を知っている人に共通するのではなかろうか?それほど売れていて、映画化されていることでもあり、娘よりも世界的にも知られていたかもしれない。オリジナルらしきをYOUTUBEで聞くとあれほどパンチがあったとは知らなかった。娘の声もラディオで流れることはあるが、母親は圧倒的だ。オッターより巧いかどうかは別にして遥かにパンチがある。当時の日本の歌謡曲はすき焼きソングだけでなくてJpopなどと呼ばれる今よりも圧倒的な力があるのは、時代を反映しているようで、偶然ではないだろう。


参考:Nancy Sinatra & Lee Hazlewood-Summer Wine



参照:
滑るに滑る春の雪 2013-03-13 | 暦
雨降りの日の室内生活 2014-05-02 | 生活
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活性化とは被曝すること

2014-05-11 | アウトドーア・環境
午後速攻で登りに行こうと思ったが、雨レーダーで見ると既に近くまで迫っていて、一時間も経たないうちに完全に濡れることが分ったので、取り止めた。金曜日からお湿りがあったので、午前中の風で乾くと期待していた。

そのようなことも想像して、朝一っ走りした。久方ぶりに山道を走った。ライヴァルの婆さんが沢沿いを先に歩き始めたからである。思いのほか走り易かったのは、落ち葉が無くなってしまっていたからだろう。理由は分らないが、これほど足場が良かったのは初めてだ。だからとても楽に上がれた。時間が無いので峠までは行かなかったが、走っていたら20分を割っていたかもしれない。それほど思いがけず足が軽かった。理由は分らない。それでも車まで降りてくるとうっすらと汗をかいた。金曜日よりも木曜日の疲れが出ていたかもしれないが、走ることで活性化した。

YOUTUBEを観ていると偶然西尾正道という放射線医師の講演会の録画を見つけた。専門のがん治療から、放射線被害を詳しく説明している。その癌についての治療や見識もとても興味深かったが、そこから関連して福島での甲状腺異常に対する見解がよかった。勿論従来の癌の発生メカニズムの中での放射線被害の見極めで、フクシマ禍による癌の発生の今後の可能性を論じている。

その他、内部被曝においてカリウムとセシウムが同じように吸収されるために、電解質バランスでの心臓疾患などになるとなるのは分りやすい - なるほどそれならば福一作業員が直ぐに心臓停止になる可能性は幾らでもある筈だ、但しガムマー線してボディーカウンターに出ている筈だが。それ以上に、がん治療における放射線の医療効果から、若い成長期の子供への感受性を分りやすく説明する。その細胞分裂から、水晶体の感受性や皮膚がんの起こりやすさもよく理解出来る。

またホールボディーカウンターではガンマー線しか測定できないのでそもそも内部被曝の問題点となるアルファーやベーター核子とは直接関係ないとするのは当然の事ながら見落としやすい点である。

そして病院で2x2回x3日で12グレイ(シーベルト)を放射線治療で照射しているとして、それでも患者が死なないのは透過性で内部被曝が無いからだとする。

兎に角、この医師の話が面白いのは、臨床の立場からの被曝問題であり、それが日本の過剰な医療行為の批判に繋がっていることである。そして不必要な医療被曝を強いられている日本の姿が浮かび出される点である。また内部被曝を利用した医療行為については更に興味深い。舌癌治療や骨移転の痛み止めに、少量のベーター線を使って、効率よく治療しているのである。

現在潜行中のSaar Weineさんの行動にしたがって地図などを研究しているが、今後半減期が二年のセシウムの影響も終わったので現在の空間放射線量は今後三十年ほどあまり変わらないとすれば、伊達市などは当然のこと福島市内でも計画避難指定しなければ今後大変なことになるに違いない。



参照:
詰め将棋のような運動 2014-05-10 | アウトドーア・環境
木に纏わる汚れの数々 2014-05-01 | 暦
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詰め将棋のような運動

2014-05-10 | アウトドーア・環境
朝、峠への林道を走り、夕方、ボールダをこなした。久方ぶりにスポーティーな日を送れた。朝は、手の振りが大分自然になって、押さえながらもそれなりに、12分、2031歩で登り、23分、3728歩で降りてきたので、徐々に復調の自覚があった。

痛みは伴うものの腕が動くようになったので、朝感じていた鎖骨の上部の痛みも取れて、午後の強い風に乾き出したボールダーを見に行きたくなったのだ。

地面は濡れているが、暫く見ないうちに緑が美しくなっていて、岩の間にしだなどが生えているところもあった。クラッシュパッドを買いたいと思っているが、この涼しさならば暫くここで楽しめそうだ。

半袖に肩の無い上着を羽織って、肌寒くとも雲に隠れた赤外線強さを感じる。課題の場所はもう一つ乾いた色もしていなかったので、もう一つの垂壁の課題に向かった。左の容易な方は既に片付いているので、難しい方を試みた。ラムセスIIと呼ばれる課題である。

先ずは手掛かりはあっても、足掛かりが分らずに二十分以上、あれやこれやと試した。そして上の手掛かりへの攻撃態勢まではこぎ付けた。しかしその手掛かりも細く、とっても動的に飛びついてもグリップできないことが分ったので、静的にそれを掴む足掛かりを探した。

チョークで印がついてあるところだったが、大分左側にいあるので関係ないと思っていたが、それに左足を外から押し付けると、左手が自由になって、上の左側の手掛かりを握ることが出来た。そして右足を斜めの足掛かりに押し付けて、右横の手掛かりを握る。一度飛び降りてから、再びその体勢から次の右の足掛かりへと身体を持ち上げる。そこで疲れを感じたので先ずは断念した。

ハイデルベルクからやってきているボールダラーが、よってきて「何処から始めるんだ」と尋ねるので、教えた。流石に身体も細く二三度で登りきった。案内していたノイシュタットの若いのは、静的な動きが出来ずに、「二回やって駄目なら駄目だ」と言われていた。

「あそこまで行ったなら大したものだ、結構いい練習になる。指の力が要る」と御兄さんが言うので、「その通り」と満足だった。序に横のボルダーの難しい課題も教えて貰った。

腕の調子に心配が無ければ完全解決していたであろうが、二ヶ月ほど前にはとても困難と思っていたものの解決策を自分で掴めたことが素晴らしい。そして次は解決できることが分ったのだ。ボールダーの解決は、殆ど代数の解を求めるようなところがあり、頭脳であるとともに体の調整力を最大限に駆使できるのがとても素晴らしく、詰め将棋のように詰めていく楽しさは格別だ。

機嫌を良くして、もう一つ完全解決していない壁を試した。これも肝心のバンドに足を掛けるところまで何とかなることが分ったので、解決策が見つかれば一人で登りきれる目星がついた。帰りがけに雨が降り出したのだった。

ボールダーを動的な動きや腕力だけと考えるのは完全に誤りで、頭脳と集中力のなかでの構築的な運動であることが確認できた。一度動きが分ってしまうとコロムブスの卵なのだが、そこまでの過程をなんども経験するうちに最初で最後のルートでも見抜くことが出来るようになるに違いない。通常のルートならば5.10から5.11への技術程度であるので、画期的な技術的な上達である。

さて危惧した腕の方は、夜中に痛みで苦しむことも無く、風呂に使ったお陰で、明くる朝も前日と同じように動く。これで徐々に右腕を使っていくことが出来そうだ。



参照:
夢中になれるボールダー 2014-03-15 | アウトドーア・環境
牡鹿搭からカメラを落とす 2014-04-20 | アウトドーア・環境
今日はなんとかなっている 2014-04-18 | 生活
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細かな仕事が出来るのか

2014-05-09 | ワイン
ファン・フォルクセム醸造所のリースリングについて書き忘れていた。そしてその後、JJ・ピュルムのシュペートレーゼ1998年(エチケットがみつからない)を開けた。

前者は2011年ものザールリースリングで、その糖の濁酒感から期待したものだが、期待外れだった。要するに残糖感が強く、もはや新鮮味が感じられなかった。2011年産に共通する難しさであるが、最初にあれだけ楽しめても、結局は下位のものであるから二年もたない。できる限り早く消費すべきものなのだ。それに比べて、甘酒のような2012年が丁度バランスが取れてきていた。上位のものも期待できそうであるが、飲み頃が難しそうである。

今回大きく期待外れだったのは寧ろツェルティンガーゾンネンウーアの方で、シュペートレーゼであるから十五年以上寝かしたのに、もはや酸が死んでいた。勿論、同じゾンネンウーアでもヴェーレンのものと隣のツェルティングのものでは比較にならないが、最初から酸が確りしていないものは、この名門の甘口でも全然駄目であった。

本当に寝かして楽しめる甘口のリースリングは十年に一度ぐらいで、その他は五年以内に飲み干してしまわなければ、梅酒になってしまうということである。正直、甘口リースリングは普通の市場に出るものを購入しているぐらいでは真髄は分らないだろう。

注文していたインクと便箋が届いた。早速万年筆に吸い込む。ロイヤルブルーは懐かしい色であるが、なぜかブルーブラックの方が馴染みがある。どちらを使うかといえばこの色の方と黒との使い分けになるに違いない。なるほどブルーブラックとはそういう用途の折衷的な色だったのだろうか。

さて便箋の方も腰があって、ペン先の適当な摩擦の感覚と音が気持ちよい。色目は思っていたよりも強いアイボリーで、余計にクラシックになるが決して悪くは無い。同じメーカーの商品が購入者からネットで貶されていたので、心配していたのだが、必要なライン入りの下敷きも一枚入っていて至れり尽くせりである。

インクの価格は、60MLで13ユーロで、壷が立派過ぎる。熱心に練習すると結構早く使い果たしてしまいそうである。便箋の方は、五十枚で7ユーロである。

兎に角、小学校の頃から万年筆を使っている欧州の優秀な子供とは違って、精々英語の練習ぐらいで使ったぐらいで殆ど練習していない者には万年筆を使い切るのは大変である。こうして使ってみると、万年筆でなければ横文字は手書きできないことは明白であり、その意味からすると日本の習字や万年筆を使った日本語とは全く異なるのが今更ながら分るのだ。

有名人の手書きの手紙などを展示物などで見て、だからいつも感心するのだ。文人などは書き慣れていることもあるので当然だと思うのだが、作曲家などでもとても細かな字で手紙を綴っているのを見ると、よくも強い光も無いところであれだけの仕事が出来たものだと感心することが多い。



参照:
本場って、一体どこ? 2013-12-22 | 暦
キールからの燻製小魚 2014-05-05 | 料理
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ダイオードに右往左往する

2014-05-08 | テクニック
先日車の右のサイドミラーを車庫入れでぶつけた。少々強くぶつけたので、元に戻すのに時間が掛かった。そのために反対側のを調べて、元通りに戻したが、同時に左側のミラー指示器が点かないことに気がついた。何時から点かなくなっていたのか気がつかなかったのが、暫くは見落としていたような気がする。

そこで、カヴァーを外して室内に持ち込んで水洗いした。電球が切れているならとテスターで電通検査をしようと思ったからである。とはいってもコンタクトの穴がとても小さいのでそこに縫い針を二本指して抵抗を測ってみた。全然駄目なので、部品を取りにマンハイムまで行ったのだ。しかし出かける前に取扱書を読むとそこはダイオードが使われているというようになっている。それならば、そもそも電球が切れることはないのだろうと思ったが、それを尋ねてみて購入しようと思った。

カヴァーを付け直してテストしても点かなかった。メーカーの支店のパーツ販売所前に停めて、指示器を出すとなんと点いているではないか。結局何が接触をよくしたのかは分らないが、指でコネクターを確認してミラーの角度やらを動かして、三十分も走ると直っていたのである。そこで玄関前まで行きながら用は無くなった。帰りに三件ほど立ち寄るところがあったが、駅前の一件目は車を停められなくて断念した。

二件目はアウトバーンの交差にあるフランスのスポーツ量販店デカトロンである。話には聞いていたのだが初めて見学した。ありとあらゆるスポーツ用品の安物が並んでいる。スポーツを安くするための量販店である。まるで玩具売り場のような雰囲気であるが、クライミング用品を見つけて、その内容を検証した。シモンやペッツルなどフランス製品を中心の限られた商品構成ながら価格で興味ある商品があった。購入しようかと思ったがネット価格よりも高いので、一度自宅で比較してみることにした。送料を多めに取っているので、やはり店頭の価格がドイツで一番安いようである。

車中のラディオは、少年少女の性知識と教育に関しての座談会であったが、ニュースはコルネリウス・グルリットの死を伝えていた。最後には、ナチの押収品は持ち主に返還する覚書を記して、鑑定を承知していた。相続はどのようになっているのか分らないが、これで本格的な調査へと進むのだろうか?

そして朝五時に起こされた。緊急車両が家の横に来たからだ。火事が多いことを考えていたのだが、もしかすると病人かもしれないと思い、窓を覗くと庭の塀のところから火が上がっている。流石に写真を写すよりも先に、窓を閉めて、洗顔をして備えた。よく見ると塀の横に停めてあった車が燃えている。そこから我がワイン倉の開口部にも近いので心配していると直に煙となった。最近はディーゼル車全盛なので爆発することが無いのが安心だ。あまり強い匂いもしなかった。VWである。理由は分らないが、時刻からするとタイヤを狙った不審火とも考えられなくも無い。それ以外では小動物が電装系に悪戯をしたことぐらいか?こちらの被害は、少し垣根を燃やしたことぐらいで、殆ど無かったようだ。



参照:
朝から青ざめる日々 2014-05-04 | 生活
二晩続けの寝不足で昼寝 2013-02-10 | 生活
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クリーンインストールをする

2014-05-07 | テクニック
またまた、PCの前で半日ほど過ごしてしまった。今回はウィンドーズのエッセンシャルスのライヴムーヴィーが上手くインストールできなかったからだ。原因は書き換え前に使っていたWIN8.1でのそれが残っているからで、WIN8に戻してから使えなくなっていた。それでもライヴメールだけは復帰したので喜んでいたのだ。しかし写したVIDEOなどを編集して本人にメールで送ろうとするとどうしてもそれが欲しくなった。

外にも無料のソフトがあるがライヴムーヴィーメーカーはとても素晴らしく、比較出来ないほど使いやすい。スナップ序に簡単に写したものを翌日にはメールするにはこれほど簡単な編集ソフトはないと思われる。

一度消去してからリインストールしようとしてもうまく行かないので、また時を戻して再生復活機能でメールだけを使えるようにしてから、今度はモーヴィーだけをインストールするようにしても途中で進まなくなる。そこで結局フォールムなどを見て、WIN8に欠けているアップデートをしてから、MSCONFIGでオートスタートを絞って「クリーンインストール」をしてみる。それでもダウンロードしたものからインストールをして同じような場所で止まってしまうのである。そこでネットインストールの方法をとると上手く行った。

お陰でまたWIN8を弄ることになって、改めてこのOSの完成度を確認できた。前回のキャノンのコムパクトカメラとの交信にも時間が掛かったが、明らかに嘗てのウィンドーズとは異なるコンセプトなどが感じられた。早く、タッチスクリーンの安くよいディスプレーが並ぶようになって欲しい。タッチスクリーンとWIN8の組み合わせならば鬼に金棒に違いない。

知らないところからスタジオ機器のオファーが入っていた。恐らくスタジオの改築などによっての処分だと思われる。商品はシュトュダーのA827と呼ばれる24トラックのマグネットテープ記録機である。アナログファンには大変興味のあるものであろう。VIDEOなどを見ると流石に巻き戻しなどが早い。若しアナログサウンドを語るならマグネットテープの録音再生を切り離しては語れないであろう。

24トラックは必要ないが、高価なLPプレーヤーなどに拘るならばと価格を見ると、二月にメインテナンスを終えたとてもよい状態で、8000ユーロとなっていた。ある意味、本格的なLPをこの機に及んでも作ると言うならばこうしたアナルグの録音機も必要になるということである。最近気がついたように「アナログ録音よりもPCM録音がよい」という前提で、マスターと同じデジタル再生をすれば、それ以上のHIFI再生が出来るわけでないのでLPなどには価値が無い。CDで我慢をするのか、SACDに金を掛けるのか?少なくとも現状では、SACDの安売り量は限られていて、SACDを買い集めるというところまでには至っていない。アナログ録音でSACDなどという陳腐な商品も少なくない。



参照:
WIN8.1より優れたWIN8 2014-04-15 | テクニック
今日はなんとかなっている 2014-04-18 | 生活
知らなかった奥を覗く 2014-04-28 | テクニック
雨降りの日の室内生活 2014-05-02 | 生活
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十分な合格点に満足

2014-05-06 | アウトドーア・環境
BASFの上海マラソンマンと登りに行った。南仏のクライミングキャムプから帰ってきて、どこかに行きたいというので、彼がリードできる適当な場所を選んで出かけた。

午後二時からということで、午前中にジョギングで体を解して、南プァルツの奥にあるフラーデンシュタイネにした。まだ十分に若く、体力も意欲もあり、冬の間に室内でも比較的真面目に練習していたので期待できるのだ。

それでも、中間確保の設置など場数が全く足りないので、技術的には問題が無いが、色々と頭を使わなければいけないルートとした。折から遠方からやってきているクライマーなどで混んでいたが、開いているところから始めた。

イレークスヴェークと称するクラシックなルートで、都合三回ぐらい登っているだろう。四回目でも第一第二ピッチは自分自身なぜかリードしていないので、最初を彼に登って貰って、前回BASFの農民が回避したところを自分で確かめてみたいと思った。

危なげなく最初のピッチを彼が登ったあとを続くと、最初の楔が中々高くてそのままでは手が届かなかった。彼にとってはいい場所に掛けたのだが、外す者にとっては面倒であった。その他一箇所だけは横向きの差込であったが場所柄取り立てて言うほどのものでもなかった。彼が中間支点を作らなかった足場前の最後のところは自分ならばおいただろうが、勢いで登る者にとっては難しいところだ。

第二ピッチは、やはりよい場所が見つからないで最初の確りした中間支点は数メートル上になってしまった。いい加減でも手前で楔を差し込んでみるべきだったろう。その後も登るのは問題ないのだが、中間支点を作るのはとても面倒なのだ。結局上の割れ目が終わるハングを回りこんだ所でぶら下がりながら一つ楔をおいた。登るよりも遥かに難しい。

第三ピッチは、前回苦労いた場所なのだが、分っているのでその通りやらせた。砂時計でしっかりと中間支点を取ればぶら下がってでも落ち着いて試せる。彼はそこでザイルにぶら下がって手袋をはめて、十分巧くこなしていた。久振りに後続するが、手掛かりの使い方など完璧な方法がやっと分った。分ければ容易なのだ。その手掛かりを絡めての、所謂肘から下の腕を入れる割れ目登りなのである。

その後は、おなじみのノーマルルートの美しいチムニーを登って貰った。色々とザイルが流れるように努力して貰った。満足な出来だ。後続するときに一部外れて登らせて貰ったが、まだまだ手が痛くて、バランスを取るのが難しい。

これで二人の冬に室内で私と真面目に登っていた者と、不真面目な者との差が顕著になっている。あとは早くこちらの腕が元に戻れば嬉しいのだが。



参照:
週末の仕事と満足感 2013-08-18 | アウトドーア・環境
泣きべそで「この豚!」 2012-07-09 | アウトドーア・環境
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キールからの燻製小魚

2014-05-05 | 料理
北ドイツの港町キールの名産を食した。スーパーで売っていたキーラースプロッテンと称する小魚を燻製にしたものである。オイルサーディンとは違ってある程度味が確りしているので調理に使える。またサラダに入れても使えるようだ。

ネットのレシピーから、いつもやっているプフェルツァーピッツッァの魚版でキーラーピッツァをやってみた。作り方は殆ど同じで、レバー団子の代わりにこの小魚をフライパンで炒めて、卵とじにするだけである。

味は、燻製してあるのでそれほど魚臭くはない。卵の甘みによくあった。二度目は、オーヴンにかけて、ジャガイモとアスパラガスと一緒に食した。兎に角価格が安い割りに、尾頭付きなので食べ甲斐がある。

土曜日に続いて沢沿いの道を軽く往復した。軽く汗ばむ程度の、18分ほどの運動だが、それでも気持ちがよい。月曜日に走ったから週三回短くとも走ったことになる。

就寝前に風呂に浸かったので、肩にはよかったのかもしれないが、背中の張りが感じられるようになった。無理をしていたからに違いない。相棒の町医者が言ったように温めるのがよいのだろう。

恋文書きにインクを注文しようとしたが、紙が無いことに気がついた。勿論印字用の紙でなくて、手書きがし易い便箋である。よく考えれば、ドイツに来た当時はまだまだ何処でも便箋が普通に売られていたが、今や印字のコピー用紙がスーパーにも並ぶようになって、時代が変わったことを感じる。手元にもカレッジノートみたいな穴あきの切り取り線と線の入った紙はあっても、個人用の便箋のブロックが無いことに気がついた。探してみると価格は若干するが、五十枚組みぐらいの便箋は見つかった。それでもそれほど種類も反響も少ないことを考えると手書き文化がもはやオールドファッションになってきているのを感じる。



参照:
上手にふっくらと出来上がり 2009-08-25 | 料理
朝から青ざめる日々 2014-05-04 | 生活
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朝から青ざめる日々

2014-05-04 | 生活
疲れた。土曜の朝少し走って、漸く週二度目の運動だった。日曜にも少し走るかして、午後には少し登ると、運動量は若干戻るだろうか?土曜日は朝から、煙が空に立ち昇っていて、驚いた。兎に角、摂氏六度で風が強く、皆が寒く感じた朝だった。

フランスの工業を代表すると言われるTGVのアルストーム社の身売り問題で、その原因が老朽化した鉄道システムやフランスの財政再建による線路網の問題ではなく、もう一つの柱のタービン分野の将来性の無さだ原因とされている。理由は、石炭産業などの主力の火力発電所が、再生可能エネルギーの増加でもはや市場が大きくならない悲観的な状況であるとされる。GEがオファーを出したが、仏政府はエアバスのようにジーメンスとの合弁が良いと考える。

今年は暖房を切るようになってから寒い日がしばしば訪れる。だからか中々風邪気味が治らないのかもしれない。肩の調子は、普段の生活でも痛みに気がつくときは、ここ暫く出来なかった腕の動きをしているときなので、そろそろ回復するかもしれない。全治一月以上の怪我であったことは確かである。

恋文は万年筆で書くことになった。書いていて、やはりボールペンでは駄目なことが分った。字が太くなり過ぎ、どうして文字が大きくなって、招待状ぐらいならば何とかなるが、文章を書くとなると限られたページ数では書けないことが判明したからだ。ドイツ語で手書きで長い文章を書くのは、語学学校の終了試験以来の事である。あれだけ書き込んでいても、手書きの私信と印字するタイピングの文では大分異なることを改めて思い知る。

手元には黒いインキしかなかったので、それをモンブランの万年筆に吸い込ましたのだが、あまり使わないにしてもロイヤルブルーノのインキ壷も欲しくなった。それともカートリッジを買うか?今頃ペン習字の必要性に迫られることになるとは想定外であった。



参照:
雨降りの日の室内生活 2014-05-02 | 生活
二晩続けの寝不足で昼寝 2013-02-10 | 生活
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湖面に映る北欧の女神

2014-05-03 | 
XPプロのアップデートがあった。話題のIEの穴埋め修正KB2964358 である。常時使っているワークステーションでは朝開くと同時にアップデートタスクバーが現れた。クリックして再稼動して解決である。

もう一つのノートブックの方は、直ぐに現れたが、インストールしようとするとそもそもIEがインストールされていないことが示されて、修正できないと現れた。暫くすると更にタスクバーに現れるので再び試すとインストール出来た。

正直どちらでもよいという感じであり、特にワークステーションの方は新たなアンチウイルスを入れて、自動アップデート機能を外そうと思っていたときなので拍子抜けだった。これならば今後もアップデートがあるのかななどと思った。

メーデーは恋文構想で一杯だった。ひょんなことから彼女がU14時代にテニスで活躍していたときの写真らしきものがネットに転がっていた。団体写真なのではっきりと確認できないのだが、最初に出会ったときの彼女に似ているのだ。

そこに写っている少女は、何処にでもいるような典型的な愛想の悪そうな少女で、皮の半ズボンをはいたヒットラーユーゲントの少女版という感じなのだ。それで、逆に最初に会ったときのイメージを鮮明に思い出した - そのことを間接的に表現して書き加えたい。

醜いとまでは決して言えないが、アヒルの子ではなくて明らかに白鳥の子だったのだ、なるほどブロンドの髪はずっと変わらないのだが、比較的短くオカッパ頭にしていたためか髪が横に分厚く広がって顔立ちも面積が感じられたのだ - それが今や母親顔負けのすっきりとした面長なのだ。そして、密かに伸ばしていたかのようなそのブロンドを、初めて腰までオープンに下げて開放したのが三週間前のことだった。

勿論その一連の流れをじっと観察してきた者としては感動以外のなにものでもなかったのは当然であろう。まるで北欧神話の女神のような井出達にアクションを起こさなければいけないことを自覚したのも束の間、なぜか彼女の機嫌を損ねたのである。なるほど、これだ!彼女のこの変化を、白鳥が己の姿を鏡のような湖面に映すように反射する存在が私なのである。これで恋文のハイライトは定まった。



参照:
雨降りの日の室内生活 2014-05-02 | 生活
彼女のお母さんに出会う 2014-04-29 | 女
知らなかった奥を覗く 2014-04-28 | テクニック
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