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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

鉛のようになる雨降り

2025-07-22 | アウトドーア・環境
体が鉛のように重くなった。スーパーでもふらふらしてきた。朝食をとったのに不思議だった。就寝も久しぶりに完全に窓を閉めた。気温は16度だったが、長ズボンでも寒かった。前日午後に走った時に雷の合間の陽射しを結構暑く感じた。疲れが出た。

座っていても眠くなるので重症である。朝食は摂っており、通常はこのような辛さはない筈なのだが、何故かである。気温の変化と就寝の関係で、やはりどっと疲れが出たというのもあるだろう。ジャガイモを食しても駄目だ。月曜日の疲れは走っている時にも感じた。週末の一時的な気温上昇も厳しかった。次の週末も同じ様な感じである。

昼寝をしようと思っても中々その時間が取れない。面倒でもある。力仕事をした訳でもないのに上体が凝っている。まるでクライミングにでも久しぶりに出かけた時のようで、この筋肉の使い方は知らない。洗車の後の拭きも全く堪えなかったと思うのだが不思議である。

それよりも久しぶりに雨が降ったので、水分の補給が出来たと思う。緑が冴える。今のうちに降って、秋に晴天が続くのが理想的である。本年は春が遅く取り分け涼しかったのだが、夏ももう一度暑くなっても結構気持ちよく経緯するのではなかろうか。8月中は出かけないのでどちらでもよいのだが。筋肉に疲れが残っているのは水分の補給不足によるものかも知れない。

新茶の二袋目を開けている。より爽やかなもので薄く感じる。浅めな感じである。真夏に良いと思ったのだが、若干弱い。真夏の方が深めの方がいいのかもしれない。多めに煎れているので床屋が再開するころには飲み干す。

新聞の技術面にヴァイツェンビーアの詳細が出ている。上面発酵のビールであるが夏場は特に炭酸ののど越しが良いので好まれて消費が多い。自分自身も冬場はより安いピルツなどを混ぜて購入することがおあるのだが、夏場は運動した後で冷凍したジョッキーで楽しむのが一番である。外で汗を掻いて外で飲む時は酵母を漉いているクリスタルタイプの方が炭酸がすっきりするので好まれるのだが、自宅ではやはり酵母が動いているものが味があってよい。

新聞によるとその酵母の使い方にシャンパーニュと同じようにドザージュ、つまり味を加えることで銘柄によっての特徴が取り分け変わるとある。酵母自体はニュルンベルクの会社が専門的に出しているようだが、香料になるものがみそらしい。

ビールと言えばドイツでは水とその他は決められてモノだけだと思っていたのだが違うらしい。同じようにアルトビールとされるそれもそのコクで色も味も変わると書いてある。ビールは好きではあるが、ワインとは異なってそこまで研究して拘って飲むことはない。缶ビールも最も安いものしか買わない。

ワインのようにその自然環境によって毎年違うものが発売されるのとは異なり、その仕上げはコンセプトとその仕事ぶりだけでつまりノウハウと地下水などの状況によって香ばしさが違ってくるらしい。



参照:
夏休みのグリル周り 2025-07-19 | 雑感
出血も無しの糸通し 2025-07-18 | 料理
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睡眠への基礎環境

2025-06-15 | アウトドーア・環境
クロンベルクから帰って来た。音楽会は出かける価値があった。涼みのワイン祭りを逃れてタウヌスドライヴするだけではなかった。そして初めての車中泊もそれなりに経験できた。

往路で場所を定めた。最初に入ったパーキングがただのハイキング駐車場なのだが最高の条件だった。広さもあり、五画程に木立を塀にして別れていて、尚且つオートキャムプ場扱いではないので、キャムピングカーも奥に二台しか見なかった。なによりも道路から300メートル以上離れているので静かで、林の景色もよく、木立の下に車を停めれて、影だけでなくて雹なども大分避けれる。守られている感じがあっても、車の数も何故か疎らで、皆静かな人ばかりだった。夜中には二件程しか停まっていなかった。

恐らく頂上近くの人気ある所とも違い、レストランもないので、キャムピングカーの人には向かないのかもしれない。それでもネットで言及していた人がいたので知る人ぞ知るでそれ以上の需要がないのかもしれない。

現地へは嘗て冬期にグローサーフェルトベルクの頂上まで行った記憶があってそれも確認したが、駐車場も混んでいてあまりいい感じではなかった。翌朝にも再訪したが、例えば六甲最高峰と比較してそれ程魅力的ではない。同じ名前のシュヴァルツヴァルトのスキー場の方が素晴らしい。

それでもプファルツの森に比較すると標高が200m程高く山が大きいので、峠道やハイキングの感じはより本格的である。その代わりプファルツにはクライミングのメッカとなっている砂岩の奇岩群がある。

車中泊は、装備は悪くはなかった。但しジーンズを履いたままでは腰が鬱血して寝返りが打てないので厳しくなってきた。脱いで、靴下まで脱いで、腰の動きを柔軟にして足を曲げたりで、寝返り相当まで出来た。足を曲げれば二人の添い寝も可能だろうが、下半身に柔軟性が欠けると枠に挟まって仕舞う。少なくとも夜を越すのは条件さえ整えれば問題はない。

まず問題だったのは車載LANが時間を過ぎると落ちることで、落ちないようにするには結構な充電量を食い、代替えとしてスマートフォンからのテザーリングでタブレットなどを使ってみた。空調を利かすと更に充電量が必要で、50%では一晩もたないだろう。それ以前に森の中ではネット環境がいい場合は限られるのも他のパーキングで試して分かった。

さらに重要なのは自然空調でサンルーフを開けたままで就寝することで、これは必須で、一度明け方の出入りすると蚊に刺された。その後サンルーフが急に動かなくなったので、これまた無料修理へと面倒であるが、そこから見える満天の星と共に大変な価値である。車内泊でも空気羽根の重い車輛でテントやその手のバンなどとは寝心地が全く違う。

その他今後の車中泊の利用の可能性を吟味する為の重要な経験と情報となった。但し熟睡するとしても、睡眠不足は避けられないので、帰宅へはとても眠気との戦いであった。



参照:
エコの美味そうな健康 2025-06-14 | 料理
歯に挟まったような気分 2025-06-13 | 雑感
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清涼のタウヌス最高峰

2025-06-09 | アウトドーア・環境
暖かいのも気持ちよいが、涼しいのも清々しい。週末は軽く摂氏30度を越えるようだ。ワイン祭りで室内にいるのも不快なので、予定通りクロンベルクに出かけることにする。涼みに行きたい。アカデミーのある街自体は標高250メートルしかないのだが、裏山のグローサーフェルトベルクは879メートルあって、タウヌス地方の最高峰である。そこまで上がれば涼しい。結構にハイキング用の駐車場もあるようで、車を停めて休めるところには十分にある。

出来れば食事と組み合わせれればよいのだが、夜開いているのは限られる。麓は夜迄開いている高級処も多いのだが、それでもいつものことで音楽会が終わってからでは限られる。ゆっくり食事をしてから山の中に入るとなればそれはそれで慣れない所で場所探しから、横になるまでが一苦労である。

静かでいい場所は必ずある。然し夜中に探すのは大変なので、先ずは見当を付けておくとよいのかもしれない。同時に昼から翌朝までのピクニック準備は欠かせない。暗いところでの飲み食いは限られるので、そのメニューも自ずと決まる。

翌朝も車で帰宅可能なのは朝の清掃が終わった9時から10時までの間なので、早めに近くまで戻ってきて待っている感じになる。寒ければ未明に車を走らせていつもの森の駐車場まで帰ってきてもいい。抑々涼しいならタウヌスに拘る必要もない。近所の峠の森も使える。但しその辺りに食事の時刻までに戻ってくることも難しい。

車中泊では、蓄電池の使い方と居住性と就寝状況の知見を得ることが目的だ。出来る限りお出かけ着で、簡単に羽織るぐらいの装備でなんとかしたいのである。休憩と泊の差異を極力小さくしたい。冬季は暖房をつけておくのが基本になる。

アカデミーから頂上までは歩いても2時間8キロ程で知れているが、車で走ると18キロ20分となる。それ程急坂ではないのは知っていて、廻って600mほど上っていく。音楽会前に周遊して来るのもいいかもしれない。

本来ならばハイブレッドで走ると気持ちよいのだろうが、車内泊となると電気を残しておかないといけないので、燃料を使うことになるか。ワイン街道からは走っても300km少しであるが、余裕をもって30リットル程を給油しておけばよいかもしれない。やはり蓄電は多めにしておかないと実験にもならないかもしれない。往路の山の頂上で80%ほどを残しておきたい。

これら全ての条件は週末に雷雨になっても雹などが降らないかどうかだけである。通常の雷雨であればな問題がない。場合によれば夜間にも入れる車庫を計算しておかないといけない。

連休最終日には地元の頂上まで走り上がろうと思っていた。然し前日に雨が上がり天気が回復したのに人手がなかったので、急いで走りに行った。応急だったので頂上までは上がれなかたが普段通りには走った。これで連休明けの火曜日にはもう一度走れる。木曜日にも走っておけばワイン祭りの週末に走れなくてもノルマが果たせる。散髪もするので、夏日になってもなんとかやれるだろう。



参照:
明るく過ごしたい週末 2023-10-22 | 生活
聖霊降臨祭に清涼感 2025-06-07 | 暦
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ライン河下流の風景

2025-05-27 | アウトドーア・環境
週明けは忙しかった。そして一回開けて走っただけで疲れた。週末は二回のワイン試飲会とブーレーズフェストだ。ブーレーズのお勉強はどうしようかと考える。曲自体はレポンであるから、楽譜はなさそうで、演奏のヴィデオや資料を研究するぐらいか。

問題はワイン試飲会で、南ワイン街道はアルコール帯びを制御可能だが、もう一件は若干異なる要素がある。正午には到着して、いざとなったら一眠りするぐらいの方がいいのか。幾ら口から吐き出しても、アルコール帯び運転は避けられない。あとは暖かいお茶以外の飲み物をポットに一杯詰めていくことか。

アムステルダム旅行はそれなりに楽しめた。やはり低地の水路の間にあるような土地柄と風光にはフランスのような豊かさはないのだが、風情はあった。フェルメールにしてもその他の画家にしても題材が豊富で、其の儘が絵になったという趣がある。

今回は奇しくも数日の間にライン河の中流と下流へと河岸を通ったのだが、水車とかそうしたものだけではない流れの違いのようなものも感じた。空気も違う。宿は半島だったのでもう少し潮風を感じるかと思ったがそれ程ではなかった。ラインもオランダに入るとヴァ―ルと名を変える様だが本流で間違いないようだ。流れはあるのだがたおやかで風も緩やかなのだ。反面、ケルンは思ったよりも強くて、シューマンの交響曲三番を思い浮かべた。

基本オランダはそれ程広くはない。平地であって移動も早い。渋滞はそれなりにあるが、迂回路を通ってもなんとかなるのが、スイスなどとの相違だろうか。それゆえにどこに行ってもそれなりの田園風景や広がりがあって、バイエルンでもその他独逸ではないかもしれない。北ドイツになると荒野になって仕舞う傾向があるのだろう。そうした差異がフリードリッヒなどとの絵画の違いにもなっている。

アムステルダムがデンハークなどに今後出かける用事があるのかどうか分からないのだが、出来れば海岸のもう少し先に泊まりたい。今回もそれも考えたのだが、アムステルダムのリンクを抜けてチェックインまでにかなければいけないのが負担だった。中途半端に近いので、途中一泊するにしてもマーストリヒトやベルギー国内になるのだろうか。あまり国境を何度も超えると煩わしいというのもある。

冬の間に匂った衣服などを順々に洗濯している。洗濯だけでもないのもあり、洗濯していなくても匂わないものもある。暖かくなって、服はTシャツ等は好きなように着替えれるので、問題は生じにくいかもしれない。布団も夏ものになると調整しやすくなる。

床屋の日程もぼちぼち考えておく。前回は4月10日だったので、6月のワイン祭りの前ぐらいにさっぱりしておくと生暖かい時にも窓を閉めて室内でも過ごせるだろうか。外泊も何泊かはあるので、洗髪なども考えるとその方が都合がよい。催し物などのお出かけも後半から7月第一週までなので、それを越えれば夏休みモードになる。洗濯屋に出すシャツなどもあまり必要でなくなる。

夏以降の計画も考慮して準備などが必要になってくる頃で、先ずは箪笥の虫除けなど、またどうしても必要になる愈々アプリが使えなくなってきているタブレットの購入なども見当をつけておかないといけない。



参照:
怒り狂うまでもない駐車料 2025-05-21 | 雑感
ドーム横フィルハーモニー 2025-05-23 | 雑感
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自分自身も慣らし運転

2025-03-08 | アウトドーア・環境
午後16時に摂氏気温16度の予想だ。日没も18時17分で、日照時間11時間、然し来週になると3時間を越えずに最高気温も二桁とはならない。こうなると形だけでも出かけるしかない。

燃料があまり入っておらず、「直ぐに給油しろ」が出て来た。どうも容量の10%で「リザーヴ」、5%で「直ぐに」が出るようだ。それでも7km走れるところから半分ぐらいになったようで、まだもう一度走りには行ける量が残っていて、更に電動でも走れる。蓄電残量は33%残っていて33km程走れるために合わせて50km走行可能である。週明けに25リットル程給油しようかと思う。比較的安ければハイオクでもいいかとも思う。

さて今回初めてボウルダーへとマットを入れてみた。前回横に入れて一杯だったのだが、縦に入れるとすっきり入った。これならば横にリュックサックなども入れられる。つまり前の車に比べて、明らかに深い。だから後部座席を倒すと寝れるのである。高さはなくなったが、深くなり、横幅は変わりない。恐らく通常の旅行カバンの厚さは問題なく入るのだろう。それも縦に押し込むと、最大の大きさ迄入るのではなかろうか。

そのようなことで今回は短い時間ながらも四通りの課題をちょこちょこと試せた。完璧にはいかなかったのだが、手始めとしては十分だったか。その後続けて前回と同じところに駐車し直して走った。大分足取りが遅くなったのは仕方がない。身体が足が動かなかった。

どうも炎症が止まない右上顎の歯茎への影響が出ているようで目や耳へと違和感も出てきている。やはり早速歯医者の予約を取る必要がありそうだ。今月中に治療を受けないといけないだろう。免疫力が明らかに落ちているような感じで、走るのも本当に辛い。16時過ぎの陽射しは強かったが、折り返し前には涼しくなってきた。初めて上着もパンツも脱いで裸で走った。シューツの後ろに大き目のキーを入れて走ったが、動きが分かるだけに失くす心配はなかった。但しスマートフォーンを持って走るだけの余裕はない。それが若干不安要素ともなる。いつものところと比較すると標高600メートルにあるだけに人の目も少ない交通量だけのそれ以外にはない。もう少し季節が進むと今度はハイキングの人や車も増える。

帰りにランナアバウトから抜けて飛ばそうとすると左のタイヤを縁石にぶつけた。何が起こったかと思ったが、所謂ハンドル捌きの間違いだろう。運転席の左足の前で一番分かりやすい筈なのだが、曲げたタイヤが思いの他外側に出ているという事だろう。だから警報は鳴ったのだが、他の場所やホイールを擦ったわけではない。やはりタイヤ幅が大きいとそういうことでありえるのか、初めてのことで吃驚した。右の後ろを擦った時はあり得ると思ったのだが、これはまた新たな経験である。その分車を傷めることはないのだが、感覚よりも数センチ外に出ていると考えておく方が良さそうである。決して乗り回しの悪い車ではないのだが、やはり三世代ほど前のSクラスぐらいの感覚でないと運転できないのかもしれない。最低車高高も小まめに上げてやる必要はありそうだ。

前の車では最初の一年程はおっかなびっくりであまり距離も伸びなかったのだが、今回はそういうことはないのだが、なんとか傷めない様に車輛だけでなく自分自身の慣らし運転を無事終えたいものである。



参照:
カーニヴァルの陽射し 2025-03-05 | 暦
10時間を超える日照時間 2025-03-06 | 暦
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ほぼ一定の電気使用量

2025-02-15 | アウトドーア・環境
昨年の成績表が来た。電気使用料の清算である。結果からすると、ほぼ変わらずで、追加で3,65ユーロ払う。月掛け料金は昨年同様に68ユーロなので、落とせる可能性はある。今回は初めての完全冬籠り無し態勢と同時にLED化後なので、より明るくしてもLED化が効いていることになるだろう。それ以外では殆ど変わらない筈だ。倹約した点は冬になって湯沸かしにコンロを使わなくなったことぐらいか。また8月以降はアイロンを新調したことぐらいか。

今年の節約要素は、ルーターを1月第二週から一つにしたことぐらいか。それ以外には浮かばないが、アイロンの影響はパワーは400W上昇してもサーモスタットが上手に効いている感じはする。

それらを総計して昨年の1944kWhに対して1982kWhになった。それだけ抑えれるかどうか?支払い価格として12ユーロ程上がった。冷蔵庫の使い方も検討課題になるか。上出来かもしれないが毎年徐々に上がっている。事務所として使っている割には良しだろう。

5月に出かけるアムステルダムの宿をことに言及した。マーラーフェスティヴァルという催し物で、コロナ期に流れたものをなんとか形だけ継承したものである。本来は世界の一流管弦楽団が集って全交響曲を演奏するという作曲家所縁の場所での催し物だった。然しそれほど簡単に世界ツアーなどを繰り返せる筈もなく、出し物は散々たる内容となって仕舞った。その為に交響曲三番と四番をNHKの交響楽団をイタリア人指揮者が振るというもので、元々は後者はペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーが演奏してルクセムブルクへと回ってくるのを購入していた。交響曲6番は同じく流れてしまったバーデンバーデンでも二回演奏するのを購入していた。

そのようなことでニューヨークからもヴィーンからも楽団は来ないのだが、NHK交響楽団演奏会に235ユーロもの高額ティケットが売られている。流石にスポンサーや日本人会関係者以外は手を出さないであろう。だから今でも75ユーロの席も販売されていた。その程度の価格なら冷やかしでも出かける人は少なくないであろうか。

個人的にはペトレンコ指揮ご当地管弦楽団のキャンセルされた演奏会のヴァウチャーを貰っていたので、それが交響曲9番のプログラムに使えたのが良かった。そのツアーでのケルンでの演奏会での料金と変わらない額でいい席を買えた。

翌日曜日には引退声明を出したバレンボイム指揮の演奏会があるのだが、そこで交響曲10番アダージョと「大地の歌」が演奏されるのだが、誰が指揮するかも分からないのでこれも売れていない。その他首席指揮者になる若い指揮者の演奏会も中々売切れない。態々高い金額で聴く必要などがないからだろう。その意味ではご当地でコンサートマスターをしていた指揮者がシカゴ交響楽団を振る二晩は最も売れていた。やはり地元の聴衆が支えていることがよく分かる。

先日書いたように宿は月曜日まで取ってあるので、まだまだ様子を見ている。どちらにしてもペトレンコ指揮もベルリンに続いて四回目で、まだまだ後になればよくなる。日本で11月にその完成が見られるのかどうか。その場合はフランクフルトでも聴く筈である。



参照:
旅程確定の席取り結果 2023-07-14 | 音
ケムブリッジから直送 2025-02-08 | 雑感

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街中の青年様式の退廃

2025-01-21 | アウトドーア・環境
承前)ブルックナー交響曲五番でシーズンを始めましたね。そして5月にはマーラー交響曲九番を指揮されます。嘗ての指揮者はブルックナーかマーラーで専門化していましたが、それに関してはどうですか?

自分自身の出自や教育、そして成り立ちから、マーラーは身近な存在でした。然し私の第二の故郷は私にブルックナーの眼を開かせてくれました。青年として大都市圏ではないフォア―ベルクでオーストリアに出合ったことからです。つまり、ヴィーンだけでなくて、フェルトキルヒでブレゲンツで、ホーヘネムスで過ごしました。

ブルックナーも地方出身。

それは作品に聴きとれます。彼の交響曲は峻厳な音楽的風景です。谷あり、山あり、雪壁あり、雨があります。それは、フォアーベルクのあたりを、そしてそこの人達を知ることでより分かるようになります。学生自分に、しばしばその山に行き、小さな街々を知りました。それは帝都ヴィーンとは全く違うもので、即ち自然に根差した素朴な変わらぬ世界です。ブルックナーを指揮するときはいつもそのフォアーベルクの時間に想いを馳せます。

ヴィーンのブルックナーやマーラーの伝統にどの様な感じで触れたのでしょう?

ヴィーンの響きと楽友協会黄金のホール、そして国立劇場の間には特別な関連があります。其処のはたはたと胸騒ぎのする鳥肌の立つような豊麗で正常心を乱すサウンドです。数えられないほどのマーラー作品を体験して、勿論幾らかのブルックナーも聴きました。そこで音楽を浴びると、徐々に解ける決まった音楽の姿を得ることになります。楽器の声部が、音楽の糸が、ハーモニーが絡み合うその姿です。それは響きの中にある街中で出合う青年様式の退廃です。それは丁度マーラーの演奏会後に分離様式を通り過ぎるようなものです。若しくはマーラー自身が音楽監督だった国立劇場は正統的な場所であり、そこが源泉であるということです。

マーラーの固有性に関して取り分け何か語り掛けるものがあるでしょうか?

彼のユダヤ主義に関しては取り分け関連する私自身には大きな意味合いがあります。それに関しては、幼少•少年時代のソヴィエトでの私の家庭ではユダヤ主義には無関係でした。その慣習や祝日なども祖父母や曾祖父母から知っていただけです。宗教的な結びつきが持てなかったのは残念です。マーラーの音楽に感じるそれへの憧れがありました。その宗教も告白的なものではなくて、俗にあるそれが、マーラーの例えば「精霊を呼び起こす」交響曲八番におけるように、彼の作品の至る所に見つかります。

マーラーの感性一般をどう身近に感じる?

マーラーには自分でも感じる疎外感があります。マーラーのいう「自分自身は三重によそ者で、オーストリアではボヘミア人で、ドイツではオーストリア人で、世界ではユダヤ人なのです。」。この気持ちをソヴィエトからの移住者である私は知っています。(続く)



参照:
実存のそのピクニック 2021-10-05 | アウトドーア・環境
鳴り響くユーゲント様式 2022-02-18 | マスメディア批評
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機動性への事始め

2025-01-11 | アウトドーア・環境
就寝前に階下にいく必要があった。そこでついでに車庫に寄った。ハンドルヒーターに関して気になっていたドアを開けた時のエアコンの作動を止めておいた。どう異なるのかは試してみないと分からない。

戻ろうとすると、ボンネットのワイパーの根元に茶色いものを見つけた。谷に停めていた時に振り落ちた葉っぱである。そこには前の車も溜まって、最終的にはクズがこびりついていた。手が届き難く、指も入り切らないので、面倒で放っておく傾向がある。ボンネットを開けて、隙間に入るスポンジを使ってほじり上げた。

エンジンルーム内を含めて合計で七つほどを取り上げた。燃えたりするのも嫌なので、可能な限り回収をする。それにしても最初の灼けた匂いはあったのだが、まだまだ新品のように綺麗である。

前の車の時も最初から必要最小限にはボンネットを開けていたと思うのだが、今回のようにぎっしりと詰まっていると、正直、まだまだブラックボックスである。出来るだけ眼が入るようにはしておきたい。塵はただの塵であるが、そうした目配りが最終的には安全走行へと繋がるだろうか。

タイヤ圧などは通常は問題がないが、駐車位置の斜度とか多くのセンサー情報がボードだけでなく、ネットでも伝わることは得難い。ここまで管理されていると容易には勝手には他人が車を使うのも難しいだろう。

さて試したかったのは、いつも使っているハイデルベルクに留学していた医師が置いていったマホービンの蓋がどこに置けるかだ。ホルダーに入るかどうかをウィスキーカップも試してみた。双方とも無理だったが、蓋の大きい方は、無接触充電場所と鍵置きの間に巧く収まった。急ブレーキとかでは零れて困るだろうが、普通の走行には使えそうだ。

それを確認したので一月もそこに熱いお茶を入れて運べる。発注したカモの籠が後部座席の助手席の後ろの前に床に置ける筈なので、そこにピクニック食料を入れて運転中にも取り出せる筈である。今迄のトウの籠は30㎝以上あったが、今度は25㎝なので余裕だろう。

これで多くのことは決まる。その籠に助手席の足元に置くアイスボックスに入れないもの、水筒以外に乾燥ソーセージ、パンとか握り飯とか、調味料やキッチンタオルなど道中に平らげるものを中心に運ぶ。衣装の問題はまだ考えていないが、着替えの時間だけの問題で、往路はどちらでもよい。気が付いたのは宿での内履きである。これは今迄のが流石に草臥れているので洗濯の価値もなければ放棄して、違う使い古しを使おうかと思う。穴は開いていてもまだまだ散歩やハイキングには使えるものだ。底がしっかりしている方が内履きにも使いやすい。運転にも使いやすいと思う。濡れているところも歩きやすい。これで余分な旅行靴は無用となる。

可能な限り荷物を減らすのが今回の目標である。そこから今後の無宿泊の機動も追及して行けると思う。ここ10年程はそれが出来なくなったのは、夜更けのスピード違反のタ発からだった。アクティヴなナヴィと自動運転、そしてドライヴスルーでの仮眠などを通して、そして何よりも高速で移動距離を延ばすことが最終目的となる。それが今回の新車の目的であり、ハノーファーぐらいは道路条件さえよければ十分に日帰りコースとなる。



参照:
実存のそのピクニック 2021-10-05 | アウトドーア・環境
本拠地でのグーラッシュ 2024-12-14 | 雑感
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ネットは無用のパッド

2025-01-08 | アウトドーア・環境
パッドが届いた。早速開けてみた。印象としては思っていたよりも柔軟性がある。則ち持ち運びが容易だ。バンド二本で留めてあって、そこが食い込んでいたが直ぐに戻ったようだ。軽さも311gは偽りなさそうだ。

床にひいて寝てみると、思ったよりも短く感じた。但し床で枕もないとやはり緊張感の方が高い。そして一か所を折り込んで車内でどうなるかを試したかった。早速試す。

先ずは計測していなかった幅がどうかと思ったが、後部の60%分の座席を倒したところで綺麗に入った。残り40%まで倒して一人で使うつもりはなかったので、これは偶然に助かった。

車庫で壁に発泡を貼り付けたが十分には後部ドアを開けられないので入り難かったが、椅子の背に座ってもミシミシはしない。やはり使いやすい。そこからトランクの方へ足を入れる。座席折り目の一番深くなったところよりも腰ぐらいを二重折りにして、脚を出すと足が出た。もう一つ背中方を折ると上手く平坦に横になれるようになった。決して余裕はないので180㎝の人は別な使い方をしないと使えないと思う。

腰は横には出来ないが通常の寝返りには問題がない。重要なのは小柄である事よりもそこに足を入れれる身体の柔軟性と太りすぎていないことの両方は条件だ。大柄でも頭をヘッドレストで支えることは可能だが、そうした柔軟性がないと使えない。大抵の女性は問題なく使えると思う。

現状では車にも若干匂いがあり、発泡剤も若干匂う。今直ぐにでも熟睡は可能だが、アルコールが入っていると気持ち悪くなると思う。天井を開けるなりの条件もあると更に良い。薄い膝掛など使うと四季折々と熟睡可能だろう。

もう一つハノーヴァー行へと向けて、ブラウザーを調整した。ヴィヴァルディというもので、使えそうなのでPCでもDLして車と同調させることにした。最初はテレコムのサイトに問題があってログイン出来なかったが、後にメールサイトなども完全に入れた。これでフォーン無しに車載でメール可能となった。その前にBBC3 を入れてみた。まさかスーパーの駐車場の車からネット放送が聴けるとは思わなかった。今後なにを入れて同調させるか検討する。これだけで大きな前進で、事務系なり、その他有用なサイトさえ見つかれば、アプリケーションがなくても多くのことが車内で作業可能になる。それ以外にはあまり要らないということにもなりえる。

欧州各国の放送もその地域でFMでいれるよりもネット配信を流した方が安定するかもしれない。車を走らせると画面は消えるが音は出ているのは、映像のストリーミングの場合と同じなので、容量を考え乍ら使ってみたい。音質もAACの160kbsのデジタルオーディオブロードキャストDABよりもいいものも少なくない。音質に拘る時はフォーンの方で受けてイヤフォーンに流すことになるだろう。

上のパッド、平素はトランクルームの敷台に使うことにした。抑々カロセッリーが揺れない所にこの上に置いておけば余程の急ブレーキがない限り動かない。ネットは無用。兎も角、要らぬものは車に乗せない様に同時に旅行荷物の軽量化簡便化もはかりたい。



参照:
パッドする為に 2025-01-06 | 生活 
ブッキングコムログイン 2025-01-07 | 生活
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パッドする為に

2025-01-06 | アウトドーア・環境
仮眠用のパッドを発注した。急ぐ必要はなかったのだが、ウイッシュに入れておいた赤の35ユーロに対して緑の30ユーロで手が出た。残り9が一日で5になるともう釣られるしかなかった。アマゾンマーケットもので送料無料も嬉しい。

既に言及した様に10代の時に購入したものの後継品が欲しかったからだが、こちらは長いので、リュックサックには入りにくい。もしこれを山に持って行くとすれば12折りの7ぐらいで切断するかもしれない。脚や肩から上は他のもので代用できるからだ。

まあ、それは後のことで先ずはこれで車中仮眠が完璧になるかどうか。今月は使うことはないと思い、冬場に仮眠もしていれられないと思う。また試飲会シーズンが始まればどうするかは決まらない。抑々3時間程の仮眠ではアルコールが抜けない。数時間快適に仮眠できるのかどうか。この辺りも早めに見極めておきたい気持ちもある。前の車の新しい時はまだまだ試飲会よりも買い付けに重点を置いていたのでその相違もあまり参考にならない。

一番使いいのは、夜中1時30分ごろからぐっすりと一時間でも熟睡できれば、残りを夜明けに安全に走れると思う。それ以外では渋滞や積雪、氷雨の時に高架の下でとも思う。

また、車内で作業をしていたので蓄電残量が12%まで落ちてしまった。この調子なら毎週一度の充電が必要になる。あまりにも少なく充電していると充電回数が増える。それならば80%まで上限を上げようかと思う。ハノ―ファ―に出かける前は90%まで入れて直ぐに出発もいいかと思う。

兎も角ボードのインフォテーメンシステムなどもまだなんともまだ分からない。自分が使いたいようにのその調整もまだできていない。例えばYouTubeのクロ―ムストリーミングも使える可能性があるのかどうか。

そんなことを考えていてワイン地所から下りてくるときに車を上げていたのに下がっていたことに気が付かなくて、一般路面に出るところで右の顎を擦った。勿論プラスティックのカウルなのだが、古いパッドを引いて横になって、そこでフォーンのライトを照らして調べてみた。擦ったところは剥がれていたが、その他にも数カ所あって、気をつけていたのにも拘らず、擦っていたのだ。やはり一月もしないでももう新車とは違ってきている。

ワイン地所の道でのすれ違いでワインの方に寄せると、警報が鳴る。下草の枝などを感知するからだ。それだけで傷を避けれればよいのだが、顎のカウルには何一つ非常ブレーキも掛からない。二輪車のカウルの場合は一番目立つので横倒しするととても痛みが大きいのだが、四輪のこれの場合はあまり問題とはならないのだろう。上げないと見えないというのが正しい。

500MBほどホットポインツの調査で動かした時に使っていた。やはりDCHでもアーカイヴをハイレゾで動かすと直ぐに消費する。今月はまだ14,5GBの余裕があるので、その使用の仕方で今後の使い方も知れてくるだろうか。

朝から本格的な積雪となったが、午後には消えた。出来たら道路が乾くまでは走りたくない。初洗車予定まではまだ期間があるので、出来る限り悪い影響は与えたくない。



参照:
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時代のテールランプ

2024-12-10 | アウトドーア・環境
水曜日はジンデルフィンゲンまで電車で出かける。シュトッツガルトの駅がどうなっているのか知らないが、前回の記憶では地下鉄に乗ったと思う。

車庫は水を撒いてモップで入口へと流すだけだ。今の車では森の駐車場までは最後の走行だった。溝があったりで乗り心地も悪いが、そのガタガタ感も玄武岩の上での足元の滑り感もこれでおさらばだと思った。それでも国道での走り心地はやはり全然悪くはない。

戻って来てから未だ捨てられていない潰したボール箱を重ねて奥へ追いやり、そこから水を撒いて水を追いやる。最後の三分の一ぐらいで5リットルがなくなった。特に壁との角に砂類が浮いてきて、モップで泥が動いてきた。それを押し出す。

更に継ぎ足した5リットルで、入り口横の砂の山を掘り出して、外へと流す。土曜日に綺麗に掃いていたので流すのに苦労するような量感ではなかった。汚れた水も綺麗に流れた。これ以上は掃除機で吸えるぐらいだ。油汚れ部分にシャムプーをかけてブラシで擦る。そして直ぐに乾いて来る。匂いもなにも全くないので、地面で寝転んでも全く問題がないぐらいになる。ボルダーリングのマットで寝れる。

そして新車になるとそこで内燃エンジンをかけて排ガスを出すこともなくなる。同じスクエアーには12件住んでいるが、既に二件は電気を使っているので、これで三件目になる。数年経つと過半数になると思う。つまり排ガス量が減少する。生活環境が高まる。これだけで嬉しい。

「くるみ割り人形」の一曲だけは親族や友人の死亡で書き加えられたとあった。「運命の動機」、「スペードの女王」とそれらの創作に触れているとどういう趣で作曲されているかは直ぐに分かるようになる。然し実際にはそうした曲でもただのエンタテーメントとしか受け入れられない場合が多い。特にこのバレー曲の場合はクリスマスへの作品として捉えられているとなるとそれ以上の感興も思い浮かばないのであろう。

それだからこそそうした創作の意図をも何も知らないでも伝える様な演奏でなければ全くの価値がないことが分かる。それをして作品の本質と呼ぶ。それ以外はフェークでしかないのである。エンタメを否定はしないのだが、フェークに付き合わされるのはかなわない。抑々仕事が得るとかそうしたホビーであれば違うのかもしれないが劇場でもホールにでも態々出かけてそうした偽物に付き合うことほど無駄な時間はないのである。人生の無駄である。

だから今までに熱心に通ったのは十代の時の一年間だけで、その時の目的に適うだけでそれだけでよかった。そのような事は今後ともあり得ない。こちらに移住する時も音楽祭のあるシュヴェツィンゲンに住処を探したぐらいで、近所に住んでいたらとか、大都心に住んでいたらというのはあるかも知れないが、それ以上に個人的には時間の無駄でしかない。

もうあの時代は、つまり化石燃料を消費することが豊かさであった時代は漸く終焉を迎えたと実感するようになった。如何にそれで、これからは無駄のない気持ちの良い社会に住みたい。



参照:
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幼子を迎える準備 2024-12-08 | 生活
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峠の手前の栽培風景

2024-10-17 | アウトドーア・環境
窓拭きはここしかない。既に室内の光量は落ちてきている。少しでも光を入れて温度としたい。暖かくなるのはこの二日ほどで、その後に雨が降るとしても片付けるしか手はないであろう。夜間もまるで日本の秋のようなアルプス以南から戻ってくると旅行以前よりも明らかに冷えるようになった。10月の晴れ間も予報からすると望み薄だ。

南の空を思い浮かべながら、ミラノからの復路でのワイン地所を回想する。若干ネットを調べてみたがこれといった情報はあまり見つからない。最初に見つけた醸造所は1990年代からやっていて、どちらかというと病気にも強い品種改良した葡萄で条件の良い収穫と付加価値をつけている醸造所のようで、道理で様々な品種が植えてあった。そこでも一生懸命写真を撮ったが、お目当てのメルローは余り写せていない。メルローはワイン街道ではあまり見かけないので、五つ指の手相はU型とは認知できていなかったからである。

その歴史的な栽培風景を見ると感動する。如何にその谷の高地での生産量と栽培の横たわっている困難が知れる。だからこそ募金をまで募って高付加価値のワインを出している。葡萄を棚状にして栽培しているのも特徴で、周りを適当な高さで花崗岩で囲って霜を避けているのだろうか。標高からすれば400m前後ほどなのだが、村の最高高度は2740mまであるということは如何に大きな斜面が横たわっているかということだ。つまり、燦燦と降り注ぐ光の中で酸も充実して糖も十分な実りが期待される。紫外線が強いと色素も違うだろうか。

そして今回四本のメルローを購入して、二本は既に開けた7フランケンの一本は既に試したことがあるものでロカルノで泊まったキャムプ場のお隣の醸造所だった。もう一本は復路に給油した街にある醸造所で、主に周辺の葡萄を使っている様だ。そこで明らかになるのはやはり南になるほど土壌も変わってイタリアワインのようなどってりした熟成に近くなっている傾向があることだ。

土地勘があるので、ロカルノ周辺の土壌の感じもよく分かる。クライミングほど土壌に親しむスポーツもないだろう。テチーノ自体はワインに関しては白もそれなりに出ているようだが、これに関しては現在研究するほどの動機付けはない。

もう一本買ってきたのは地元のメルローでこれも二回目である。ルツェルンで購入したものと同じ年度のもので全く同じものだが開けるのは楽しみだ。それ程アーモンド感など味わい深かった。次にバーゼルにでも出かける時にでも補給しておきたい。

残りの一本は価格的には少し上であったが、20フランケン以下で選定した。理由は高価で樽に寝かしておいたりしていても、その葡萄の素養とは関係なくて、所謂酒蔵での仕事に付加価値であることが多いからだ。勿論、手間をかけたワインにはそれなりの栽培から摘み取りにまでコストを掛けられるということはある。

但し大手の醸造所が工場のようなワイン蔵で醸造して付加価値をつけるだけということも少なくないので、その辺りもエティケットなどである程度検討をつける。嘗てLPを購入するのにジャケットで零細の手作りの録音を率先するという人気のオーディオ物書きがいたのを思い出す。



参照:
持ち交わす共感のありか 2024-10-14 | アウトドーア・環境
クリスマスに向けて 2023-12-20 | 暦
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持ち交わす共感のありか

2024-10-13 | アウトドーア・環境
ミラノから帰宅した。この日の為に何か月準備したのだろう。何時間の時間を掛けたのだろう。車検切れの車で無事に1336kmを走り抜けた。往路でも復路でも四回の国境越えもフリーパスだった。車検に関してはドイツ当局以外誰も関心はないのだが、国境で車輛所証を示すことが多い。そこには最後の車検のハンコが圧してある。つまりいつまで有効かは分かる。国内法規では四カ月以内は猶予が与えられて警告、それを越えると違反となる。前回は5カ月越で見つかって、廃車にするかどうかを迫られた。今回はそこ迄に新車納入の予定だ。

往路は特に早めにいちゃもんをつけられるとミラノどころか宿泊場所にまで到達出来なくなる。その時にはレンタカーを借りてまでを考えていた。更にスイスからイタリアへは車も借りにくくなる。実際に今回はコモの街へとスイスへと同じように小さな税関越えだったが、それでも両方向とも夜中まで渋滞気味になっている。

しかし流石にイタリアの道路状況は悪かった。自動車専用道路にも穴が開いている。狭いだけならばいいのだが、あれだけの穴が至る所に開いているとミラノ旧市内の石畳程度ではなくなる。

現在の車では羽根は折れていても車軸が潜り込まないか心配になる程度である。こちらのワイン地所の道よりも酷い。新車なら明らかに空気羽根の空気が抜ける。イタリアに乗り付けるとなるとなると偶然にも隣に停めた歌手で当夜当代随一のオックス男爵を歌うグロイスボェック氏がなぜVWの小型のSUVを乗っていたかが分かる。泊っていたティチーノに住んでいる一流歌手だが、そういうのも自転車を積む為にも一台持っているのだろう。

隣に停まっていた私の車の番号やらを見て、更に事故で透明テープを張った車を見て、また世間話の話題作りをしてしまった。ヴィーン近郊の出身で父親の医師が早く亡くなったとかの育ちからすれば、大体こちらの感覚も分からない人ではないと思うが、ワイン街道から態々廃車間近の車を走らせてそこまでやってくる苦労も想いも少しは分かってくれたか。

先方から会釈してくれたので、一寸だけ話しておいた。「いい制作になってるよ」ということで、「コロナ初期にヴィスバーデンで会ったよね」ということを思い出してもらった。吉本ばななの文章ではないが、ある意味育ちの良さのある人で、バスバリトンの豪放そうに見える雰囲気からそのような振る舞いがイメージになっていると思うが、とてもいい人なのだ。

そして往路は少し探しても確かめられなかったワイン地所も確認した。これはとても熱い体験であった。日曜日でワイン関係者とはコンタクトを持てなかったが、いい場所で急いで出がけに作って来たサンドイッチなどを摘まんでいると谷の上の最奥部へと走らせる車があった。戻りで上から下りてくるときに振り返ると手を振っていた。よく知っている人なら車の番号から、態々見に来たのだなと分かったのだと思う。その栽培の苦労が募金活動にもなっている。



参照:
Kamala IS Bratの意味 2024-07-25 | 文化一般
朝立ちの旅行準備 2024-10-12 | 生活
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熟成葡萄を試食

2024-09-21 | アウトドーア・環境
秋になって時計を見ることが多くなった。やはり陽が短いと一日が短くなるのかもしれない。反対に秋の夜長というのもある。現時点ではまだまだ夜は短く感じる。中々片付かないことが多い。朝が起き辛くなっているので始動が遅くなっているからでもある。

夜具を夏から秋にした事で、寝室の掃除となった。蜘蛛の巣の除去も叶い、これで窓拭きを挟んで、冬支度となる。

週末に出かける燃料を5.99と高めに30リットル給油したので前々日比で1ユーロ20も高くついた。その前に100㏄のエンジンオイルを足しておいた。ギリギリよりも下限よりも多めに入れておくと、静粛性と走りが違うことに気が付いたからだ。そのまま前倒しで走り、下りてきて葡萄を摘まんだ。上部のワイン農家のリースリングは甘かったが、その下のグランクリュになると酸味が効いていた。然しさらに下の区画は既に摘み取られていた。更に酸味が効いていたようだが、冷えが続いて酸が乗ったところで摘み取ったのだろう。健康な葡萄の酵母が効果を発揮する。

そして一見見栄えのする仕分けをしているのは噓つきの名門醸造所である。日本の皇居に運ばれるリースリングの隣の区画のグランクリュである。何をしているかというと機械で一斉に摘み取る心算だろう。すると熟成だけさせて醸造所のベルトの上でしか区分けが出来ない。証拠の写真等は結構保存してある。決して大きな顔はさせない。醸造親方の馴染みで告発しないだけである。

土曜日から三枚の48時間無料券が終了するのが、金曜日の19時前だった。幸いにもその生中継がアーカイヴ化されて15時前に連絡が入った。急いでリームとブルックナーのプログラムを流した。ハイレゾの音質は明らかで、より空間も感じられる。フィルハーモニーでこれだけ鳴らすのは至難の業である。カラヤンは早々に諦めて、伝統的配置どころか通常配置から場合によってはアメリカン配置にまでしてカラヤンサウンドの完成へとその音楽伝統をないがしろにしたのだった。

これで次の無料券の期限が10月31日となって11月8日の生中継には一週間券では足りない。もう一枚の一週間券でアーカイヴまでなんとかなるだろうか。ペトレンコは29日迄ミラノで指揮をしている。

そうして、なかなか無料券を延長しないので、お尋ねがデジタルコンサートホールから来ている。回答を考えているのだが、一つは一度ライヴを観て、その後アーカイヴを堪能すればライヴ制作物は最早二度と観ないこともあり得るぐらいなので、またペトレンコ指揮以外の出しものには興味を引くものが殆どないので必要無いと回答しようかと思う。以前は、ハイレゾ化したら年会費を払うと回答したが、結局コロナを挟んで機会を逃して仕舞った。

晴れ間を活かしてシーツなども洗濯出来たので助かった。これで週末に何を着て出かけるか。ミラノ行迄同じシャツで通すというのも難しそうなので、別けて考えた方が良さそうである。来週からはまた肌寒くなる。やはり気温が上下すると理由は分からないが腹具合が少しおかしくなる。腹が冷えるのかもしれない。また眼が疲れるようになっている。



参照:
変わり目の季節に 2024-09-07 | 暦
刻まれる夏の想い出 2024-08-12 | 暦
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この二年半の落とし前

2024-09-15 | アウトドーア・環境
パジャマを長袖に替えた。予定より早かった。寝具は来週以降となるが、昨年は9月が暖かくて、8月に一度出した長袖を末に改めて出している。今夏は8月後半が暑かったのだが、乾いていて過ごしやすかった。その分9月に入ってからの冷えは異常である。窓拭きを済ましてもいいぐらいだが、10月に再び暖かくなるだろうか。

新品の靴を下した。想定以上に違った。なによりも軽く感じる。計測では殆ど変わらない。固さやバランスが全く異なる。蹴りが入る以上に反動が前に出る感じで、今迄少なくとも二年半は腕の振りで無理して足を前に進めていた。それがなくても足が出るので、歩調がとても早くなる。計測は最高240となっているがそれは誤りとしても160を超えているところが何度かあるので、それなりのテムポは築かれた。それによって心拍数が上がりやすくなった。

二年半を返してくれと言いたいが、そのお陰で無理に足を進める筋力はついたと思う。腕の振りは激しくなった。その分バランスが悪くなっていた。腰や膝の違和感は治していけると思う。

実は心拍数を上げようとしてもなかなか上がらないのは年齢ゆえかと思っていた。然し、それが上げられない歩速ゆえだと理解した。靴に柔軟性も羽根もなかったからである。前回のラストランでは平均126で最高161までしか上がらなかったが、今回は平均146で最高173まで出ていた。明らかにトレーニング効果が異なる。そして所要時間も5分ほど短縮している。動機付けがないから仕方がないとも思っていたがこうして走りやすさがあると、更に記録を出したくなる。上りで19分掛かっていたので、23分よりはマシとしてもそれ程ではない。然し頂上往復を久しぶりに試したくなった。

足出しの良さは準備体操でジャンプする時に分かった。室内で履いた時には踵が緩く大丈夫かとも思ったのだが、なるほど走ると空気がポコポコする音もある。もう少し足に靴が慣れてくると無駄がなくなるかもしれない。靴下もウレタンが効いていて滑りやすいのでその辺りの改善は進むと思う。

また初めての薄いゴアテックスの通気性は素晴らしい。少なくとも摂氏気温17度の曇天では足が熱を持つことはなかった。冷たくないので安心して運動可能となった。想定よりは使える可能性が出て来た。アルプスならば夏でも問題は全くないというかとても快適だと思う。

小石の上を通る時の感覚も滑り感は全くないのでよく、足運びが自由自在なのでテクニカルに足を運べる。車輛で言えば、前回の靴がオペルのファミリーカーのライトバンで後ろに引かれる感じで精々最高速度時速190kmで150km巡行が限界なのに対して、今回のは巡行200km以上可能で最高速は250kmで抑えられている感じである。それ程の差が、小売り希望価格で30ユーロ程購入価格で数ユーロの差、そしておそらく生産コストも20ユーロ以上違ったのだろう。車輛も同じモデルでも可也大きな差が出ていて、生産コストを販売台数と小売価格で一番利益が出る様に計算されている。

数カ月ぶりに入浴した。垢を落として、ダージリンを飲んでから快眠した。次は何時だろうか?



参照:
抵抗不可の45%引き 2024-09-10 | アウトドーア・環境
イミテーションの先端 2022-02-24 | アウトドーア・環境
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