☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

ひと絞り

2016年06月28日 | 季節・自然・植物

 目下梅雨の真っ盛り。夕方のテレビで翌日の天気予報を若い女性気象予報士が解説していた。今週は週末まで毎日「曇り時々雨」だといっている。鬱陶しい1週間、大した雨量ではなさそうだと思って聞いていると「ひと絞りするでしょう」という。

 「ひと絞りするでしょう?」、初めて聞く言葉であった。どんな様子のことを言っているのか。濡れたタオルをひと絞りしたときの、ちょと滴るくらいの雨が降ることをいうのだろうかと思い調べてみると、「ひとしきり雨が降ること」と書いてある。

 「ひとしきり」とは、「しばらくの間」ということ。であれば、この1週間は、しばらくの間雨が降るということで、まさに梅雨空の毎日ということのようである。

 意味は理解できたが、「ひと絞り」と表現する雨の降り方のイメージと、それが意味する降り方に少し差があるように感じる。タオルでも絞るといえば最後の一ひねりで落ちてくる僅かな水滴を想像するが、そんな短時間で少量の降雨量ではなく、時間的に少し長く降ることをいうようである。

 そういえば、言葉で「ひと○○」という言葉は沢山ある。ひと仕事、ひと芝居、ひと勝負などの「ひと」は数字の「ひとつ」を表す。ひところ、ひと通り、ひとわたりなどの「ひと」は不特定の一時期や大体の範囲などを表す。ひとかど、ひと癖はちょっとしたものを表し、ひと眠りする、ひと風呂浴びるなどのように「ひと…する」の形で軽くある動作を行うことや、あることを一通りする意を表す。

 この理屈からいえば「ひと絞りする」といえば、軽くひと雨が降るということになるが、この気象予報士はどんな意味でこの言葉を発したのだろうかと思いながら、キリンひと絞りならぬキリン一番搾りを飲んでひと風呂浴びてひと眠りした。

 

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梅雨の晴れ間は

2016年06月27日 | 生活・ニュース

 雷付きの大雨が降った後の日曜日、朝から久しぶりのいい天気である。朝食を済ませた後、ウッドデッキに出て両手を高く上げて大きく背伸びをしたとき、置いてあるプラスティック製の白いデッキテーブルセットに目が行った。

 10年も前に買ったと記憶しているが、長い間、紫外線や風雨にさらされたからであろう、埃もついて汚れているばかりか色もあせて見苦しい状態となっている。これではいけない、何とかしなければ。納戸から缶に入ったペンキを持ち出し、大きめの刷毛で丸いテーブルと4脚の椅子にせっせと塗っていった。1時間足らずで、作業は終わった。

 やや離れて薄眼で眺めると、あたかも新品のようにきれいに見える。今まで長い間放っておいたことが申し訳なく思えるほどであった。この勢いを駆って、玄関アプローチに置いてあるアルミ製のテーブルセットにも塗装をすると、玄関周りが急に明るくなってきた。

 何ごとも、長い時間をかけて徐々に変化したものは、大きく変化しているにもかかわらず、そのことに気がつきにくい。屋外に置いたテーブルセットだけではなく、人間の変容もまたしかりだが、こればっかりは単にペンキを塗れば解決するわけでもなく、いかんともしがたい。

 きれいに再生できたウッドデッキのテーブルセットを見た奥さんが「テーブルセットがきれいになったので、ウッドデッキの汚さが目立つようになったわね」と、暗にデッキの塗装を催促するような言い方をする。そういえば、毎年5月の連休にやっていた塗装を、ここ2年間、さぼっていることに気がついた。

 ウサギ小屋のような小さな家1軒といえども、長年住んでいると日常色々と維持管理する仕事は多い。「毎日、暇を持て余しています」とばかり言ってはおれない。「おとうさ~ん、エアコンの掃除と庭の草刈りはお願いしますよ」、新聞を読んでいると、早速次の仕事を命じられた。夏の到来を前に、あ~忙しくなってきたぞ。
 

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捕らぬ狸の皮算用

2016年06月26日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び

 6月25日、広島カープは阪神戦で、ドラフト1位の新人・岡田投手が9度目の登板で待望のプロ初勝利を挙げた。チームは怒涛の8連勝、貯金は今季最多の「13」となり、2位のDeNAに8ゲーム差をつけて1強5弱の状況となっている。

 ペナントレースは各チームとも70数試合を終え、約半分の日程が終わったところである。広島カープは現在42勝29敗で勝率は約60%、残り試合は70戦。今の勢いでいくと残り試合は42勝28敗ペースとなり、84勝57敗で終わる。現在2位のDeNAが84勝するためには残り試合を51勝20敗、勝率は現在の48%から何と72%まで上げて勝ち進まなければいけない。

 広島カープも今の絶好調が今後とも続くとは限らない。残り試合の勝率が50%に落ちたとして計算してみると、残り試合を35勝35敗、一方DeNAは残り試合を44勝27敗、勝率は62%まで上げなければいけない。

 想像したくはないが、ある日広島カープが突然絶不調となり、残り試合の勝率が45%に落ちたとすると、32勝38敗、DeNAは41勝30敗、それでも勝率は58%でなければならない。この「捕らぬ狸の皮算用」から判断すると、今年のペナントレースはすでに広島カープが優勝することは誰の目から見ても明らかである。

 この計算結果を見ながら、私はかぐや姫の「神田川」の歌詞を思い出している。「若かったあの頃、何もこわくなかった ただあなたの優しさがこわかった」とある。今の広島カープに当てはめて歌ってみた。「強くなったこの頃 なにもこわくなかった ただカープの必死さがこわかった」。 
 
 この捕らぬ狸の皮算用、信じてもいいように思っていますが皆さんは素直に信じることは出来ますか。ともあれ、フレーフレー広島カープ!!
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オタフクソース

2016年06月25日 | 食事・食べ物・飲み物

 「お昼はその辺にあるもので何か食べて下さ~い。2時過ぎには帰ってきます」と言い残して、奥さんは昼前に出かけて行った。最近は、お昼に出かける用事の多い奥さんが帰って来て作ってくれる昼食を2時や3時に食べることが時々ある。

 今日もそんなパターンなんだと思いパソコンを相手に遊んでいたが、1時を過ぎたころから力仕事をしたわけでもないのに無性に腹が減ってきた。その辺にあるもので何か食べてくれと言われたが、牛やヤギではないので、その辺の草を食べて過ごすわけにはいかない。

 冷蔵庫を開けてみると、生ソバがひとつあった。都合よく豚肉もある。「よし、焼きそばを作ろう」と決め、他の材料を探してみると、タマネギ、ニンジン、ピーマンがあった。残念ながらキャベツはなかったが、白菜を流用することにして早速焼きそば作りに取り掛かった。

 豚肉と野菜をまず炒める。並行して隣りのレンジで生ソバを少し焦げ目がつくまで炒める。ほど良いタイミングでソバと野菜を合流させ市販のオタフクソースを適量加えてよくかき混ぜると完成だ。見た目、ソースの量が多すぎたのか、色が濃く辛そうに見える。対策として、炊飯器で保温中のごはんを一口分、焼きソバを盛った皿の端に乗せた。

 時計を見ると1時半、やおら自作の焼きソバを口に入れると思わず「まいう~」と叫びたくなる納得のおいしさであった。生ソバを焦げ目がつくくらいよく焼いたのが功を奏して、香ばしくかりかりしていて奥さんが作ってくれるものよりはおいしく感じたが、こんなことは奥さんには口が裂けても言えない。 

 ところで焼きソバというものは、いつ誰がどこで作っても同じ味でおいしく感じるのは、料理人の腕がいいからではなく、ひょっとしてみんなオタフクソースの味だからに違いない。日本を席巻するオタフクソースに乾杯しておこう。

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愛着心

2016年06月23日 | 生活・ニュース

 18年前、岡山にいる時に買った自転車を、自分の手で直しながらずっと乗ってきた。先日買いものに乗って出かけた奥さんが、帰ってくるなり「後のタイヤの空気が抜けてしまったからみて頂戴」という。パンク修理の資材・工具を取りそろえて調べてみると、タイヤの空気を入れる金具の直ぐそばに小さな穴が開いていた。

 パチ当てをすることが出来ない箇所でもあるし、ブレーキのワイヤーも錆びついているし、変速機も壊れている。全体的に老朽化が進んでいるのが気にかかっていた。「そろそろ新しいのを買おうか」というと、「そうしましょう。こんな古い自転車に乗るのは恥ずかしいから」という。意見がまとまるや否やネットを検索し、メーカーと機種を決めて大きな自転車ショップに出かけた。

 欲しいものをカタログを見ながら発注すると、店主は即座に電話で在庫を確認した後、「4日後に組み立てて持って上がります。価格は定価より1割引いておきます」と言う。本体はアルミ製、車体色はレモンイエローという若ぶりな軽快車を買った。

 家に帰って、今まで愛用していた古い自転車を見たとき、「長い間よく頑張ってくれたなあ」という思いがする一方、もう少し乗ってやりたくなってきた。トンボ返りにホームセンターに行き、チューブとブレーキケーブル2本を買って帰り、古い自転車の再生を始めた。

 後ろのチューブを交換するにはチェーンやスタンドなどの付属品のほかタイヤをそっくり外さなければいけない。結構な大仕事である。これが終わると、古いブレーキケーブルを取り外して新しいものを取り付けるが、これも思った以上にてこずる。最後に白いペンキを塗り3時間近くを要して全ての作業を完了した。

 試運転で近くを1周してみた。タイヤの空気も抜けないし、ブレーキの利きもいい。全く問題ない。こんな古い自転車の再生に投じた金額は2000円であったが、これでまた1、2年は乗れそうだ。各所に油を差してじっくり眺めていると、なんだか無性に愛着がわいてきた。これからも修理しながら私の自転車として大事に乗っていきたい。まさに糟糠の自転車なんだから。

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雨が降ります

2016年06月22日 | 季節・自然・植物

 今年の梅雨は、平年に比べて雨がよく降る。しかも夜間に強く降り、雨音で眠れないくらいの夜が何度かあった。昨日は九州北部に停滞した梅雨前線に東シナ海から湿った空気が流れ込み熊本県内では記録的な大雨となった。

 梅雨だから、雨が降るのは当たり前だとは分かっていても、1時間に100ミリを超す「記録的な短時間大雨情報」が出るほどの降雨だけは御免こうむりたい。梅雨入り宣言があって20日ばかりが経った。この間晴れた日は僅か数日。あとは、1日中雨が降り、空ばかりか心までもが晴れない日が続いている。

 そんな日、久しぶりに庭に出てみると、真っ白い大輪のアジサイ・アナベルが一隅を照らすかのように咲いている。少しばかり気持ちが明るくなった時、突然ある童謡が口を衝いて出た。

 ♪ 
雨がふります 雨がふる 遊びにゆきたし 傘はなし
   紅緒(べにお)の木履(かっこ)も 緒(お)が切れた

   雨がふります 雨がふる いやでもお家で 遊びましょう
   千代紙(ちよがみ)おりましょう たたみましょう

    雨がふります 雨がふる 昼もふるふる 夜もふる
    雨がふります 雨がふる ♪

 これは『雨』という題で、1919年(大正8年)に発表された歌である。作詞は北原白秋で、子どものころ母が時に歌って聞かせてくれたものであった。 最後の「雨がふります 雨がふる 昼もふるふる 夜もふる」は、梅雨の今どきの状況を歌ったものだろうか。こんな日には、遊びに出かける元気もなく、1日中、デッキにの上の雨脚を窓越しにじっと見つめるだけである。今日も、雨が降っています……。
 

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ドラマを越えたカープ

2016年06月19日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び

 キャッチフレーズに「真赤激」と掲げて戦っている今年の広島カープ。過去25年間とは違い最後には良い結果を出してくれそうな戦い方を連日見せてくれている。

 6月14日の対西武ライオンズ戦では、2対1と1点リードしていた9回表、同点に追い付かれてしまった。その裏、2アウトから菊池がヒットを打ち、透かさず盗塁を決めた。巡り合わせが悪く次打者は代走専門の赤松であったが、なんということか久しぶりにセンター前に短かく転がるヒットを打った。

 2塁から俊足の菊池がホームに滑り込んだが判定はアウト。緒方監督がビデオ判定をするよう抗議する。10数分後、主審がコリジョンルールを適用してセーフの宣告。劇的などんでん返しでカープの、サヨナラ勝ちで終わった。

 17日のオリックス戦では、4点を取られたまま終盤を迎え、負けを覚悟し始めた8回と9回に2点ずつ返して同点とし延長戦にもつれ込む。両者追加点が入らないまま引き分けかと思われた12回裏、走者一人を置いてバッターはカープの次世代の主砲と期待される「鈴木誠也」。フルカウントから姿勢を崩されながら振り抜いた球は、レフトスタンドへの劇的なサヨナラホームランとなった。

 昨18日は同じくオリックスとのデイゲーム。カープが1点先取したものの中盤に逆転されて1対2。9回の表にもう1点追加されて1対3。「今日こそは、もう負けだな」と思っていたその裏、菊池と丸がヒットを打ち、4番のルナが凡打で倒れた後、次打者は前日サヨナラホームランを打った鈴木誠也である。

 いやが上にも球場全体がざわつき始める。1ボール2ストライクと追いつめられた後のフォークボールをひと振りしたボールは真っ赤に染まったレフトスタンドの中段に飛び込む9号サヨナラ逆転3ランホームラン。2試合連続の劇的V弾となった。これで広島カープは5連勝で貯金は10となり、2位の中日に6ゲーム差をつけた。

 交流戦を終えると、ペナントレースは、ちょうど半数を消化したところとなる。憎いほど強さを発揮しているパ・リーグの首位を走っているソフトバンクでさえ、2位のロッテとのゲーム差は6.5である。こうしてみると今年のカープは、ひょっとするとひょっとするかもしれないという期待が大きく膨らんでくる。

 ここで謎かけ。「カープの現在の好調と掛けて 日本の火山列島と解く」「その心は どこで爆発するか分からない打線です」。もうひとつ「カープの現在の好調と掛けて サスペンスドラマのラストシーンと解く」「その心は 崖っぷちで毎回どんでん返しがあります」。さて今日の試合はいかがでしょうか?  

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円楽の艶落

2016年06月12日 | 生活・ニュース

 1962年(昭和37年)、畠山みどりという歌手が「恋は神代の昔から」という歌を大ヒットさせた。「恋をしましょう恋をして~」で始まり「恋はするほど艶がでる」「恋は死ななきゃなおらない」と結んでいる。 恋というものは神代の昔から、喜びや苦しさ、悔しさ、愛おしさ、悲しさなど、生きていることを実感させるいろいろな感情、感激をもたらすものである。

 ところが人間の世界では、本能でもある人を恋するという感情を、道徳という枠で厳しく縛りつけることで、社会秩序を保ってきた。しかし、超えようとすれば簡単に越えられそうなそんな枠を、深い思慮もなくいとも簡単に越えていく御仁が、このところテレビのワイドショーをにぎわせている。

 育メン国会議員に始まり、人気女性タレント、大御所の上方の落語家、若手男性歌手、とりはつい先日フライディされた人気番組・笑点出演者である円楽である。円楽は記者会見をしたが、「落語家だけあって、さすが話術がうまく謝罪会見は大好評であった」と好意的に伝えられている。

 今までの不倫会見は、いずれも神妙な顔でひたすらお詫びをするのが常であり、説明内容も隠していたり嘘の部分があったりで、その場だけで収集がつかず、あとを引くものが多かった。ところが円楽の会見は全てをあっさりと認め、それ以上のことはないことが分かったばかりか、そのことを笑いに変えているところが「さすが円楽」と評価できるというか芸達者である。

 中でも、報道陣から今回の不倫に対しての謎かけを求められ渋々ながら 「今回の騒動とかけまして、今東京湾を出て行った船と解く」 その心は? 「航海(後悔)の真っ最中です」と頭を下げて笑いを誘った。「もう一つできちゃった」と自ら申し出て「今回の騒動とかけまして、天保銭と解きます」 その心は? 「今の時代に通用いたしません」と、見事な2連発に報道陣は大いに沸いたという。

 さすがに、きちんと不倫を認めた上で謝罪をしたとき、「噺家の片隅にでもおいて頂きたい。何あろうと、6代目円楽として芸道に精進し、一生懸命邁進していきますのでお許し頂きたい」と、涙声で、噺家仲間、そしてファンへ思いを訴えたというが、本業への影響が頭をよぎったのだろう。

 テレビ番組・笑点の中では、あー言えばこう言う減らず口の天才のようであるが、今回ばかりは終始うつむき加減の神妙な記者会見。円楽が艶落した話。円楽いわく「フライディの記事のタイトルは間違いです。『老いらくの恋』ならぬ『えんらくの恋』です」だと。おぬし、やるな!

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ヒメシャラの教え

2016年06月10日 | 季節・自然・植物

 我が家には、北側と南側に2種類のシャラノキが植えてある。北側にあるものはナツツバキともいい、28年前に家を建てたとき記念樹として植えた株立ちのものである。今はまだ固くてまん丸いつぼみを付けているが、6月下旬には清楚で涼しげな白い花を咲かせる。

 南側にはナツツバキの仲間であるヒメシャラが、すくっと真っすぐに2階の窓の高さまで伸びている。今朝、掃き出し窓を開けてみると、ウッドデッキの上に白い小さな花が散っているのに気がついた。見上げると、ヒメシャラの木に直径が3cmほどのかわいらしい花が今を盛りに咲いていた。ナツツバキの花に似ているが、咲く時期が半月ばかり早く、花も葉も小ぶりである。枝も細かく密で、ほうき状に茂る樹形も美しい。

 かわいそうだと思いながらも、花を一つもぎ取って観察してみた。先の丸い5弁の花の真ん中に、やや黄色がかって見える丈の短い雄しべが30~40本せめぎ合うようにして立っている。

 若木のうちは灰色の細かくざらついた樹皮は、成長するに従い樹皮は剥がれ、次第に赤褐色のごく薄い樹皮に変わる。全体としては明るい赤褐色のつるつるしたものに見え、森林内ではひときわ目立つものである。こんなことからヒメシャラという名前が付けられていることに納得がいく。

 さてその花言葉はというと「愛らしさ」だという。透き通るような新緑の中に、楚々とした白い小さな花を咲かせることに因むようである。また、ナツツバキより花が小さく、茂った葉に守られるようにつつましく咲く様子から「謙虚」という花言葉も付けられている。

 全体的に小ぶりということでは私はヒメシャラと同じなので「愛らしさ」という花言葉は我が家にふさわしいと思えなくもないが、「それではお前は謙虚か」と問われれば、今をときめく舛添都知事が、一般質問を受けている時のような神妙な顔になってしまう。定年退職後は「俺が、俺が」ではなく、「お陰、お陰」で生きている積りだったが、ヒメシャラの清楚な花を見ながら、少し反省しているところが私の「愛らしさ」だと言えませんかねぇ、皆の衆。

 

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糠漬け

2016年06月09日 | 生活・ニュース

 奥さんが4月に2本のキュウリの苗を買ってきて菜園に植えていた。順調に大きくなり、1週間前から毎日4、5本、あまり太くはないが長さが20cmくらいのものが収穫できるようになった。さあ、大変だ。毎朝の食卓に、サラダとしてキュウリの薄切りが出るようになった。

 マヨネーズをかけたり、ほんの少し醤油を垂らしたり塩を振りかけておいしく食べていたが、キリギリスではないので毎日これでは堪らない。「糠漬けにしてみたら」と提案してみると「そうね。やってみましょうか」と日頃と違って素直に賛成してくれた。

 しかし、簡単に糠漬けと言ってみたが、どんなことをすれば糠漬けになるのか、私は全く知らない。今までキュウリやナスの糠漬けを買ったことは幾度もあり、その都度おいしく頂いた。白いご飯と漬物の組み合わせは大好きである。奥さんがどんなことをして糠漬けを作るのか、無関心を装って見ていると、まずはスーパーに買い物に出かけて行った。

 「これよ、これ! これがあれば簡単に糠漬けが出来るのよ」と言って買い物袋から取り出したものは『水を加えるだけで美味しく漬かる ぬか漬けの素 』と書いた2袋のポリ袋であった。裏面に、おいしい漬け方が印刷してある。「水を加えるだけで美味しくぬか床を作れます。ぬか漬け特有の臭みがありません。野菜を漬けてから約12~24時間程度で食べられます。米ぬかを使用していますので、まろやかな風味に漬けあがります」と簡単に作れることが強調してある。

 その日の夕方、早速キュウリとナスを糠床に入れた。翌朝、12時間経ったものを食べてみると、微かに米ぬかの香りがする薄味のおいしいぬか漬けに変身している。床をならしなじませ、発酵を進めるために、1日に1~2回かき混ぜるのは奥さんの仕事だが、結構楽しそうにやっている。

 糠漬け特有な臭みが奥さんから漂ってくるというほどではないが、糠床を混ぜている様子を見ている時、『糟糠の妻』という言葉を思い出した。糟糠とは酒かすと糠のことをいい、粗末な食事のたとえであり、「糟糠の妻は堂より下さず」という故事がある。貧しい時から連れ添った妻は、たとえ豊かになっても表座敷から下ろさないほど大事にしなければならないということである。 

 我が家の糟糠の妻は今もって糟糠のまま。生活は豊かになってはいないが、それでも大事にしていますっ!

 

 
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