Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2012年11月

2012-11-30 | Weblog-Index


腕力で無しに知力で 2012-11-30 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
キッチンでのインタヴュー記事 2012-11-29 | 文化一般 TB0,COM0
直ぐに氷柱を登りたい気分 2012-11-28 | テクニック TB0,COM0
クリスマス準備徐々に開始 2012-11-27 | 暦 TB0,COM0
スポーツクライミング事始 2012-11-26 | 生活 TB0,COM0
初心者講習の中身を検証 2012-11-25 | 暦 TB0,COM0
目の黒いうちの工程表 2012-11-24 | 雑感 TB0,COM2
スポーティーなヤッケの生地 2012-11-23 | テクニック TB0,COM0
産地偽装への疑心暗鬼 2012-11-22 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
過剰なのは海草摂取だけか 2012-11-21 | マスメディア批評 TB0,COM2
終に逝かれたもう一つの蝶番 2012-11-20 | テクニック TB0,COM0
古臭いことに拘るよりも 2012-11-19 | ワイン TB0,COM0
闖入する手習いの町医者 2012-11-18 | 生活 TB0,COM0
心も腰も和むように 2012-11-17 | 雑感 TB0,COM2
到底埋められない質の差 2012-11-16 | 雑感 TB0,COM0
求められる第二の肌感覚 2012-11-15 | テクニック TB0,COM0
桃栗三年柿八年、山八十年 2012-11-14 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
水々金々日々、月曜日 2012-11-12 | 暦 TB0,COM2
二十世紀隠遁の美学の環境 2012-11-11 | 音 TB0,COM0
背後で視線を感じながら 2012-11-10 | 雑感 TB0,COM0
ボルダーでウォーミングアップ 2012-11-09 | 生活 TB0,COM0
新世界への思索の飛躍 2012-11-08 | 文化一般 TB0,COM0
あれこれと今年の身辺整理 2012-11-07 | 生活 TB0,COM0
皆病気がちのバイオウェザー 2012-11-06 | 生活 TB0,COM0
日曜日のクライミングホール 2012-11-05 | 生活 TB0,COM0
2012年の特徴と成果 2012-11-04 | 試飲百景 TB0,COM4
ぼちぼちと冬の準備 2012-11-03 | 暦 TB0,COM0
宗教改革の日に始める 2012-11-02 | 暦 TB0,COM0
いつも瓶熟成を待ちながら 2012-11-01 | ワイン TB0,COM0
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腕力で無しに知力で

2012-11-30 | アウトドーア・環境
シーズン十一日目はまずまずであった。初心者が前回の満足感を保ちながら休みとなったので、相棒の町医者対応となった。前々回の手法を推し進めて、彼の緑の領域から少し黄色を探ってみた。

新しい石が組まれていた細い壁がリード向きになっていたので、そこから始めた。評価の声は四級マイナスである。身体を温めるには良い課題である。しかし登ってみると結構ややこしくそれほど容易ではなかった。次の五級マイナスもその予想に違わず、所見としては五級以上の印象であった。その証拠に相棒は綺麗にクリアーするのは難しく、五級プラスの参考評価と書き込んだ。横にある六級マイナス評価予想のところはそれからすると可也厳しいので後回しとした。

それに続いてオヴァーハング帯へと向かう。昨年と同じ石の場所であるが大分こちらの上り方が変わって来ているので印象も大分違う。要するに頭に手掛かり等を刷り込んでのダイナミックな登りから、まるで戸外で初見でこなすようにじっくりと足場を確認しながらの登りである。勿論レッドポイントを目指すものではなくて、ザイルにぶら下がって休みながらなのであるが、手の使い方やクローズの姿勢が上手になっているので、全く疲れずに登り切れた。昨年は一発勝負のダイナミックな上り方をしていたのであるから、オヴァーハングでこうしたスターティックな登り方が出来るようになると外壁でも初見で登れるようになるのも近い。余談であるがダイナミックと安全にリードすることを勘違いしている女性が多いのである。

六級マイナスに相当するのでオヴァーハングは力勝負とまだ勘違いしている腕力自慢の上半身裸の相棒は上部でボロボロになって厳しいとこぼしていた。腕力や身軽さで内壁のオヴァーハングの練習をしていてもいつまで経っても技術が身につかないであろう。オーヴァーハングこそぶら下がるのとは正反対で、左右斜めへとの体重移動とツッパリなどが重要となるのは、一般的なオヴァーハングの手掛かり足掛かりの現実を考えれば十分であり、実際に良い室内壁はそのように石が設定されている。最近伸ばした腕の肘関節以上に足がとても疲れるのはそうした反対方向の力を利用しているからであり、更にオヴァーハングでこそ下半身を使い切らなければいけないことが分ってきた。

そして少し長い五級のルートを初見で登った。新しく石が設定されたところで、右へと乗り移るところが中空になっていて態と次のカラビナまで遠くしてあり、手掛かりが大きめになっている。その部分だけならば四級でも良いのだが、その上がまだある。流石にこれは相棒の青信号領域なので力を使い果たしたといいながら上りきった。

最後に六級の垂壁を登って貰ったが、前回よりは良くなったが、半分ぐらいまでしかまともに登れずに、手掛かりが小さいから登れない印象を持っているようである。正しく、腕力では無しに体重の移動で知力で登らなければいけないのだが、少々腕力に自信があるばかりに頭が廻らないのである。花崗岩で練習すれば直ぐに改宗する必要を感じるに違いない。



参照:
闖入する手習いの町医者 2012-11-18 | 生活
背後で視線を感じながら 2012-11-10 | 雑感
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キッチンでのインタヴュー記事

2012-11-29 | 文化一般
フランス人のピアニストの話題を日本語のBLOGでちらちらと見かける。日本公演が成功であった証拠である。そしてそのピアニストのベルリンの自宅のキッチンでのインタヴュー記事を見つけたのは十月の末であった。その内容もドビュシーの「前奏曲集」の新しい録音に纏わるものだった。

嘗てはこうした同時多発的な同時性の理論を証明する仕掛けは制作したレコード会社が主体となって行われることがあったが最近ではプレス報道を含めて大成功した例をあまり見かけない。今回もマネージメント会社の力が大きいのであろう。

さて、そのピアニストのワーナー時代の録音を集めた特製ボックスが出ていたことは恐らくその頃から気がついていたが、購入にまでは至らなかったのは、如何にもフランスのそこいらのおっさんくさい顔写真が災いしていたのかもしれない。何よりもソリストというよりもアンサムブル付の演奏家としてのイメージが強くその腕にあまり注目していなかったからである。

しかし取っておいたインターヴュー記事をはじめて真面目に読んでみると幾つかの点で興味を引いたので、価格も六枚組みで21ユーロと安いので注文した。但しその中の一枚はカーネギーホールでのライヴ録音ということで、購入者からは絶賛を浴びているがおまけのようなものなので五枚組みの価格で計算する。

惜しむらくはどうしてもフランス人ピアニストのポートレートのようなボックスなので、嘗てのミッシェル・ベロフのレパートリーと重なっていて、目新しい曲はそれほど多くはない。それでも視聴するとペダルを押さえた微妙な音響が巧く捉えられているようで面白いと思った。ベロフやクロード・エルファーのLP録音などと比較すると、得られるサウンドが全く異なるのは、ピアニスティックな相違もさることながら、アウディオ技術的な相違であるとも感じる。

メシアンの「みどり児イエスにそそぐの20の眼差し」がクリスマス向けの曲集であるということを思い起こさせたのも先ずは注文した成果であったろうか。



参照:
僅かばかり早い、冬篭り 2012-10-15 | 暦
免停になる前に注意目標 2012-03-15 | 生活
労働に対する適正な報酬 2012-06-03 | 文化一般
〈ル・プロジェ エマール 2012〉ドビュッシー+アイヴズ@トッパンホール(11/23) (庭は夏の日ざかり)
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直ぐに氷柱を登りたい気分

2012-11-28 | テクニック
シュタイクアイゼンが届いた。先ずは靴に合うのかどうかが気がかりだったので、装着を試してみる。使えそうだと分った。それだけも、長年の疑念が晴れたようでとても気持ちよかった。その閉め具のドイツ語で言うへーベルビンディングシステムは昔からあったのだが、私が知っているのはその初期で「欧州では使っているらしい」との情報が流れていた時代で、「靴との相性で外れる危険があって、外れたら流れ紐がついていない分落ちてしまって、大きな岩壁では使えない」ぐらいにしか評価されていなかった。

そのため従来の占め具を改造したリベットを自分で打ち込んでの自家製占め具を作って「岩登り」をしていたのだが、流石にそうしたシステムは上から靴を締め付けるために凍傷になりやすいということで危険なシステムとなってきていた。そして昨今のゴアテックス製の靴などには全く使い物にならない。

それでも新しいシステムは、古い靴との相性などが難しそうで、使ったことの無い者にとっては面倒なことであったのだ。そして実際に装着してみるとそれほど複雑ではなく、購入したそのアイゼンは工具も無しにアジャスト出来るようになっていて、更に驚かされた。

調整可能箇所は靴先の閉め具の針金をつける場所の箇所を替える一件と、同様に後ろのかかとの金具の二箇所の架け替えの一件、そして全体の二部分に分かれている土踏まずの場所の長さを替える一件の合わせて三箇所である。

靴の大きさは、34から44に対応しているがそれ以上に大きい靴には別売りの連結金具があるようだ。その大きさは問題なかったが、使いたいガリビエールのルネ・デメゾン「スーパーガイド」は細身でそもそもアイス用にはあまり考えられていないと思ったから、心配だったのである。昨シーズンに初めてアイスで使ってみて中々使えることが分ったものだから、約三十五年ぶりで復活登場となったのだ、そして今回ドライツーリングにもそして氷柱にもってこいの一本爪のアイゼンに使うとなると、遠に亡くなったアドヴァイザーのデメゾン氏も思いもよらなかったリヴァイヴァルではないだろうか。

なるほど重量の片足1250Gは現在の900G台の靴からすれば重いのだが、底に鉄板が入っている分必要な硬性は十分あるように思われる。少なくとも760Gのゴアテックスや1350Gもあるライケルの登山靴では全くこうした本格的なアイスクライミング用のシュタイクアインゼンは使えない。足の寒さに関しても咋シーズンの摂氏零下十五度の雪道でも問題なかったので靴下などの改良が大きい。

そしてなによりもそのシュタイクアインゼンの素晴らしさはこうして室内で装着してみて眺めているだけでも最高のパフォーマンスを約束してくれている。実は一本爪を購入するということを若い仲間に話すと、彼は同じメーカーのLINXという商品を勧めたのであった。一本爪と二本爪を入れ替えることが出来て、万能に使える商品で価格も少々高いだけなのである。なるほど二足買うよりは安い。

そこでその商品を詳しくネットの写真等で調べると、なるほど重量差は200Gであったが、その十四本爪はとても使い難そうだと思った。なによりも谷の柱状の水氷と四千メートル級の壁を一緒に登ることなどないと悟ると、その重さだけでなく要らぬもののを足に付けていって一体何の得があるのかと思った。ミックスのゲレンデを考えると益々そのアイゼンでは登り難いことも想像でき、なるほど今の若い人は本格的に「シュタイクアイゼンで岩登り」をしていないことを伺わせた。先ずは、氷柱を二本爪で登ってみて苦労してみるのが良いだろう。

この場を借りて、シャルレ・ダートを推奨頂いた、プロガイドの舟橋氏に心より謝意を表したい。実際に使ってみなければ成果とはならないが、少なくともその推薦の正当性には、当時ザイル無しで氷の垂壁を颯爽と登っていた氏の姿が目に焼きついている者には、疑いなど毛頭無い。


追記:写真を写してから更にもう一つ短くして、踵部の留め金がゴムに食い込むようにファインチューニングした。なぜか左右の嵌り方が若干異なっていて、左足では同じ金具位置「外短八」で踵のゴムが噛んでしまうのである ― 靴の踵が細いことで極力アイゼン側を短くするため。硬いねじ回しのようなものを携帯するか、ゴムをバインダーにかけるか工夫しないと冷寒地では硬過ぎるかも知れない。しかし完璧な装着である。



参照:
高めるべきは経験値 2012-02-14 | アウトドーア・環境
凍りも滴るいいおとこ 2012-02-06 | アウトドーア・環境
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クリスマス準備徐々に開始

2012-11-27 | 
注文したラップトップがまだ発送となっていない。テレコムの子会社のサイトには今でも三日目の発送となっているが、既に注文から一週間経過した。他のものを注文する序にアマゾンでDVD-Rを注文した。今まで使ったことがないので分らないが50枚組みでも14ユーロほどで、もはやCD-Rと全く価格が変わらない。それならばどちらを使っても良いようなものであるが、使い勝手はどうだろうか。DVDで使えるのは長いVIDEOなどの700MBを超えるデータの保存だろうが、それに相当するのは映画映像ぐらいしか思い当たらない。それもDLしてきたものならばそれを超えるのはそれほど多くなく、精々1GB相当の映像だけである。すると無理して、他のHDなどに保存していた機能も違う使いが出来る。

ノートブックが熱くなったりした経験が無いことを人に話すと、どうもそれはベットで使うかどうかの差が大きいようで、なるほどベットでばかり使っていると埃が直ぐに溜まって、ファンが詰まってしまうだろう。更に通常のノートブックは掃除など容易に出来ないような構造になっている。現在使っているものをベットやトイレ専用にしてやろうと思っているが、先ずは壊れたヒンジの代わりにモニター部分を金具で固定してしまう処置が必要だろう。コの字型の金具で瞬間接着剤で縫合してしまおうと思っている。

催促が掛かっていたグランクリュのワインをクリストマン醸造所に受け取りに行った。イーディックのシュペートブルグンダーは43ユーロであるからとても高価だが、同じ価格のブルグンダーよりは価値があるだろう。それは同じ年度2009年のオェールベルクを改めて試して確信した。その色の集中度は素晴らしい。先代に言わせると今飲むならば半日ほど先にデキャンタすべきだと。全く硬くないピノノワールであるが、要するに開いていないというのである。二年経てばそれは要らないと。つまり、ピノノワールもタンニンさえ故意に強くしていなければ五年寝かせば完熟という計算になる。

クリスマス市の準備が日曜日の死者の日を越えて始まった。ダイデスハイムは既に出来上がっていた。それ以前に行動に移していたところは教会に強く非難された。調査期間によると今年の平均のプレゼント支出額が250ユーロという。日曜日に発注して、火曜日に受け取るシュタイクアイゼンとフリースが割引を入れて丁度その程度の額となる。しかし、まだまだ買い物リストには挙がっているので、残念ながらドイツ連邦共和国平均では全く収まりそうにない。



参照:
終に逝かれたもう一つの蝶番 2012-11-20 | テクニック
二年目の真価を示すとき 2012-07-13 | ワイン
液の滴る贅沢な晩餐 2008-09-08 | 料理
求められる第二の肌感覚 2012-11-15 | テクニック
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スポーツクライミング事始

2012-11-26 | 生活
日曜日はシーズン十日目であった。シーズン全体で大体四分の一ぐらいのところだろうか。当日はロープをリードするワークショップの予定であったので、その関係もあってか偶然に二組の仲間に出会った。一組は眼鏡親方の家族で、もう一組は本来ならばワークショップを手伝う蛸親爺と恐らく参加を希望していた若者であった。初対面の若者は適当なところをリードしていたので、ある程度は登れる力がありそうであった。

親方は何か登っていたが余り興味がないので見ていなかったが、こちらの練習風景が気になるようでチョコチョコ見に来て、話し込んでいた。こちらは昨日シュタイクアイゼンなどを注文して、アイスクライミングに備えているような話しをしていたのだが、アイスには興味がないらしい。

正しくそこが問題であって、アルピニズム的なロッククライミングを目指すのか、本格的にスポーツクライミングを目指すのかが全く見えない。実際の話、四級程度の岩壁を登ってきて、ただ登れなくなって降りてくるようでは、棒にも端にも引っかからない。フリークライミングを無視するならば幾らでも補助的な手段を使うなりして登り切れるはずなのだ。もしフリークライミングに拘るならば、せめて五級を身に着けてスポーツクライミングを意識してどんどん練習しなければいけない。

さて初心者講習の成果は、ワークショップはなくなったが、簡単なところをリードしてもらって、まずまずの成功を収めたことと、五級マイナス・五級のオヴァーハングを何とか登らせたことであろう。本人にとっては、室内では最初の五級であって、こちらが少々力を貸そうが、他の手掛かりを使おうが大成功である。これは本人よりもこちらの方が大喜びで、その五級マイナスの練習をさせ易くなるからだ。

四級プラスのポイントに本人の限界域にあるのだが、五級マイナスを視覚に置くことで、今後の動機付けが大分変わってくるだろう。騙し騙しではないが、少しづつ分からないぐらいに要求を上げていければ最高である。最初からすれば、四級マイナスが登れるという意識付けになってきているので、大分進歩した。

執拗に注意しないと左右のクローズ姿勢を明確に出来ないで、腕の力を使うことも多く、更に腕を伸ばし切るでも折り畳むでもなく、中途半端な体勢も執拗に指摘しなければいけない。隣で初リード風景と当方のザイルのかけ方の注意を見ていた親方の嫁さんつまり我が支部の嘗ての岩登り部長の娘が、「そこまで厳しく注意することがない」と言い、更に蛸親爺も「最初はそのまま適当にやらせ」と言ったのが、正しくこの点が従来の岩登りとスポーツクライミングの差異でもあろう。

つまり、スポーツクライミングならばその先のことを考えると最初から丁寧にロープをカラビナに掛けていく必要があって、その練習こそがその先の技術的な進展に結びつくのである。蛸親爺も専門はクレッターシュタイクであることを考えれば、どちらでも良いことと思っているのである。正直なことを言えば数年前までは全く同じ考え方で自分自身もいたのであり、当時はスポーツクライミングを十分にマスターしていなかったことの証明でもある。

眼鏡親方も「ドッペルブーリン結びを見てくれ」とか、少しづつ意識を変えて行かないといけないと思っているようだが、さてどうなることか?水曜日に合流したがっているので、来るようになればきっと変わるだろう。少なくとも私の特殊な練習風景なども細かく観察しているのは分かったので、山岳協会の機関紙の特集の話をしておいた。何を練習しているのかを自分自身が理解しないといけない。初心者が五級のオヴァーハングを登ったので、彼もせめて五級を完璧に登らなければクライミングの指導的な立場にはとってもなれないことぐらいは分かっているだろう。

私自体はオヴァーハングのみならず最後のストレッチまで含めて要所要所クライミングダウンをして、極端な体重移動を繰り返して結構握力のみならず全身に汗を掻いて、足腰腹筋を鍛える練習が出来た。



参照:
初心者講習の中身を点検 2012-11-25 | 暦
日曜日のクライミングホール 2012-11-05 | 生活
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初心者講習の中身を検証

2012-11-25 | 
注文したノートブックの発送が遅れているという侘びが来た。テレコムの子会社の販売なのだが、納入業者が商品を持ってこないようである。ある程度は予想したことである。なぜならば比較的市場導入のお得商品なので、最低価格での放出の数が限られていて、実際にその価格で扱っているのは限られていて、在庫の商品はより高価な価格で販売されている。更にこちらとしてはマイレージを集める意味もあるので、少々遅くなることも覚悟していたのである。

もし納入業者が市場からその商品を都合して来れない場合、更にお断りが来るのか、テレコムが納入業者に圧力をかけて商品を都合させるのかが注目される。そのような訳でヤッケのようにきっちりと約束どおり配達してくれる業者のそれも重要なサーヴィスである。その点では、販売のサイトが自己運営されているものはその信用の程度が分かりやすいが、アマゾンのようにアマゾン市場になって第三者が納入するとなるとあまり信用できなくなるのである。

週末に際して、来年度の山のプログラム表を印刷物よりも先に入手した。その中の幾つかは私が参加することを見込んでのもの二つと、フランス人との二回と、秋の二つぐらいは可能性が強い。年間三十五日ぐらいは外泊になるのだろうか。それ以外に行く予定にしている山域が二箇所ぐらいあるので六週間ほどになるだろうか。そこに週三回ぐらいの岩登りが加わると、何か登らない日は週に二日ぐらいしかなくなるだろう。月ごとのハイキングに出かけている余裕は全くなくなりそうで、ことしよりも行動は間違いなく増えそうである。その間に走る時間すらなかなか取れ難くなっているのが、この冬のシーズンの印象である。外に出かけるときはヤッケとトレールランニングシューズになってきている。

さて初心者の来年の教育のためにそのプログラムを一緒に見ることになっているが、なによりもピッケルとシュタイクアイゼンの使用での氷河歩きや制動がポイントとなるだろう。その教育プログラムの指導者が経験不足であることは分かっており、それ以外の基礎技術習得は所謂岩登りやアイスクライミングをしていれば既に超えてしまうことであり、そもそも高山での経験は教育プログラムをこの程度の指導者から受けても身につかない。残念ながら指導者の経験があまりにお粗末過ぎる。

自分自身の高山での教育や経験の過程を見てきても、そもそもヴィア・フィラータに関してはその装備の付け方を一度習っただけで、いつも借り物でしか行動していないし、今後とも購入するつもりもない。ロッククライミングとアイスクライミングを確りと練習しておけばよいだけで、アルプスの氷壁も登る技術よりもその危険な状況や氷のコンデションなどを見極める経験の方が遥かに重要である。それゆえに、シュタイクアイゼンで安全に歩き回り、いざの場合はピッケルを上手に使える技術が全てなのである。

その両方は、アイスクライミングでは練習できないのである。しかし、可能性としては冬のクロワールなどの登攀練習である程度の感覚は掴める可能性も無いことはない。それでも自分自身の最初の雪渓歩行で池ノ谷から登り、小窓から反対側へ降りようとした矢先にへっぴり腰に足を滑らせ当時のつるつるのナイロンのヤッケで滑ったことを思い出す。その時は先に進んでいたリーダーが体を張って止めてくれたが、もう少し下がったところで急遽制動練習になったのは言うまでもない。二十分ほどの現場での滑落直後の練習ほどの集中はなかったろう。まるで計らずも船から突き落とす水練のような按配であったが、その後にアルプスにおいても氷壁歩行でのシュタイクアイゼンの使い方を見よう見まねで少し見習えたほか ― まさに教則本の通りである ― は全く新たに学ぶことはなかった。

自動車の運転も同じであるが、少し怖い思いを繰り返して、真剣に学ぼうとすること以外にこうした集中力を持って学ぶという方法は無いようである。そもそもクライミングのトップロープからフォローして登るということしかしない場合があるというのがアルピニズムにおいては異色のことであり、従来からもその専門家は存在しても、基本は誤りを犯せば死ぬということが基本である。日本の春山の死亡事故の殆どがそうした滑落事故である。本当は夏山の急峻な雪渓で練習さえしておけばその殆どの事故は起こらない筈なのだが、荷物の担ぎ方が悪いのかシュタイクアイゼンを十分に使いこなせていないのか未だに引っ掛けて滑落するような事故が多発しているようだ。岩に引っ掛けるかどうかは履き慣れていないからだけなのである。



参照:
水を得た魚のように降りる 2007-09-02 | アウトドーア・環境
グラマラスなリュックサックの腰 2011-07-15 | 雑感
茨木?の方で『キャニオニング』情報がTVで放送されたのかな? (NEXT DREAM 記憶と記録)
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目の黒いうちの工程表

2012-11-24 | 雑感
車中のラジオがフィリップスブルク原子力発電所の廃炉の計画を伝えていた。それによると、廃炉計画の承認によって実施許可が下りるとすると2017年から廃炉作業が始まるということだ。先のこととばかり思っていたが身近に迫ってきている。フクシマの犠牲のお陰である。

二三十年が通常なので、福一の後始末とは異なって、工程通りに目の黒いうちにもしかすると水蒸気塔も何もかも無くなるかもしれない。それともラジオ番組であったようにコンサートホールのなるなんてことはなくとも記念碑等のようななにかになるかもしれない。少なくとも事故を起こした福一とは異なって文化的に廃炉作業が進むことになるのである。まさしく文化である。

相棒の医師が恋人のところにいるということで電話してきたので、一人でクライミングホールへと出かけた。普段は出来ないほど小一時間ボルダールームで動いたが、汗が流れるほどの運動量とはならず。うっすらと汗をかいた程度で終わった。それでも幾つかの動きは試せたので少しは練習になったであろう。

ラジオでは、百年以上の歴史を誇るドイツの過激的な学生運動団体ブルシェンシャフトの会合の話題を取り上げていた。歴史的に自由主義的で極右翼の原型がここにありナチズムへと導く源流の一つであることは間違いなく、今でもその中にアカデミックな民族主義や極右活動の芽があるのことには間違いない。近年の例を挙げて、両親が中国からの移民の子供がその団体への入会を拒否されて、触法すれすれのことであったことが紹介された。当然ながら現在の連邦共和国の移民法自体が憲法の精神に反していることもあり、そうした悪法が是正されない限りこうした状況は変わらない。

しかし一方においては、何もかも認めてしまうとなれば、世界中は中華思想の手に落ちていくのも事実であり、どこかに万里の長城が必要であるという考え方もあるのは当然なのかもしれない。



参照:
漸く歩みだした廃炉への道 2011-09-03 | アウトドーア・環境
廃炉に向けた響き合う文化 2012-08-15 | 文化一般
ここにいたか、売国奴よ! 2007-01-17 | 歴史・時事
目が黒いうちに食いてぇ秋刀魚 2011-09-05 | 歴史・時事
コメント (6)
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スポーティーなヤッケの生地

2012-11-23 | テクニック
注文したヤッケが届いた。予期していたように、最初期のゴアテックスの様に再び薄っぺらいハードシェルになっている。何よりも知りたかったのは重量である。なぜかと言えば新しいゴアテックス・アクティヴの商品は400G以上であったらいけないからだ。実はよりハードさを求められるプロと呼ばれる同じシリーズの商品の方が軽いのである。

そこで早速袋から取り出して量ってみた。なるほど412Gで公称415Gが正しいのである。先ずはタグを外してみた。すると402Gである。しかしこの商品には袋がついているのである。その袋が16G、つまり前提条件である400Gを下回って本体は386Gとなる。合格である。

それでも同じシリーズの上級商品つまり高価な商品よりも20Gほど重いのはなぜなのか?そもそもアクティヴという商品は、同じ三重構造を使ったとしてもサンドイッチの中の生地を貼り付けて実質的に二重構造にするラミネート加工をしているのである。そうすることによって、膜と膜の間の自由空間の気体の性質に関わらずに、通気性を上げれるのは少し想像してみれば誰でも合点が行く筈だ。二十年ほど前にそうした工場を見学して話を伺ったことがあるのだが、正しくラミネートの技術がそこでは重要になる。

そこから推測できるのはラミネート加工に使う溶剤などを含めた接着剤が重いのだろうということで、更に生地を薄くして肩などには更に厚い生地を使えばどうしても一枚の素材よりも縫い目が多くなって重さに繋がる縫製加工をしなければいけなくなったのだろう。しかし見た目には中国の細かな仕事振りがあるようで比較的綺麗に仕上がっている。

あまり長持ちは期待していないのだが、洗濯機で容易に洗えることや表面に防水スプレーをかけることで再び防水性能も上がるようなのでどんどん使いたくなる商品でもある。薄っぺらいので試しに摂氏八度のバルコンに腰掛けてみた。足先などは悴んで来るが、ヤッケを着ている部分は暑苦しくも寒くも無く快適である。これならば薄っぺらいフリースの上でも十分に雨風を防げるだろうが、アイスクライミングなどを考えるとそこからまだマイナス20度ほど低い環境の中では寒いだろう。先ずは、分厚目のフリースを購入してみて試してみるしかないであろう。分厚いといっても最近の衣料はボディーコンシャス化が進んでいるので、肩周りがごろごろするようなものではない。兎に角なんら抵抗無しに運動出来る性能が最新のアウトドーア商品には備わっている。

外界の厳しい環境から身体を守りつつ、同時にトレールランニングなどの更にハードな運動をこなせる素材としてアクティヴが使われるときには更に300G以下の商品とするということになっている。先ずは雪交じりの天候のような場合はこれで十分であり、Tシャツとこれがあれば夏はどうにかなってしまう。そこに薄めのフリースがあれば完璧である。〆て800Gの上着類で大分サヴァイヴァルできるのである。現在使っているゴアテックスのヤッケが780G程であるから、如何に軽くなって機能的になっていくことか。三十年ほど前の化繊の機能性下着やその他の時代とは何もかも変わって来てしまっていて、それだけスポーツ的な活動が高山でも可能になってきているのである。

因みにボディーコンシャスなカッティングのために下に分厚いセーターを着ると胸元がはちきれてしまうが、Lサイズでは大きくなり過ぎるだろう。英国のサイズは身体に合うので助かるが、若し日本製ならばLかLLでなければ窮屈で着れなくなる。それも英国の商品を選ぶ理由である。



参照:
求められる第二の肌感覚 2012-11-15 | テクニック
Not body conscious. Not baggy 2011-07-11 | アウトドーア・環境
Dry Toolingの練習に使えるかも? (NEXT DREAM 記憶と記録)
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産地偽装への疑心暗鬼

2012-11-22 | アウトドーア・環境
日本から荷物が届いた。ついでに福島後の初めてのお茶を注文した。もちろん産地などを厳選したのであるが、産地偽装などを避けるためにその中でも信用のおけるものしか購入しない。一袋は所望のものではなかったので日本へ送り返す予定である。

日本の特に関西の人に、先日電話をしたとき、そのような感覚は全くないことに気がついた。全く気にせずに可也汚染された高額の食糧品を喜んで摂取していることが分かった。なるほどそれしか食べるものがないのであるから、汚染された食料品を受け入れなければいけないのは理解できるのだが、あまりに行政やマスメディアに騙され続けているのが良く分かった。

田中龍作ジャーナルを読むと、そうした日本の状況は犯罪だとする見解が紹介されているが、正しく、そこにあるのは今も騙されているか、騙されていないかの相違だけである。

汚染された食糧しかないわけではなく、大々的に食糧を輸入すれば何とかなるのだが、そのような予算は全く使えないのが日本の行政組織である。もし日本国内の食糧需給が輸入品で足りたとしても ― もちろん電話で友人が語ったように中共産の輸入品の方が危ないかもしれないが ―、汚染された農業生産品をどのように処分するかの問題となる。これに関しては、散々叩かれた小出教授の「六十歳以上に食わせろ」の意見は先を見越した熟慮の末のものであったことを今皆気がつくだろう。

チェルノブイリ惨禍を思い出せば分かるが、甲状腺異常の原因はその後に流通していた牛乳の汚染であったのだ。ヨウ素はなくても今後はセシウムの濃縮などは、特に森や淡水魚を中心にして、そして一部の海産物では途轍もない汚染状況となってくる。このまま知らぬ顔をして日本人が生きていける筈はないのである。



参照:
カルディコット博士 「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」 (田中龍作ジャーナル)
過剰なのは海草摂取だけか 2012-11-21 | マスメディア批評
3.11以後世界は変わったのだ 2011-07-31 | マスメディア批評
決して侮れないネットワーク 2012-05-23 | アウトドーア・環境
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過剰なのは海草摂取だけか

2012-11-21 | マスメディア批評
「笑う角には福が来る」の学説で有名な山下学部長の会見が伝えられる。先日福島で開かれた子供の健康調査結果の発表をZDFのスキャンダル報道で有名なハーノ氏がスズキシンイチ教授へのインタヴューを交えてニュースの中で「福島の子供たちの放射線被害」と称して伝えていたようだ。それをネットで確認した。

子供の癌患者が見つかったことは聞いていたが、改めて甲状腺に以上のある子供の数が41%に至っているという内容を聞いて、驚愕以外のなにも感じなかった。それにしてもこれほど早くから症状が表れるとは思っていなかったのは、山下教授一味のチェルノブイリでの結果との比較からだけではない。

その結果を受けてすずき教授らは、この地域では海草を多く摂取するからだと主張している。それを証明するならば、同じように海草をよく摂取する北海道などの地域で比較検査をするべきであろう。そのように頻発する甲状腺障害が出ていることを証明すべきである。

そうした障害の内容を詳しく父兄に説明して、心配しないでよいという原子力ムラの義務を果たす一方、父兄は何一つ奴ら一味だけでなく政府を含む行政の発言を何一つ信用出来なくなっており、疑心暗鬼に包まれているというのがこの報道内容である。

しかし、それは穿った報道姿勢ではないだろうか。なるほど超大型のフクシマ被曝被害者訴訟が起こされているが、多くの福島の住民はそうした行動に出るどころか、「起こってしまったことは仕方ない」と被曝に慄きながらもこうした原子ムラの傀儡の一味の言うがままになっていることも事実であろう。

なるほど資金も無く、治療やその他の篤い保護を受けることが無い現在、政府などに見捨てられたままの被曝の生活を営んでいる殆どの福島近辺の住民には、行政に合わせて暮していくしか方法が無いのであろう。

そもそも関東平野の広範囲まで含めて事故後十日までぐらいのヨウ素の被曝量は尋常な値ではなかった。もし、海草の摂取過剰で甲状腺に以上が起き易いと言うのなら、箱根以東の住民はこれらの食事を当分は避けるべきである。のりやわかめや昆布などはとんでもない。

それにしても橋本病などの甲状腺異常の疾病率がこれほど高いなどとは聞いたことが無い。こうした事態になってきていても脱原発を推進するどころか規制すればよいなどというようなとんでもない意見を述べる輩がいるのは驚愕以上に恐怖である。権力のためならばなんでもするナチスの親衛隊のような人間どもが日本にも数多く居ることを今回初めて実感した。とんでもない人でなしである。



参照:
Strahlenschäden bei Kindern in Fukushima (ZDF)
フクシマ後にうつる青写真 2012-03-13 | 文化一般
動物実験される福島の子供 2011-10-01 | マスメディア批評
コメント (2)
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終に逝かれたもう一つの蝶番

2012-11-20 | テクニック
なんだかんだと忙しい週の始まりだった。なによりもラップトップが壊れてしまったので急いで注文しなければいけなかった。十年以上の古い製品であり、一昨年ぐらいからディスプレーのヒンジが一つ壊れて、閉じる事の出来ないノートブックとして、旅行に持ち出すにも骨が折れていた。

そうして騙し騙し使っているうちに、もう一方のヒンジも同じように剥がれてしまったから、騙しようが無くなった。それでも瞬間接着剤を惜しみなく使って応急処置をするが、一人立ちすることが難しいディスプレーの重みで完全にディスプレーが本体から剥がれてしまうのも時間の問題だろう。

だから急いで注文したのだが、PCのそれもラップトップの世界で十年以上となると殆ど世紀が異なるようなものである。途中に自分自身が使うものではないものを選択したりして、幾らかは現在の仕様は分るのだが、それから二年も経っているとまたまた時代遅れになっている。いづれミニノートブックやタブレット購入の必要性を感じているものだから、今回選択するラップトップにはそうした軽便性は求めなかった。

だからそれほどの支出を覚悟しないでも、そこそこ特に冬のお篭りの間に寝室で使えるものとして、旅行などを考えずに据え置きノートブックとしての使用を前提とした。そのような使用目的から、なによりもWLANの感度が良いことも求められて、現在の富士通ジーメンスがヒンジだけでなく中々繋がりにくくなっている面もどうしても解消したいのである。

その他USBを中心に最新のPCを購入する限りは、他のデジタル機器と連結する性能も重視した。同時にあまりにもディスプレーに恵まれていない環境から大きなディスプレーを導入する必要もあった。大きさは15インチを選択するが、十分な解像力は予算からすると難しいことも分っている。その一方で、拾ってきたVIDEOやインターネットのマルティメディアを十分に鑑賞できるだけの性能は欲しい。

そうした思考過程で選択肢にのぼってきたのは中共製のリノヴォである。韓国勢を除くと比較的話題になるのはIBMのシィンクパッドの流れがあるようで、その後継のシリーズは人気がある。それでももう一つマルティメディアよりの商品が欲しいのでエッジと呼ばれるシリーズから様々なテスト報告や仕様を研究した。価格も698ユーロ見当でインテルのCi5がついているものをを購入できることも分り、注文する予定でいたが、最後に他のメーカーと比較して心変わりした。

やはり中共製はそれほどずば抜けて安いわけではないが仕上がりがあまりよくなくて、使い難く、持つ楽しみが一切無いことが分ってしまった。なるほどこの価格帯で高級感を求めるのはお門違いであるが、なにも無理してマッキントッシュを購入する必要も割高の商品を購入する必要も無いのだが、中共商品にはそのコンセプトなど全く不可解な点が多すぎる。そもそもPCなどは上手く部品を組み合わせて品質管理をすることがブランドの仕事なので、その点からすればやはり中共製品は未熟過ぎる。

ヒューレットペッカーも事務用品もいくつか使ったが、これもプラスティックの形成など怪我を恐れずに使うべきものが殆どであまりにも仕上げが悪すぎる。ロシア製よりは少しは良いのかもしれないが、米国製品の中でも大きな差があるのは経験上分っている。

さて、最後の比較として急に登場してきたのが、期もせずに富士通の商品であった。てっきり高価な商品しか見つからないだろうと思っていたのだが、確りとリノヴォに対抗する商品を出している。そこから同じようにライフブックと呼ばれるシリーズに白羽の矢を立てた。そうして探しているうちに旬のクリスマス商戦向きの商品に出くわした。

デザインの基本は、壊れた十年前の商品とあまり変わらないが、最新の商品はその特徴であったアルミの枠を外して、最近流行のピアノ板タッチの指紋で汚れやすいプラスティック性になっている。価格は可也押さえられているがそれなりに家内道具としてさまになるように作られていて、汚れていないうちは写真を見る限りはキーボードなども美しく並んでいる。

性能もリノヴォの最新のものには適わないようだが、64BITシステムで価格も安くなによりもそのコンセプトや仕上げが明確で気持ちが良い。それになんと、「メードインジャーマニー」が謳い文句となっている。

実際は組み立てだけにしても、「メードインジャーマニー」などは求める術も無いとご時世で、逆に白物家電などでは自国製製品と銘打って高価に販売されている。基本的には全てはシナからやってくるのだが、勿論富士通も失脚した薄熙来が招致したように重慶などの工場で作られているわけで、まさかドイツ製とは思ってもみなかった。



参照:
下卑た振る舞いの日本人 2011-05-05 | 雑感
棒にあたり牡丹餅が落ちてくる 2010-08-28 | テクニック
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古臭いことに拘るよりも

2012-11-19 | ワイン
2008年産のリースリングを飲み比べた。棚卸である。飲み直して満足して見直したのはザールシュタイン醸造所のアルテレーベンである。数ヶ月の差でコクが増しており、見間違えることのない2008年の独特の酸が旨い。

決して強いわけではないが荒い酸なので量感を感じ独特の味わいを楽しめるのである。オーナーなどはとんでもない酸と言うが、どうしてどうして楽しめる要素は強く、食事を巧くあわせれば、少なくとも初日だけでも楽しめる。時間が経つに従って急激に酸化が進んでいくのは、近代的なステンレスの設備を導入しながら、一向に学生時代に習ったような意識から抜きでられれていない、古臭い醸造法に拘っているからだろう。要するにそれを売りとするような還元法の手間をかけた醸造ならばそれでよいのだが、現代的な感覚を持ったリースリング醸造と同時に、古い考えを変えるほどの新しい技術に関心がないために、木樽でも天然酵母でもない、十分にゆっくりと酸化作業など出来ていない、培養酵母とステンレスでの典型的なリースリングとなっている。

地所や土壌がよいから、決して農協さんのワインと比較できるようなことにはなっていないが、高級なリースリングを目指すなら、今のような方針では駄目であろう。なるほどそれなりに綺麗なリースリングとなっているのであるが、同じ道を歩んだ他の醸造所が木樽を上手に使い出すようになっているなかで、20011年産のように亜硫酸量が多いと長持ちするなどと嘯いているようではVDP会員から外されるような方向へと突き進む可能性がある。ラウアー醸造所の方が地所は悪いが遥かに真面目である。

さて、2009年に目を移すと、なんと言ってもレープホルツ醸造所の雑食砂岩Sは秀逸であった。女性に試してもらうと決して酸が立ってしまっている事なくて青りんご風味で巧いというのだ。あれだけ糖を落としても2009年産の飲みやすさがあるとしても、最初は全く旨くないSが二年経過するごろになると完全に熟成を始めて大化けすることは、レープホルツの奥さんともども確認済みであり、如何にこのSはお買い得かである。なるほどグランクリュは最初からその片鱗が分かり、二年経過時には更に良くなっているが、逆に四年経ったときに更に登っているかどうかはなんとも断定できないからである。その点、半額のSは二年我慢すれば最高に楽しめるのである。

年内に更にもう一度訪問する予定になっているが、2012年の収穫は「遇数年の常」に反して、細身で酸に彩られたエレガントなミネラル風味よりも、奇数年の特徴であるフルボディーのフルーティーな柔らかい酸の芳醇のワインであるらしいのだ。それは今年の天候に寄っているのは説明の通りであろうが、冬からの流れも大きかったようだ。乾燥から十分にジューシーになるまで長く置いとかなければいけなかった腐りに関しては何度もの払いで問題なく収穫できたらしい。2009年に似ているのだろうか?すると益々2010年の在庫の価値が上がる。

昨晩、バッサーマンヨルダン醸造所2009年産カルクオーフェンを開けた。これならば天皇陛下もそれに呼ばれる名士方も満足するだろう。しかし、二年経って十分に熟成が進んだところで物足りないと思うのは、改めて飲み干してから述べよう。



参照:
幹の強さに頼るのみ 2012-06-24 | ワイン
酸分解における貴腐とは 2012-07-24 | ワイン
今も続く摘み取り作業 2012-10-24 | ワイン
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闖入する手習いの町医者

2012-11-18 | 生活
今シーズン七日目は充実していた。六日目がパートナーが無気力で不完全燃焼どころか不満が溜まっていたが、時間を区切った二時間の中でトレーニング効果は抜群であった、丁度一週間前に圧力をかけていたので、本人の言う通り「緑の領域」で完璧に近い登りを見せてくれた。

六十の手習いではないが五十歳代後半から始めたスポーツクライマーとしては大きな量子力学的な飛躍を遂げた。やはり圧力をかけてみるものだ、ひそかに期するものがあったのだろう。黄色領域を狙わずに緑にすれば完璧に伸びれることを実感すれば、逆にどうしても完璧にこなせない黄色領域への関心が高まってくるのである。

それをこなそうと思えば筋力だけでも今の技術だけでも不可能なことが分って貰えれば本望であり、コーチ冥利に尽きる。今の領域で漸くスポーツクライミングの基礎が出来上がったUIAA難易度五級程度であり、大きな壁へも挑戦できる技術レベルとなる。やはりリードする練習をしてきたことでザイル捌きも飲み込めてきていて、こちらも大分助かるようになってきた。ザイルシャフトとして結構お手本を見せれるようになってきた。

特にザイルをカラビナにかけるポジション取りをしつこく出来た出来ないを反省並びに指摘することで、室内の人工壁でのリードの練習が完璧に近いものとなってきている。これは自分自身においても重要な練習項目であって、いつも移動中間支点の設置を頭に描きながら行うようにしている。とりわけオーヴァーハング帯をリードで登る節は、実際には外では中々出来ない練習が出来る訳でこれだけでもクライミングホールに通う意味があるのだ。

今シーズン初めて七級を試したが、昨年よりは手掛かりが掴めて使えるだけマシであるが、シーズン終了時にマスターできるかどうかは疑問である。いつもの顔馴染みペーターにそこの支部への二次会員になった挨拶をした。すると彼のパートナーの眼鏡の男が「最近会ったね」と言った。熊男とキノコ狩りをした日に「最も美しい凹角」を登ったときに出会ったのであった。

外でも熱心に登っていて、こうして人工壁でも負けずに登っていることを知ってもらうのは良いことである。意外に両方を絡めて練習としているアルパインクライマーは少ないことをそれは物語っている。勿論人工壁を熱心にやっていても大きな壁に挑む者も少ない。分業化が進んでいる反面、嘗ては考えられなかったほどにとても合理的に練習する機会が増えていて、お陰でそうしたハイレヴェルに達することが可能となってきているのである。
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ミドルティーンのホットパンツ姿のギムナジウムの女の子たちが初心者講習のようなものをいつもの支部のおばさんから受けていた。おばさんも恐らく見るからに先生のような雰囲気の人なのでそのような教育を受けているに違いない。そこに同じように目が行った相棒の医者が、ティーンに「キスミプリース」などをいつものように闖入して駆け寄って行った。おばさんの「あんた邪魔だから向こうへ行ってよ」との追い払う顔が見事であった。確かにとても危ない闖入者である。



参照:
合理性にこそ華が咲く 2012-10-29 | アウトドーア・環境
安全機構を一望する間隔 2009-07-06 | アウトドーア・環境
掴み所のない侵食の奇岩 2009-07-05 | アウトドーア・環境
限りある本当に熱い日々 2009-07-03 | 生活
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心も腰も和むように

2012-11-17 | 雑感
いよいよ腰が完全にやられた。冬だけでなく夏でもテントで寝たりすると度々起きていることなので、安全ベルトや寒さに関係することは分っているのである。去る月曜日に走った差異にも腰に緊張感があったので降りは歩いたのであった。ここ一週間の出来事である。

ヴィールスで腹がごろごろする現象とこれも関係しているようで、疲れが溜まってくると出てくる感じである。東洋医学的に表現すれば気が溜まってしまっているのである。

兎に角長く寝ていると今度は起きられなくなってしまうのだ。椅子の腰掛けているとそれなりのつっかえがあって良いのだが、筋を伸ばして緊張を解く体勢からは遠い。音楽などを流して音楽療法という手法も良いかもしれない。

ラジオでブクステーデの特集などをやっているので、北ドイツのバロック音楽を流しているが、シュッツまで遡って特にコンツェルト・ツェルンの演奏などを聴いているとこの鬱陶しい十一月の中北欧そのもので心が和む。バロック音楽というとどうしても先進国イタリアのそれがポピュラーであるが、フランスやドイツのそれが手探り感覚で面白い。

ラジオがジェンダーの研究につれて触れていたが、一般人が思っているようにそれをひてする研究では決して無くて、寧ろ気がついていないような男女の性差を明らかにすることで分析や研究がなされるということで、まさしく生物差だけでなく文化差や歴史的な教育・躾けなどに深く関わっていることもありこれまた興味深い。



参照:
腰痛に、その原因を想いながら 2011-03-06 | 雑感
落ち着いた環境の知能ゲーム 2011-10-15 | アウトドーア・環境
皮膚感覚のフマニタス 2006-11-29 | 雑感
バロックオペラのジェンダー 2005-02-20 | 音
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