Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2013年7月

2013-07-31 | Weblog-Index


悪くても臨機応変に 2013-07-30 | 生活 TB0,COM0
今年最初の怪我をする 2013-07-29 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
サヴォアのチーズとワイン 2013-07-28 | ワイン TB0,COM0
大動揺する名門醸造所 2013-07-27 | ワイン TB0,COM0
プェルツァークラシックの夕べ 2013-07-27 | 料理 TB0,COM0
美人ゆえに場が嵩んでも 2013-07-26 | 女 TB0,COM0
国家主義へと歩む安倍政権 2013-07-25 | マスメディア批評 TB0,COM0
写真整理で色々と考察する 2013-07-24 | アウトドーア・環 TB0,COM0
ガブリエリ・ルッペに学ぶ 2013-07-23 | 文化一般 TB0,COM0
誤魔化し続けた垂れ流し 2013-07-22 | マスメディア批評 TB0,COM3
靴を雪上で徹底テストする 2013-07-22 | 雑感 TB0,COM0
アルプスで最も過酷な壁 2013-07-21 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
たかが細引きとは言え 2013-07-19 | 雑感 TB0,COM0
夏休み到来の床屋風景 2013-07-17 | 生活 TB0,COM2
ヴァカンス気分に満ち溢れる 2013-07-16 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
温度調整つきの環境 2013-07-15 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
長谷川ういこ照会番組 2013-07-13 | アウトドーア・環境 TB0,COM2
鷲の嘴の上の影法師 2013-07-12 | アウトドーア・環境 TB0,COM2
テプコの海岸井戸試料検査 2013-07-11 | マスメディア批評 TB0,COM0
ヘクセントリックフリークとは 2013-07-10 | 雑感 TB0,COM0
合理主義の夫婦機構と家庭 2013-07-09 | 女 TB0,COM0
今夏シーズン前半の頂点 2013-07-08 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
戦線恐々しないために 2013-07-07 | 雑感 TB0,COM0
屋根の上で音がすると 2013-07-06 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
解禁なったPCリースリング 2013-07-05 | 試飲百景 TB0,COM0
恥を知るべき市民層 2013-07-04 | 歴史・時事 TB0,COM0
鎮座する旧式PC/AT互換機 2013-07-03 | 雑感 TB0,COM0
自己記録樹立の環境 2013-07-02 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
短い夏のジャンダルム 2013-07-01 | 暦 TB0,COM0
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悪くても臨機応変に

2013-07-30 | 生活
足の調子は少しづつ良くなっている。それでもまだまだ普通に歩けない。不安である。先週の木曜日に注文した一部が売り切れたと今頃になって連絡してきた、初めての業者であるが在庫とネット表示が異なるだけでもはや信用など出来ない。

残りの注文はまだ発送になっていないとすると全てキャンセルすることもありえるが、そうなると火曜日判断して買い足すかどうかなどを考えないといけない。既に月曜日には売り切れで発送されない靴下を靴屋に買いに行った。片道20KMの走行である。馬鹿らしくて仕方ない。

その後、ドロミテでの雨天に備えて依頼されたクレッターシュタイクセットを四つ取りに行った。行き先はドイツ山岳連盟のノイスタット支部の事務所で、会長と眼鏡親方の義理の母親がいた。なにも引取りについて知らされていなかったようで、山荘の倉庫まで会長と一緒に採りに行った。

頼まれて取りに行ったが、雨のときはコルティナダムペッイオで美術館なり博物館なりクライミングホールで交流を深めたいが、それ以上にそれほど良い見晴らしがあるのだろうか?



参照:
今年最初の怪我をする 2013-07-29 | アウトドーア・環境
冬タイヤ交換前の冬ゴム底 2012-10-26 | アウトドーア・環境
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今年最初の怪我をする

2013-07-29 | アウトドーア・環境
ドロミテへの準備で二回クライミングをした。その前は始めて二週間以上殆ど登る機会が無かったからである。金曜日はカンカン照りを避けて夕方五時ごろから出かけた。出来るだけ夕立の影響のないところで登った。尾根の上に吹く風は素晴らしく、同時に中世の城郭後の歴史に触れながら登ることができるのである。

どの岩場にも足場などが刻まれていて、ノーマルルートにはそれが見つかることが多いのがトリフェルツ周辺の岩場なのである。今回初めて出かけた岩場にもそれがあり、世界で最も困難な困難度第一級のルートを相棒が登った。真剣度二級なので中間確保支点を取るのが難しいが、なるほどオヴァーハングに乗り移って、その手掛かりを見つけるまでは可也不安になる。しかし、その刻まれた手掛かりが見つかれば全く問題が無くなる。しかし、バランスを取るだけの手掛かりではないので、現在のグレード別けのように二級が正しいであろう。

その後、複雑そうな四級を避けて、六級上の場所をトップロープで登り、隣の七級の難しさも予想できた。複雑そうな四級は次回の楽しみに残して、八級のオーヴァーハングを少し試してみた。少なくとも取り付けの感じでは登れそうな感じであったが、さてどうだろうか?

日曜日は午後に雨が来る予定だったので、手短に石切り場で身体慣らしをした。待ち合わせで待っている間に一人で遊んでいるうちに足を広げて加重してしまったので筋が延びきってしまった。殆ど股割り状態である。その後歩くのも不自由でびっこをひいた。そして帰ってから風呂でマッサージをしたりしているが、一晩寝て大分よくなったとはいえ、まだまだ駄目である。今回は歩く距離は殆ど無いとしても大丈夫だろうか?今年最初の怪我である。

最初のティームアルバイトというザイルの助けを必要とするようなルートを登る。相棒を始めてリードをこなした。その調子である。その後ライヴァルが石切り場に来て、雑食砂岩の岩場の石灰状のルートを選んだ。ドロミテに似ているルートである。流石に何とかこなす彼の実力は大したものである。複雑な技術には馴れていないが、確りと足で立って登りきる実力はピカイチである。クラシックなルートでは最も強い彼であるからシュタイクアイゼンで登る練習もしておらず、氷もやらないのがとても残念である。

我々は、相棒もギリシャのコルフ島から帰ってきたなら、ボルダーリングと積極的にオヴァーハングのルートを取り入れながら夏シーズンの締めくくりへとスパートしていかなければいけない。



参照:
短い夏のジャンダルム 2013-07-01 | 暦
知的スポーツへの触り 2013-06-26 | アウトドーア・環境
ゴムの柔らかさを変えてみる 2013-03-27 | 生活
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サヴォアのチーズとワイン

2013-07-28 | ワイン
シャモニで購入した山のチーズとワインを楽しんだ。ワインは御決まりのシャルドネであるが、サヴォワの高地なのでアルコールが11.5 %と低い。それはスーパーで購入した2011年物には限らないであろう。価格は8ユーロほどであったので、ドイツのグーツリースリングの価格帯になる。

酸は鋭い感じがあり、好印象とともにこの葡萄の限界も感じさせる。上手に造っていることは間違いないが、正直ブルゴーニュであろうがマコンであろうが南仏であろうがシャルドネが上手に熟していて、上手に造っている限り、それほど変わらない。土壌も石灰の含有だけでそれをミネラルとして吟味させるほどの葡萄ではないからである。

なるほどパフューム的な香りは、如何にもフランスの良さであろうが、これも公募の選択で殆ど決まってしまいそうである。それどころか二日目の出だしでは完全に糖の嫌味のようなものを感じたのでそれほど堅牢なつくりでも無いと言うことだろう。

但し、フランスのチーズとの相性は円やかで、とても鋼のようなリースリングの酸やミネラルでは合わせられないので、食事とワインという意味でやはり地元の食生活に即しているつくりなのだろう。



参照:
カジュアルと手軽さのシャルドネ 2012-05-02 | ワイン
複雑な構成要素を対極化する 2011-01-28 | 文化一般
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大動揺する名門醸造所

2013-07-27 | ワイン
ヨアヒム・ニーダーベルガーが亡くなった。昨日のことである。とは言っても、誰のことか、最初聞いたとき、分らなかった。しかしドイツワインファンなら皆知っているはずである。なぜならば、名門バッサーマン・ヨルダン、フォン・ブール、フォン・ヴィニンゲンの三醸造所のオーナーだからである。享年56歳、癌で闘病の後の死で、一部にしか知られていなかったらしい。各醸造所はてんやわんやだろう。

特に今年末で日本の徳岡との賃貸契約の終わる名門フォン・ブールは、恐らく最も影響が大きいのではないだろうか。それ以前に跡を継ぐ奥さんが旦那の情熱をそのまま継ぐとは思わない。売れるうちに処分してしまった方が価値があるのが醸造所である。少なくとも片手間では出来ないからこそ、嘗てはツ・グッテンブルク時代のフォン・ブールは荒廃して、バッサーマン・ヨルダンは身売りとなったのである。

年間どれほどの利益が出るかを計算すると、十億円ほどで売り払ってしまった方が幾らでも利殖性の高い投資が出来るのである。しかし、バッサーマン・ヨルダンは既にホテルやレストランなど複雑に複合施設として物理的に絡み合っていて、更にもはや地所内で醸造していないなどを考えると容易には売却できない代物となっている。

フォン・ヴィニンゲンの方は新たに醸造所に投資したところなので、ある程度落ち着かないと実質的に償却出来ないだろうが、肝心の葡萄や土地が荒れたままなので再構築には十年以上は掛かるのである。要するに価値は低い。

その点、フォン・ブールはエコ化などの土地改良は進んでおり、また日本のグループが当初投資した施設以外に木樽などの高級ワインを作る環境は整えていることから、比較的コムパクトな概容となっていると思ってよいだろう。そしてなによりもその地所がよいのである。もし身請けするとすればフォン・ブール醸造所が一番価値があるように思われる。

それにしても一代であれだけの資産を築きながら、十二分な贅沢もしたであろうが、1957年生まれで2013年没は短かった生命とも言える。恐らく今年からニーダーキルヘンの農協ヴァインマッハーを率いたマリエン・クップをフォン・ブール醸造所の代表に据えていたのは先のことを考えていたからだろう。



参照:
ワイン三昧 四話2007年 2007-10-10 | ワイン
役立たずの旧ヨーロッパ 2007-03-21 | 雑感
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プェルツァークラシックの夕べ

2013-07-27 | 料理
なぜかプファルツには雨が降っている。それもここ二三日の雨量はカラカラ天気を補うほどである。雷雨性のものであるがこれだけ降ると一気に気温が下がる。天気予報では降らないことになっていたので、予想気温から摂氏十度ほど低い。それでも陽射しが射してくると急に暑くなることは分っている。

不足していた野菜を購入して、燻製のシュヴァルテンマ-ゲンの玉を購入した。これで久しぶりにプファルツの夕べが楽しめそうだ。レープホルツ醸造所のオェコノミラートを一本割ってしまった。地下蔵の棚の上に乗せた空箱に投げ入れるようにしたら箱毎と床に落ちてしまったのである。ワインを落として割ったのは初めてである。もったいない事をしたが今年はまだ買えるので安心である。

そろそろ来週のドロミテ行きの準備である。それほど高い場所を登るわけでもなく大きな壁を登るわけでもないので、準備と言ってもキャムピングの用意と平常のクライミング装備を持っていくだけなのである。

それでもこの機会に、数は余っているようだが椅子を発注した。今まで人に借りていたのだが、その座り心地はキャムピング生活に可也重要であることを知ったからである。先ずは家で試してみて考えてみよう。もう一つは、発売当初からウィッシュリストに入れていた登高器兼用のストッパーつき滑車である。今回のメンバーや概容では必要になることは無いと思われるが、必要ならば救出作業や荷揚げに使えるのだ。

序と言うか、暫く購入していなかったCDなども注文した。目的は、これまた出版前から話題となっていて待ちかねていたプリングスハイムのバイロイト日記である。試し読みするとそのページ数の少ない初出版の部分以上に本人の生きた時代を含めて網羅するエッセイなどが多くの頁が割かれていて興味深い。これで第三四半期の自動車クラブの割引も使えた。

それにしても、シベリウスの管弦楽全集に加えて、ザービーネ・マイヤーの吹くカール・シュターミーッツのロ短調の協奏曲は絶えず皿に乗っている状態である。初めて誰がバックを付けているのかを見るとアイオナ・ブラウン指揮のセントマーティン楽団であった。なるほど女性同士の感性で合わせているという感じである。こうした演奏実践の前では、全集の一面に入っているモーツヵルトの協奏曲も完全に色褪せてしまう。言い換えると後者の曲がもはやクラシックから遠く外れてしまっていいるということでもあろう。



参照:
夏の森の薬草と珍味 2005-06-28 | 料理
非公認ガイド修行の午後 2008-06-06 | アウトドーア・環境
プリングスハイムバイロイト詣で 2013-02-25 | 文化一般
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美人ゆえに場が嵩んでも

2013-07-26 | 
「あれ、君ここで働いているの?」、これがディジョン出身の彼女にかけた第一声だった。前回別れたときに、「仕事が忙しくてね」が彼女の言い訳だったからである。彼女もその二年前のことを私同様に脳裏に焼き付けていたのだ。

笑って打ち解けながらのキスに、当然ながら、彼女に他の女達は早速尋ねる、「あんた、彼の事よく知ってるの?」。如何にもフランス女性の会話である。フランス美人を吹かせる、とてもよいはじまりであった。

彼女の美しさは男たちの目を引くが、その社交性もどちらかといえば彼女自身が通る殆ど鼻にかから無い明晰なフランス語の発声で話したりすることで生じるもので、意外に彼女に話しかけたりちょっかいをかけるのをフランス男性からですら見たことが無い - なるほどフランス映画でもそうであるがイタリア人男性とは明らかにアプローチの仕方が違うのは最近になって認識できた。そのもう一つの理由は彼女の比較的凛とした雰囲気にあるのだが、恐らくフランス女性としては明らかにはきはきとした物言いにもあるのかもしれない。その点は、ドイツ女性で散々慣らされているので、なにもフランス女性のフェミニンな雰囲気だけが美点だとは思っていない男には全く問題が無い。そもそもクールな表情はフランス美人の特徴で、特に言葉の不自由な外国人には厄介なのだが、私自身最近はクールな表情の女性の隙を見逃さない修行を積んできている - これによって如何に美人とお近づきになる機会が増えたことか、具体的には「我が愛しの彼女」の女友達のお陰である。

なによりも美人なのだが、まことに残念ながらフランス未婚美人もある年齢に達すると見るからに一回り大きくなっていた。なるほど太ったには違いないのだが、それでも同じような年齢の三十路のドイツ女性からするとはるかに新鮮であり、なによりも美人なのである。それは、丁度セゴレーヌ・ロワイヤル夫人がなんだかんだと言っても美人であるのと変わらない。イタリア人もフランス人も「ドイツ女性は美しい」というが、中年になってからも美しい女性が少ないのはなぜなのだろうか?

件の彼女も「一回り成長」しただけでなく、フランス女性に顕著なように目の下のしわが深くなっていた。あの目の少しクールな感じがフランス女性の特徴の一つでもあると思うのだが、それは、骨格との関係なのだろう、ドイツ民族ではそれは意外に少ないのである。要するに、月並みだがフランス女性の方が明らかにフェミニンだということである。たとえドイツ女性並みに場が嵩んでもである。

今回はそのようなことで、お互いに言葉は不自由でも、二人だけの時間を得ることが出来た。「君は、スポーティーだからね」とふると、「全然運動していないのよ、音楽にのせてのダンスだけ」というのだ。その話を聞きながら彼女がリヨンで働いている日常などを想像したのである。また内心、なるほど肥るはずだとは思ったが、決してそのような心の言葉は感づかれてはならないことぐらいは勉強している。

その反面、幾ら決してラテン系とは言えないながらも、彼女らをいらいらさせるのは慣れているそもそもおっかなびっくりの私であるから、またまた怒らせてしまっているのかもしれないが、その辺りは理解して貰わないことには棒にも端にも掛からないと言うことにもなる。

チーズを挟んだパンを分けて貰って、更にきゅうりを別けあった。「僕、バナナあるけどどう?」には「要らない」と答えながらも、「リンゴを切りましょう」となったのだが、「やっぱり、湖畔まで行ってにしましょうね。」とバナナとリンゴはお預けとなった。

そのような按配で、彼女の尻を追いかけるようなことになってしまい、挙句には、フランスにおける三大日本人観光旅行目的地の話を彼女がすると、「知っているの日本人?」と下品な笑いを誘うことになるのである。

ブリターニュへと自転車旅行に出かける彼女に、「今度は、一緒にリンゴとバナナ別け合おうね」と再会を約束した。なるほど男を寄せ付けないほどの美人でも、それゆえにもう少し身体を動かさないと厳しいところにきているのを感じたのであった。



参照:
ドイツ女性が足を魅せるとき 2013-06-12 | 女
早くも秋の気配の夏休み 2011-07-22 | 暦
三十路女の手練手管に感心 2009-07-07 | 女
コインの裏表の女らしさ 2008-08-12 | 女
四苦八苦する知識人 2007-05-07 | 文学・思想
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国家主義へと歩む安倍政権

2013-07-25 | マスメディア批評
参議院選挙の結果をうけて、FAZは「安倍内閣は国家主義を推し進める」と官房長官の言葉とともに伝えている。少なくともネットでのニュースではその言及については隠されていた部分で、如何に日本のマスコミは記者クラブという名の元に報道管制をしているかということである。

つまり経済政策の所謂アベノミクスの推進の影の金融、財政政策緩和と構造改革の裏に国家主義も隠されているのだ。しかし安倍自身が選挙日に憲法を一条一条変えていくことに言及していて、その先には自民党の多くが支持している国家主義があるというのである。

議論を深め推し進めていくことが重要だとする、その憲法改変とは、パシフィズムに基づいた九条を削除して、さらに譲渡不可の人権九十七条をも削除するというものとある。そして、為政者からの市民の保護の代わりに、市民の義務を明記しようとする国家主義があるとする。

安倍が国家主義に政治的舵取りをする危険性は、既に月曜のTV番組における「靖国参拝は当然」とする表明に表れており、その危険性は新公明党代表の懸念にも示されている。そもそも、安倍は戦前の国家主義下における日本の歴史の書き換えを表明していて、連立与党の中で口を瞑っていたに他ならないとされる。

今回の選挙結果では憲法改正への絶対多数は掌握できなかったが、その他の政策は今後三年間で推進できるという。このままであれば向こう三年間は国政選挙がないとされているが、こうした明白な国家主義への言及から、選挙前から一部で囁かれていたようにワシントン主導の首の据え替えが生じる可能性は決して少なくはなくなった。その証拠に社説として、「国際関係を破棄するなら大きな疑念が生ずる」と、「不確実な安定」と題して警告している。



参照:
In Tokio weht ein neuer Wind des Nationalismus, Carsten Germis,
Unsichere Stabilität, FAZ vom 23.7.2013
直ちに影響の出ない核戦争 2011-07-26 | アウトドーア・環境
四面楚歌の安倍と日本 2013-05-26 | マスメディア批評
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写真整理で色々と考察する

2013-07-24 | アウトドーア・環境
モンブラン山群からの写真を整理している。あまり狙って写したわけではないが、今後登る可能性のある幾つかのルートが綺麗に写っていて、重要な眺望が得られている。写すときに自然にルートを描いているからだと思う。その意味から十分に登る準備が出来ているということであり、ガイド本を鵜呑みにして登ってみる次元とは異なっているのが自覚できる。

改めて発見したのはヴェルト針峰のナンブランのクロワールの写真でそのままオリエンティールングに使えそうだ。モンブランのビオナセイ針峰からのルートなど、恐らくモンブランをフランス側から登ることのない私にとってはあまり役に立たないが、その長く陽射しの強い退屈しそうなルートも確認できた。

ミディー針峰はロープウェーに乗らなかったのでルートは確認できなかったが、初心者ルートであるモワヌ針峰やツールロンドなども遠望できた。ルートを双眼鏡で追って、やはり厳しいと思ったのはドリュ北壁である。少なくとも残雪の多い今年の状況では可也の場所に氷がついていて登る価値すらないように思われた。

しかしなによりも双眼鏡で眺めて驚かされたのはグランドジョラス北壁で、その急峻上部岩壁を拝むだけで難しいと思わされた。マッターホルン北壁の上部のなだらかなスロープやアイガー北壁のミッテルレギ稜との交わりとの差異は甚だしく、その技術的な難しさは張り付いた氷とともに格別だと感じた。氷の技術だけでなく、岩の技術は現在自分が目標としている程度に準拠している。

一昨日ドロワット北壁について書いた。そして写真を仲間にも送った。希望を沿えて。そして、その難しさについて考察しているうちに、氷の状態が悪ければ退却できなくなることにも気がついた。そうなると登りきってしまわなければいけないのだが、足がつったりシュタイクアイゼンが外れたりすると致命傷になりかねないことにも気がつく。たとえ千メートルを爪先でかける準備をしていても、何が起こるかわからないのが山であって、そうした不慮のことまで考察すると如何に厳しい壁であるかが理解出来るわけだ。

そうした考察や戦略こそが経験によって支えられるのが今は死語となっているアルピニズムそのものであって、そうした知的な活動無しには成立しないのは高度なクライミングにおいても変わらないのである。そこにツーリズムとアルピニズムの相違があることは意外に認識されていないのかもしれない



参照:
アルプスで最も過酷な壁 2013-07-21 | アウトドーア・環境
今夏シーズン前半の頂点 2013-07-08 | アウトドーア・環境
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ガブリエリ・ルッペに学ぶ

2013-07-23 | 文化一般
陽が昇ってから少し走った。パン屋が休みなので急坂を緑のベンチへの通過地点までである。1390歩、八分であった。走り出しは想定外に足が動かなかった。理由は分らないが疲れなのかもしれない。それでも高度順応できている筈なので頑張って走った。苦しかったが、足の調子の割りに悪くはなかったのではないだろうか。下りは、息を整えてからだが、戻ってくると2341分 十五分だったので、950歩、七分であった。あの急坂の割には登りが早かったということだろう。

シャモニでは、最終日に町に下りて買い物をして、アルペン博物館に立ち寄った。その規模や展示内容に関してはシャモニのアルピニズムにおける位置を考えると、他のポンテルジーナなどのそれと比較して失望する向きも多いかもしれない。それでもソシャ-ルを中心とする自然科学天文学などとの関連も展示されているのでそれほど悪くはない。そして現在の新しい博物館法の中での特別展示は悪くはなかった。

名前すら知らなかったガブリエリ・ルッぺという登山家の画家の作品のいくつかは目を引いた。全てが名画とはいかないが、なるほどサザビーでも扱われているのは当然であろう。晩年に写真機を購入していることから写真家の草分けでもあるようだ。1825年にモンペリエで新教徒として生まれて、各地で修行して、ルーブルで複製画を担当していたようである。登山の傍らスイスなどに滞在して精力的に山を描いているようだ。

その系譜や経歴などにはあまり関心がないが、花崗岩の様相を刺激的に描いたそれは殆どカスパー・フリードリッヒの氷山を思い起こさせる。しかしそれほどの強調ではなくて、そのあり方は目を引いた。あれだけ大きなモンブラン山群をどのように一枚の絵に詰め込むかという意味では成功しているのではないか。尖がった積み重なったその花崗岩に全てが凝縮されている構図と質感である。同じように氷河の割れ目の描き方もそこを行きかう人の視線に違いなく。奈落を思い起こさせるのである。

ネットで見ると、エッフェル塔に落ちる落雷の写真で有名なようだが、この作家のそれ以外の輪郭の暈けたような風景画はある意味現代のカメラでなんら処理無しに写したそれに似ていて、現実の太陽光を描き出しているといっても間違いないであろう。待ち合わせのために僅か10分足らずの訪問であったがその価値はあった。



参照:
名文引用選集の引用評 2006-04-02 | 文学・思想
永遠を生きるために 2005-05-16 | 音
改革に釣合う平板な色気 2008-01-18 | マスメディア批評
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誤魔化し続けた垂れ流し

2013-07-22 | マスメディア批評
テプコが漸く海洋流出を認めた。安倍政権が圧勝したのを受けて潮時と考えたのだろう。その通り喜んで騙されているのは情報音痴非知識層だけである。水位の高いところから地下水として流れれば、どのような技術を使っても食い止めることは不可能なのである。廃炉が出来るわけでもなく、燃料を取り除かない限り、未来永劫流れ続けるのだ ― それが水棺と呼ばれるもので、チェルノブイリよりも遥かに収束が困難であろう。

福島だけではない、近隣の貝海藻類から小魚、大きな魚への汚染は年々凝縮していく。もはや日本の漁業の多くは再生できないであろう。今こそ環境保護グループが本腰を入れて追求していかないことにはなにも好転しない。

日本人はテプコのような企業の存続を許しただけで全てを失うことになる。事故直後の臨時ニュースで全てのドイツの専門家はこの地下水の汚染について最も危惧していた。そのようなことはNHKに限らず誰でも分かっていたのである。しかしそのような本質には敢えて触れずに誤魔化した報道ばかりを垂れ流し続けているのである。



参照:
汲みつくせない放射能 2011-05-18 | アウトドーア・環境
引き継がれるとても重い遺産 2011-09-14 | マスメディア批評
長谷川ういこ照会番組 2013-07-13 | アウトドーア・環境
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靴を雪上で徹底テストする

2013-07-22 | 雑感
やっぱり、お家が一番。これがいつもの感想だが、シャモニから帰ってきて少し後悔している。初めからワイン街道がこれほど暑いと知っていたなら、もう少し高地に居ただろう。シャモニ自体は高度も1200メートルほどでそして南なのでそれほど涼しくはなかった。それでも夕方は先週に比べると直に涼しくなり、朝晩は気持ちよかった。森を歩いても午前中ならば日陰ならば全く問題なく、森林限界で2000メートルを超えれば陽射しがあっても氷河からの風が冷たくなり、雪がちらほら出てくる。やはり山はよい。就寝時には到底窓を開けていられない - アルジェンティーナ氷河からの小川の流れが騒がしかったが。

いつものフランス山岳会CAFマコンとの活動で、連日のハイキングと二日がかりの登山で私が参加し続けた第一グループの走破した高度差は累計6000メートルを軽く超えたようだ。よくも飽きずに歩き続けたものである。今回はシュタイクアイゼンを使う本格的な氷河行を除いてはトレールランニングシューズと短パンで参加した。

二日ほどは日本アルプスならば大雪渓に当たる距離をそれで歩き続けたが、想定した靴下の取替えは必要なかった。寧ろ旅行前に購入した撥水性の優れた新しい靴下では距離が伸びると足裏の当たりが強くなりすぎた。それゆえに足の裏に絆創膏を張り、中履きの靴下を履いて毛の入った靴下に取り替えてみた。従来のそれの方がたとえ靴が濡れても冷たさを感じなく、乾けば直ぐに靴下も快適なことに気がついた - 要するに日本の夏山ならばこの靴で歩けない雪渓は剣辺りの僅か一部しかないだろう。

少なくとも晴天下では靴は濡れるとまもなく乾くことに気がついた。最初はおっかなびっくり試してみたのだが、完璧である。但し雪上の歩行は前後へのグリップは良くても、左右には効かなくて少し苦労した。だからピッケルも持っていなかったが所謂グリセードは出来なかった。つぼ足での下降も踵が張っているのであまり効かなかった。走るぐらいに飛び上がらないと難しいようだ。

要するに重荷でなければ、シュタイクアイゼンの不要な雪田ではこれで十分ということになる。一番厄介なのはぬかるみや水であるが、これは飛び跳ねたりすることで避けることが出来た。また荒地の歩行や下降は、以前履いていたローヴァのものとは全く異なって高度な歩行に耐えられるので本当に走り回るにはこれ以上の靴はないと感じた。

キャハンも用意していたのだが、この靴では結局使うことはなかった。それは靴の中に雪が入っても直ぐに乾いてしまい痕跡を残すことがなかったことによる。兎に角快適の一言である。幾らか試しに走ってみたが、次回は本格的に走ることも考えてみたい。但し距離を歩いたので靴底の消耗も激しそうで、使い方によっては毎シーズン新製品を試さなければいけないかもしれない。

さて、明朝は一寸走れるだろうか?パン屋は休みであるから違う楽しみを求めて違う場所で試してみたいが、これほど暑いとなると叶うものだろうか?



参照:
温度調整つきの環境 2013-07-15 | アウトドーア・環境
新製品試着の歯痒い気持ち 2013-04-12 | アウトドーア・環境
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アルプスで最も過酷な壁

2013-07-21 | アウトドーア・環境
今回のシャモニ旅行は大変有益となった。いくつもの成果があったが、資料写真としてはこのドロワット北壁のものが一番かもしれない。マコンの引率者であるダミアンが教えてくれたもので、記憶にはあったが予期していない光景だった。直ぐにルートは目で追えたので彼に真ん中のクロワールか右のやつだといったら、「多分」と答えるだけだった。ルートを見る目は登れる力量がないと持ち得ないのである。

「とても難しい」というので、「ツール・ロンドと比べたらどうだ」と言ったら、「方や300メートルのほどの高度さなので全然違う」と答える。「三時間ぐらいか」と言うと、「こちらは1000メートルの高度さだから厳しい」と言うことだ。

なるほど調べてみると、私が目で追って「壁の真ん中のクロワール」と示したものはモンブラン山系のクラシックルートで最難関になっていて、単独でナンガパルパットを制したメスナーがこれをして「アルプスで最も酷な壁」と称したことから七大北壁に認定されている。

調べてみないと分らないが、少なくともルートは素晴らしく如何に上からの落下物に当たらないように早く登れるかではないかと思うのだ。技術的には現在のアイスクライミングの環境からすれば全く問題が無い筈だ。しかし、実際には条件は刻々と変わるわけでその辺りの見通しも必要となる。体力的には同じ標高差を爪先で走り通せない限り駄目だろう。実際に足を投げ出して腰を掛ける場所は頂上まで殆どなさそうである。

この壁を登ることがあるかどうかは分らないが、確実に目標となった。六大北壁のどれかを登る力がついたときには是非挑戦してみたい壁である。

今回の経験の中で最も意味があったのも、正しく高高度での運動であって、如何に酸素量の不足を補う方法を身につけることが出来るかであった。身体的な負担を減らすことが出来るかどうかは疑問であるが、少なくとも運動をする方法は分った。健康への影響などは無視しても、クライミング時にも同じようにその呼吸法などを使うことで最高域を持続させることが必要十分となる。

グランドジョラス北壁も少し観測できた。圧倒的である。あれを登り切るには、技術的には想定していた通り、まだまだ技術的に修行を積まないといけない。しかし、そこまで至ることが出来るならば、なんとかなりそうな感触を得ることが出来たのが今回の最大の収穫であった。夢が膨らんだ。(続く



参照:
それで良いではないか 2012-10-08 | 文化一般
アイスクライミングの醍醐味 2013-02-24 | アウトドーア・環境
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たかが細引きとは言え

2013-07-19 | 雑感
細引き、嘗ての登山用語ではドイツ語のシュリンゲと呼ばれた。今もこれが通じるかどうかはしらない。しかし我々の世代ではスリングといえば現在あるのと同じようなテープのそれだったと記憶する。厳密には細引きとテープやバンドとは若干異なるかもしれないが総称だ。

これも長めのものはクライミング時には必携で、確保用に使うもの以外に、岩角に引っ掛けて中間支点を作ったり、オヴァーハングの下の長い延長に使ったり、なによりも砂時計と呼ばれる自然の造形である岩柱を中間支点とするときに有用である。そのもの嘗ての細引き型の細いロープの方が小さな隙間に通すことが出来るので使いやすいのだが、現在はテープ類でも細めで強靭な素材があるためにそれを上手に使うことも出来る。

いずれにしても最低二本は余分に持ち合わせていないと困ることになる。しかし問題はその持ち運びであり、そのワッカの中に首を入れてしまうと片手をどうしても離せない時などは苦労して外すことになる。だから一般的にはカラビナでワッカの両端を止めて、カラビナから外すことで首を抜かないでも使えるようにしておく。勿論それでも用は足りるが、たとえばリュックサックなどを担いでいると、首の周りがややこしくなって煩わしいだけでなく、首を絞めたり酷い目に遭うこともありえないこともない。

先日同行した仲間でルートヴィヒスハーフェンでリーダーである人と登って帰るときに彼の安全ベルトに写真のような刺繍の材料みたいなものが掛かっていたので、その結び方を教えて貰った。なによりもよいのは勿論丈が短くなって歩くときも邪魔にならないだけでなく、登っている時にも片方を外せばそのまま下から引っ張るだけで長いシュリンゲがたちどころに解かれることである。外してからそれを再び作るには何十秒かいるので岩場の上では無理であろうが、休みがあればそれを作ることが出来る。丁度女性が電車の中で編み物をしているようにである。

この手の長いものは特にアルプス登山などでは足に引っ掛けずに上手に携行することが重要なので、こうした技術はとてもクールなのだ。これを態々教えてもらったことで、教える方にもこちらの考えていることがよく分るのである。



参照:
前日の疲れだろうか? 2013-06-24 | アウトドーア・環境
楽天主義に誘惑された 2012-07-12 | 歴史・時事
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夏休み到来の床屋風景

2013-07-17 | 生活
今年最後の夏に際して散髪した。ここしかないと思った。もはや今日はそれほど気温は上がらないと感じたが、夏休み中にはいけなくなるので、今日しかない。

いつもの髪結いさんは、「短く」と言っただけで、少しはさみを当てた後はバリカンに取り掛かった。ここが散髪屋と美容師さんの違いである。はさみの技術は持っていないわけではないが、手間の掛からないそれをもちたがる。なるほど昔のバリカン刈りとは違って形を美味く整える。すると昔のそれはなぜ下手だったのかと思うぐらいだ。

髪結いさんの方も夏休みに入るらしいが、皆その話題で持ちきりである。これぐらいの天候ならば、外で働くもの以外は問題なく働けると思うが、天気が安定していることもあってやはり出かけるのがよい季節なのだろう。何と言っても子供の夏休みに合わせるとどうしても州毎に同じ時期に出かけることになってしまうのだろう。朝一番に行っても、先着さんが二人もいたが、やるほうも三人もいるので問題なかった。



参照:
快さを含めての算段 2013-03-06 | 生活
揺らぐ霞ヶ関と情報カルテル 2012-08-03 | マスメディア批評
コメント (2)
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