Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2010年11月

2010-11-30 | Weblog-Index



安定しない道路状況 2010-11-29 | 暦 TB0,COM0
陸風が吹くか、海風が吹くか 2010-11-28 | 歴史・時事 TB0,COM0
振った女が電話を掛けてくるとき 2010-11-27 | 雑感 TB0,COM0
国獲りゲームのような戦略的関係 2010-11-26 | 雑感 TB0,COM0
鼻の下を真っ赤に腫らしながら 2010-11-25 | 生活 TB0,COM2
知らず知らずの内に悪化 2010-11-24 | テクニック TB0,COM0
腕力勝負の壮絶な戦い 2010-11-23 | 生活 TB0,COM0
食品コンテスト金賞の旨み 2010-11-22 | ワイン TB0,COM0
金が金を生まないシステムとは 2010-11-21 | テクニック TB0,COM0
ベヒシュタインを育む生活環境 2010-11-20 | 音 TB0,COM5
緑の上に赤が見えたのは昔 2010-11-19 | 雑感 TB0,COM0
青色だけでは出発進行ではない 2010-11-18 | 雑感 TB0,COM0
前提とは理念を再認識すること 2010-11-17 | マスメディア批評TB0,COM0
実験資材の激しいバラつき 2010-11-16 | テクニック TB0,COM0
一体、何時のことだったろうか? 2010-11-15 | 生活 TB0,COM0
夜中の知らぬ間に停電 2010-11-14 | 雑感 TB0,COM0
腕やら足やら口周りの筋力の疲れ 2010-11-13 | 生活 TB0,COM0
解明されたロールスロイスの不都合 2010-11-12 | 雑感 TB0,COM0
エアーフォースワンを待ちながら 2010-11-11 | 生活 TB0,COM0
資料で読む官僚組織活動の歴史 2010-11-10 | 歴史・時事 TB0,COM0
濡れた丸太に滑り打っ飛ぶ 2010-11-09 | 生活 TB0,COM0
スポック副船長が楽を奏でると 2010-11-08 | 音 TB0,COM0
精神活動こそが精力絶倫の素 2010-11-07 | 生活 TB0,COM0
炎がむらむらと燃える思愁期 2010-11-06 | 暦 TB0,COM0
次に緑が来るまでになすこと 2010-11-05 | マスメディア批評 TB0,COM0
声高に発言して巧妙に攻撃する 2010-11-04 | マスメディア批評 TB0,COM0
万人だけでなく通をも唸らせる 2010-11-03 | 試飲百景 TB0,COM0
神戸のサッカー小僧の順応性 2010-11-02 | 雑感 TB0,COM0
難攻不落の重量級の強い意志 2010-11-01 | 暦 TB0,COM0
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安定しない道路状況

2010-11-29 | 
道が凍り、生活に影響が出た。予定した時刻に予定した用事が出来ずに、一日中ダイヤが乱れたと言う感じである。さらに車に乗れば、矢張り肩がこる。事故に遭わずに無事に帰れてことを喜ぼう。

明日は更に気温が零下摂氏六度ほどになるので、ますます交通事情は悪くなるだろう。それでも本日のように未だ塩が蒔かれていない状態からすると、路面状況は安定してくるかもしれない。

それでも無駄な外出は避けたくなる寒い日が続きそうである。
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陸風が吹くか、海風が吹くか

2010-11-28 | 歴史・時事
事実関係は確認できないが北京は東京に特使を派遣すると言う。六カ国協議への下準備に違いないが、日本政府との外交では、尖閣問題に代表されるような背後にある事情は変わりない。そもそも北鮮の政治状況によって最も揺すぶられるのは直接の当事者韓国を除いては中国そのものに他ならないだろう。

北京が六カ国協議の提案と言うことで、中国が自らの益を代表させて調停役に進み出たのは当然の成り行きであろう。そもそも朝鮮半島での有事で最も不利益を被るのは中国に他ならない。

中国の自動車がはじめて欧州の安全基準を辛うじてクリアーしたようだ。五年前に正面衝突で搭乗者が生き残る可能性は皆無とされた史上最悪の危険度に試験結果が出されたジープから、五年の歳月が流れた。今回のバン型の「陸風」はサイドバックが設置されていないことから横からのあたりに弱く五つのうちから二つの星しか授からなかったにしても、これで本格的に欧州での中華車の販売が始まる。

自動車先進国ドイツにおいては来年の春からの発売となる。歴史を遡れば本田が1967年に僅か450台が発売されるようになって、今や日本車は市場占有率11%、四十二万台が販売されるようになっており、また1991年に現代が3000台ではじめいまや十八万台が販売されている韓国車と同様に、中華者もいづれは十分に販売されると予想されている。今回発売のそれも直接の競合である韓国車や東欧や南欧の車だけでなくVWのドイツ車の市場をも脅かす可能性もある。その価格は一万三千ユーロ程度であるのは重要な意味がある。そもそもこうした使いやすい車は、壊れなく動いてくれればよいからである。

冷静に考えてみれば分かるのだが、決して中共が安定した体制ではなくて、一気にダムが崩壊する如く些細なことで転覆するような体制であるということである。
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振った女が電話を掛けてくるとき

2010-11-27 | 雑感
ネットで前原外相が中国の同僚に電話したと知って驚いた。丁度、中共内での議論が終わっての出方を世界が固唾を呑んで見守っていると言う新聞記事を読み終えた時だったからである。

正直、一体何が起こったのかと訝しく思った。昨晩書いたように、既に西側からの賽は投げられていて、流石の失態続きの民主党政権の外交もここは腰を据えて成果を狙えるときと思っていたからである。もちろん次の一手は間髪に入れずに行きたところだろうが、先方が逡巡しているところで一体何をしようとしたのだろうか?記事を見る限りその背後に新たな動きがあったとは思われない。

穿った見方をすれば政局絡みで再び対米関係を見直して、対中との関係のベクトルを利用しようとする連中が再びそこに暗躍しているとも受け止められる。事実関係は判らないが、一歩遅れてこの時期に中共に「エール」を送るようなその姿勢は、まさに黄海での軍事演習が始まるこのときにまるで殆ど裏切り者のようにしか映らない。

中国側にしてみれば、一体この時期に声を掛けてくる日本のその弱腰は、まるで振った女がなんだかんだと理由をつけて電話してくるようなものでしかない。これほど不味い戦略はない訳で、ここでこそ知らぬ顔をすることで強い姿勢を示せたのである。

先日の少女の将棋で勝った女の子は、持ち駒を沢山持っていて、私などはついそれを使えないのかと不思議に思っていた。それどころか、その金髪少女は取った駒の銀などを落として私に拾わせさせる。これはどうなるかと思っていたら、彼女は殆ど持ち駒を使うことなく相手を追い込んでしまっていた。要するに見せ駒効果を最大に発揮させたことになる。

要するに護りの場合は先頭に立って白旗を振るのも戦略であるが、攻めの場合はむしろ後ろに隠れているぐらいの方が相手にとっては恐ろしい。十歳ぐらいの女の子が考えることがなぜ日本の外務省筋の智恵では廻らないのか、全く不思議に思われる。



参照:
国獲りゲームのような戦略的関係 2010-11-26 | 雑感
腕やら足やら口周りの筋力の疲れ 2010-11-13 | 生活
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国獲りゲームのような戦略的関係

2010-11-26 | 雑感
大分良くなってきたが、未だ微熱があるようだ。明日に備えて、午前中で切り上げて午後は休んだが、未だ駄目である。今晩就寝前に昨晩に続いて風呂に入ろうかと思っている。長風呂で体が温まった所で一気に深い眠りにつきたいのだ。

新華社通信などは北朝鮮の立場を詳細に伝えていて、共産党の機関紙などは、米国などが北朝鮮に影響力を当てえろと言うのと、面と向って批判しろと言うのでは矛盾していると論調しているらしい。その背景には、韓国と国交を結んだだけでなく、経済的な関係もますます重要になる一方、今回の事件の起こった黄海での韓国側が主張する国境線に関しては北朝鮮同様認めていない中国の立場が存在する。

中共にとっては、東西冷戦のような状況は避けねばいけない間隙を、米国が戦術的に狙ってきていると映るようで、流石に自らが何時も執り行っている戦略が自らに向けられるときに身に沁みて感じるようだ。米国が黄海で韓国軍とその空母を率いて行う演習は、日本の民主党政権の対応ではないが、可也緊迫した状況となるようである。

将棋などと同じで、守りと同時に釣魚島への攻めも可能であるが、散々に挑発してきたのと同じぐらいに挑発されるとなかなか手が廻らなくなるに違いない。北朝鮮が韓国を攻めれば、韓国が支配している竹島などは明らかに延び過ぎた戦線なので日本によって適当な口実の元簡単に奪取されてしまいかねない ― 少なくとも手薄になれば何時でも奪回するぞと言うような態度を見せおくことがボディーブローのように効くのである。要するに挑発されれば、痛いところを突いて挑発しておく必要がある。獲って獲られての国獲りゲームである。

昨夜明けたモンペリエー北西三十キロのラングドックのグラノッシュ、シラー、カリニョンのキュヴェーによりワインをグラスが汚れないうちに撮影しておく。
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鼻の下を真っ赤に腫らしながら

2010-11-25 | 生活
今日は初雪の中を大分動いた。先月のように霜ではなかったので事故は無かったかもしれないが、これから週末に掛けてが危ない。冬タイヤを履いていない車は大型トラックにも抜かれることになるのでとても危ない。

動いたといっても車の移動なのでそれ程濡れることはないが、帽子を脱いだ拍子にどうしても頭も濡れた。洋服は濡れても分厚く着込んでいるので大丈夫だが、矢張り湿っぽくなるのは仕方が無い。

そんな様子で一日中鼻を愚図愚図とかみつづけていた。日本人のように啜るのではないので健康には良い筈なのだが、鼻の下が荒れた。咽喉の痛みは和らいで、もう一本のディスカウントワインを購入して飲んだ。

前回のものよりも複雑であるけれども今のところ悪酔いもせず、咽喉の渇きも感じない。四ユーロをきるプロヴァンスのワインとしては悪くは無いのだろう。
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知らず知らずの内に悪化

2010-11-24 | テクニック
大分体調は戻ってきた。もう一息である。今晩は先日飲んだ南フランスのシラーに南アメリカ土産のニッキを煮たものを合わせ、蜂蜜で甘くして、レモンの輪切りで酸味をつけたホットワイン、グリューヴァインを飲んで寝る。明日から正常化したい。

イランのウランの精製施設でのスタックスネット被害は、恐らくCIAなどの反イランの国際的組織の犯行に違いないと更に証拠が固まってきていると言われる。サイバーアタックは当然ながら、何もイランに向けて行われるだけでなく、強い武器を持っているものの反対陣営は何時も狙われることになる。しかしそのウイルスを製作するには可也の財力と大組織が必要になると言うことである。例えばジーメンスの七工業制御システムを攻撃するためには、その制御システムの隅々まで把握して再構築していないとことをなせないと言われる。

核分裂のために有用なウラン235の精製作業において、毎分百万回転と言うような超高速の分離機の電気モータの速度を本来の制御と分からないように変えることで、その生成の効率が落ちることは当然であるが、最も危険な振動によってその施設自体の耐久が劣るだけでなく破壊へと追い込むことが出来ると言うのである。ウラン235の精製が上手く進まなければ、発電だけでなく、核爆弾の製造に大きな影響を与え、更に折角の精製施設が壊れれば資材の供給が出来なくなる。

こうした攻撃に対して西側の工業先進国が十分にその対策が出来ているかと言えば可也怪しいと言われており、コムピュータ制御が無ければ何も出来なくなっている現代社会では、こうしたサイバーアタックが核爆弾よりも強力であると言うことだろうか?

個人的には先ずは感染したウイルスを完全に克服することに尽きる。しかし、感染がよく分からないと言う意味ではエイズだとか、癌などの症状にも共通していて、知らず知らずの内に悪化しているという状況を思い起こさせる。



参照:
Die Angreifer kennen ihr Ziel offenbar ganz genau, von Frank Rieger, FAZ vom 18.11.2010
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腕力勝負の壮絶な戦い

2010-11-23 | 生活
咽喉の具合が変わって、入り口でウイルスを食い止めたかと思ったが、駄目だった。全身に廻った。昨夜は全身が時折発熱して、筋肉が壮絶な戦いをしていたのは自覚していたが、こちらが寝た隙に深く侵攻されてしまった。

発熱は三十八度ほどにもなっただろうが、今年は筋力を鍛えてあるので、なかなかへこたれない。一層のこと走りにでも行ってやろうかと思ったが、それは流石に止めた。行き倒れになると人に迷惑をかける。

安静にしておきたいところなのだが、そうもいかず一日中野暮用に追われていた。しかし我ながら基礎体力をこれほどまでにつけたと思う反面、やはり病に倒れたのは口惜しい。

どうもクライミングのホールかどこかでインフルエンザをうつされたのだろう。自覚はあまり無かったが、この時期の健康管理は特別に難しい。明日ぐらいには熱が引くことを願っている。それでも昨年の横になれない苦しみからすると普通のインフルエンザ症状で、もっぱら体の筋肉などが力を拮抗させている分壮絶なウイルスとの戦いとなっている。

胸の筋肉などが重量挙げでもするかのように一斉に熱を発しだしたのには驚いた。生まれてはじめての症状である。そんな按配で嘗てなら仕事をしているうちに高熱で倒れてしまうような状況であったが、通常以上に用をこなしてしまったのには我ながら驚いた。
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食品コンテスト金賞の旨み

2010-11-22 | ワイン
「おらー、しらねーど」と、南フランスの安売り四ユーロを切れるシラーのワインを飲んでいる。これがまたブリュッセルで開かれる東鳩バターココナッツで有名なコンテストの金賞を獲っているのである。スーパーの広告などはお断りにしているので流石にそれは勉強していないが、オーストリアの料理用のリッターグリューナ・フェルティーナの購入ついでに、ヌーボーの売出しなどの可能性を視察すると、安売り札が赤く輝いているのだ。実は蔵にあるボルドーにするか、ドイツのシュペートブルグンダーにするか迷っていた。

しかし、今晩は咽喉の調子は好転したが本調子ではないので、高価な食事やワインは計画されていない。合挽きミンチ肉で精々ボロネーズソースである。そこで目に入ったのである。本当は棚の隣りの売り切れ特売品に興味が募ったのであるが、逆に同じ価格で同様のこれが売り切れていないのを不思議に思った。

なんせ金賞である。流石に彼の焼き菓子の旨みを思わせるような当たりのよさが二杯目から広がり、なかなか止められない。こんな旨みはどんな高級なヌーボーにも求められない。止められない止まらないはカッパ海老煎であるが、安物赤ワインは副作用が大きいので比較しようもなく恐ろしい。頭が痛くなっても良い。どうせ風ひきで痛くなるぐらいならば。

このペースであれば明日には副作用の証拠品も残るまい。美味い時に楽しんでしまわなければいけない。今宵だけの刹那な楽しみである。そう言えば、ローマ法王がゴム製品の使用を漸く認めたと、FAZの一面に書いてあった。赤ワインの刹那には関係が無いのだろうが、これでエイズが防げて何人のアフリカ人の命が救えただろう。それでもなにかそこに虚しさも感じられる。
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金が金を生まないシステムとは

2010-11-21 | テクニック
ボーズ社訪問の記事が載っている。アマール・ボーズ率いる千人以上の音響会社ではただ唯一のオーナー社長の会社である。その製品を使っている人なら必ず目にしているフレミンガム市はボストンより三十マイルほど北西にあるらしい。そのこの会社の正面には、Treat your next with respectと大書きしてあって、まるで白人アングロサクソンのプロテスタンティズムの会社のようだと記者は驚く。

なるほどボーズ博士自体は、先の大戦時にはインドからの貿易の船が泊まってしまったインド人貿易商の息子で、子供のときから家業の修理屋を手伝うことになって、ラジオなどの電化製品を修理する技術を身につけたようである。その後、当時から恐らく今以上に名門であった工科大学MITで、フォンノイマンらとマーシー協議会のメンバーであったノバート・ウィナーに数学の手ほどきを受けたようで、同じく教師であった電気工学のリー教授ともその後に渡って長い付き合いとなっている。

その数学的な領域での教育もさることながら、有名な音響機器へのアイデアが芽生えたのが、数値的なスペックを調べつくして貯金して購入した音響機器装置が自らの想像に反して失望を与えたことからとあるのが面白い。ヴァイオリンも習ったことのある本人にとっては、音楽が指輪の前夜祭「ラインの黄金」の前奏曲のように規則正しい雑音の波にさらわれるのが我慢なら無かったようである。我々嘗てのHIFIファンならば、つまらない部署などをいじったりスピーカーのセッティングを変えたりと、それを趣味としてしまうものとは違い、六十年代の終わりにはボストンシンフォニーで音響テストをして一定の学術的成果が現れたようで、ドルビィ博士の件と紛らわしいが、大学での研究自体がSN比のような相対的な信号の認識を扱っていたようで、上教授らが進めていたサイバネティックスと呼ばれる分野となる。

新たな学問が全てそうであるように、ウィナー博士がその爾来の近視から、カレッジ内を真っ直ぐに教授室に辿り着くことが出来ずに、寄り道をしながらのサイドウォーク繰り返していたことから様々な分野の研究が融合される業績となって、リー博士と共同でベル社にパテントを譲渡した非直線コミュニケーションシステムが現在のサテライト通信などの基礎になっているのを思い出せばよいのだろう。もう一つのエピソードも抜かせない。カレッジのクラブハウスでのパーティーでコートを掛けていたのだが、近視でそれが確認できなかったから、最後の一人がそれを持ち帰るまで待っていて、残った一つが自分のものだと確認した話である。

そのウィナー博士が言うには、中国が永く技術大国であった背景には、軍人や商人などのよりも、職人や学者を重んじた儒教の教えがあるとなり、まさにボーズ博士が、悩みの中を中庸の精神で「音響技術のビル・ゲート」ともならず只の研究者でも無く活きている姿がそこに見えるように報告されており、まさに社訓に表れているのはコミュニケーションとしての社是でもあるのだろう。

世界の多くの愛好家には、訳の分からないその流通システムなどがまるでマルチ紛いに映るのもこうした背景が分からなければ仕方ないのである。まさにコミュニケーション学に於けるそれが実証されているのかもしれない。またそうした研究環境があっての開発と言うことで通常ならば考えられないような期限の無い研究から世界初の自動車の電動ショックアブソーバーシステムの発表へと結びついているらしい。実際にボーズ博士の授業を受けた前ホプキンス大学総長は、その形式の無い授業を回想しているらしい。

あまり業界関係者が口にしたがらない、ボーズの二つ目の成功製作品であるライフスタイルで、バッハのサロン音楽などを鳴らしながら、こうした金が金を生む経済に流されず、只の金満家向けハイファイ市場にも関与しなかったこの企業体のその社会的な文化的な意味合いを考えずにはいられない。

今晩から雪になりそうだ。予想通り二日ほど続けば、地面がそれ程冷えていないとしても積もるかもしれない。昨夜寝る前から咽喉がガラガラし出したが、軽い風症状である。昨日の早朝のトレーニングが堪えたのか、ここは己の基礎体力が問われる。十三分の走り、高度差二百メートルを上がり三十五分経過、水平道で息を整えて、一気に下り降りて、丁度一時間の経過であった。決して体調は良くなかったが、走行速度は落ちなかった。そして、今年最初の病の前触れである。七転八倒した苦しんだのは何時だったかと記録を見れば丁度一年前ほどであった。やはり、太陽の陽も拝むことが少なくなり、抗体システムが機能し難くなると思われる。今日は、野路菊茶でも大量に飲んでゆっくりと休みたい。明日はまた朝から忙しそうだ。



参照:
豚インフルエンザに違いない 2009-11-25 | 生活
豚に克つ奴だけが生き残る 2009-11-26 | 生活
くしゃみの出そうなゾクゾク感 2010-10-12 | 暦
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ベヒシュタインを育む生活環境

2010-11-20 | 
RSSリーダーを読んでいたら、ベヒシュタインが扱われていた。ドイツのピアノである。「気持ちを込めて」とあるので、そのVIDEOを観た。ドイツェヴェレ制作のものである。

ザクセンの工房の風景が映し出される。何人かの職人の仕事振りの、遣り甲斐ある仕事風景が映し出される。年間で300翼と千三百機しか生産されない歴史的世界ブランドである。ここでもその経済的事情や個人的な「付き合い」などは紹介しているが、実際こうした映像を見てみるとその手作り振りが良く分かる。

なるほどこうした仕事振りは西ドイツでの生活観よりも東ドイツでのそれの方が似合うような気がする。ドイツの高級時計にも代表されるような精密な仕事振りはこうした落ち着いた環境が大切に違いない。

先日から、BLOG「妄想的音楽鑑賞とお天気写真」でシューマンのピアノ曲実践の録音が色々と紹介されていたが、ピアニストごとに誰がスタインウェー以外で演奏しているかがいつも気になって勘ぐってみたりした。



参照:
形而上の音を奏でる文化 2007-12-21 | マスメディア批評
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緑の上に赤が見えたのは昔

2010-11-19 | 雑感
十月にはじめて日本旅行をした若いドイツ人男性の話を聞いた。行く前に色々と見所を教えていたのである。残念ながらら三段染めなどには早かったようだが、嵐山や大原では少しもみじも楽しんだようである。しかし、富士山は見えなかったと。奈良や広島を訪れ、帰りには途中下車して新神戸で神戸ビーフを食したらしい。築地も訪れたようだが、矢張り魚だけでは物足りないと言った。

苔寺やそこらじゅうの名跡を訪れ「勧進帳」に沢山のスタンプや「お札」を貰っていた。訪問地でよかったのは金沢や飛騨高山など小都市に特に印象が強かったようで、東京の裏町などを歩くには大分の時間が必要になる。友人がフソーに勤めていて品川の高層アパートにも滞在したと言う。山手線の駅毎の様子の違いにも言及していた。そして汗を流した後の冷たいビール。

日本語は殆ど使えなかったようであるがそれでも結構日本人ともコンタクトが取れたようで、十分に楽しかったようだ。何よりも感心していたのは新幹線で、無人身事故の話をしていたら驚いていた。世界で最も安全な乗り物に違いない。ドイツのICEとは比較にならないのを十分に認識できたようである。

朝から忙しかったが、夜のクライミングがキャンセルとなって少しは時間が取れた。予定していた八百屋での買い物が済んで、また手許の野菜が豊富になったのは嬉しい。緑の党は支持率の急上昇で少々高度障害に陥っているらしい。高い世論調査の支持率を如何に選挙に結びつけるかである。

良く考えれば、最後に日本の秋を楽しんだのは1993年のことである。なにかあまり天気は良くなかったような記憶がある。とてつもなく昔のことのようにしか思わない。丁度上の彼が過ごしたのと同じ三週間だけを過ごしたことになる。
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青色だけでは出発進行ではない

2010-11-18 | 雑感
オールインワンの器械は未だ使いこなせていない。しかし、肌色写真などを印字すると簡単なカラーインクジェット向きでも使い物になる。インクジェットでもここ十年ほどの進展は大きいようだ。特に気がついたのはピグメント使用の黒色で、これならば雨に直ぐ滲むことも無いだろうか。大分レーゼーのそれに近づいているように感じられた。

キャノンのそれを設置するときに動いているワークステーションを押したら、前々から曲がっていたモニターのピンが折れてしまったようで、赤色が出なくなった。元々無理をしてねじ込んだことから曲がったピンを真っ直ぐに直していたので、いつかは折れることは覚悟していたのでが、都合が悪かった。液晶のこれまた安物に先ずは取り替えておいたが、傷がつき放題とは言いながら色目の自然な折角のブラウン管のモニターは修理したいのである。しかし、既に十年近くたっている商品であり、金をかけて修理すると今度は管が逝かれてしまうのも目に見えている。

ファックスの熱感光ロールも余ってしまい、電池も入れ替えたのにこの有様であるから、あまり欲を出して余計に無駄な損はしたくない。それでも自分で直せるならお得である。もちろん赤色が無くても白黒に比べれば気持ちよく使えるが、使い方が限られる。そこで修理の方法をあれやこれや考えて、ケーブルをそっくり替えることにした。問題は、接合部分で、ソニーがその部品を提供してくれない限り容易には直せない。さて、どういった回答を寄せるだろう。こうしたことは今後の商品選びの時の重要な判断材料になる。

思いがけないことになって、オールインワン機のLANへの接続には時間が掛かった。コムピュータならば遣ることはわかっているがこうした関連機器のそれはあまり経験が無い。それでもWLANも十分な認証システムの下に配置できた。それを示すブルーの光が眩しくて迷惑なので、ケーブル接続しようかとも考えるが、それもケーブルサラダが増えるだけなのであまり望ましくない。
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前提とは理念を再認識すること

2010-11-17 | マスメディア批評
パンを取って、四千歩ジョギングした。日曜日から三日ぶりである。天気も良くなく、時間も無かったのだが、何よりも足が疲れていた。二十八分ほど走った。結構飛ばして出発したが、結局上体を上手に使う運動で楽して走り通した。靴下を厚めにした分足の収まりも良くなったが、ますます上体を使った走り方に磨きが掛かってきたようである。これならばハーフマラソンぐらいはいづれ走れるようになるだろう。それよりも一汗掻いて帰ってくるとあとで体にこたえた。脛の打ち身は未だに膝がつけないほど傷んでいるようだが、上肢への負荷は恐るべきものである。午前中からとても眠くなる。

日本の政府の支持率が落ちているというが、中共包囲網を築けずに、ノーべル平和賞に関して強い支持を示さずに、嘗ての自民党のときのように日和見主義の外交方針を採っているようでは政権交代した意味など全く無い。強い理念を打ち出すべきで、国連外交やこうした国際的な機関を重視する日本政府外交のそれすら打ち出せずにはどうしようもないだろう。

必ずしも後出しジャンケンが戦略的に悪いとは思わないが、そうしたことを繰り返して失敗に至っている訳で、その理念と照らし合わせて正しいと思う方向へと早めに舵を切らないことには、ブッシュ時代の小泉政権の判断と全く変わらない間違った方向へと進んで尚且つ責任を取らない政権となるだけである。それだけでも自民党政権と何ら変わらない。

平和賞自体がとても政治的な賞であることは従来のその受賞者のリストを見れば明らかなのであるが、それに関して強い疑念も挟むでもなく、強い支持を示すのでもない限り、外交理念を一体何処で示すと言うのだろうか?アメリカ合衆国との強い連携関係は契約であり、それは外交と呼ぶには当てはまらない。

更に何よりも問題なのは、事情は詳しくは知らないが、幼稚園と保育園の一本化とか何とか、まるで共産主義社会のようなことが議論になっているのは西側工業先進国ではこの島国ぐらいではないのだろうか。先ずは弊害の無い市場競争が出来るような自由化と民営化が基本で、その市場淘汰があってこその社会事業整備なのである。情報も市場もそれを妨げる規制がある限り、立派な社会事業は成立しない。

社会保険も健康保険も年金も本来ならば無用の長物であることを再認識することが大前提である。
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実験資材の激しいバラつき

2010-11-16 | テクニック
ドイツの大学が産学協同で行った試験を日本でも再現したいようだ。EUのガイドラインが嘗ての米国のそれに成り代わってありとあらゆる部門で知的創造物の指針を示すようになった。EU統合前からもっとも期待されていた分野であり、こうして文化的な牽引車であるべきことには間違いない。

上の研究施設にしても実際は消費者保護などとも深く結びついていて、研究母体は大学であるがその実は工業高等専門学校やカレッジ形式の研究内容となっている。それは欧州における高等教育の大衆化とバカロレア教育制度の進展とも深くかかわっているが、それはまた改めて論じるべき問題である。

上の研究の報告書に目を遣ったが、通した訳ではないが、科学的な実験結果としての誤差の補正やその他の前提が重要になることとは別に、とても面白く感じたのが家庭生活にかかわる所謂「暮らしの手帳的」な実験なのでその素材となる前提条件が一般のスーパーなどで購入出来る商品がそれとなる。

そうしたスーパーに並んでいる商品のばらつきと言うかその内容に関してはあまり信用出来ないと言うのが私自身の経験である。先ず、普段の家庭生活で使用するようなケミカル類は、新商品への頻繁なマイナーチェンジでロットごとの商品管理を立派にしていて、「同価格で容量が増えました」と言うときには必ず生産者は何らかの匙加減をしている。

最も顕著な例がシャンプーで、容量が増えて、そのあと通常製品に戻るときには必ずと言っていいほど液が薄まって水ぽっくなっているのである。そして新たな成分の添加などで新商品の発売を繰り返していく。結局価格が上がるだけで、内容は決して良くなっていない。それでも不正にならないような手練手管を駆使している。

そうした商品開発に反発したノンブランド商品もあるが、それも少し売れるようになると商業的な色気を出して新商品などを開発してくる。果たしてノンブランドの良い所は価格が安いことに尽きるのである。
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