Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

すっきり爽やかな泡もの

2024-07-16 | ワイン
ヴュルツブルクのレジデンツでゼクトが振舞われた。演奏会後のディナーにも合わせたものなのだろうが、フランケンヴァインの各町のヴァインプレンツィンが集っていて、正装で聴衆を迎い入れて、グラスが手渡された。

毎年のように最後にやっているのかどうかは知らないが、ワイン業界にも重要なイヴェントになっているのはよく分かった。最終演奏会だったのだ。

そこで供されたものも決して悪いものではなくて、催し物の前にはアルコールを飲まない私でもあるが、軽くすっきり感は暑い日にも全くなんともなく清涼感もあった。十二分な宣伝が出来た筈である。

会場への人がいない大階段とそのフレスコ画を幾らか撮影できたのは良かった。ここだけはザルツブルクよりも価値があるかもしれない。

レジデンスの前に広場を大駐車場として開放しているのも観光地としては大きな加点である。街自体の通行量も知れていて、飲むワインには事欠かず、それなりの美味いものもある。

今回ビュルガーシュピタルで食したのは、フランケンの名物料理のブラウツィッペルである。何か長いものだという感じはしたが、皆目分からないので訊ねてみた。ソーセージの酢っぱく湯がいたものだということで食した。見た目からすると熱くないヴァイスヴルストのようでもあるが、実質的にはブラートヴルストの焼いていないものとなる。その酸味が爽やかでつけ合わされている野菜も気持ちよい。勿論酸味の効いたワインに完璧である。ジルファーナ―で十分である。

その名前の由来は長いものはペニスとも称されて、ブラウは鱒を同じように煮たフォレレブラウから来ているとも書いてある。なるほど基本的な味筋も似ていて青っぽい感じもそのものである。やはり旅行に行って土地のものに巡り合えるのは醍醐味である。

翌日マイン上流のゾンマーハウゼンに出かけた節にも醸造所のおばさんにそのことを話すとそれはと笑っていたので、やはり地元の人にとっては、こちらでのザウマーゲンとかその手の密かな料理にもなっているのだろう。

特にワイン処での食事の質は、その産地でのワインの質を反映する。それがは最も敏感に反映するのは地元の蔵出しワイン酒場のであったり、それ以上に少し手の込んだ食事を出しているレストランであったりする。それはフランスでも同じで、ボルドーでもサンテミリオンとメドックでは料理の質や出しているものも違っている。

こちらワイン街道でもこの四半世紀でリースリングの質が向上したことから、嘗ての様に塩辛くしてワインをがぶがぶ飲ませるような料理は殆ど無くなった。それからすればフランケンもまだこれからで、ワインの質も料理の質も徐々に上がっていくものと思われる。



参照:
視覚を超えるバロック音響 2024-07-14 | 音
フランケン葡萄処漫遊記 2024-06-21 | 試飲百景
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ボックスボイテルの夕食

2024-06-25 | ワイン
漸く夏らしくなってきた。降雨確率も10%ほどなので洗濯日和である。冬の間には洗濯出来なかった防寒用のナイトローブや部屋着用ジーンズなどを一気にと思われる。通常週一回の洗濯を二日続けて三回は回すのではなかろうか。

エコモードでは一サイクルが3時間半ほど掛かるので、夏至過ぎとはいっても、朝から二回を天日で綺麗に乾かすのはそれ程容易ではない。

週末にアスパラガスの残りをべーコンと一緒に炒めた。燻製臭が2021年のジルファーナ―の香ばしさにあっていた。所詮深みはないのだがちょこちょこと食事に合わせるには遜色はなかった。ボックスボイテルを三本しか購入しなかったが、ここ数週間で飲み干すにはそれで十分だった。つまりそれ以上あっても飽きるだけである。やはり経年変化を楽しみながらのまとめ買い可能な白ワインはリースリングしかないという結論を確認するのみである。

土曜日にオープンエアーで行ったプログラムを持ってのベルリナーフィルハーモニカー上海公演は翌日にソリストのユジャワンと共に飛行機に乗って出かけた。そして上海にその御一行は着いた。

到着の様子が中共の報道ヴィデオとして出ている。ワンとフィルハーモニカーの中共での公演は珍しくなくとも、今回はキリル・ペトレンコの中共デビューであり、現在のフィルハーモニカーの実力が昨秋の日本公演に続いて披露されることになる。

流石にペトレンコの日本デビューの時の精鋭の指揮者という表現はなく大師となっているのは当然として、その中共内で何回も演奏されたラトル時代のそれとは全く異なる新しいブラームス交響曲四番の演奏に注目が集まっている。

その他、フィルハーモニカーが室内楽編成でより幅広い層へと訴えかけるワークショップのようなものも僅か五日間の日程のなかで企画されていて、コロナ期間中に流れた上海でのレジデントという形が継承されている。それ以外にも一部チェロ楽団などは北京にも回るようでそれなりのツアーとなっている。

今回なんらかの実況中継録音などが為されるのかどうかは分からないが、少なくとも中共のメディアによって必要最小限の報道としてその様子がジャーナルされることには間違いがない。

北京出身のユジャワンも中共では満州人の共産党協力者らんらんなどとは異なり全くそうした位置づけにはいないので、それ程大きな扱いはされなかったのだが、今回はそれなりに注目されているのは間違いがない。

ベルリンでの演奏はコロナ期間中のトリフォノフのプロコフィエフ演奏と比較してやはり弱かったが、アンコールを含めて上手にやっていた。ベルリナーフィルハーモニカーの演奏はペトレンコ指揮でアンコールのベルリナ―ルフトが取り分け見事な演奏になっていた。



参照:
よかった宿での食事 2018-10-06 | 料理
フランケン葡萄処漫遊記 2024-06-21 | 試飲百景
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フランス食生活の易さ

2024-06-16 | ワイン
週末の旅行の準備である。ミュンヘンのキャンセルもあり、ヴュルツブルクの試飲会のこともありなんの為に出かけるのか不明になって来て、極力出かける意欲が無くなった。予約など準備をしていなかったのならケルンに向かっていただろう。あとは車を傷めないように無事計画通り熟すのみである動機付けがないと往々にして事故を起こしそうだ。

なによりも気温が下がってヤル気が無くなった。仕方なくパンだけを購入しに行って、帰りに少し長い距離をゆっくりと走った。身体を疲れさせることで意欲を取り戻すぐらいでしかない。チャットパートナーも恐らく夏のセメスター期末の追い込みで、そっとしておいてあげたいので堪え時である。それにしても一年間あのような生活をしていて学業に励めるとすればそれはとても偉いと思う。楽器をやったり絵をかいたりと結構優雅なんだよね。金があると心強い。

先日帰路ではリレッテデュカロッテを購入した。誰も購入していなかたっと湖で頭からほじくって貰った。前回と異なるものを購入しようと思っていたのだが新規のものでつい購入したのだが、思っていたよりも味が肉肉せずにとても上品でよかった。

パン屋では、それを塗って、更に週末にピクニックのサンドイッチにする為にニンジンパンを購入した。実はスーパーのあるアルザスの街でネットで調べておいたパン屋に立ち寄ると恐らく閉店していた。ドイツでも厳しいパン屋でアルザスで上手く行く保証はない。スーパーがあるので客も奪われるのでもう一件でも活きていればいい方かもしれない。

サンドイッチ以外に先週の鶏のガラのスープがあるので味飯を炊こうと思う。そこに貝の出汁も混ぜると味が濃くなるだろう。二号ぐらい炊いてニンジンと玉葱だけでそれなりの味になるだろう。握り飯にすればピクニックに使える。

サンドイッチの為にハムを購入するのと運転時に齧り付くサラミ類ぐらいか。菜っ葉はフランスで購入したものがあるので、洗って、挟むようにしておくべきだろう。

パンを取りに行く序にボルダーに向かう案もあったのだが、身体が重くて元気が出なかった。仕方がないので帰路の以前走っていた森で長めのルートを走った。スピードは上がらないが、カロリーだけはそれなりに消耗した。これで身体が解れてくれると嬉しい。

フランスで購入したイガイ牡蠣を食した。フランスで購入するのは初めてだ。土曜日に入ったものだからその日に食さないといけないと言われた。それでもヌードルにするのも面倒で量も少なかったので簡単に火を通した。いつものオランダ産とは全く違う。何が違うかというと炒めると洗い方は変わらないのに直ぐに水気が飛んだ。すると玉葱やらワインの色が直ぐについてきて味が更に深まる。

オランダ産の安物は幾ら火を掛けても水が出てくる。産地の差というよりも処理が全く異なるのだろう。これならば一つ一つ摘まんでいってもとても味わいがあって美味い。価格はそんなに高くない。

それに合わせて買ったロワール産のソーヴィニオンブランも特別なピーマン味もなく食事にすっきりと合わせられた。7ユーロ程だったのでこれまた料理にどぶどぶと入れてなんら不満はなかった。アルコールの質もイタリア産の安ものなどよりも良かった。



参照:
ヴィガーニズムワインとは 2016-04-19 | ワイン
準備万端整えての前奏曲 2021-06-30 | 雑感
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英国人指揮公演の梯子

2024-05-28 | ワイン
指揮者交代の演奏会の後半に抜けて、劇場のティケットを購入した。上手く後半に入れるかどうかは不明な点もあるが、兎に角最短距離を走れば10分以内には席へと続くドアには至れる筈だ。ピアニストのアンコール前に無理に出る。不明はラディオ生中継があるのだが数分のディレイがあるものと思っている。なければ間に合わない。

席も立ち見の一番安いものが9ユーロで手数料入れて11ユーロだったが、着席迄のアクセスが良いことも鑑み、12ユーロのバルコン席にした。一昨年12月に序に出かけたローエングリンでも同じような席に座って、そのコストパフォーマンスの良さは分かっている。後半の一時間を鑑賞するだけだが、少なくとも同じ英国人指揮者の演奏会よりは価値がある。

指揮者ボルトンはバロックを専門としていた指揮者であるが、ミュンヘンでは今迄ヘンデル等で大成功していて、楽団との関係はとても良いようだ。今回はロッシーニの「シンデレラ」を指揮するのだが、その指揮をライヴで体験してみたい。マドリッドの王立歌劇場の音楽監督をしていた間に様々なレパートリーを指揮していたようで、ブリテン「ピーターグライムス」なども公演している。若干とろい感じは否めないのだが、持ち前のバランス感覚は素晴らしくて、ロッシーニではいい指揮をするのではないかと考える。

英国人でオペラを真面に振る現役層はパパーノと二人しかいないので、今後英国人の得意のレパートリーでまだまだ今後活躍するのと予想している。それを確かめて来たい。

これで6月の催し物への出資はヴュルツブルクのモーツァルトフェスト40ユーロ、BR定期10ユーロ、劇場14ユーロ、バーゼルシムフォニエッタ定期34フランケンで総計100ユーロ程になり、宿代は全四泊で180ユーロ程になる。宿泊代が圧倒的に高いが、燃料代は250ユーロ程になるか。

愈々週末はナーヘでの試飲会である。そこのここ暫くのグローセスゲヴェックスの飲み頃になった仕上がりが取り分け良かったので、最も優れた甘口を醸造する醸造所以上に本格的なリースリングの醸造所としての評価を高めている。

良い地所からの果実はグローセスゲヴェックスのみならず素晴らしい甘口として醸造されてしまうので日常消費用リースリングはどうして雑味が感じられたのであるが、もう少し消費してもいいかと思うようになってきた。それ以前に素晴らしいグローセスゲヴェックスの開け頃のパイロットワインとなるようなものを物色してもいいかと思っている。それが軽めの甘口であっても、参考になるならば、デザートワインぐらいの感じで購入を考えてみようとも思っている。

2023年産は冬の間の水不足で、カリなどが回らずに、それが葉の充血だけでなく、果実の醸造時の酵母との接触による発酵に影響しているようだ。要するに塩基化してしまうことで、ワインがどうしても亜硫酸などに晒されるということになるようである。この辺りも試飲会で十分な情報が得られるようにその流れをもう一度整理しておかないと醸造化から深い話しは聞きだせない。



参照:
旨味ある経費削減 2024-05-27 | 生活
サウンドデザインの仮定 2022-07-01 | 文化一般
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着氷をバルコニーで考察

2024-05-23 | ワイン
六月の旅行中に二回の演奏会に出かける。それを口実にするようなものでそれほど真面目に考えていない。皇帝協奏曲も永く接していないので少しはお勉強しようかともい思う。もう一曲は「家庭交響曲」でこの曲はあまり演奏されないので、お勉強の価値はある。しかし既にペトレンコ指揮でいい演奏の録画が残されていて、それ以上の何かが聴けるとは思っていないので、それほどには期待していない。

ペトレンコ指揮では2016年にミュンヘンの座付き楽団との欧州ツアーで演奏した。もう一つのプログラムのチャイコフスキー交響曲五番もリゲティ「ロンターノ」とバルトークの協奏曲も名演だったが、チャイコフスキーとアンコールの「ルスランとリュドミラ」は今後もなかなか越えられないかもしれない。

皇帝交響曲は一度だけ朝比奈指揮の園田の演奏で聴いた記憶がある。因みにヴァイオリン協奏曲の方も江藤俊哉のそれしか覚えていない。後者の泣き節のようなヴァイオリンの響きには閉口した。

腹の調子を壊した。しかし、ホタテ貝は上手かった。決して古くはなっていなかったと思うが季節がどうか分からない。勿論火をよく通す方法としてヒマワリ油で焼いた。上手く赤いところも外せて焼けたので食べ甲斐もあった。一つ1,3ユーロで三つ食した。

腹の調子を壊したのはどちらかというと、カサカサにならないように火の通りを弱めにしたエビの方かもしれない。味は悪くなく食べ甲斐はあったのだが、付け合わせなどで若干短調さを避ける工夫も必要だった。

リースリングはナーヘの火山土壌地所からのフェルゼンベルク2018年産で、とても素直で良いのだが酸の量感に若干欠けていて、そうした酸の旨味の奥深さはなかった。そうなると食事全体もやや単調になった。天気も良かったのでバルコニーでの今年初めての食事となった。

来週は最高気温が摂氏20度を超える日が続きそうなのでバルコニーで過せるようになるであろう。但しそれ以上に急上昇する様子はない。

発注車輛の最終的なオプションが決まりそうである。問題になっていた防音ガラスは追加料金240ユーロで付く。摺りガラスの方が390ユーロで高い。更に冬タイヤを付けて工場出しすることで冬パケットが加えられて、ハンドルにヒーターがついて、洗水ノズルが温められる。これだけで280ユーロ積み重なる。直ぐに必要な冬タイヤを付けることで全体の割引率で引かれるのでそうしたのだがその分追加になった。これだけなら高くなり過ぎるが、本体価格が330ユーロ下げられている。最終的に税抜きで321,30ユーロ高価になった。

洗水ノズルヒーターで厳寒でも直ぐに窓の氷が溶かせるらしい。興味があるのは氷の雨などが降った時にも氷着が防げるかどうかである。またホワイトアウトの時にも室外の視界が改善されるかどうか?窓ガラスの汚れは着き難くなるらしい。冬の問題は四輪駆動にする限り先ずは視界の問題が改善されるべきだとは思う。冬に納入の冬に強い車ならば四輪駆動の価値が余計に出る。



参照:
発注システムのバグ探し 2024-05-09 | テクニック
全てを食う赤い奴 2024-05-20 | 料理
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吟味すべきCPは如何?

2024-04-02 | ワイン
2024年復活祭が終わった。マティネコンサートは来年の第九でバーデンバーデンでは終るので、それ以外の曲では今日が最後だった。前夜戻ってきたのは予定通り21時過ぎだった。

先週の余りもののパエリヤをオーヴンで温めて、ヴァイツェンビーアと開けてあったグランクリュ「イ―ディック」シュペートブルグンダーの2007年物で軽く済ませた。翌朝のブラームス部交響曲四番は「エレクトラ」に続いて重要視していたからだ。そして来年は演奏会は第九の二回しか振らない。新制作「マダムバタフライ」の三回の上演とその二回の演奏会で万事休すとなる。

それもあったので特等席の空いていたところに座ってみた。この欧州最大級のオペラ劇場の音響がよく分かった。前回ご招待の時は庇の先ぐらいのところで最上席ではなかったのでオーナー席も試してみた。

結論からすると劇場音響で可也デットだった。それでもミュンヘンの劇場よりは福やかかもしれない。ザルツブルクよりは素直だろうが、奈落でのバーデンバーデンの祝祭劇場の美点はあまりなかった。

前夜の「エレクトラ」の楽日でも試してみようかとも思ったのだが、やはり一番いいような席はスキスキではなかった。オーナー席に座ると直ぐに係員が来るようでその点は管理が出来ていた。ベルリナーフィルハーモニカーはいなくなるので最早関係はないのだが、最低価格席の良い席と比較しての差は視覚以外ではあまりない — 価格差で六倍ぐらい。

結局最終日は6時過ぎに目を覚まして、7時過ぎまでベットにいて、8時過ぎにシャワーを浴びてで、9時過ぎには出発した。復活祭月曜日で殆ど交通もなくブレーキも殆ど踏むことなく、10時過ぎに祝祭大劇場車庫入れとなった。

昨年は最終日にヘロヘロになっていたのだが、今回は大分楽だった。やはり「影のない女」と「エレクトラ」での疲労度が全然異なるという事だろう。それは音楽家にとっても同じことだったろう。それだけの価値があったということになる。

「イーディック」はビオデュナミを信仰している独高級ワイン協会会長の地所からのものだが、2007年はそれ程特別な年度ではなかった。そして最初から若干獣臭い味覚が特徴だったのだが、流石に50ユーロ程のものだけにまだ弱ってはいなかった。色は少し落ちてきていいるようだが、ヘナヘナにはなっていなかった。同じ価格でブルゴーニュの有名地所のものと比較すればどうかということになる。

石灰土壌で基本的にはミクロクリマなども似ているのだが、やはり葡萄が違う。上の劇場の座席の価格やその価値がどうかを吟味するのにもよく似ていて、そこまでのコストパファーマンスがあるのかどうかだけである。

最終日などのことでザルツブルク引っ越しのことをどうしても考えるのだが、その公演日程や滞在日程などが問題になる。



参照:
原発警備強化の物的根拠 2016-03-26 | ワイン
春の息吹を注ぎ込む 2024-03-26 | 音
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独最高の赤ワインの旨味

2024-03-19 | ワイン
11月12日のフランクフルトでの壮行演奏会の席を押さえた。今回は定期公演が入っていたので、好みの席がなければ最安席で誤魔化しておいて、流れてくる最上席を拾おうと考えた。少しでも出金は後にしたい。しかし、一枚だけ残っていたので狙った。もの要りだけど仕方がない。

米国第二次ツアー前の壮行演奏会で夏のツアーの表プログラムのブルックナー五番を再演して、重要なツアーに備える。米国ツアーでは裏プログラムになるのだが、独墺管弦楽団としてブルックナーを米国で再認識させることになる。

夏のツアーの演奏会にも出かけるのだが、目的を徹底させることになるので、資本も上手に分散投資可能となる。

また8月31日状態で泣きそうになる。週末の「エレクトラ」が全くお勉強できていない。幸い一昨年にザルツブルクで観ているので、規模も複雑さも見当はついているのだが殆ど楽譜は目に浮かばず、最初の動機から追っていくしかない状態である。その次のヴァ―クナーガラも簡単に目を通しておけば足りるか。日曜日を空けてあるので、そこではシベリウスにも目を通しておかないと駄目だ。

土曜日にあまり肯定的な意味のなかった三つ目の音楽会に座りながら、時間を作ってワインを取りに行けたことを喜んでいた。なによりも今時半ダース購入して60ユーロしないピノノワールなんて、高品質のものにはありえない。

どのようにこれだけ価格が抑えられているのかはよく分からないのだが、葡萄を石灰のヌルヌルした土壌から上手に収穫して、安い培養酵母を上手にさっと仕上げているのだろう ― まさにここが勘違いで、健康な酵母を収穫することが肝心の白と異なり皮を漬け込むのでビオワインでも酵母の問題はない。滓とかの処理も工夫しているのだろうが、白ワインとは違って、そこを推測するだけの知識がない。しかしこれだけ安く、なるほど現行のベーシックが2022年物で12.5%のアルコールしかないということでも、長く寝かしている傾向があるのだろうが、驚きである。

フランスのスーパーでは10ユーロ以下の真面なピノノワールなんてない。そしてこのゼーガーの葡萄はドイツのシュペートブルグンダーではなくてフランスのクローンであると聞いている。要するにこれだけ本格的なピノノワールはドイツでここでしか知らない。

なるほどドイツでも最高価格帯のシュペートブルグンダーとフランスの同価格帯を比較すると中々コストパフォーマンスでは越えるのは難しいのだが、それでも二十年に一度ほどの良年には特別な赤ワインとなる。

上の価格で分かるようにグランクリュならともかく態々ベーシックなグートヴァインを送ってもらう訳にはいかないので、機会があれば取りに行きたいと思っていたのである。そしてコロナを越えては初めて購入できた。

そして簡単にスクリューキャップを開けて牛肉に合わせると、幾らでも進む。それは辛口で若干のタンニンの渋さがあるのでねとつかないのである。その意味ではブルゴーニュよりも男っぽい。しかし、僅かなざらつきもあり乍ら旨味もあるのだ。少なくとも年度としてはとても良い。但しアルコール度が示すように偉大な年度ではないだろう。



参照:
'15年シュペートブルグンダ 2017-11-20 | 試飲百景
歴史的な瞬間にいること 2022-11-08 | 音
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無料VPNをインスト-ル

2024-01-06 | ワイン
1月14日のNHK放送予定番組関連で気になっていたVPNをインストールした。前回は2017年のミュンヘンからの引っ越し公演に伴うNHK音楽祭映像を観ることが目的だった。この間機材も変わり、旅行用のMINIノートブックのLINUXにはインストト-ルしてあるのだが新しいWIN10には入れてなかった。不要なものは極力インストールしないからだ。

LINUXの方は映像には難しく、もう一つのLINUX音楽メインシステムも弄りたくないので否応なしにWIN10に新たにインストールした。幸い上手く行ったのだが安定度に欠ける。

無料VPNであるのでその伝送速度も遅く、前回も繰り返し繰り返し状況の良い時を待って辛うじて貫徹した。今回もオンデマンド配信で潮時を見るしかないかもしれない。その為には有料なので幾らかを払わないといけない。その支払いもNET CASHというのを使って、ID番号などを見つけてログイン可能だった。まだ若干掛け金が残っているので、それで用為すかどうか。先ずは状況を見ないと何とも言えない。

そのプログラムの中でブラームスの四番はシカと観ておかないといけないと思っている。復活祭で最終の姿が示されるので、計三種類を比較する事にもなる。その前のコロナ期間中、そしてミュンヘンでの実演と五種類の演奏となる — 実はもう一種類コロナ期間中のザルツブルクでの中継録音があったが意識的に忘れていた、即ち六種類七夜。そしてその秋の定期公演での演奏は昨年デジタルコンサートホールで最も観られた演目であったらしい。

年末年始の三本目は2012年産ゴッテスフースであった。ザールリースリングらしい豊満な酸とそれに合わせた残糖が日本食などには合う。これが日本でもモーゼルザールル―ヴァ―に人気がある点で、本国での食生活の豚などの原材料に合わせた淡白な味には合わない。それにはリースリング愛好家の酸のエッジが効いた雑食砂岩や花崗岩の方が合い、石灰分の多い黄色っぽい面取りの薄いのリースリングはサラダなどに合う。

そこで重箱の料理に合わせたが、これがまた良かった。2012産で非常にバランスがよくて、果実風味も豊かである。但し醸造所のオーナーもブルゴーニュシステムの辛口のコンセプトを全面的に承諾していなかったので、どうしても糖が多めに残っている。

しかしこの年度のこの地所の赤いスレート成分の多い旨味は格別で、トロミまではないのだが、酸味とのバランスで分離もせずにとてもスムーズな飲み心地であった。なるほど一番良かったナーヘのデルヒェンと比較すると明らかに、甘みが多く、旨味よりも多層的な深みを求める向きには合わない。リースリングに深みと構築感を求めるとなるともちゃもちゃ食事などはしていられないとなる。

何かブラームスの交響曲四番における演奏実践のその方向性と全く同じようなお話しで、ワインの場合は好みや目的で済む話なのだが、音楽芸術となるとそこには求められるものは定まる。あるのはワインと同じように時代によってその求められるものや関心のありどころが変わってくるという客観的な状況の存在である。



参照:
ステレオタイプは不可 2024-01-05 | ワイン
神の膝元のリースリング 2015-06-02 | 試飲百景
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ステレオタイプは不可

2024-01-05 | ワイン
ムーティ指揮シカゴ交響楽団最後のツアーが迫っている。そこで演奏される一曲メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」イ長調である。昨年暮れからLPを取り出してあったのはカラヤン指揮ベルリナーフィルハーモニカー演奏の1973年前の録音だ。

B面には「宗教改革」が入っていて全集になったのかもしれないが、あまり針を下ろしていなかった。なぜだろうと考えていたのだが、音を聞いてみてやはり魅力が薄い制作であったことが分かる。先ずは当時の評判の悪いDG録音も冴えない。録音コンセプトもはっきりせずに、ヴァイオリンを強調したようなバランスで非音楽的である。

それでもカラヤン指揮のメンデルスゾーンを聞くとやはりあまり得意にしていないのもよく分かる。浪漫派の音楽もメインレパートリーにしていた筈なのだが、管弦楽を持て余している感じが強い。やはり後期浪漫派の楽曲の方が上手だった。

楽譜も落としたので、参考音源もじっくりと探してみたいが、中々いいものが思い浮かばない。少なくともムーティがお手本とするカラヤン指揮では駄目だったとなる。

年末年始で一番素晴らしかったのは、クリスマスを入れて、やはりこのデルへェンだと思う。昨秋グローセスゲヴェックス回収に行ったついでに久しぶりに名うてのグランクリュをドライヴした。

やはりその土壌とミクロクリマからしてナーヘ流域ではこの醸造所が一番いい地所を持っていると思う。小さな田舎の醸造所であって、それほど経済力もありそうにはなく、更に土地柄所謂ブルゴーニュシステム導入には戸惑いが多かった筈だ。それでも少なくとも十年前にはこれ程立派なグローセスゲヴェックスを輩出している。

最後の一本となったデルヒェン2014年はポトリス風味はないのだが若干干し葡萄的な旨味と清潔な繊細さが丁度木樽熟成の広がりのような息遣いになっている。蔵見学をした記憶がないので質してみないと分からないが、とても上手に醸造している。そもそも先代がアイスヴァイン作りの名人であり、今でもその貴腐ワインの甘みの出方はこの醸造所が世界的に有名なエゴンミュラーなどよりは上である。酸の出方とそのバランスが絶妙なのだ。決してしつこくなったりすることがない。

そういうノウハウで以って辛口の本格的なリースリングを醸造するとこうなるという例であって、今更ながらその質を見直している。生産量も一般販売量も限られていて、春にしかし試飲会をしていないことから、特にそのグローセスゲヴェックスなどの樽試飲はやはりそれなりの見識と経験がないと判断が下せない。そしてそこに瓶熟成のポテンシャルを読み込むのは嘗てならユダヤ人ワイン商の専売特許であって、実際河下のビンゲンには後のフランクフルト学派のアドルノ家などがそれで商売をしていた。

そしてここの土壌の複雑さはステレオタイプなカテゴリー別けだけでは片付かない特徴づけが必要になる。色も未だ黄色くなく、まだ十年は寝かせれるが、もう十分に愉しい。酵母臭、硫黄臭一切無し、あるのは葡萄臭だけ。

当時と現在のグローセスゲヴェックスが異なる所はなによりもその醸造の高度な技術とその設備となる。温度管理も整っていて、香りを逃がさず、同時に自然な味の広がりがある。



参照:
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン
菊牛蒡とタロイモの年始 2016-01-03 | 料理
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偽りの無い熟成過程

2024-01-04 | ワイン
クリスマスから年始迄の食材は月曜日までに尽きる。特に肉類は追加で手羽を購入して繋ぐ。コール首相の缶詰も週末に開けることになるかもしれない。経過理由はあるのだが、一つ買えなかったことと、日程的に早めに始まったことがあり、またコロナ期に比較すると食事量が伸びている。

缶詰の付け合わせのザウワーボーネンも新年で未だスーパーに入荷していなかった。他の付け合わせも考えてみなければいけない。

年末年始で最初に開けたのがラインガウのグレーフェンベルク2014年である。クリスマスに南プファルツの雑食砂岩「ガンツホルン」でその年度を確認していたので、開けてもよいとなった。細やかさはあるのだが、熟成向きではないのは明らかで、若い時のキュートさがなくなって面白くない。その前年の態々買い足した黴臭い年度ではなく素直なのだがそれが余計に詰まらなくなっている。

勿論リースリングの煮凝りに合わせたりでは全く問題がないのだが、その価格と瓶熟成の年月を考えるとその期待に応えたとは言い難い。前回開けたのは2021年で三年前であった。同様な印象が書いてあって、どうも当時はまだ樽熟成に100%木樽を使っていなかった頃かもしれない。やはり適当に呼吸が出来て、発酵の炭酸ガスが自然に抜けるぐらい出なければいけないのだ。

なるほどワインに自然の炭酸が残っているぐらいの方が口当たりが良くて清涼感があるのだが、そのガスは瓶熟成で消えてなくなる。その時に退屈な味であってはいけない。基本的に若い時にガスが残っているということはステンレス醸造をしていて、偉大なワインとはならない。

ラインガウでは最も高い位置にあるグランクリュの一つで、なによりも秋には冷えて優れた酸が効くことが重要で、過熟成するような果実からは良いリースリングは醸造されない。

ヴィーンでのノイヤースコンツェルトの放送は見聞きしていない。最早完全に興味がなくなった。個人的な思いなのかどうかは分からないが、新聞評では絶賛してあって「いい意味でプロシア風、内容充実だが感じやすく、甘くても粘っこくない」と見出しになっている。それを読んでも殆どむかつく。要するに催し自体がもうとても鬱陶しくてついていかれない。日本では地震があって生中継はなくなったようだが、中共で熱心に観られたことだろう。

ああいう催し物は最早文化的な先進国では受け入れられないだろう。一体このようなご時世にヴィーナーヴァルツァーもあったものではない。改めて、先月20日に生中継されたガザ地域とイスラエルの市民の保護へのチャリティーコンサートの録音を流す。やはりそこには偽りの無い音楽がある。

あんな商業主義の催し物などとは今更ながら無関係だと感じる。なるほど「こうもり」のようにそこに作られたヴィーナーというものが描かれてこそ初めて芸術化するのとは大分事情が違う。



参照:
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
シャンペンの泡の様に 2024-01-02 | 音
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厄落とし年末調整

2023-12-29 | ワイン
新車の試乗のアポイントを取った。新春である。雪がなく雨が降らないことを願っている。五時間半ほどと言ったが、数時間の時間を取ってくれたのでなんとかなるだろうか。

今年最後の記念写真撮影があった。アウトバーンに入る前の自動車専用道路なので50kmの所を誤差入れて20km速度超過にはなっていない筈だ。金で済めば厄落としになるが、ナヴィを稼働していたら申し少し先にブレーキを踏んでいただろう。不定期カメラ設置場所でそれを狙っている。

クリスマスのリースリングはガンツホルン2014年産となった。食事のザウマーゲンの栗が甘かったので本当はもう少し旨味があるものの方が良かったかもしれないが、三本購入の内の二本目で、ソロソロ片付けても良いものだった。要するにそれ程力があるリースリングでもなく、比較的早い時期から楽しめたものだった。四年前に開けた時と比較すると明らかに果実香が引っ込んでいた。

次に問題になるのは年末年始のグランクリョで、その前に赤スレート土壌のフリューリングスプレッツヘンを開けたので、もう一息海鮮ものなどに合わしやすいスレートもののザールかナーヘのリースリングで良いかと思う。メニューを考えてみないと分からない。

暮れにもう一本開けるとなれば、上の二種類を開ければなんとか年を越せるであろうか。シャムペン替わりに軽く若い一本をそこに加えても良し。もう一度走るのでそれに缶ビールで飲み代はあり、それ以上は飲まないということでもある。

会計の〆で本年購入したワインの価格がやはり1000ユーロを軽く超えていることが分かった。平均を25ユーロとすれば40本になる。在庫は決して増えてはいないので、それぐらい消費していることになる。月に換算すると3.33で4本ならば話しが合う。週に一本は間違いなく明ける。シーズンに纏めて飲んでも若干増えるぐらいだろう。全体のアルコール消費量としてはまずまず健康的ではないか。

価格を落とすと結局量が増えるのは分かっている。つまり現在の味わいから落とすとなると飲むのもありがたく亡くなる。喉越しで飲むほどではないが現在十数ユーロするリースリングとなると、アルコール度も薄く一気に飲んで仕舞う。毎晩となると飽きが来て勿体無い。そういうものである。ワインと価格はとても興味深い。

年末調整で購入できるものは購入したいと思ってネットを観る。以前ならば音楽メディアなども購入していたが、中々これというものも見つからない。一月のシェーンベルクのオラトリオの楽譜も見たが60ユーロ超えていたのでその代わりにはならない。それ以前に年内に会計処理するような入場券類もあまり見つからない。年末の支払いは自動車保険とかそういうものもある。

ベルリンのデジタルコンサートの無料券の一部を溶かした。新年迄使える。その後一月前半分と更にその後の期限が1月15日迄なので、それも上手に使って出来るだけ先に使いたい。1月13日の「木彫りの王子」の生中継とそのアーカイヴ化、1月27日の生中継は観れないのでそのアーカイヴ、2月16日のシマノフスキ―協奏曲生中継迄が先ずは観なければいけないプログラムである。その後はバーデンバーデンの復活祭に移る。



参照:
暖かく且つ拘束感も無い 2019-11-06 | ワイン
反動で動き出す週末 2015-09-21 | 試飲百景
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必ずしも希望ではなくとも

2023-11-29 | ワイン
冬タイヤを履いた。雪に間に合った。幸いワイン街道からマンハイムのラインネッカー地方には雪はなかった。降ってはいたのだが、霙混じりだった。待ち時間も20分ぐらいで、その間に新車試乗の話しなどをしたのでとても効率が良かった。

未だ試乗車は来ておらず、年末ぐらいになるということだった。そして今直ぐに発注しても2月には納車になるということで、発注が溜まっていないことが大きいらしい。新聞等でも本当の試乗記が出ていない理由は分かった。だからそれ程急いで発注する必要もなくて、試乗してからでいいということになった。資金を用意する都合などを考えて上手く運びたい。

配達された洗浄液5リットルを5.3リットルの入れ物に注入すれば零下60度まで不凍になるが、サンモリッツに行くようでなければ中欧では不要である。この冬は精々ハルツ地方やシュヴァルツヴァルトぐらいまでしか行く予定はないので、精々零下30度に合わせればよいと思う ― 成分は界面活性体などが入っているので中和滴定までする人はいないだろう。

週末は零下8度までは予想されているので、そこから少しだけ使っておけば十分だろう。ベルリンに行くまでに半分以上残しておけばなんとかなる。恐らくそれ以前にそれほど使う必要は無いと思う。

先日のバーデンバーデンでの新制作「ヴェルテル」に出かけた公認会計士の話しでは舞台が素晴らしく歌手もよかったとあった。指揮者ヘンゲルブロックのことなどを話したが、そうした総合的な音楽芸術迄には判断が及ばないのは仕方がない。自身もピアノを新たに習い直して地元で小さな音楽催し物をやっているのだがそんなものだろう。おじさんがヒンデミート指揮での初訪日のヴィーナーフィルハーモニカーだったので、今回のベルリナーフィルハーモニカーの最終日に天皇が出てきたことも話しておいた。

次はチェコフィルのマーラー三番に出かけるということで、こちらも他に出かけない限りシカゴ交響楽団の次に出かけることになる。シカゴ交響楽団のプログラムのことも話しておいた。

今朝は天候も悪く、気温も二度ぐらいしかなかったので、ベットの中で頭痛もあった。前夜に今月二回目の入浴をしたので熟睡は出来た筈なのだが、寒かったのだろうか。マンハイム迄は渋滞もなく工事での遠回りに拘わらず予定通り到着した。帰りにはパン屋に寄るなど全く無駄な時間の無いお出かけだった。

これで日没までに一っ走り出来れば満足である。先日牛肉に合わせて久しぶりボルドーのマルゴーを開けた。1993年産はカベルネフランの率が多かったので渋みが特徴なのだが流石にこのクラスだとそれがいい具合にこなれただけでなくて、それなりの力強さもある。やはりこうなると価格の割にボルドーは価値がある。これだけの質の赤ワインを購入しようと思えば何処産でもEU内では結構高価になる。

先が計算できるようになるということが何よりだ。必ずしも希望とはならないものでも先が見れることで色々と工夫するようになる。それが重要なのだ。



参照:
タイヤ交換の予約完了 2023-11-25 | 生活
特産の弦の表現力 2023-09-12 | 文化一般
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拡充するレパートリー

2023-11-05 | ワイン
バーデンバーデンに二日通うと疲れる。朝の晴れ間に走っておいたので猶更だ。往復94km程なのだが、二日目が二時間早く始まるとなると余裕がなくなる。初日にフランスで買い物を済ませておいた理由である。今回は一週間後にもう一度機会があるので最低の物しか買わなかった。それでもブルゴーニュ二本を購入して、チーズやキシュなどを購入すると60ユーロを越えていた。一本は二十年ほど寝かせろうというワインだが、2018年産でなくて2017年産だったので、金曜日に2018年産の先日飲んだものがあれば買い足す。

通常はスーパーが特別買い付けしているようなブルゴーニュのピノノワールの中から所謂ネゴシアンによって外国市場に高く売りつけられているような著名地所の近くのヴィラージュとか地域指定ものを選ぶ。価格では出来るだけ30ユーロを越えないようにである。価値判断は、30ユーロを優に超えるとドイツでもグラン、プリミエクリュとして当然の品質のリースリングになり、要するにお買い得品ではなくなる。それならばスーパーが買い付けした意味合いが無くなる。

「地元」スーパーでの物色はこうした裾野を研究することで、地域的な網羅も出来るようになると思っている。だから今回当夜に開けるブルゴーニュとして購入した13ユーロのピノノワールは、ボーヌよりも南のシャロネーズの物は買わないのだが、例外的に2018年のルリーの名前で購入した。ブルゴーニュと相似のプファルツで当て嵌めるディジョンから南でボーヌから北に相当するハールトと南ワイン街道の相違となる。

調べてみるとやはり早飲み系なのだが、あの地域にありがちな色の薄さもあまりなく、酸味も適当でベリーの味覚も香りもあって悪くはない。コッコヴァンにとか書いてあるが、価格以上に勿体無いなと思わせる。

確かにリースリングでも13ユーロならば日常楽しめる高品質ワインは現時点では探せるので、当たるも八卦である。これは当った。ピノワールファンならばこれで十二分に満足できる筈。やはり2018年産は良くて愉しい。

来夏のルツェルンの音楽祭のプログラムが出た。ブルックナー五番をユース管弦楽団に序ベルリナーフィルハーモニカーのシーズン初日にかける。指揮者キリル・ペトレンコは、ブルックナーツィクルスをフォアアールベルクで希望していたので、コロナ前のシューベルト交響曲に続いて当然のこととしてブルックナーを指揮することは分かっていた。五番から始めるのも対位法のシェーンベルクなどに続いてありうるべき選択だったであろう。恐らく九番も続くと思う。

オーストリアの指揮者としてブルックナーをフォアアールベルクで振ろうとしていたがシェフ指揮者が計画していたので駄目になって、ショスタコーヴィッチになった。来年は時間があるのかどうかは分からないので、ベルリンで既に振った三曲以上にやるのは大分先になるということだ。

早速、ルツェルンの宿を予約しておいた。前回のところが値上がりしていたが、少し大きな部屋な感じのようで、先ずは保険に取っておいた。より安く快適なところを探したいが中々難しいと思う。地下ガレージが広めでよかったので、もし新車が入っていても気持ちがいい。



参照:
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン
旅絵日記一時帰宅編 2023-09-02 | 雑感
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不人気ほど面白いの意

2023-10-31 | ワイン
ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲4番が面白くなってきた。その曲は数字通り最後の協奏曲らしく、アメリカに渡ってメトナーによって作曲を推奨されたとある。既にアイデアは十年前の1914年にはあるようだ。ドレスデンで多くの作曲をしているとは知らなかったが、なるほどその作風はユーゲントシュテールなどの趣が濃い。そこにジャズの要素がとなるのだろうか。

それ以上に興味深いのは、交響曲第一番同様に、ストコフスキー指揮フィラデルフィアでの初演が不評で、その影響か晩年まで修正していたということだろうか。曲の成立の背景への関心もさることながら、現在においても他の協奏曲と比較して不人気というのが更に面白い。どうして受けないのかとか伺いたくなる。

金曜日にそれを所縁のあるフィラデルフィア交響楽団でそれも最も興味深いピアニストの演奏で聴けるとなるとお勉強に力が入る。ここでどうしてもその全貌を掴んでおきたいと思うからだ。二度と聴かない曲となるかもしれない。

そもそもトリアノフのピアニズムはペトレンコと共演するようになって認知した。コロナ期間中の二人の競演を逃したのは残念だったが、今後も機会は少なくないと思う。昨年のヴァルトビューネの野外演奏会も前日までは共演するとされていたのだが前夜故障でキャンセルした。素晴らしい協奏曲二番が演奏された筈だった。

アルテュール・ミケランジェリの演奏も知らずに録音を聴いたが面白かった。LPで手元にある唯一のラフマニノフ協奏曲かもしれない。出版前の自作自演の録音もあるのでこれも参考にしないといけない。
Sergei Rachmaninov - Piano Concerto No. 4

rachmaninoff playing his piano concerto no 4 in G Minor


一週間先のフランクフルトは壮行演奏会だ。週末は日曜日まで時間がない。またベルリンでは極東旅行ツアーのAプログラムが演奏される。「英雄の生涯」も頭に入っていないところがある。レーガー作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」もじっくり見ておかないと駄目だ。

週末には、「雑食砂岩」リースリングを開けた。9月に追加で購入した二本目だったが、やはり良かった。2020年産は酸が弱い分、一日経過後にはバランスが崩れていたが、初日にプフェルツァーステーキの玉ねぎの甘みには最高だった。本当は2021年物が欲しかったのだが売り切れていた。2020年産が余っているのは、コロナ期間中で私の様に買いに行かなかった人が多かったからではないだろうか。一般的には酸があまり強くない方が容易に飲めるリースリングとして市場は大きい。また長い期間瓶熟成をさせてそれを楽しもうという酔狂な人も少数派である。

その意味からも今年のクリスマス時期にはこれの上のガンツホルン2020年を開けることは決まった。これだけまろやかならば栗ザウマーゲンにも合わせられるが、許容範囲は大きい。同時にいつもと変わらずに雑食砂岩のエッジの効いたミネラル風味が俄然楽しめる。そしてぴちぴちにまだ若い。



参照:
時計の針を戻すとき 2022-10-31 | 暦
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン 
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よく分からない価値判断

2023-10-27 | ワイン
ラフマニノフのお勉強をしている。交響曲一番は特に馴染みがない。作品自体はリヒャルト・シュトラウス作曲「英雄の生涯」と同様に19世紀の作品だ。その作品が青年様式のモダーンさを象っているのに対して、やはりチャイコフスキーなどに連なって古臭い。

若書きであることもあってか1945年になってガウク指揮で初演後に直ぐに演奏禁止にしていたりするので、やはり現在迄もあまり演奏されていないようである。偶々代表的な録音とされているシュケナージ指揮コンセルトヘボ楽団の全集は手元にある。しかし今回の様に生演奏を体験するということでもなければ真面にお勉強しようとも思わなかった。

2017年にフィラデルフィアで演奏されたものが生中継されたりしていたので、なんとなく耳にしていた。そして2020年に体験したペトレンコ指揮での「交響的舞曲」が圧倒的な印象を残した。そこからも一定の作曲家像も得たのだが、それに如何に繋がるかということでもある。

録音していたものを聴くと、中継で指揮者のネゼサガンの話しもあるのだが、一楽章の作り方でも交響曲二番のラフマニノフらしい作風には至っておらず、スケルツォにおいても我慢を強いるかもしれないと語っている。最近聴かれるようになった曲でマーラーの素材となったとされるロットとかの稚拙な作風にも似ている。

フィラデルフィア管弦楽団の演奏はしなやかな弦と管楽器とのアンサムブルでそのフレージングなどは最早映画音楽にしか聴こえない。若書きだからそれでよいということはなく、やはり創作意図を読み込まないと駄目である。少なくともムードだけで創作したり、演奏禁止にするようなことはないということだ。

バーデンバーデンでは三晩続けて、三つの交響曲とピアノ協奏曲四番、「パガニーニの主題による変奏曲」などが演奏されるのだが、交響曲三番の晩は購入していない。安いところは売り切れているが、高いところは余っている。

来週の金曜日に初日となる。その前にフランスのスーパーに出かける予定だ。その為にブルゴーニュワインも審査した。まだ買えるワインを物色する為で、2018年産でいいものがあったから試した見た。酸が効いていて、長く寝かしておけるものだった。他所で購入すると結構な値段のするプリミエクリュであった。開けてしまったのだから仕方がないが、この手のものを購入して長く寝かしておくまでの気持ちがあるかどうか。

リースリングの場合は、ブルゴーニュシステムをドイツの高級ワイン協会が採用してからも既に四半世紀の歴史があるので、その殆どを同時進行でお勉強している。現在地下のワイン蔵に一番多く保存しているのが2001年産で、それも既に20年経過していて、通常ならばあと数年すればコルクを交換しなければいけない。その前に一本開けて味見をすることになるだろう。

今後も期待して保存しておくべきものか、それともぼちぼちと消費していくべきかなどの判断はとても高度な判断を要するもので、醸造所ですら経験がないとよく分かっていない場合が多い。作曲家が演奏禁止にするようなものでもある。



参照:
付け合わせザウワーボーネン 2023-10-26 | 料理
備えておきたい生活 2023-10-11 | 料理
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