Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2013年10月

2013-10-31 | Weblog-Index


電話の個人情報漏洩事 2013-10-30 | 雑感 TB0,COM0
時差の影響を感じる日々 2013-10-29 | 生活 TB0,COM0
秘密保護法の馬鹿さ加減 2013-10-28 | マスメディア批評 TB0,COM0
シーズン最後を飾るツアー 2013-10-27 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
アップルやらフィッシュやら 2013-10-26 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
PCとGCの相違を吟味する 2013-10-25 | ワイン TB0,COM0
不調になる循環を脱する 2013-10-24 | 生活 TB0,COM0
新参者の割拠するザール 2013-10-23 | ワイン TB0,COM0
自己分裂の葛藤の日々 2013-10-22 | 女 TB0,COM0
2013年産の摘み取り風景 2013-10-21 | ワイン TB0,COM0
秋の合間の皇帝晴れ 2013-10-20 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
黄昏の雪男の話 2013-10-19 | 雑感 TB0,COM0
清々しい冬の風に吹かれて 2013-10-18 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
新しいゴムでの雑念など 2013-10-17 | 雑感 TB0,COM0
価格に注目して貰いたい 2013-10-16 | ワイン TB0,COM0
冬模様の朝は寒い 2013-10-15 | ワイン TB0,COM0
素晴らしいノーマルルート 2013-10-14 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
現場を掴んだ証拠写真 2013-10-13 | ワイン TB0,COM0
火の酒ブックコーナーの道 2013-10-12 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
間違った国策と呼ばれるもの 2013-10-11 | 文化一般 TB0,COM0
悪くないNuits-Saint-Georges 2013-10-10 | ワイン TB0,COM0
アメリカ製の素晴らしさ 2013-10-09 | テクニック TB0,COM0
朝起き目覚ましの話題 2013-10-08 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
ボルダーの素晴らしい環境 2013-10-07 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
デジタルカメラの高機能 2013-10-06 | テクニック TB0,COM0
ブルゴーニュ吟味への投資 2013-10-05 | ワイン TB0,COM0
礫岩の黄金の十月 2013-10-04 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
フリーなキュロットの魅力 2013-10-03 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
素人を騙す金儲け評論 2013-10-02 | 試飲百景 TB0,COM0
ケブラーでしゃっきっと 2013-10-01 | アウトドーア・環境 TB0,COM0

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電話の個人情報漏洩事

2013-10-30 | 雑感
一週間ぶりに走った。ピッチを短くしたので峠道途上の折り返し点で1918歩で12分と、百歩も多くなっている。予想以上であるが、比較的早く走れているのは驚きだ。脚にとても厳しかったのだがテムポが落ちなかったからだろう。調子如何に拘わらず大分走れるようになってきた。出かける前はS字状結腸付近がいつものように痛んでいたのである。暫く走らないで座ってばかりいると直ぐにこうなるのだ。駐車場に降りて来て3500歩23分、少し汗ばむぐらいだが、やはり走ると違う。兎に角、太陽が出てくると少し元気になるのだ。

最近の間違い電話の数が只事ではなくなってきている。理由は分からない。あり得るのは技術的な欠陥か、なにかCIAではないが個人情報が悪用されているしかない。今月はディスプレーを見て出なかったものも含めると十回以上は間違い電話である。それも精々二種類の番号に掛かってきたもので、電話帳に載っている電話には一度も出ていない。

嘗ての公表されている電話番号関連では数多くの問題があって、その電話に掛けた人も何度も違う相手に繋がった。それ以外に通話中に他の回線が漏れ聞こえたことがあり、流石にそれは回線を引き直して貰った。あの時は、「洩れ聞こえる通話は誰か知っている人の声ですか?」などととんでもない質問をされたものである。要するに、ドイツェテレコムの交換機などは、恐らくジーメンスのものだと思われるが、とても技術的に問題があるということである。日本から納入すればこのようなことにはならないのではないか?そのような状況は、新しい番号になってからは無くなっていたのだが、何故か最近急に増えてきたのである。

もう一つ明らかに公表されている番号には可笑しな電話が掛かってくる。その多くは、アンケートごかしのもので、中には銀行やメーカーのそれがあるのは知っているが、真面目に答える気は失せた。面倒極まりない。中には個人情報の集め屋みたいなものも少なくないので、その回線にはよほどの事でない限り出なくなったのである。それが、今や未公表である番号に、間違い電話が増えている。もしかすると次の段階では、可笑しな電話が増えるのかもしれないが、その番号を使うのは何らかの関係性が無いといけないので、それ以外の用件は全て個人情報の漏えいの原因となるのである。

メルケル首相電話盗聴発覚の事後報道が続いている。左派や緑の党は告訴を求めるが、在ベルリン米国大使館をがさ入れ出来る訳ではないので現実的ではない。またスノードン氏に事情聴取するということも困難と言うことだ。本来の首相用電話は盗聴し難くなっているというが、盗聴の事実よりも発覚したことが問題なのである。ウィキリークスのジュリアン・アサンジの物語が舞台に掛かっていて、その英雄像が示されているようだ。少し遣りすぎの印象を受けたが、本当に彼は大英雄だったのだろうか?



参照:
とても感じの良い謎の電話 2013-03-23 | 女
外交官なんて不要か? 2010-12-21 | 文化一般
秘密保護法の馬鹿さ加減 2013-10-28 | マスメディア批評
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時差の影響を感じる日々

2013-10-29 | 生活
結構疲れている。日曜日も結局散歩しかしなかったが、月曜朝も走るだけの元気は無かった。一つには寒暖の差があり過ぎて、身体が中々ついてこないことにあるのだろう。土曜日は薄いTシャツだけで過ごして、フリースを着ているときは下に汗を掻いた。それでも油断すると寒い。

身体全体の筋肉の張りがあって、特に長時間爪先だけで立っている時間が長かったので、足腰に堪えている。上体も肩を中心に疲れがあるのは傾斜が強いところを登っていたから仕方がない。ドロミテ以降最も大きな高度差を熟したからに違いないのだが、約100Mの高度差を登っただけに過ぎないのだ。傾斜の強い場面が連続して、高度感も十分にあったので、力が入り過ぎたか?それよりも夏時間終了で時差の影響もあるようだ。

ジル・ザンダーが三度目の引退を表明したとある。オンワード・ユニクロでの仕事は大きな富をもたらしたようであるが、いよいよ経費削減などでそうした投資家とは話が合わなくなったようである。そもそも日本やアジアにおける生産量の数が異なるので、欧州のブランドをそこで再現させるには限界がある。そのようなことは最初から分かっているのだが、商売人にはそうしたことはお構いなしなのである。安く、悪い労働条件でも供給できれば良いという考え方では、真っ当なブランドなどとは言えない。まさしくここにメードインジャパン若しくは日本の商品は円安でもなければ海外では売れない二流ブランドにしかならないことを如実に示している。

迂回道路が一部工事中のようで、旧ワイン街道が数キロに亘って渋滞していた。先ず家から車が出せない状況であったが、久しぶりである。嘗ては日曜度にそのような状況が繰り返されえていて、平日も幹線道路らしくひっきりなしに車が通っていた。そうした状態で移り住んでから大分経ちそのような昔も忘却の彼方となっていた。しかし当時は、現在の迂回とは異なって各々が最も近道を走っていたので今のような渋滞は平日は起こらなかったのであった。



参照:
ハンブルク娘のカムバック 2009-03-21 | 女
孤立へと逃げ込む小日本 2012-09-28 | マスメディア批評
シーズン最後を飾るツアー 2013-10-27 | アウトドーア・環境
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秘密保護法の馬鹿さ加減

2013-10-28 | マスメディア批評
安倍政権の秘密保護法の問題がFAZの第一面で取り上げられている。日本の大新聞ではどうだろうか?ここでは、国家主義政権である安倍政権がそもそも尖閣紛争のVIDEO投稿事件を受けたこの機密法を受け継いでの法案可決には、その背景として来年以降の憲法改正による国に対する国民の権利の制限があると指摘される。

所謂ホイッスルブロワーなども十年以内の刑を受けることになるために、東京の外国人報道協会のペン氏なども「ジャナーリズムの責任遂行を脅かす。」と日本の法曹関係の錚々たる歴々と共に警鐘を鳴らす。更にあまりにも曖昧な法案に対して連立与党の公明党のまやかしの修正案を非難して、国会前の反対行動には20人も集まっていなかったことを驚愕として伝える。

そして、ここでは軍事秘密などに止まらず、フクシマ処理においても本当の情報が、その国会調査などの疑問がもはや埋められることなく、責任も全て秘密にされる予想が示されている。もはや、記事にあるように日本の報道などは信じられないのは当然として、こうして真実を伝える我々の情報源や情報提供ですら安倍政権などにすれば十分にブラックリスト入りであり、山本太郎参議院議員ではないがもはや皆がしょっぴかられてもおかしくないことになっているのである。三百万人規模の抗議行動が起こらないようではもはや日本は民主主義体制とは言えない。ドイツでは先の福島の余震で四号機が崩壊することの危惧から速報が流された。日本ではどうだったろうか?また福島の人のみならず都心の人々も棄民にされるのだろうか?情報は一部の者に握られるようにするのが今回の法の作成者の魂胆なのである。これを許す民など世界のどこにもいまい。山本太郎の言う通りである、99%の主権者に正統性があるのだ!

夏時間が終わって日曜日最後のパン屋の帰りにリムブルク城へと向かった。何時もの走る場所とはそこから反対方向であるが同じぐらいの距離であろう。冬型になる変わりやすい天候の青空を背景に居城が浮き出して美しかった。途上の文化波ラジオは、大衆写真紙ビルトの伝えるところとしてオバマ大統領がメルケル首相の2004年からの通話盗聴の報告を受けていたことを伝えていた。もはや少々の謝罪ぐらいではドイツ国民は納得しないであろう。安倍政権のように全ての秘密はホワイトハウスに通じて国民には知らせないのとは訳が異なる。この程度の報道すらできない日本の大メディアとはなんであるのか?まさに前記のFAZが伝えるように、「日本記者クラブが牛耳る大メディアによって批判的ジャーナリストや外国メディアの伝える真実は隠される。」のである。

廃墟リムブルクを散策しながら、スパイヤーのその強権も感じつつもその歴史の懐深さを考えずにはいられなかった。このような辺境とも思われる場所ですら、これほどの権威や文化が存在して、そして今に至るその歴史の流れはただものではない。「美しい日本」などと戯けたことを言う男が権力を握っているその国の歴史を見れば、まさに今の日本の程度の低さが浮かび上がるのである。山本太郎ですら日本から脱出したいと考えているというのも無理もなかろう。



参照:
Japan will Geheimnisverrat schärfer bestrafen, FAZ vom 26.10.2013
間違った国策と呼ばれるもの 2013-10-11 | 文化一般
大洋を臨む福一の神話 2013-09-12 | 文化一般
Fuck you, everybody! 2011-12-06 | マスメディア批評
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シーズン最後を飾るツアー

2013-10-27 | アウトドーア・環境
素晴らしい黄金の十月であった。週後半から天候の推移を注視していたので最も条件の良いバーデン・バーデンに出かけることになった。出かける前には雨が降っていたのだが、南へ車を走らせるとそこは乾燥して陽がさんさんと射していた。予想以上に岩肌も乾いていて、夏よりも条件が良いぐらいであった。

出かける前に本来は同行する筈であったルートヴィヒスハーフェン支部の登山リーダーの家に立ち寄って、ガイドブックを二冊貸して貰った。何よりもクラシックの推薦ルートを登りたいからである。一つには条件に拘わらず比較的安全に登れることと、ハイシーズンではなくなっているので待たないでも登れると思ったからである。

案の定、バーデン・バーデンのバッテルトのクラシックルートの二つを登れた。一つは今まであまり登っていない最も大きく急峻な壁であるファルケンヴァントのボックグラートと呼ばれるもので、その大きな壁を直接攻めるものではなく、横の肩から入って行って最後に壁の上部に出るというものである。所謂ノーマルルートで難易度の評価も4bぐらいであるが、推薦五つ星なので登っておかないと話にならない。

最初の出だしは肩の岩角に登るまでの緩傾斜のより難しいルートを壁の美しさから選んだ。最初の楔を効かすまでの緊張とその肩に登りつくまでの細かな動きは十二分に難易度五級であった。その肩から本尾根の肩までの短めなピッチを相棒に任せた。彼の比較的得意な手掛かりでぐいぐいと登れる場所で危なげなかった。さて最後の仕上げは、尾根の急峻な場所を綺麗な割れ目に手を掛けて攀じ登り、そこから本壁に出て頂上に抜ける。そこはもうアルテスシュロースから降りてくる登山道にあるパトロール小屋だ。如何にもメインのメインコースらしい環境でもある。若い単独のクライマーに声を掛けられたが、なるほど彼の言うように難易度以上に緊張感もあり、最初の出だしから素晴らしいのはまさに五つ星であった。次回は先行してフランス人が登っていた壁のど真ん中のルートを登ろう。それ以外にも沢山のルートが開拓されていて涎の出そうな壁であった。

午前中最初に出会ったのが若いテーュビンゲンからのペアーで、最もそこで難易度の高い岩を示してくれた。難易度5.13程度らしい、自身は5.12以上の難易度の開拓に来ていた。彼らは、「プファルツから来ているんだから中間支点の設置には全く問題ないんだろうね」と、我々のことを評価していた。上から懸垂下降で降りて、軽く昼食とする。

その後、次の目標であるここでボックグラートに次ぐぐらいに大きな標高差を登れるブロックグラートを目指す。そのお目当てはドイツで最も美しいクライミング写真が撮れるという場所である。なるほど月末には映画撮影グループが入るらしい。誰の映画だろうか?そして取り付まで行くと登ったことがあるのを思い出した。昨年の事だ。なぜ思い出さなかったかというと、肝心の前峰の頭から本峰南壁への乗り移りをやっていなかったからである。先ずは最初の頭までを相棒に遣らせて、そこからいよいよ対岸に乗り移るのである - 丁度この写真の場所である。先日あまりにも広いツッパリ登攀が足の長さで熟せなかった危惧はここではなかった。下方に行けば多少近づくからで、対岸を観察して楔を準備してから、足を掛けるが上からの確保になるのでザイルの張力も使えて全く問題とはならない。

しかし、対岸に移ってから最初のハーケンに至るまでが中々の迫力である。割れ目を使うのであるが、小さめの足場や斜めの足場を上手に使わないといけないので本格的な割れ目登攀である。冬の室内ではなかなか練習の出来ないものであるが、左右への緊張の作り方で登った。右側のハーケンからその上も再び左の割れ目に戻る形で中々細かな動きを要求されるので緊張も続き、その難易度や推薦四つ星以上に登り甲斐があった。頭に出るとバーデン・バーデンが美しく、隣の前回も登った塔の人影などを上から俯瞰できるのだ。そして最後の尾根筋を相棒が登ると、夕焼けに染まるパトロール小屋であった。夏シーズンの締めくくりを飾るにふさわしい素晴らしいツアーであったのだ。



参照:
バーデン・バーデンを登る 2012-06-17 | アウトドーア・環境
礫岩の黄金の十月 2013-10-04 | アウトドーア・環境
ガブリエリ・ルッペに学ぶ 2013-07-23 | 文化一般
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アップルやらフィッシュやら

2013-10-26 | アウトドーア・環境
ウィンドーズ八の評判は芳しくないようだ。タッチスクリーンで使っているのではないのでその真価は分からないが、ウィンドーズファンではない者にとっては決して悪くはないと感じる。なによりも立ち上がりが早く、LINUXに比較してもとても良い特徴で、XPに慣れていた者にとってもとても使いやすい。今後タブレットなどのことを考えるともはや逆戻りは出来ないに違いない。

XP自体が以前のウィンドーズハードユーザーからすると弄るのが面倒であったことからすれば、早々とLINUXに移行すればよかったのだが、そのマルティメディアでの簡易さから巻き込まれてしまったのである。それでも未だにウィンドーズ7で、VLCメディアプレーヤーを使わずに必要な殆どの動画などを見れないでいるソフトウェアー開拓のエンジニア―の友人などがいるから驚きである。要するにOSなど何でもよいのである。

最近はアイパッドゆえかアップル製品に人気があるようなのだが、我々プロフェッショナルなそれの利用を知っている者からするとあまり食指が動かないのも事実で、現在の携帯電話がもう一息進んで、カメラやヴィデオのその上の計器としての使い方が加味されるのを待ちかねているのである。必ずしもアップル社製品ではないかもしれないのだが、更に使えるハンディーな商品が欲しいのだ。

木曜日の午後の晴れ間に森の中に更なるボルダーを調べに行った。銀行から車で五六分ぐらいしか掛からない。自宅から10KM、13分の距離である。更に奥の域に行くために違う駐車スペースに停めた。森に入って直ぐにも大きなブロックがあり興奮させる。更に斜面を下りて行くと乾いて綺麗な壁などが現れて感動させる。

これだけ素晴らしい環境を今まで使わずに見過ごしてきたのを後悔するのだが、今漸くこうした自然の宝庫を使いこなせる様になってきたことにも感謝すべきであろう。一年前ならばまだまだ使いこなせなかったかもしれない。

序に先週の水曜日にも訪ねた写真撮影の場所まで戻るように場所を確認して、その間の岩を見て回ると、上の方で猪かバムビの足音のようなものが聞こえる。場所が分かりにくくなってきたのでハイキング道に出て更に戻ると代表的なスメグマカンテを臨む場所まで戻ってきた。そこから弾き返す途上斜面を覗き込むと例のパン親方が下から手を振る。親仁も陽射しに出かけてきていたようである。

降りて行って、新たに見つけた岩を説明すると地元も彼も知らなかった。情報を交換して、帰りに次試してみることにする。親仁の事であるから先に出かけて練習するのではなかろうか。兎に角地元であり、我々の仲間ではテクニシャン誉れ高い彼の事であるから忸怩たる思いに近いものがあるのかもしれない。昨年は同行者が事故で墜落したことから、一線を離れていたのだが、こうしたことで少しでも復活して貰いたい。個人的には小柄な彼の技術力は習うことが多く、特にボルダリングでともに練習できると、最も5.11レヴェルに達するのに近道かもしれない。

新しい眼鏡をかけていたのであまり熱心には出来なかったが、流石に親仁は技術力がある。歳のせいもあるが体力的にはもはやひ弱で脂肪も付いているのだが、驚くほど体重移動が体幹で行われているようである。とてもためになった。他の仲間にも情報を流したが、相棒の町医者がそこらじゅうで喋り回っているようで黙らせなければいけない。これだけ素晴らしい場所があまり知られずにいたのはあまり知られたくない理由があるからである。たとえ全面禁止にならなくても、静かな環境で反復練習出来る環境を壊されては堪らない。あまりにも素晴らしく、これならパリのフォンテヌブローなどに行く必要などは感じないぐらいである。確認した魚ブロックの写真を掲載する。



参照:
清々しい冬の風に吹かれて 2013-10-18 | アウトドーア・環境
ボルダーの素晴らしい環境 2013-10-07 | アウトドーア・環境
ウィンドーズ8の清掃作業 2012-12-14 | 雑感
さらばWIN95、苦悩の日々 2013-06-03 | テクニック
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PCとGCの相違を吟味する

2013-10-25 | ワイン
PCとGCの相違について記しておきたい。プリュミエクリュとグランクリュの最大の違いは、そのミネラルの豊かさにあり、それは土地固有のテロワーそのものであり土壌と極致気象の為せる自然の技である。しかし、それだけではその相違を示せたことにはならないのである。特にドイツでは、示されるのはリースリングとなるのだが、その最大の相違を実感する機会を得た。それを記す。

今回試飲して購入したのは2004年産ヴァッヘンハイマー・レッヒベッヒェルである。PCとしてもラーゲヴァインとしてもそれほど意味のある地所のリースリングではないが、手元に残っているグローセスゲヴェックスつまりGCとの比較で吟味してみた。因みにそのGCとはフォルスター・ペッヒシュタインである。これは、リースリングにおいて最も意味のある地所の一つである。

2004年はまともな夏が訪れなかったので、当初から酸と傷みのような完熟でない葡萄がその特徴となっていたので、2003年の完熟の年度とは正反対の意味であまり評価は高くは無かった。しかしそれが、その酸とひ弱さが薬草臭や苔臭さのようなものを醸し出して、特別な年度と評価されるに至った。

その傾向のためかこの2004年のPCも新鮮味があっても2003年産には避けられないフィルンの趣が殆ど出ていなかったので購入したのである。価格も20ユーロ少しで勉強題材としては決して悪くは無かった。そして自宅で一本開けてみると案の定GCとの差が明白となったのである。

その差は、残糖感ではないが甘味としてそれが表れることで、GCには感じられないものである。翌日になってもそれが大崩することは無しに最初のグラスと最後まであまり変わらない。要するにワインだけをちびちび飲むならば果実味豊かでこれで十分に楽しめるだろう。しかし、それを食事に真剣に合わせるとなると甘く感じるのだ。

それはなぜなのか?決してPCにおいて糖を多く残して醸造している訳ではない。寧ろ、GCの方が残糖値は大きかった筈である。その差は酸の差であることが明白なのである。つまり、酸の量よりも質だと結論できる。酸がしっかりしていれば、残糖とバランスして綺麗な辛口として食事に合うリースリングであり続けた筈だ。瓶詰め直後は、PCの方が辛く感じたのではなかろうか?

PCは当然ながらGCよりも早く葡萄が摘み取られる。つまり酸の分解はGCに比べて十分ではないのは毎年同じである。要するにリンゴ酸の割合がGCに比べて大きく、ワイン酸として十分に存在していなかったのだろう。承知のようにリンゴ酸は瓶詰め直後には激しい酸として清涼感を齎すが時間が経つとそれは落ちて行ってしまう。そこで生物学的に熟成した葡萄のワイン酸が少なくとも二年を超えるときには効いてくるのである。

そもそもPCはGCに比較すると早飲みであり、なにも五年以上も新鮮であり続ける必要はないのである。しかしグローセスゲヴェックスはその価格と共にそれが求められて、五年後に古臭くなっているようでは誰も買わないのである。それが最大の相違なのだ。

悪いブドウの房を落として厳選された葡萄であるからこそ長持ちして繊細で力強いグローセスゲヴェックスが醸造されるのである。最終的には醸造所の判断であるが、そうした健康で酸の分解が進むテロワーであるからこそ、そうした手間とリスクを掛けても高価なグランクリュワインとすることが出来るのである。

これは同時に、たとえGC並みの土壌であっても例えばダイデスハイマー・ランゲンモルゲンのような素晴らしいミネラルにあふれていても、その位置からなかなか綺麗に酸が分解しないという場合もあって、PCにとどまっている場合もある訳だ。それでも十何年たってもワインとしては美味しい訳で、GCに求められるような食事に厳選されるような偉大なリースリングでなくても構わないということも言える。



参照:
素人を騙す金儲け評論 2013-10-02 | 試飲百景
嗚呼、グレーフェンベルク 2013-09-26 | 試飲百景
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不調になる循環を脱する

2013-10-24 | 生活
体調は決して優れない。近所のおばさんに言わせると循環系に負担が掛かっているというのだ。二三日おきに温度が変わり、雨の合間に晴れ間が見えるからである。そのお陰でこの地方としては紅葉が美しくなってきている。

温度変化はそれほどではないと思うが、雨上がりに湿気が乾くこと無しに、天候が推移しているので身体に堪えやすいのだろう。先週水曜日のボルダリングの腰の張りは取れた。これで段々と腰に堪えなくなるようならば体幹鍛えられたと言うことになるのだろうが、どうだろう。

地面どころか壁も乾かないので、最後に5.10の未知のルートに挑む野望は消えて、精々5.8止まりだろう。この後冬の期間にどれほど可能性があるだろうか。それどころかパリ周辺の雨雲が12時間後ほど先にやってきて本格的な雨となるようだ。そうなれば、オーヴァーハングぐらいしかない。それも庇の下が乾いていればと言う条件でである。暖かい空気が流れてきているので、霧はあまりでないだろうから、何とかなるだろうか?

晴れ間にいつもの峠までの道を走った。通過地点まで1886歩、12分はその体の重さからすると天晴れである。それに久しぶりに長ズボンを履いていたのにである。汗を確り掻いたが、下ってきて3560歩、23分がその調子を如実に語っている。それでもその快い疲れは確実に振る腕などに残る。

車を降りる前にアシジの聖フランシスカが流れていた。ケントナガノの演奏であったがやはり素晴らしい音楽である。20世紀の音楽の頂点に立つ創作であったかどうか?



参照:
秋の合間の皇帝晴れ 2013-10-20 | アウトドーア・環境
いよいよラストスパート 2013-09-01 | アウトドーア・環境
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新参者の割拠するザール

2013-10-23 | ワイン
フランクフルターアルゲマイネの付録にザールヴァインについての記事が出ている。その近代における歴史と醸造家について触れられている。興味深いのはその殆どが新参者もので、工業家や企業家やブルジョワー階級が移り住んでワインを造り続けているということである。

それでも二百年の歴史の中でのエゴンミュラー家は現在の世界各地での業務展開だけでなくて、本来ならばより以上に重要であったコッホ家がナチスに追われたことで恩恵を被っているようだ。それ以外にもナチに追われ戦後にロンドンから戻ってきたレーブ家とエゴンミュラー三世との個人的なユダヤ人との繋がりで現在があるようだ。

そもそも20世紀においてそこはリースリングよりも炭焼きの地所であって、搾取によってナチのベーレンアウスレーゼが強制労働によって収穫されようとしていた。そのような背景もあってか、戦後比較的容易にエバート家などもブランデンブルクから入居してきて、そこにワイン醸造を始めたようだが、その終わりも近いのかもしれない。

同様な例は、倒産したルンドュシャウ紙の編集長であったジーメンス氏がゼーリカーヴュルツベルクの例などだけでなく昨年亡くなったケルンの女医さんが身寄りのない彼女の患者から譲られたフォン・オーテクラ-フェン醸造所の場合にも見られる。その名前の遠い親戚と称するTVスターであるヤウフ氏が購入してその妻テア・ジーラーを助けるのはアンドレアス・バルトである。ジェラード・デピュラデユやボブ・デュランのようにスターが醸造所を所持する一例である。

工業家ではルーヴァーのシューベルト家などが有名なのかもしれないが、ここにおいても通称ニーヴォで知られるビットブルガーの御曹司のフォン・フォルクセム醸造所がある。なるほどアルテンベルクなどルネッサンスを目指して大分発展途上にあるザールのワイン醸造をその質で評価されるまでに導くには十年単位で考えなければいけないだろう。しかし、その兆しが見えるだけでもなんら経済的に価値のないドイツ最西端の地ではあるが、その期待も決して失せない。



参照:
JA, ES IST SAAR, Daniel Deckers, FAZ Magazin Oktober 2013
情熱にシャッポを脱ぐ 2013-09-19 | ワイン
聖土曜日から復活祭にかけて 2013-04-01 | 暦
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自己分裂の葛藤の日々

2013-10-22 | 
ここ二週間ほど心が二つに割れているのだ。こんな予定ではなかったのだ。偶々二人の若い女性に声を掛けているだけで、本来ならば一つ一つと進行する筈だったのだが、何故か並行に口説いていることになってしまっているのだ。

その原因は何時ものようにこちらにあるので文句は言えないのであり、こうした経過を密かに望んでいるのが自分であるからややこしいのだ。分裂したかのように、二人の女性が夢に現れるようになると尋常ではない。

それにしても二人ともとても魅力的な女性であるが、当然以上に質の異なった二人なのである。片や長女タイプで片や次女タイプの典型、片や大らかでとてつもなく優しさを湛えていて片やとても素直で都会的で育ちがよい。それは同時に、片や彼女に手玉に取られてしまうともはや抵抗しても勝ち目が無い、片やとても分かりやすい分手間がやけるに違いが無い。

なるほど彼女らの美しさは各々であるが、明らかに次女の彼女がプロポーションも優れていて知的な鼻筋がそのシルエットを殊更美くしく飾る。長女の彼女の美しいブロンドも素晴らしいが必ずしも美女とは言えない。要するに前者の方が性的魅力を湛えていてそれは今後何年たってもそれほど変わらないに違いない。それにも拘わらず、後者の方に性的に惹きつけられてしまうのはどうしたことだろうか。所謂反りが合うというやつである。

しかしそれにしてもである。なぜか二人とも同じようなところがあって、その共通点こそが最大の魅力なのだ。それは何かと言うと、原因に対して結果を招くその受け答えとなる人格なのである。ある意味、とても幸福な状況ではあるのだが、とても激しい自己分裂の日々を送っているのである。



参照:
高EQな鏡の無垢な面 2013-09-24 | 女
匙ならず賽を投げたその時 2013-03-10 | 女
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2013年産の摘み取り風景

2013-10-21 | ワイン
十月十六日にはキルヘンシュトュックは摘み取られていた。ビュルクリン・ヴォルフ醸造所と並んでいるバッサーマンヨルダン醸造所の葡萄も同じであった。その横のより上部のフォン・ブール醸造所のそれはまだ下げられていた。数日の違いであろうが、その結果はどうなるか。最も斜面の上部にあるので風通しがよく、今年のような場合は酸さえ分解すれば決して条件は悪くはない。

兎に角、痛みが少しながら混じってきているので条件は決して悪くは無かったが、新鮮なうちに摘み取ればとてもよいワインになる可能性は十分にある。葡萄を食した感じでは、今年の葡萄はとても風味が良い。果実風味豊かな年となるのではないだろうか?2012年より期待が高まる。

果実の熟成とそれによる酸の分解、それで初めて必要十分な糖とワインを長持ちさせるワイン酸が十分に得られる。同時に貴腐の生える前の健康な葡萄であるからこそしっかりした天然酵母が得られて、ケミカルを加えることなく自然なワインが出来上がるのである。この二つの要素が揃って初めて偉大なグローセスゲヴェックス、つまり辛口のワインが出来上がるのだ。

勿論、そのように出来る白ワインとはリースリングでしかなく、それ以外の葡萄では偉大なワインとはならないのである。ピノノワールとの最大の違いは、一にも二にもその酸の分解の重要性だろうが、決してそれは酸っぱさや単純な酸性濃度とは異なるものなのである。

雨が降る前に綺麗に手摘みで収穫されて、痛みが除けられた葡萄は、それだけで十分な価値を持つ。あとは、その土壌の反映をしながら、どれほどその年の気候の恵みを受けたかということだけのことである。



参照:
冬模様の朝は寒い 2013-10-15 | ワイン
価格に注目して貰いたい 2013-10-16 | ワイン
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秋の合間の皇帝晴れ

2013-10-20 | アウトドーア・環境
土曜日は一日天下というような晴れ間であった。久しぶりに十分な陽射しに恵まれて春のような気配さえ漂っていた。独日協会のハイキングがあったので岩登りには出かけられなかったが、その湿りは十分に乾いてはいなかったようである。来週の水曜日は、今シーズンのレギュラーの平日のクライミングの最終日になるが、比較的良い条件が予想されている。どこを片づけるか思案のしどころである。恐らく来シーズンもしくは冬シーズンに繋がる壁を選択することになると思う。乾燥さえすればまだまだ冬のシーズンでもぽかぽかの陽射しの下で限界域で挑戦する可能性もあると思うからだ。靴底のゴムの柔らかさと岩の表面温度に依るだけだからだ。

ランデッケからマーデンブルクの道は初めてであったが比較的快適であった。途中の国道を横切る谷への下りも登りも全く問題なかった。しかしその後先行者が道を間違って突き進んで道路まで降りてしまったので、折り返して城までの最も長い登りを急いで登ったので汗を掻いた。歩きで汗を掻くのは久しぶりであったが、全く息が乱れないのは流石に日頃の鍛錬のお蔭である。マーデンブルクからライズヴァイラーへは快適そのもので秋の陽射しと森の風景が美しかった。これだけでも価値があったというものである。

その後、ラインズヴァイラーからビルクヴァイラーへの下りは、正規のワインハイキング道は可成り上部を通っていて、思いがけないほど谷へ入る場所もあったが、適当に端折って町へと降りてきた。予想より早く進んで、休憩後18時35分のランダウ行のバスに乗れたのは予想外であった。

丁度帰るころには雲が出て来て、赤い月が顔を出して、予定通り再び、帰宅後にガレージの扉を開けるときにはちらつき始めていた。信じられないほど早い天候の急転であった。

総じて、水曜日のボルダリングの腰の張りが残っていて、金曜日に体慣らしの石切り場での軽いクライミングの成果もなく、肩や腕も張っている。さらに足の裏に堪えたのは、ハイキング用の靴下として購入したそれが直ぐに毛の要素が落ちてしまったようで薄くなってしまっているからだろう。シャモニでも結局この靴下は足に疲れを残した。スイスのローナー社のシリーズは素晴らしいものばかりであるが、その中で最も悪い結果が出ているのがこの靴下である。因みにその材料割合を挙げると、52%エステル、25%ナイロン、22%ウール、1%リクラでウールが全く活きていないのが問題のようだ。これならば強い綿混か、ウール主体の方が良い結果が出る。乾きやすさとは、必ずしも乾いた感じではなくて水分量だとすると、それが落ちていてもウールの肌触りなどの快適感とは異なり、それが蒸れる状態かどうかということだけである。



参照:
起きていられなくなるほどの運動 2011-02-20 | 雑感
温度調整つきの環境 2013-07-15 | アウトドーア・環境
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黄昏の雪男の話

2013-10-19 | 雑感
バイロイトのティケェットを注文した。指輪四部作の二年目である。批評によると一年目は第二部の「ジークフリート」から「神々の黄昏」のフィナーレまでは殆ど演出出来ていないということであった。それをしてシェローの一年目と比較して二年目への可能性も示唆しているが、さてどうだろうか?シュリンゲンジフの「パルシファル」なども映像としてそこに引用してヴォルフガングの演出も踏襲しているということで記念年公演を飾っているらしいが、どうも東ベルリン時代のシニックな反映でもあるらしい。

夕刻の車中のラディオは、雪男の最新研究の結果が紹介されていた。本当に存在したのかそれとも伝説の生き物なのかが議論であったが、クマの系譜としての位置づけとなるらしい。そもそもそうした寒冷地に活動することのないクマであるからこそ、伝説の動物となったのであり、ヒマラヤの奥地に生息するとすれば北極クマの種族ということだから当然の帰結なのだろう。

登山家のメスナーらがその存在を熱心に主張しているので必ずそこで取り上げられる。前夜はレッドブルの大気圏外飛び降り男との対談がTVであったようだが、プロの探検家として決して話題を失わないようになっているのは流石である。

石切り場は湿っていた。割れ目を登りたいと思っていたが、一部は湿っていて登る気にはならなかった。簡単な場所で体を動かして軽く引き上げた。



参照:
朝起き目覚ましの話題 2013-10-08 | アウトドーア・環境
「ここからドロミテが一番美しい。」 2004-11-22 | アウトドーア・環境
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清々しい冬の風に吹かれて

2013-10-18 | アウトドーア・環境
夜半まで雨が降っていた。水曜日も気温は摂氏一ケタにとどまっていた。しかし、ワイン街道中部つまりハールト地方は青天井の数時間を経ても陽射しが注いでいた。そこで、曇り空の南に行くことなしに更に湿り気のある石切り場の北壁を登ることもしないで、ボルダーに再挑戦した。

二回目であるが、前回のトラヴァースの課題の場所を探すのに時間が掛かった。何とか片づけた。一部は上からの水の滝で濡れて使えなかったが、その他の部分は熟した。手掛かりは決まっているのだが、手の握り替えと先行する足の置き方などとてもとても基礎的な練習が出来るとても素晴らしいボルダーである。今度は濡れていない時にカンテラインの前から始めてみよう。

その他にも所謂ハールト第二セクションの他の課題も確認したがかなり難しい課題が並んでいる。再び第一セクションに戻った。最初に試したのはマントル登りと呼ばれるものであったが、最も目立つ岩の一部の有名ルートも試してみた。

左の端から右へ横ばいして、カンテラインを上に登りきるラインで、手掛かりが全て丸いのが特徴である。称してスメグマカンテつまり恥垢角 ― どうもこの一帯の開拓者はそのタイトルから医学博士のようだ。だから正しい方向に荷重するように手掛かりを使うために、足の掛け方の角度などがとても重要になる。下部は何とかなりそうだが、上部まで続けて登れるようになるまで何回か挑戦しなければいけないかもしれない。

重要なのは荷重の方向で丸い手がかりもしっかりつけるのが会得することが出来る。更に小さな突起が隠れていればそれをどのように使い切るか、その辺りで5.11へのとっかかりになると信じて疑わない。

嘗て西宮で挫折したボルダーとは雑食砂岩と花崗岩という差異は大きい。あの花崗岩の容赦無い細かな襞とは全く異なるが、雑食砂岩のどてーんとしてある意味頼りない手がかりの形状には大分慣れてきた。そこでは滑り止めのマグネシウムが禁止されているが、正直必要ないと感じる。プファルツの自主規制ルールでは5.11から初めて使うことが推奨されているが、可成り慣れによるものが多いようにも思われる。

それにしても苦しんで唸っているとばあさんが「何しているの」と叱責するような声で覗きに来て、「救助はいらないのか?」と尋ね、「声は無しにしてよ」と捨て台詞を残して立ち去った。大きな御世話であるが、そのように言うと再びボルダリング禁止の勢いがついてはいけないので「残念ながら」と下手に出ておいた。久しぶりにおせっかいなドイツ人に接した思いだ。

木曜の朝は天気が良くなってきたので、久しぶりに峠への道を駆けた。1880歩、12分の折り返し地点は悪くはない。降りてきて21分、3211歩の標準タイムであった。肌を抜ける風が完全に冬のそれでなにか死の11月が終わったかのように感じさせる清々しさがあった。



参照:
ボルダーの素晴らしい環境 2013-10-07 | アウトドーア・環境
火の酒ブックコーナーの道 2013-10-12 | アウトドーア・環境
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新しいゴムでの雑念など

2013-10-17 | 雑感
電話が掛かってきた。冬タイヤの交換についてである。昨年は倹約で二つしか買え換えていなかったので、残り二つの前輪分を買わなければいけない。そもそもメーカーのオファーが高いのでネットで安く購入しようと思っていたものである。そのオーガナイズもあるので、11月の初めに予約をしておいた。それまでに安く入手しなければいけない。

底を張り替えた靴を使っている。今年の春から使っているイヴォルヴのポンタスIIである。送り返されてきた包みを開けて失望したのは底だけでなく、爪先周りのゴムが張り替えられていたことである。密かに底張替えだけを期待していたからである。向こう任せにしたので、念のために判断基準のチラシが入っていた。

それを見て、事前に写した写真などを比較して、納得が中々行かなかったが、問題となったのは右足底の穴ではなくて、左足先の爪先の侵食であったようだ。気がつかなかったが、どうも右足は確りと立つので底に加重されるが、左足はどうも蹴る様な動作が多いのだろう。恐らく右足は底、左足は爪先の痛みがいつも繰り返されているのだろう。

失望したのは、なによりも爪先の形状が太くなって、底も指の付け根から広がっているのである。勿論加重の掛かり方が変わって、若干鈍くなるのは当然なのだが、同時に気がついたのは底全体がゴムの磨耗で中敷に近づくほど幅が広がってしまっていることである。やはり新品のときからすると徐々に鈍くなるような形状になっているのである。その点では、二つ目の新品を購入し於いたことは正解であった。少なくとも後継商品が出来るまではもっとも使いやすい靴となる。

さて実際に底直しした靴を使ってみると、岩の条件は悪いながらも必要十分な摩擦力も得られて、更にある程度立てることやバランスには問題がない。ある意味、これで欠ける面は次の靴に求められる性能であると言うことでもあろうか。年間に何足もクライミングシューズを履き潰すなどとは考えてもいなかったが、トレイルランニングシューズとともに週に何回も使って、更に何週か集中的に毎日使っていれば当然といえるかもしれない。



参照:
礫岩の黄金の十月 2013-10-04 | アウトドーア・環境
ゴムの柔らかさを変えてみる 2013-03-27 | 生活
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