goo blog サービス終了のお知らせ 

「はてなブログ」への移転のお知らせ

いつもブログ「はろるど」をご覧くださりありがとうございます。

2004年に「はろるど・わーど」としてスタートした当ブログは、goo blogのサービスの終了に伴い、「はてなブログ」へと移転しました。

新ブログURL:https://harold1234.hatenablog.jp

これまでの記事もすべて新ブログに移行し、今後は「はてなブログ」にて更新を続けていく予定です。

なおgoo blogの記事については、サービス終了日の2025年11月18日をもって、全ての記事が閲覧できなくなります。

「goo blog」21年の歴史に幕--全ブログが11月18日で閲覧不可に オーナーに引っ越しなど案内:CNET Japan

NTTドコモ運営のブログサービス「goo blog」が25年11月に終了、21年の歴史に幕:日経クロステック

それでは引き続き変わらぬご愛読を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2025年7月に見たい展覧会【ルイジ・ギッリ/難波田龍起/髙島野十郎】

関東ではまだ梅雨明けの発表がありませんが、連日大変な暑さが続いています。

7月は夏のシーズンに向けて多くの展覧会がスタートする時期です。気になる展示をリストアップしてみました。



展覧会

・『NEW Days 尾﨑藍、キンマキ、下司悠太、トモトシ、中野岳、東野哲史、三田村光土里、大和楓』 Art Center NEW(6/1~7/20)
・『江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ』 千葉市美術館(5/30~7/21)
・『鰭崎英朋』 太田記念美術館(5/31~7/21)
・『上村松園と麗しき女性たち』 山種美術館(5/17~7/27)
・『黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―』 渋谷区立松濤美術館(6/21~8/17)
・『まだまだざわつく日本美術』 サントリー美術館(7/2~8/24)
・『レオ・レオーニの絵本づくり展』 ヒカリエホール(7/5~8/27)
・『日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!』 大阪中之島美術館(6/21~8/31)
・『野町和嘉―人間の大地』 世田谷美術館(7/5~8/31)
・『藤田嗣治 絵画と写真』 東京ステーションギャラリー(7/5~8/31)
・『大正イマジュリィの世界』 SOMPO美術館(7/12~8/31)
・『旅にまつわる絵とせとら』 茨城県近代美術館(7/16~8/31)
・『花と鳥』 三井記念美術館(7/1~9/7)
・『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで』 パナソニック汐留美術館(7/12~9/15)
・『オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート』 アーティゾン美術館(6/24~9/21)
・『特別展「江戸☆大奥」』 東京国立博物館(7/19~9/21)
・『よくわかる神仏と人物のフシギ』 静嘉堂@丸の内(7/5~9/23)
・『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで』 国立西洋美術館(7/1~9/28)
・『ルイジ・ギッリ 終わらない風景』 東京都写真美術館(7/3〜9/28)
・『特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」』 日本科学未来館(7/12~9/28)
・『大どろぼうの家』 PLAY! MUSEUM(7/16〜9/28)
・『没後50年 髙島野十郎展』 千葉県立美術館(7/18~9/28)
・『難波田龍起』 東京オペラシティ アートギャラリー(7/11〜10/2)
・『チェン・フェイ展 父と子』 ワタリウム美術館(7/3〜10/5)
・『日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで』 水戸芸術館現代美術ギャラリー(7/19〜10/5)
・『つくるよろこび 生きるためのDIY』 東京都美術館(7/24~10/8)
・『Nerhol 種蒔きと烏 Misreading Righteousness』 埼玉県立近代美術館(7/12〜10/13)
・『特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」』 国立科学博物館(7/12~10/13)
・『佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』 横浜美術館(6/28~11/3)
・『そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–』 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー(7/4〜11/3)
・『上田義彦 いつも世界は遠く、』神奈川県立近代美術館 葉山(7/19〜11/3)
・『藤本壮介の建築:原初・未来・森』 森美術館(7/2~11/9)

ギャラリー

・『ホセ パルラ「Home Away from Home』 ポーラ ミュージアム アネックス(6/20~7/27)
・『菅 木志雄「固縁中在」』 小山登美夫ギャラリー京橋、六本木、天王洲(7/11〜8/9)
・『横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅』 グッチ銀座 ギャラリー(4/23~8/24)
・『2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(7/15~8/27)
・『永劫回帰に横たわる虚無 三島由紀夫生誕100年=昭和100年』 GYRE GALLERY(7/15〜9/25)
・『体を成す からだをなす – FRAC GRAND LARGE収蔵作品セレクション展』 銀座メゾンエルメス フォーラム(7/19〜10/12)

まずは東京都写真美術館です。イタリアの写真家、ルイジ・ギッリの展覧会、『ルイジ・ギッリ 終わらない風景』が開かれます。



『ルイジ・ギッリ 終わらない風景』@東京都写真美術館(7/3〜9/28)

1970年代より写真の制作を手がけてきたルイジ・ギッリ(1943〜1992年)は、主にカラー写真による実験的ともいえる表現に取り組むと、写真専門の出版社を立ち上げたり、写真理論に関する講義を行うなどして活動しました。


今回の個展では、イタリアや旅先での風景、アーティストのスタジオ、看板やポスター、また窓や鏡に映る風景など、多様な風景表現を通して、約20年にわたるギッリの写真世界を紹介します。

続いては東京オペラシティアートギャラリーです。日本における抽象絵画のパイオニアとして足跡を残した、画家、難波田龍起の展覧会が開催されます。

『難波田龍起』@東京オペラシティ アートギャラリー(7/11〜10/2)


これは代表作から水彩、版画、ドローイングや習作、スケッチブックまでの作品、資料など100点あまりにて難波田龍起の画業を振り返るもので、同館のみならず、国内の美術館や個人蔵の作品なども展示されます。

寺田コレクションの中心作家でもある難波田龍起の回顧展の決定版として、質量ともに充実した内容となりそうです。

ラストは没後50年を迎えた画家、髙島野十郎の展覧会です。千葉県立美術館にて『没後50年 髙島野十郎展』が開かれます。



『没後50年 髙島野十郎展』@千葉県立美術館(7/18~9/28)

福岡県久留米市出身でのちに東京で活動し髙島野十郎は、独学にて絵の道を切り開くと、晩年に千葉県の柏市に移り住み、蝋燭や月などを主題とした独特の写実的表現を特徴とする絵画を築き上げました。


ここでは初公開作品も含めた約150点を公開し、作品における仏教的思想や、青年期・滞欧期などの画業初期に注目しながら、髙島の制作を辿っていきます。

千葉県立美術館を皮切りに、福岡、愛知、大阪、栃木、また東京(予定)にて開かれる巡回展だけに、全国の絵画ファンにとっても見逃せない展覧会となりそうです。

2025年11月18日をもって、goo blogのサービスが終了します。

「goo blog」21年の歴史に幕--全ブログが11月18日で閲覧不可に CNET Japan

当ブログについては今後、夏いっぱいまでをめどにgoo blogが移行先として推奨する、はてなブログへ移転する予定です。


7月から12月にかけての注目の展覧会について、Penオンラインに寄稿しました。

Penが選んだ、2025年下半期「必見の展覧会」5選! ゴッホ展からブルガリのジュエリーまで、見逃せない名作が大集結|Pen Online

こちらもお出かけの参考にしていただければ幸いです。

それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2025年6月に見たい展覧会【蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ/未来の国宝/彼女たちのアボリジナル・アート】

4月の初旬に体調を少し崩し、思うような調子になかなか戻りませんが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。



6月に気になる展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」』/『浮世絵現代』 東京国立博物館(4/22~6/15)
・『鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように』 ワタリウム美術館(4/8~6/22)
・『Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-』 WHAT MUSEUM(4/26~7/6)
・『五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳』 上野の森美術館(5/27~7/6)
・『橋口五葉のデザイン世界』 府中市美術館(5/25~7/13)
・『NEW Days 尾﨑藍、キンマキ、下司悠太、トモトシ、中野岳、東野哲史、三田村光土里、大和楓』 Art Center NEW(6/1~7/20)
・『岡﨑乾二郎』 東京都現代美術館(4/29~7/21)
・『江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ』 千葉市美術館(5/30~7/21)
・『鰭崎英朋』 太田記念美術館(5/31~7/21)
・『上村松園と麗しき女性たち』 山種美術館(5/17~7/27)
・『死と再生の物語(ナラティヴ)―中国古代の神話とデザイン』 泉屋博古館東京(6/7~7/27)
・『黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―』 渋谷区立松濤美術館(6/21~8/17)
・『建物公開2025 時を紡ぐ館』 東京都庭園美術館(6/7~8/24)
・『ヤノベケンジ 宇宙猫の秘密の島』 ハイパーミュージアム飯能(3/1~8/31)
・『日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!』 大阪中之島美術館(6/21~8/31)
・『ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠』 三菱一号館美術館(5/29~9/7)
・『オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート』 アーティゾン美術館(6/24~9/21)
・『佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』 横浜美術館(6/28〜11/3)
・『ゴッホ・インパクト-生成する情熱』 ポーラ美術館(5/31~11/30)

ギャラリー

・『HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition』 三井住友銀行東館 1F アース・ガーデン(5/31~6/14)
・『創造と破壊の閃光』 GYRE GALLERY(5/14~6/15)
・『柏原由佳「Changing in the Light – 光のなかで変わる」』 小山登美夫ギャラリー京橋(5/31~6/28)
・『青木野枝 ふりそそぐものたちー2025』 ANOMALY(5/31~6/28)
・『アイデンティティシステム 1945年以降 西ドイツのリブランディング』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/27~7/5)
・『第18回 shiseido art egg 平田 尚也展』 資生堂ギャラリー(5/28~6/29)
・『スペクトラム スペクトラム』 銀座メゾンエルメス(3/20~6/29)
・『ホセ パルラ「Home Away from Home』 ポーラ ミュージアム アネックス(6/20~7/27)
・『横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅』 グッチ銀座 ギャラリー(4/23~8/24)

まずは大河ドラマでも話題の蔦屋重三郎に関する展覧会です。千葉市美術館にて『江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ』が開催されます。



『江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ』@千葉市美術館(5/30~7/21)

ここでは浮世絵の祖で房州出身の菱川師宣にはじまり、鈴木春信や喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川広重など160点の浮世絵の優品を紹介するもので、蔦屋の手がけた版本や錦絵も約20点ほど公開されます。


また同館のコレクションを中心に構成される中、特別出品となる喜多川歌麿の初期肉筆画『祭りのあと』の本邦初公開にも注目が集まるかもしれません。

ちょうど蔦屋の展覧会といえば、東京国立博物館での『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』も会期末(6月15日まで)が近づいてきましたが、今回は浮世絵コレクションでは定評のある千葉市美術館での開催だけに、改めて見応えのある内容となりそうです。

続くは大阪で開かれるユニークな切り口の日本美術展です。大阪中之島美術館にて『日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!』が開かれます。



『日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!』@大阪中之島美術館(6/21~8/31)

これは日本美術史においてまだ世に深く知られていない作者や作品などに注目し、「未来の国宝」と位置付けるもので、縄文土器にはじまり、室町水墨画や素朴絵、また江戸絵画、さらに幕末明治から現代美術など幅広い時代やジャンルの作品が紹介されます。


初の合作として新発見された「竹鶏図屏風」(若冲)と「梅鯉図屏風」(応挙)や、おそらく戦災にて失われ、デジタル技術によって復元された若冲の「釈迦十六羅漢図屏風」(復元作品)などに人気が集まりそうです。

ラストはオーストラリア先住民によるアボリジナル・アートの展覧会です。アーティゾン美術館にて『オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート』が行われます。



『オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート』@アーティゾン美術館(6/24~9/21)

近年、オーストラリアのアートシーンを牽引し、国際的にも評価される同国の女性のアボリジナル作家の活動に着目したもので、世代と地域を越えた7名と1組の作品が紹介されます。

アボリジナル・アートのいまに焦点を当てつつ、背景にあるさまざまな歴史やテーマについても掘り下げる良い機会となりそうです。

なお先月の記事でもお知らせしましたが、2025年11月18日をもって、goo blogのサービスが終了します。

「goo blog」21年の歴史に幕--全ブログが11月18日で閲覧不可に CNET Japan

当ブログについては今後、夏頃をめどにgoo blogが移行先として推奨する、はてなブログへ移転する予定です。

それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2025年5月に見たい展覧会【橋口五葉のデザイン世界/ルノワール×セザンヌ/ゴッホ・インパクト】

GWに入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。今年は平日を挟む飛び石の連休ですが、お休みをとって最大で11連休という方もおられるようです。



5月に気になる展覧会をリストアップしました。

展覧会

・『マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート』 森美術館(2/13~6/8)
・『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』 国立西洋美術館(3/11~6/8)
・『美術館建築 ― アートと建築が包み合うとき』 茅ヶ崎市美術館(4/1~6/8)
・『妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器』 渋谷区立松濤美術館(4/5~6/8)
・『特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」』 国立科学博物館(3/15~6/15)
・『国宝の名刀と甲冑・武者絵』 三井記念美術館(4/12~6/15)
・『超 国宝―祈りのかがやき―』 奈良国立博物館(4/19~6/15)
・『特別展 日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―』 京都国立博物館(4/19~6/15)
・『特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」』/『浮世絵現代』 東京国立博物館(4/22~6/15)
・『日本国宝展』 大阪市立美術館(4/25~6/15)
・『酒呑童子ビギンズ』 サントリー美術館(4/29~6/15)
・『アンゼルム・キーファー:ソラリス』 京都 二条城(3/31~6/22)
・『鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように』 ワタリウム美術館(4/8~6/22)
・『藤田嗣治 7つの情熱』 SOMPO美術館(4/12~6/22)
・『横尾忠則 連画の河』 世田谷美術館(4/26~6/22)
・『民藝 MINGEI–美は暮らしのなかにある』千葉県立美術館 (4/22~6/29)
・『ゴジラ・THE・アート展』 森アーツセンターギャラリー(4/26~6/29)
・『どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?』 PLAY! MUSEUM(4/16~7/6)
・『Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-』 WHAT MUSEUM(4/26~7/6)
・『五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳』 上野の森美術館(5/27~7/6)
・『橋口五葉のデザイン世界』 府中市美術館(5/25~7/13)
・『岡﨑乾二郎』 東京都現代美術館(4/29~7/21)
・『上村松園と麗しき女性たち』 山種美術館(5/17~7/27)
・『ヤノベケンジ 宇宙猫の秘密の島』 ハイパーミュージアム飯能(3/1~8/31)
・『ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠』 三菱一号館美術館(5/29~9/7)
・『Study:大阪関西国際芸術祭 2025』 大阪・関西万博会場内、大阪文化館・天保山ほか(4/12~10/13)
・『ゴッホ・インパクト-生成する情熱』 ポーラ美術館(5/31~11/30)

ギャラリー

・『山本基 「時の積層」 – 記憶へ』 YUKIKOMIZUTANI(4/5~5/10)
・『Hibiya Art Park 2025』 日比谷公園(第1期:4/25~5/11)
・『新城大地郎 赤 / 高橋大輔 Open Map』 ANOMALY(4/26~5/17)
・『鈴木ヒラク「海と記号」』 ポーラ ミュージアム アネックス(4/25~6/8)
・『山口藍展「あのね」』 ミヅマアートギャラリー(5/14~6/14)
・『創造と破壊の閃光』 GYRE GALLERY(5/14~6/15)
・『柏原由佳「Changing in the Light – 光のなかで変わる」』 小山登美夫ギャラリー京橋(5/31~6/28)
・『アイデンティティシステム 1945年以降 西ドイツのリブランディング』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/27~7/5)
・『第18回 shiseido art egg 平田 尚也 展』 資生堂ギャラリー(5/28~6/29)
・『スペクトラム スペクトラム』 銀座メゾンエルメス(3/20~6/29)
・『名和 晃平「Sentient」』 SCAI THE BATHHOUSE(4/22~7/12)
・『横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅』 グッチ銀座 ギャラリー(4/23~8/24)

まずは夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』の装幀でも知られる作家、橋口五葉の展覧会です。府中市美術館にて『橋口五葉のデザイン世界』が行われます。



『橋口五葉のデザイン世界』@府中市美術館(5/25~7/13)

ここでは装幀を出発点に、ポスター、洋画や日本画などジャンルを超えて活躍した五葉の仕事を辿るもので、50点近くの書籍による装幀、および『髪梳ける女』に代表されるような新版画が紹介されます。


わずか41歳で亡くなったものの、デザイナーとして多様な仕事を成し遂げた五葉の創作の全貌を知る良い機会となりそうです。

続いては印象派とポスト印象派の2人の画家の展覧会です。 『ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠』が三菱一号館美術館にて開催されます。



『ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠』@三菱一号館美術館(5/29~9/7)

かつて20世紀美術を主に扱った画商のポール・ギヨー厶に着目し、彼が印象派・ポス卜印象派の作家の中で唯一収集したルノワールとセザンヌの作品を紹介する展示で、主にオランジュリー美術館とオルセー美術館のコレクション約50点が公開されます。


なお本展は2024年1月のミラノを皮切りに、マルティニ(スイス)と香港へと巡回していて、日本では三菱一号館美術館のみでの開催となります。

ラストはゴッホの芸術とともに、彼が後世の画家らに与えた影響を検証する展覧会です。ポーラ美術館にて『ゴッホ・インパクト-生成する情熱』が行われます。



『ゴッホ・インパクト-生成する情熱』@ポーラ美術館(5/31~11/30)

これはゴッホの作品を起点に、日本におけるゴッホ受容の展開などを紹介していく内容で、あわせて森村泰昌やフィオナ・タンなど、ゴッホからインスピレーションを受けて制作した現代の美術家の作品が展示されます。


2025年11月18日をもって、goo blogのサービスが終了することが発表されました。10月1日に新規記事の投稿が終了となり、11月18日の完全閉鎖後は、画像と投稿ともにすべて削除されます。

NTTドコモ運営のブログサービス「goo blog」が25年11月に終了、21年の歴史に幕

現在、月に一回程度、ブログを更新していますが、今後は夏頃をめどに他ブログに移転する予定です。(goo blogが移行先として推奨するはてなブログかAmebaブログを予定。移転については改めてお知らせいたします。)


goo blogでは残り数ヶ月となりましたが、引き続きはろるどをどうぞよろしくお願いいたします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2025年4月に見たい展覧会【タピオ・ヴィルカラ/蔦屋重三郎/エルヴィン・ヴルム】

東京は桜が満開を迎え、郊外も桜色に染まりはじめました。4月に気になる展覧会をリストアップしてみました。



展覧会

・『時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー』 国立歴史民俗博物館(3/25~5/6)
・『メキシコへのまなざし』 埼玉県立近代美術館(2/1~5/11)
・『桜 さくら SAKURA 2025』 山種美術館(3/8~5/11)
・『国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図 光琳・応挙・其一をめぐる3章』根津美術館(4/12~5/11)
・『学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱」』 霞会館記念学習院ミュージアム(3/14~5/17)
・『戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見』 東京都庭園美術館(3/8~5/18)
・『ブラチスラバからやってきた! 世界の絵本パレード』 千葉市美術館(3/22~5/18)
・『ライトアップ木島櫻谷II』 泉屋博古館東京(4/5~5/18)
・『没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園』 太田記念美術館(4/3~5/25)
・『北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで』 すみだ北斎美術館(3/18~5/25)
・『相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史』 東京藝術大学大学美術館(3/29~5/25)
・『1975 甦る 新橋 松岡美術館』 松岡美術館(2/25~6/1)
・『イメージの魔術師 エロール・ル・カイン展』 八王子市夢美術館(4/5~6/1)
・『民具のミカタ博覧会――見つけて、みつめて、知恵の素』 国立民族学博物館(3/20~6/3)
・『マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート』 森美術館(2/13~6/8)
・『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』 国立西洋美術館(3/11~6/8)
・『美術館建築 ― アートと建築が包み合うとき』 茅ヶ崎市美術館(4/1~6/8)
・『妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器』 渋谷区立松濤美術館(4/5~6/8)
・『特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」』 国立科学博物館(3/15~6/15)
・『タピオ・ヴィルカラ 世界の果て』 東京ステーションギャラリー(4/5~6/15)
・『国宝の名刀と甲冑・武者絵』 三井記念美術館(4/12~6/15)
・『超 国宝―祈りのかがやき―』 奈良国立博物館(4/19~6/15)
・『特別展 日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―』 京都国立博物館(4/19~6/15)
・『特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」』 東京国立博物館(4/22~6/15)
・『日本国宝展』 大阪市立美術館(4/25~6/15)
・『酒呑童子ビギンズ』 サントリー美術館(4/29~6/15)
・『アンゼルム・キーファー:ソラリス』 京都 二条城(3/31~6/22)
・『藤田嗣治 7つの情熱』 SOMPO美術館(4/12~6/22)
・『LOVE ファッション─私を着がえるとき』 東京オペラシティ アートギャラリー(4/16~6/22)
・『横尾忠則 連画の河』 世田谷美術館(4/26~6/22)
・『ゴジラ・THE・アート展』 森アーツセンターギャラリー(4/26~6/29)
・『どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?』 PLAY! MUSEUM(4/16~7/6)
・『Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-』 WHAT MUSEUM(4/26~7/6)
・『岡﨑乾二郎』 東京都現代美術館(4/29~7/21)
・『ヤノベケンジ 宇宙猫の秘密の島』 ハイパーミュージアム飯能(3/1~8/31)
・『Study:大阪関西国際芸術祭 2025』 大阪・関西万博会場内、大阪文化館・天保山ほか(4/12~10/13)
・『開館5周年記念展 ニュー・ユートピアーーわたしたちがつくる新しい生態系』 弘前れんが倉庫美術館(4/4~11/16)
・『エルヴィン・ヴルム 人のかたち』 十和田市現代美術館(4/12〜11/16)

ギャラリー

・『同伴分動態』 BUG(4/2~5/6)
・『アリ・バユアジ「海の音」』 ミヅマアートギャラリー(4/9〜5/7)
・『リチャード・タトル「San, Shi, Go」』 小山登美夫ギャラリー京橋(4/4〜5/17)
・『TDC 2025(TOKYO TYPE DIRECTORS CLUB EXHIBITION 2025)』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(4/4~5/17)
・『第18回 shiseido art egg すずえり(鈴木 英倫子) 展』 資生堂ギャラリー(4/16~5/18)
・『海と記号 Ocean and Signs』ポーラ ミュージアム アネックス(4/25〜6/8)
・『スペクトラム スペクトラム』 銀座メゾンエルメス(3/20~6/29)
・『名和 晃平「Sentient」』 SCAI THE BATHHOUSE(4/22~7/12)

まずはフィンランドのアーティスト、タピオ・ヴィルカラの日本初となる大規模個展です。東京ステーションギャラリーにて『タピオ・ヴィルカラ 世界の果て』が開かれます。



『タピオ・ヴィルカラ 世界の果て』@ 東京ステーションギャラリー(4/5~6/15)

1915年に生まれたタピオ・ヴィルカラは、大学卒業後に広告デザイナーとして活動をはじめると、1940年代後半から1950年代にかけてイッタラ社のデザインコンペ優勝やミラノ・トリエンナーレのグランプリ受賞によって脚光を浴び、ガラス、磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、グラフィックなどの幅広い分野で創作を行いました。

今回の展覧会ではプロダクトやオブジェなど約300点に加え、写真やドローイングの複写などを通し、ヴィルカラの全貌を明らかにします。スタイリッシュでかつ有機的なヴィルカラの作品が、れんが壁を特徴とするステーションギャラリーの空間にどう映えるのかにも注目が集まりそうです。

続いては大河ドラマ「べらぼう」でも話題の蔦重こと蔦屋重三郎の展覧会です。東京国立博物館にて『特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」』が開催されます。



『特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」』@東京国立博物館(4/22~6/15)


ここでは蔦重の全体像を多様な作品や資料で追いかけながら、彼がプロデュースした喜多川歌麿や東洲斎写楽といったスター浮世絵師の作品を紹介するもので、大河ドラマにて描かれた江戸の街を再現した展示も行われます。

最後はオーストリアのアーティスト、エルヴィン・ヴルムの国内の美術館としては初めての個展です。十和田市現代美術館にて『エルヴィン・ヴルム 人のかたち』が行われます。



『エルヴィン・ヴルム 人のかたち』@十和田市現代美術館(4/12~11/16)

1954年に生まれたヴルムは、石膏や金属などの伝統的な彫刻の素材だけでなく、写真や衣服、また絵画といったさまざま素材を用い、彫刻表現の概念を拡張すべく作品を制作してきました。国内では十和田に設置された、ぶくぶくと膨らんだ家や車の『ファット・ハウス』や『ファット・カー』の作品で知られています。




日本で唯一ヴルムの作品を常設展示する同館ならではのオリジナルな展示だけに、これを機会に十和田へと足を運ぶアートファンも少なくないかもしれません。

この春におすすめの各地の展覧会についてFIGARO.jpに寄稿しました。お出かけの参考にしていただければ幸いです。

「アートを求めて春の旅へ! 話題の展覧会から新オープンの美術館まで、各地で必見の展覧会5選。」 madameFIGARO_jp


それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ