Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2005年5月

2005-05-31 | Weblog-Index


プァルツのムシクイ族 [ 音 ] / 2005-05-31 TB0, COM0
魔に憑かれたような時間 [ 生活・暦 ] / 2005-05-30 TB0, COM0
来週火曜日までの期限 [ 歴史・時事 ] / 2005-05-29 TB0, COM4
ヴァケーション・モード [ アウトドーア・環境 ] / 2005-05-28 TB0, COM4
ワイン祭り概論-レジュメ [ 生活・暦 ] / 2005-05-28 TB0, COM0
核反応炉、操業停止 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-05-27 TB0, COM0
リスト更新と過去リストの追加 [ Weblog ] / 2005-05-26 TB0, COM2
ワイン街道浮世床-ミーム談義[文化一般] / 2005-05-25 TB0, COM2
シュパーゲル祭り [ 料理 ] / 2005-05-24 TB0, COM0
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23 TB0, COM0
山羊の競り落とされる日(3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-22 TB1, COM0
山羊の競り落とされる日(番外3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21 TB0, COM5
山羊の競り落とされる日(番外2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21 TB0, COM0
山羊の競り落とされる日(番外1)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20 TB0, COM0
山羊の競り落とされる日(2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20 TB2, COM0
山羊の競り落とされる日(1)[ 生活・暦 ] / 2005-05-19 TB2, COM0
自然治癒する花粉症 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-05-18 TB6, COM1
精霊漲るシュパーゲル[ 料理 ] / 2005-05-17 TB4, COM1
永遠を生きるために [ 音 ] / 2005-05-16 TB4, COM2
来たれ、創造主なる聖霊よ [ 生活・暦 ] / 2005-05-15 TB8, COM1
ドイツワイン三昧 第三話 '05年II版 [ワイン] / 2005-05-14 TB0, COM0
仕事の後の一杯 [ その他アルコール ] / 2005-05-13 TB6, COM2
限りある貪り取れる目方 [ 生活・暦 ] / 2005-05-12 TB0, COM0
150年前の近代的キッチン [ 歴史・時事 ] / 2005-05-11 TB3, COM0
シュパーゲル研究 [ 料理 ] / 2005-05-10 TB0, COM1
白くて長い旬の野菜 [ 料理 ] / 2005-05-09 TB10, COM3
引き算無用の世界 [ 文学・思想 ] / 2005-05-08 TB3, COM1
ドイツワイン三昧 第四話 '05年版 [ワイン] / 2005-05-07 TB0, COM0
ドイツワイン三昧 第四話[ ワイン ] / 2005-05-06 TB0, COM0
イナゴの大群-FAZを読んで [数学・自然科学]/2005-05-05 TB8, COM2
資本主義再考-モーゼとアロン(3)[歴史・時事]/2005-05-04 TB4, COM1
蛇が逃れる所-モーゼとアロン(2) [ 音 ]/2005-05-03 TB2, COM1
否定の中で-モーゼとアロン(1) [文学・思想]/2005-05-02 TB12, COM2
闇が重いヘクセン・ナハト [ 生活・暦 ] / 2005-05-01 TB2, COM0
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プァルツのムシクイ族

2005-05-31 | 
今朝は、昨日の入道雲が天蓋となって、陽が射さないので涼しい。数多の雀の囀りは、曇天の重い空気にモノトーンで押し付けがましい。その音のカーペットを越えて届くのは、鋭いムシクイ族の囀りである。強弱拍が明快なリズムとなっているので、四拍子系で採譜出来そうだ。これがブラック・キャップ(Sylvia atricapilla)とすると、オリヴィエ・メシアンの採譜でオルガン曲「サクラメントのための曲集」の素材となっている。

最後の二音が下降音形となっていたのが、午後になって空が少し明るくなってくると、同音反復もしくは休止で(その後復活して連符となって装飾まで付いて)終止するようになった。全体の基本モティーフも五通りほどあって(滑らかになって)、時間の経過とともにより多くのパターンが組み合わされて、明らかに短・減音程から長・増音程がより多く耳に付くようになる。その間、気温の変化は殆んどなかったが何処からともなくレスポンスが返ってくる。

天候が良くて窓を開け広げ、町でも高い屋根の上で過ごしていると、囀りがあらゆる方向から響いてくる。道を挟んだ嘗て鳥の巣があった大木が切られたこともあり、野鳥の減少を覚悟していたがそうはならなかった。大屋根につけた鳩除けの針金も功を奏したか、逆に鳥の種類が増えた気がする。

深夜でも気温が高いと、周りの騒音が少ない分だけ、遠くから夜鳴き鳥やら山鳩やら多種多様な囀りが聞こえてくる。



参照:"cui-cui"-"pip-pip"/抽象的な言葉 [音] / 2004-11-08
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魔に憑かれたような時間

2005-05-30 | 生活
2004 05/18 編集

昨夜の火事は、あたかも時の間隙に落ち込んだような体験であった。PCの前で居眠り勝ちにいると、物の焼ける匂いと爆竹のような弾ける音が聞こえ出した。何処かでサッカーのチームが勝ったのかという具合に皆が考えたはずである。様子が違うことに気がつきだした。破竹の音は高まり、屋根裏部屋の窓から覗くと数件先の家が勢いよく燃えていた。風向きは20度ほどずれていたが、窓を開けると熱風が押し入ってきた。ここまで恐らく10分以上経っていたが、周りは家屋が崩壊する音以外は静まり返っていた。23時30分前後のまだ寝静まる時間ではなかったが、魔に憑かれたような時間であった。サイレンが聞こえ始めたときには、最高潮を既に超えていた。消火作業というよりも鎮火、冷却、延焼防止作業であった。燃えるままに簡単に全焼させてしまった。興奮も高揚もない不思議な火事であった。
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来週火曜日までの期限

2005-05-29 | 歴史・時事
迫られているのは、シナの繊維製品のEU向け輸出制限処置への回答期日である。2008年まで設置可能な先進国による輸入上昇率に準拠する抑制策に対して、シナは輸出関税廃止を対抗処置としてちらつかせる。

勿論、IMF からは市場プロテクト政策への危惧は示されるが理想的な関税無しの世界は程遠い。他の発展途上国の産業をも崩壊させるから、シナの一人勝ちは許されない。公平な環境があってこその自由主義経済と言う事で、消息筋に依れば人民ビィエンの切り上げも欧米日からの圧力で半年以内に決行せざる得ない状況という。米投機筋も動く。東アジアでの覇権争いも絡めて経済的な圧力をもって、政治的に難題を抱えるシナを統一市場機構への取り込みでアジアの安定を図る。

兎に角Tシャツと亜麻布への課税もしくは制限となると、生地を制限した臍だしルックもシナの輸出攻勢の産物か。自らの竜巻に揺られ揺さぶられ昇る青竜のシナがある。

昨晩は午後十時を過ぎて摂氏30度まで気温が下がって、幾分風が冷えた。しかしグラスのワインも直ぐに温まるので、近々冷たいカクテルの準備をしようかと思う。



参照:
資本主義再考-モーゼとアロン(3)[ 歴史・時事] / 2005-05-04
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ヴァケーション・モード

2005-05-28 | アウトドーア・環境
フロンライヒナムの祝日に当たる木曜日辺りから、再び窓を開けて就寝している。日中は摂氏30度を越え、夜間も摂氏20度は下らない。夏らしく空気が軽く、快適な明るい夜を楽しく過ごせる。これからは、夜間のヴァインフェストへと通う交通量も増える。

葡萄の緑の斜面は、懸垂氷河の落ちる急峻な山肌の黒い影に対する、風にそよぎ濃淡の光を跳ね返す穏やかな水面の海原である。そよぐ風に吹かれながら、冷えた白ワインのグラスを傾けよう。

回り舞台のように居ながらにして、いつしか南のリゾートへとトリップした、ワイン街道からのポストカード。長い日のゆったりとした夕暮れの愉しみへの誘い。
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ワイン祭り概論-レジュメ

2005-05-28 | 生活
ヴァインフェスト。響きは少し重く堅い。「4月に始まり、9月の世界最大のワイン祭りにクライマックスを向え10月までの毎週末、最盛期は複数回行われるワインを飲む祭り」と模範定義。「前年度の売れ残りのワインを次の収穫が終わる時期までに売り払い、樽を空にする棚卸の祭り。近郊もしくは遠方からの訪問者を迎え出来得る限り盛大に執り行い経済効果を上げる」と解釈。

毎年この時期、名刺大のヴァインフェストカレンダーの冊子が、インフォメーションやガソリンスタンドなどで無料で配布される。ここに、そのカレンダー。これを詳細に見ると、ワイン産地でない西部地方は魚や地場産業や名所などの名詞を冠したフェストが多い。ワインの消費は比較的少ない。ヴァインフェストに最も相応しいのは、ワイン街道を中心としたワイン産地のフェストである。

フェストに出されるワインは売れ残りであるから、訪問者はこれを必ず反芻して思い起こそう。ショッペングラスで安く傾けるのは、そのようなワインである。これを一気に飲み干してしまってはいけない。これを四回も千鳥足でスタンドに取りに行くとなると、〆て二リッターである。フェストの本意から、悪酔いする質のワインとは言わないが、香りを楽しむような高級ワインは断じて無い。

地元民の迷惑且つ娯楽のために、祭りのイヴェントとして音楽や移動遊園地などがやって来る。その中に上質の出し物が見受けられることは年々少なくなり、最近は祭りのエンターテーメントとは切り離される傾向となっている。

ヴァインフェストを巡回する的屋さんやケータリング業者による飲食のスタンドは、祭りの中心である。地元の飲食店の屋台も多いが、むしろ地元の親睦会のテントなどが大きく張られる。しばしば強い火を起こし豪快なグリルなどを提供するのは、有志で構成する地元消防団である。

朝まで野天で飲みや歌えの夜を過ごす季節となり、明くる日の太陽が眩しい。
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核反応炉、操業停止

2005-05-27 | アウトドーア・環境
政治的に動きがあったので、5月に新たに一炉が操業停止に至った原子力発電に因んで、「エネルギー政策」が「資本主義再考」に続いて再び論議されるのではないだろうか。基本的に、社会民主党と緑の党の与党連合の特に後者は反原子力を党是としているので主張は一貫している。同様に野党キリスト教民主同盟も将来的な全廃を前提とした時間稼ぎの延長措置を主張する事によって、住民エゴを刺激しないような政策をとっている。

つまり2020年には、西ドイツにおける51年間の原子力の商業発電の歴史に終止を打つ。研究施設の炉を除く現在操業中の17個の反応炉は計画に則って停止されていく。決してこの反応炉数は世界的に見て多くはなく、全体の消費エネルギー量の28%に当たるのでこれも決して大きくはない。しかし石炭、亜炭が其々26%、22%、天然ガスが19.4%である事からすると、保護打ち切りで消滅していく炭鉱を読み込むと原子力依存度は高くなる。その時点で代替エネルギーが見つからない場合は、エネルギーを他所から購入することになる。

しかし今週、エネルギー関連の株式が買われ、ソーラー関連が売られたように、政権交代がなされた場合、エネルギー政策は、再び振り戻される観測が強い。既に、デュッセルドルフの議会では調停委員会を挟んで、社会民主党が進めてきた炭鉱保護政策が見直されると言う。経済性の合わない炭鉱への社会民主党の保護は、もともとパートナーである緑の党の反対もあって、そのご機嫌取りとして大判振る舞いされた環境保護関係の予算の突出を招いた。今度は、これら全てが半減すると言う。同様に連邦政府レベルでの政権交代時には、少なくとも原子力発電の全面停止の延期と代替エネルギー開発費の圧縮が読み込まれている。そうなると再び環境問題が政治論議の表舞台へ引きずり出される可能性を秘めており注目に値する。

該当のネッカー河畔のオブリックハイム発電所は、最も古く嘗て放射能漏れなどが指摘されたプラントで、技術的観点からも操業停止には理があったようだ。しかしネッカーヴェストハイムのアウトバーンから見えて御馴染みの発電所の二号炉やプァルツのフィリップスブルクの一号炉へと代替発電の一部は廻されるので、全廃するまでにはまだ長い道のりが横たわる。

一方、嘗て見学したダルムシュタットに近いビブリスの炉は2008年には操業停止となるなど一つ一つカタストロフへの芽は刈り取られる。それでも毎日見える冷却塔の水蒸気が消えない限りは、潜在的に不安な意識と言うのは変わらない。元々冷却塔などを見たことのない人間が、車を走らせながら、日々の生活をしながら、または原子力発電所を見学して感じる不安感というものは、自己体験に基づいたものなので、机上の安全指数神話やイデオロギーとしての嫌悪感とは一線を隔す。

低エネルギー消費と無駄を省くシンプルライフが求められて、それを望む人は多い。しかし簡単なようで実際に難しいのがこれである。ディーゼルエンジンによる乗用車の使用も、見た目のチリさえ取り除けばこの点からシンプルライフに属するのだろう。



参照:デジャブからカタストロフへ [ アウトドーア・環境 ] / 2005-02-19
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リスト更新と過去リストの追加

2005-05-26 | SNS・BLOG研究
常連コメンテーターリストを更新した。さらに前回リストは、過去分完全リストへフルタイトル且つサブタイトルを付けて保存した。過去リストは、常連コメンテーター(歴代完全リスト)をクリックすると開く。

今回の対象期間は2005年3月から5月までである。何時ものように新たなコメンテーターの掲載は、何よりも喜ばしい。また、継続した交流を確認出来た反面、この期間に更新休止や停止したリンク先もある。

膨大で未だ知らぬ交流の可能性が潜在するネットの世界といえども、当然の事ながら各々のサイトが紛れもない特徴を有していて決して他のサイトと代替することが出来ないのに改めて気づかされる。それにも増して、トラックバックやコメントに留まらず其々の記事の話題に影響されて、そこが新たな基点となる緩やかで新たな連想の輪の広がりにしばしば気付くようになった。キーワードやある事象が節となって違う話題に繋がるコムニケーションの形態は、その文章という媒質の性質から、平素の対話や対面などよりも他者の思考の片鱗に深く触れる場合が多く興味尽きない。このようなメールともHPともBBSとも違うBLOG形態特有のコミュニケーションの意味を、更に探る価値は大きいと思う。

こうして複数回コメントという基準の下に、総数9件のタイトルが新たにリストアップされた。

この間の訪問と支援に改めて御礼申し上げます。そしてこのようなリストアップが全てのブロガーさんにとって心理的圧力にならない事を希望します。ブログにおいては新たな遭遇は、継続的な交流以上に重要と考えるからです。掲載方法もしくは採択等に不都合があればご指摘ください。




参照:「常連コメンテーター」リストについて [ Weblog ] / 2005-01-24
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ワイン街道浮世床-ミーム談義

2005-05-25 | 文化一般
やはり、裏情報は床屋で取るに限る。美容室と散髪屋が同じ店舗にあるのが普通なので、若い女性が髪を当たってくれる店のほうが多い。だから豊満な胸元を押し付けられて喜んでいる男性も居るようだが、床屋でローカルな情報を得ようと思えば男性の親爺に遣って貰うのが順当であろう。

特に地方紙などを定期購読していないと、そこに載っている交通取り締まり情報などが入らない。これなどは有用な情報で、大金を節約出来る。しかしそれ以外にも耳寄りな情報を貰う事がある。

今日あたりから暖かくなって来たので、何時ものように散髪に行って、色々と勉強をして来た。実は、そこの親爺に毎年のように先日の「山羊の競りの祭り」の事を聞いていたので、勿論その話となった。

流石に親爺は、過去に旗持ちやブラスバンドなどで26回ほど参加しているインサイダーである。気になっていた「山羊の育ての親が被っているピッケル帽子」について幾らか情報を得た。この大層違和感のあるプロシア風のコスチュームは、プロシア帝政時代の制服という。官報などを字の読めない部落民に口移しで伝える職業があった。この警官等と比較出来る下級役人の制服がこれである。如何にも偉そうな顔をしたプロシアの官憲は、その当時の社会を映し出す鏡のようで、プロシア文化の片鱗が見えて面白い。そしてこの服装の人物がそれを意識して、敢えて無個性な小人格を演じているようである。

床屋の親爺のいう「伝統という時間の経過で無駄が取れて、事象が結晶化している」という卓見を専門用語無しに断片的にも自分の言葉にしているのを聞いたり、上述のピッケル帽子の親爺が自演する人物描写の基本コンセプトを目の当たりにすると、社会の文化基盤という事に考えは及ぶ。独りの人間が譬えファウスト博士のように生涯懸けて学問を修めても巷の一介の親爺たちにも敵わぬという社会基盤が伝統文化というものかもしれない。当に流行の言葉でいえば地域のミームというものが時間の中で変異、遺伝、淘汰されているという事になる。

労働歌についても面白い話を聞いた。労働歌がテンポを与え仕事を捗らすために唄われ、仕事の単調さを和らげて効率を上げることは承知の通りだ。しかしここのワイン畑の仕事では、更なる効果が期待されたという。それは、リースリング種の摘み取りならいざ知らずゲヴュルツトラミナー種などの摘み取りになると実った葡萄を其の儘食しても美味しいからだ。つまり畑で働くものは、葡萄をワインのために摘んで背中の籠に入れる合間に口の中に放り込んでしまう。だから現場で、摘み手に歌を唄わせて口に物を入れさせなかったという。如何にも、この地方らしい機知に富んだ話である。



参照:
山羊の競り落とされる日(1)[ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外1)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(番外3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-22
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23
フィガロの耳寄りな話 [ 音 ] / 2004-12-15
ライク・ノー・アザー [ 文化一般 ] / 2006-04-05
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シュパーゲル祭り

2005-05-24 | 料理
ワイン祭りとは、少し違うものを覘いて来た。小さなワイン農家が行っているもので規模が小さいが、次の週には町を挙げての開催となる。ワイン畑に二桁に及ぶスタンドを出して、シュパーゲルを様々な形で提供しながら、ワインを飲ませる企画である。

ここのワイン畑の土壌を見ると比較的粘土質なので、香り高いリースリングには合わないようで、ピノ・グリやブランなどが栽培されている。更に風通しも今ひとつで十分に質の高さも望めない。だからこのような企画は、非常に気が利いている。シュパーゲルの人気に肖って地場のワインを宣伝している。そこで出されるシュパーゲルもどちらかと言えば素朴な調理法と庶民的な味付けになっている。

特にハムを挟んだパンケーキに、クリームソースに絡めた短く切られたシュパーゲルは食べ甲斐がある。シュパーゲルの先端が好きと言う人は多いが、石突きの繊維質のサクサク感も無視出来ない。これが少し固めのままなので尚の事好ましい。

このような調理法にシュパーゲルの純粋な香りとか繊細な味は求めるべくもないが、この土地の田舎臭く鈍重なワインに適合する。特にワインを炭酸で割って飲むとすれば、これ以上に何を求めよう。料理に合わせたワイン、ワインに合わせた料理と言う事で、何も繊細と高級と言うだけではない好例として特筆する。



参照:精霊漲るシュパーゲル [ 料理 ] / 2005-05-17
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山羊の競り落とされる日(結)

2005-05-23 | 
Dreitausendsiebenhundert (Euro) !

昨年の競り落とし額が3100ユーロであった事からすれば、なだらかなインフレである。3700ユーロの額は、新聞紙上で報告され州民の一寸した経済指標となる。602年間分の統計母集合が存在する。

来年までは、この数字をスット言える事が地元民としては、その 高 い 経済意識を示す事になるといえば少し大げさすぎようか。しかし土地の物知り顔の俗人は、この四桁の数字を自慢げに諳んじるのである。過去に遡ってマルクの競り額まで挙げるとなるとその人は、自他共に通を認する人なので何でも尋ねてみよう。

このようなスノッブぶりは甚だしく、道を尋ねてみればしばしば遭遇するように、二百五十メートル先などと詳しく教えてくれる人が多い。そのような時、実際は百メートル先か二キロ先かは定かでない。何々は、1839年5月23日の事だったなどと言う人があれば、その知識は十分に疑うに値する。本人がリアルタイムで事象を体験したのではないのは確かだからだ。こう言うのを知ったかぶりと言う。

今年は山羊が3700ユーロで競り落とされた事が、これで分かった。この数字が記憶するに値するのかを審査するのは、世界に溢れる知識や情報を洗い直す作業と似ている。



参照:
ワイン街道浮世床-ミーム談義 [ 文化一般 ] / 2005-05-25
山羊の競り落とされる日(1)[ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外1)[ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外2)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(番外3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(3)[ 生活・暦 ] / 2005-05-22
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山羊の競り落とされる日(3)

2005-05-22 | 
幼女たちが国境を越えて町外れに山羊がやってくるのを迎え待つ写真を見た事がある。この幼女たちが先の男の子たちに代わって新婚夫婦の前でポルカを踊る様は、芝居などで御馴染みの大円団の光景である。それは、何時しか地元の祭り継承会の大人の男女の踊りへと代わっていく。

四半時も5時を過ぎると、式次第は競りへ向けての下準備となる。ここで親爺によって、期待膨らむ観衆に向って6時の終結が再度宣言され、時空間のシンタクスが確認される。ここからの法廷劇は、競り市の成り立ちを説明する。それに先立ち、簡単にルイ王朝による継承戦争を含む幾多の戦の被害や遭遇、ナポレオンによる競りの承認、近過去60年間の平和を思い起こさせ、歴史の時空に大きく弧を描いた遠近法を使って人々を中世の時代へと誘う。このような伝統の中で養われて堅牢となった時間の芸術は、殆んど音楽的ともいえるような構成感そのものである。

この祭りの背後説明を祭りの中で扱う劇中劇の構造は、何時しか付け加えられたプロットであろう。その寸劇が無くとも「競りが祭りとして成立」するのは確かである。近過去の記録という行為は、嘗て見た「ワイン飲み競争の絵*」の成立の過程を想像させる。その法廷自体が当時の競り市の場で実際に行われた訳ではなかろうから、これは説明としての意味を持ちながらも、伝統的な市としての「祭りの実際の大枠」の中にスッポリと嵌まっていて、大変見事な劇中劇の構造となっている。

ここで名誉の騎士たちによって裁定されるのは、近隣の「外国の部落」の権利である。ワインを造りこの町で売る権利、この町の放牧地を使う権利、取水権などが取り扱われる。これが山向こうからわざわざ山羊を遣わし、若い夫婦が代表して競りに馳せ参じなければならない根拠となっている。種山羊となる山羊は健康でなければならない。こうして結ばれるのが向こう一年間有効の契約である。不健康な山羊は競りを拒否されて、両部落の関係が悪化した事がある。嘗て唯一人、山羊を競り落とした女性も居るという。

ポーチの上の方で市長やワイン女王の挨拶が一言あり、舞台の上で競りの規約が読み上げられる。動物愛護と現金払い、競り手の親爺の横領の際の町の免責を挙げて、競り手のシルクハットを被った親爺の手にハンマーが握られる。教会の鐘が鳴り響き、競りが始まる。クライマックスへの15分間である。100ユーロの第一声が飛んだ。なかなか軽妙な競りが続けられる。現金払い故「その辺の銀行には紙幣があまっていない」というような様子はなく、高額になるに従ってカメラを挙げる手も憚れるようになる。そうして速まる心臓の鼓動と裏腹に周りの者の頭が垂れてくる。その緊張感とざわめきが極に達したところで、6時にハンマーが下ろされる。結局、第一声の主が3700ユーロで競り落し、その声の主とともに山羊のアルフォンソ一世はオーストリアへと旅立った。



参照:
*「ワイン飲み競争の絵」デジタル登記 [ 歴史・時事 ] / 2005-02-02
朕強クリースリングヲ欲シ [ 歴史・時事 ] / 2005-03-30
ワイン街道浮世床-ミーム談義 [ 文化一般 ] / 2005-05-25
山羊の競り落とされる日(1) [ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外1) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(番外3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23
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山羊の競り落とされる日(番外3)

2005-05-21 | 
既に飲んで出来上がっているように踊り歌われるのが、父モーツァルトのレオポルドがヴォルフガングのために集めた曲集で「ブルレスク」として有名な旋律である。誰もが替え歌や編曲を一度は弾いたり歌ったりした事があるのではないだろうか。

ここでは、職人の歌として火や水やのフリーメーソン的な歌詞になっているが、古典のお決まりの和声進行になっていなくて、寧ろ原曲を彷彿させる。

この原曲は、1480年の手書き楽譜としてグロガウワー音楽帳に含まれるようだ。それには、ブルーダー・コンラッドなどが含まれ、イザークなどの多くのパロディーミサ曲になっている。



参照:
ワイン街道浮世床-ミーム談義 [ 文化一般 ] / 2005-05-25
山羊の競り落とされる日(1) [ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外1) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-22
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23
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山羊の競り落とされる日(番外2)

2005-05-21 | 
昔は、種山羊の股間に手を入れて調べたのである。山羊の股間をボックスボイテルといって、フランケンワインの平たい瓶で御馴染みである。

ボックヴルストという長いソーセージの種類も序でに挙げておかねばなるまい。

また強精ビーアと言う種類の源麦汁16.5%を越えて、アルコール濃度6%以上のボックビーアが有名だ。


参照:
強精ビールとチョコレート [ 料理 ] / 2005-02-12
ワイン街道浮世床-ミーム談義 [ 文化一般 ] / 2005-05-25
山羊の競り落とされる日(1) [ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外1) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-22
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23
コメント

山羊の競り落とされる日(番外1)

2005-05-20 | 
山羊の競り落とされる日(3)へ進む前に、ヴィデオの紹介。

先ずは、開会の辞。






参照:
アレマン地方のカーニヴァル [ 生活・暦 ] / 2005-02-07
ワイン街道浮世床-ミーム談義 [ 文化一般 ] / 2005-05-25
山羊の競り落とされる日(1) [ 暦 ] / 2005-05-19
山羊の競り落とされる日(2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-20
山羊の競り落とされる日(番外2) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(番外3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-21
山羊の競り落とされる日(3) [ 生活・暦 ] / 2005-05-22
山羊の競り落とされる日(結) [ 生活・暦 ] / 2005-05-23
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