Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2010年10月

2010-10-31 | Weblog-Index



養成ギブスのように体を使う 2010-10-30 | 生活 TB0,COM0
トレイルランニングに使える靴 2010-10-29 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
ゆっくり出来なかった昼休み 2010-10-28 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
何枚も協会会員証明書を持つ男 2010-10-27 | ワイン TB0,COM0
週末までをみながら年末をみる 2010-10-26 | 暦 TB0,COM0
とてもシンプルな生活実感 2010-10-25 | 暦 TB0,COM0
厚化粧の顔厚忸怩とスッピン 2010-10-24 | ワイン TB0,COM0
とても幸せな初冬の日向ぼっこ 2010-10-23 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
グリップ感のある装着感 2010-10-22 | 暦 TB0,COM0
必ずしも重力通りとは行かない 2010-10-21 | 雑感 TB0,COM0
ただ甘ければよいとは言わないが 2010-10-20 | 歴史・時事 TB0,COM0
暴力権力に抵抗するまでも無く 2010-10-19 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
根の張り方で味が異なる日々 2010-10-18 | アウトドーア・環境 TB0,COM2
狭いところに閉じこもる楽しみ 2010-10-17 | 暦 TB0,COM0
理解出来ないこの世の現実味 2010-10-16 | 女 TB0,COM0
社会人民共和国の銀河鉄道 2010-10-15 | 生活 TB0,COM2
深まり往く観念連想の秋 2010-10-14 | 雑感 TB0,COM0
先が見えてきた黄金の十月 2010-10-13 | 暦 TB0,COM0
くしゃみの出そうなゾクゾク感 2010-10-12 | 暦 TB0,COM0
時の大きな歯車の慣性運動 2010-10-10 | 生活 TB0,COM0
健康な最大公約数の幸福のため 2010-10-09 | 歴史・時事 TB0,COM0
疑わしい神の恵みへの眼差し 2010-10-08 | ワイン TB0,COM4
休肝日をいれても残る疲労感 2010-10-07 | その他アルコール TB0,COM0
経験とは一体どういうことか 2010-10-06 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
釣られた魚は保障されるか? 2010-10-05 | 歴史・時事 TB0,COM2
パイプを燻らすパイオニアー 2010-10-04 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
スパイボットと称するウェアー 2010-10-03 | テクニック TB0,COM0
不味いのを飲んでる暇などない 2010-10-02 | ワイン TB0,COM2
ヴァイル御一行様のご相伴 2010-10-01 | 試飲百景 TB0,COM0
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養成ギブスのように体を使う

2010-10-30 | 生活
全身にきた。靴に重量があり、足の振りを上体でバランスをとる力が大きくなる。更に、上体と下半身の捻りが強くなるので、腰の回転モーメントが重要になってくる。要するに、運動量が増えるだけでなく、部分部分への負荷が増えるので、まるで鉄アレイをつけて走るような、もしくは大リーガー養成ギブスのような按配だ。

朝八時過ぎには荷物が来るかもしれないので、それまでにけりをつけてしまいたいと、朝六時前に起きて七時過ぎには暗黒の中を車を走らせていた。パン屋で朝食などを調達して森に入っても足元が見えない。車でジックリと夜が明けるのを待つ。七時半頃になるとうっすらと赤みが指して雲が認識できるようになってきた。いよいよ出発である。

それでも森の中は十メートル先は全く見えない。足に感覚を集中させて走るが、やはり少々のでこぼこには安定して走れるので都合が良い。足の蹴りは軽快には行かないが、回転を重視する感覚で、上体でバランスをとると必ずしも走りにくいことは無い。それでも今までよりも遥かにシャープに強く腕を振ってやらなければ足が前に出ない。

前回は途中までしか走らなかったが今度は奥まで走り、万歩計を除くと12分経過であるから決して遅くはない。折り返しのために一分ほど歩いて息を整え、復路を走り出す。万歩計の表示が見えるように徐々に空は白みだす。車の中で待って、そしてこうして朝を迎えるようなことは以外に少ない。記憶にあるのは矢張りその昔岩場でビヴァークしたときのこと位だろうか。太陽が昇るのが待ち遠しいあの気持ち思い出した。

流石に復路のゆっくりとした上りになる全行程を駆け抜けるのは苦しく汗が噴出したが、嘗てのようにぜいぜいすることはなくなった。このような重い靴では完全にジョギングペースでしか走れないが、これはこれでとてもよい全身運動になる。車の所に戻ると、四千歩で二十八分経過していたが、三十分の運動量としては比較的強い負荷となった。それでも流石の衝撃吸収力は膝や腰に優しい感じで、横にも支持が安定しているので恐れずに悪路にも突っ込めそうである。こうなればライヴァルはマウンテンバイクだ。

これでこの川沿いの道を復路として使えるようになり、今後駐車場を基点とするコースを繋げる可能性が増えた。三連休の明日二日目と三日目で、長いコースと裏山の山登りが出来たらと思う。それにしても暗闇に隠れて動きやすい格好で出かけ、車中で夜明けを待つ姿は、泥棒か変質者としか思えない。
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トレイルランニングに使える靴

2010-10-29 | アウトドーア・環境
靴を買った。ウォーキングシューズである。最初のキャラバンシューズ以降はじめてのハイキングシューズである。ハイキングシューズでありながら走れるトレイルランニングの出来るシューズと言うことで探した。

具体的には、ラスポルティヴァのラップトアーGTXなどが眼中にあってそれに類するものを試してみたのであった。そこで試したのがテクニカ社の幾つかとローヴァ社の幾つかであった。最初のものは足首も高めで、何よりも足踏まずよりも先が固い。そこでローヴァののそれ吟味したのだが、結局購入したLowa - Al-t Rex Xcr Loが足にしっくりと来た。ドイツのスポーツ靴は、特に踵辺りがどれも大振りなのであるが、これもご多分に漏れずにそうである。

サイズもハイキング向けの少し大き目のものとなる。重量は軽い感じがしたが、標準よりも少し軽めの450Gぐらいである。何よりも優れていたのは、つま先が比較的蹴りやすいことと、左右の支持があって安定感との二律背反が比較的上手に解消されていることである。但し、これも明日の朝を待って本格的に何時ものコースを走ってみなければ結論できない。

しかし少なくとも下りはこれで怪我や故障の心配無く飛ばして駆け下りることが出来そうだが、折角はじめようとしている上りがこれで完走可能かどうかである。明日平地での走り具合を試してみれば分かるだろうが、今までと同様のスピードで走れれば儲けものである。ジョギング程度にしか蹴り足が利かないのではないだろうか?逆に本格的な上りとなってしまえば、ここ一年や二年では本格的に走れるようにはならないだろうから、精々つま先が引っかからずにかけっこ出来れば良いのである。

要するに、具体的にはこの靴で林道をどれほどのスピードで入り抜けることが出来るかだけである。少なくとも今まで使っていた運動靴よりも重く、硬いので、走り方なども自ずと変わってくるに違いない。

さて、最初に頭に描いていたイタリアの靴は、軽量であったが素材やコンセプトが大分違い、下り道にはあまり良さそうではなかった。なるほど左右に支持が無くとも、上りを駆け抜けるためには矢張りこうした靴も必要になるのだろう。ハイキングに向かないことは構わないが、足がもう一つ踏ん張れなさそうで、悪路には中途半端に靴底が硬い分一寸具合が悪そうである。

同じようなコンセプトで造られているのが最新のローヴァのS-TrailGTXと呼ばれる商品のようである。これがあれば一度試してみたかったが、写真等で見る限り、蹴りやすそうであるが、左右には踵へと向っての強化されているようで、踵の収まりが悪ければ幾ら軽量化が果たせてあっても矢張り同じようにエネルギーの無駄は多そうである。

しかし驚いたことに、ドイツ語のサイトはどころか、英語のサイトにおいてもこの領域の話題は意外に少ない。スポーツ人口としてフリークライミングよりも遥かにマイナーなジャンルなのだろうか?まだまだ今後の改良や新製品が待たれる。先ずは試してみよう。しかし、これで少なくとも雪道になっても暑くなっても、ゴアテックスのお蔭で同じように快適に森の中を踏破出来そうである。氷化していない場所ならばこの靴で何処でも踏み込めると言う事でもある。
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ゆっくり出来なかった昼休み

2010-10-28 | アウトドーア・環境
ゆっくりと昼休みも出来なかった。しかし気になっていたことが半分だけ片付いて良かった。あとは来週である。朝食をまあまあ摂っていたので助かったようなものだ。

そのパンも運動がてらに取ってきたものである。今朝はじめて何時もの往路に続いてその道を逆行して復路とした。流石に下りよりも上りは厳しいが、スピードさえ落としてやってジョギングにしてしまえば走れないこともないことが確認できた。これで下りだけでなくて登りも走るようになれれば、いよいよこの冬はトレイルランニングの方へと進んでみようかと思っている。

夏場同様にパンを取りに行くついでに走れるのであるから、これほど安上がりはない。それに今朝も僅か十七分しか走らないでも、下肢などに十分な負荷を与えることが出来、十分に汗まで掻いた。まさに、大岩壁の登攀を目指すために今欠けている体力であり、筋力なのである。それ用に靴を買うことにした。ひざや関節に負担が掛からずに、ハイキングに使える走れる軽い靴が欲しいのだ。

兎に角、こうなれば時間もさることながら、道具などの投資も厭わずに集中して強化トレーニングに励むしかないと覚悟した。恐らく、こうした機運に恵まれているときにスポーツ的に己の全てを出し尽くしておかないと、もう今後こうした機会は一生巡ってこないと思われる。まさに十代の字分の不完全燃焼の炎が残っているのである。

ここ十年程が勝負であると漠然と考えていたが、その効果の表れ方や進展を見ると可也的確に目標を捉えることが出来るようになってきていて、逆に具体的な到達点から逆算していくとどうしても今やらなければいけない今日の課題が見えてくる。何事もそうであるが、特に運動面において十台になせなかったことが、なぜ今出来るかというのが大変に不思議なことである。逆になぜのあのときに出来なかったのかと言う問いかけも強く、また運動能力以外でもその感は強いが、反対に今できるだけのことをしているかどうかと言うのも大変の大きな今後の課題に違いない。
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何枚も協会会員証明書を持つ男

2010-10-27 | ワイン
来月末のアドフェント前にドイツ高級ワイン協会VDPの百周年記念を最後を飾る行事としてワイン蔵開放の日がある。この日に友人を招待しようと画策している。大小の二つの醸造所で試飲して、醸造蔵を見学できれば楽しいだろうと思っている。

二組のペアーを考えているが場合によっては増やしても大丈夫かもしれない。なかなか最高級の醸造所に高級ワインの顧客でもない人たちを連れて行く機会はないのであるが、今回は試飲会でもないが少しは試飲出来るようで、更に見学をさせて呉れるとなれば、顧客層以外の人を連れて行くことも真意に適っていると考えている。

本日その日の予定の打ち合わせを最高級ワイン醸造所の店先でしていた。情報を収集するためである。すると協会から電信でその計画が届いているが実際には詳しく分かっていないということであった。それなら、印刷物を持っているよと言ってあげた。クリストマン会長の処で先代から受け取ったものである。

先日、上の会に招待した者に、「あんたはVDP協会会員証を持っているのと違う?」と尋ねられたので、「何枚も持っているよ」と答えておいたのだが、まさに自称VDP会長私設秘書だけのことはある。情報は、会長からだけでなく、どんどんと各地域の地方事務所や所属醸造所からこちらへと流れてくるのである。

本日は、2004年産のペッヒシュタイン・グランクリュを回収してきた。六月に当主が率いる試飲会で飲ませて貰って、記憶に残っていたものである。何処となく特殊な味筋であったのだが、その特殊なのがハーブの香りとかであるからこれが面白いのだ。兎に角、細身であるのが美しい。
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週末までをみながら年末をみる

2010-10-26 | 
来週月曜日は十一月一日で祭日だと気がついた。つまり、十月中に出来ることは、金曜日までに終えなければいけない。あと三日しかないとなると急に忙しくなってきた。

明日水曜日は、夏時間最後の夕方の石切り場での活動で、これで今年最後となる。週末も天気は良さそうであるが、予想通り摂氏二桁へと温度が上がれば、もう一度南プファルツに出かけても良いかと感じる。

先ずは、明日出来ることだけを処理してしまい、木曜日金曜日と、週末までの手はずを整える。金曜、土曜は、祭日の準備に買い物など忙しくなる。

これで、十月が終わると、年末へと一直線に流れ込む。
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とてもシンプルな生活実感

2010-10-25 | 
久しぶりに森を走った。それも下りを走った。体への負担を考えて涼しくなってからはやっていなかった。前回は六週間ほど前になるだろう。登り三キロでも十分に体は温まらなかったが、特に支障は生じなかった。

昨年の今頃はどんな運動量をこなしていたのだろうかと、昨年のログを読み直すと、今年よりも暖かったその日々も心身ともに下向きであったことを知った。週末の日向ぼっこのお蔭で、それよりも来年に向けての強い動機付けが生じて、急に心身のヴァイタリティーが回復した。

それでも流石に午後になると一気に寒さの中でジックリと汗を掻いた疲れも感じた。甘いものが美味い。金曜日に食したヴァニラ味のほかほか饅頭が懐かしく、それについていたジャガイモスープを思い出す。そしてどうしてもスキー場のそれをも思い出すのだが、ここはもう一つストイックに来シーズンに向けて強化トレーニングを続けるのも悪くはない。基礎体力はこの一年間で大分向上したが、まだまだとてもひ弱である。

先週は感謝祭をしているスーパーで、バリラの五分間スパゲティーニを六十セントほどで、六箱購入した。するとレジでまた二つの蝶々を貰った。だからヌードルは十分にあり、美味いジャガイモもあるのだが、米は最近不足気味で安売りは棚から消え伏せた。不味いミルク煮ライスまで消えていて、皆が探している。恐らく中国人が世界中で買い占めたのだろう。

夏時間の最後の週を、なんとか体を温めて今シーズンを回想し来年に照準を合わせながら、大切に過ごしたい。
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厚化粧の顔厚忸怩とスッピン

2010-10-24 | ワイン
お土産に貰ったゲオルク・ブロイヤー醸造所のテラ何とかと言うスレート土壌の葡萄で作ったキュヴェーを飲んだ。正直大変失望した。先月その村名ワインを頂いていてそれを条件付で評価していたものだから、この2007年産の上級商品?にはどうしても更に判断基準が厳しくなる。恐らく、13ユーロから15ユーロあたりの商品と思われるが、スレートの味と我々最近思いかけている腐りの味がごちゃ混ぜになっている。少なくともテロワールのミネラル風味に敏感なリースリングの飲み手と自負する者は絶対これを評価しない。これならば、たとえ2007年産の特徴が異なるとしても先日開けたクリストマンのケーニッグスバッハSC即ちイーディックのセカンドラベルの方が遥かに高級である。

先ずはその残糖感は快適とは言えず、否定的な激しい熟成感こそは抑えてあるが、裏エチケットに書かれているような粘土質の重い土壌感を出すナンセンスなコンセプトである。こんな商品を出さなければいけない背景は、この醸造所がまともな地所を所有していないことと、腐らせた葡萄を収穫している事実でしかない。これならば数多の日本に市場を獲得しているレスとかなんたらの彼の地で有名なラインガウの醸造所業者紛い程度でしかないと断言できる。なるほどドイツでは誰一人としてこの醸造所を推薦するものに出会ったことが無い筈である。そうした醸造所が日本や中国でお商売できるからこそドイツは貿易超大国でいれるのだろう。これ以上は言うまい。少なくとも2007年産のこれを自慢で売れるお顔を拝みたい。写真等で見る限り決して厚化粧の顔厚忸怩には見えないのだが、この程度の商品を出しておきながらヴァイルやシュロース・ヨハニスベルクと肩を並べるような価格の商品を出すとは厚かましい。亡くなった親父さんのそれは知らないが死人の顔に泥を塗る行為のようにしか思えない。

これとは反対の飲み頃を見つけたのがゲオルク・モスバッハー醸造所の6ユーロと安い裾ものである。春から何度となく試飲して少なくとも一本は自宅で飲んでいたのだが、金曜日に試飲して「来た」と思った。こうした低価格のものが夏を過ぎて本領を発揮することは今まで経験したことがなかったのだが、今までの経験から「まだまだこれから来る」と思っていたものである。要するに酸がはじめて開きだしたと感じた。これで、恐らく最初で最後の山で、その俄然活きてきたミネラル風味と共に素晴らしくなった。これを基準にして上級のリースリングの飲み頃を推測すれば良い。上の2007年のスレートのものとこれを比べると二倍以上の価格差があるのだが、どちらも今只で飲めるとなったら間違いなくこちらの安いものを選ぶ。



参照:
疑わしい神の恵みへの眼差し 2010-10-08 | ワイン
貴い新自由主義の腐る実り 2010-02-14 | マスメディア批評
l7年ぶりのヨゼフ・ライツ
完成度高し、デンホフ2009 (新・緑家のリースリング日記)
ヘレンベルガー・ホーフ試飲会!の巻 (Weiβwein Blog)
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とても幸せな初冬の日向ぼっこ

2010-10-23 | アウトドーア・環境
六級マイナスの核心部である。最後の陽を活かして、今年最初の雑食砂岩の南プファルツで登攀を行った。長年その独特の岩肌には苦しんだのだが、何とかものになってきそうである。来年は毎週通いたいと思うが、さてどうなるであろう。

朝は、氷点下三度で厳しく霜が降りていた。更に厚い霧がいかにも初冬らしい厳しい風情であった。昨夜からのくっきりとした月はその晴天振りを示しており、十分に正午過ぎの好天気は予想されていた。

そこまで予想して、悲観的な観測をした者を残して出発した我々はとても幸福であった。流石に訪れる者も少なく、素晴らしい登攀を楽しんだ。風は強く、日陰は寒いが、岩の上での日向ぼっこの気持ちは最高で、これだけで価値があった。南に面した壁は決して冷たくなく、下部が少し湿っていたぐらいであった。

本日参加しなかった者にはとてもご愁傷様というしかない。それでも両腕、両下肢の疲れは尋常ではない。
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グリップ感のある装着感

2010-10-22 | 
今朝は写真のように強く霜が降りた。先日散髪屋に行った折も斜面の上のほうに霜を見つけたがこれほどではなかった。冬タイヤ交換に、早朝の薄い霧が立ち込む赤い太陽を滲ませるライン河の橋に差し掛かると高速道路が真っ白で驚いた。ゆっくりと走行車線に戻り、速度を落としたが、夏タイヤではとても怖い。

その話を車会社の支店で、「全く丁度の機会に交換の予約をしたもの」だと話し、迎えた整備のメカニックやマイスターにも尋ねると彼らは「自分は未だ夏タイヤ」だと話していた。今回のように期間中の予約を取るとどうしても早めの交換となるのだが、今年はこれで大正解であった。

帰り道、反対車線にパトカーの灯が見えたかと思うと、丁度その今朝のあたりの橋の上で乗用車の前部が大破していた。恐らくスリップしたのだろう。横着して突っ込んでいればそうなるが、霧の視界の制限もそれ程ではなかったのに、どうしたものかと思った。

夏タイヤでの走行感がここ暫くおかしいと気が付いていた。本当ならば寒くなってゴムが硬くなるので、ごつごつした感じになると思っていたが、実際は空気が抜けたような感じでグリップ感が減少して、逆に捩れる様な感じが強かった。冬タイヤに履き替えて、グリップ感が戻って、とても走りやすくなった。
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必ずしも重力通りとは行かない

2010-10-21 | 雑感
地元の将棋大会に独日協会を代表として招待されている。招待客として最初の一手を注すことぐらいは容易い御用であるが、祝辞を述べろといわれれば一寸考える。更に地元の局といってもTVカメラが入っているとなると、スイス人のドイツ語のように下に字幕が付くのもみっともない。

独日協会連の代表が、九十年代冒頭以来の経済成長3.4%の牽引者とされるビューダレ経済相に同行して、中国、日本旅行に出かけた知らせを受け取った。ビューダレ氏はその足で再び韓国に飛んでG20 に病気のショイブレ蔵相の代わりに参加したのである。既にビューダレ大臣の発言や行動にはメルケル首相が口を出せないような状況となっていると言う。大手企業の下請けのおじさんのようにしか見られていなかった64歳の自由党のプェルツァーは連邦政府経済の大権力者となったようである。

今年の摘み取りに関する公式な第一報がゲオルク・モスバッハー醸造所から入った。それによると、1954年以降最小の収穫量であるとある。二十人が摘み取りったそれは、五月から六月冒頭にかけての開花時期の寒さによって、果実の数が減ったと言うことである。その結果、出来上がるワインは、力強く結実したものではなく、新鮮でフルーティーで華麗なものだというのである。

本日床屋で収穫やグランクリュの価値などについて話をした。最近はこちらも話す内容がなんか特別専門的な内容になってしまっていて、気をつけてものを話さないと影響力が及ぶ可能性が強くなったと感じた。基本的にはここで書いているようなことを言い方を替えて話しているだけなのだが、迂闊なことはいえない。旧ダインハールトの立て替えられた醸造施設は、フランスで流行っているような重力式の醸造行程を利用するもので、ポンプを使わずに瓶詰め?まで出来るのだろう。しかし、その瓶を上に持ち上げなければいけないだけでなく、最初に摘み取って急いで絞りたい葡萄を上へと持ち上げるのも必ずやストレスになるに違いない。
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ただ甘ければよいとは言わないが

2010-10-20 | 歴史・時事
なかなか体を動かす暇も意欲も無くて困っている。何よりも天気が悪く、朝がなかなか起き辛い。十月半ばから殆ど十一月のようでこれも具合が悪い。

お蔭でパンを買いに行くついでに甘いケーキを補給することも無く、スーパーでチョコレートを買いそびれていると、体が甘いものを欲するようになった。流石に砂糖と抹茶で葛湯とも思わなかったので、最近急に休肝日が増えたこともあり甘口ワインを探した。在庫は89年物からあるのだが、そんな枯れた難しいものよりもただ甘ければよいのである。

ラインガウのロベルト・ヴァイル醸造所のグレーフェンベルクのシュペートレーゼを見つけた。2006年産であるがなぜ買ったかは思い出せない。本年2009年産の素晴らしいアウスレーゼに出会ったものだから、どうせ大した熟成を期待できない2006年物に手を付けた。価格はどうも32ユーロほど支払ったようだ。恐らくあまりいがいがしない素直な甘みと酸に珍しく甘口が飲めて購入したのだろう。実際に飲んでみると十分に甘いがしつこくなく、ある程度満足できた。結論としては、これを後生大事に寝かしておくぐらいなら、新しいものに買い換えて寝かしておくべきだろうと。

さて、こうして書き綴っていると、青い空から雹がすこし落ちてきた。この辺りではネットで囲んであるもの以外は収穫は済んでいるのでどうでも良いのだが、他の地方では被害が出たかもしれない。

韓国では白菜が一つ五ユーロ以上に値上がりしたとネットにあった。大きさは書いていないが白菜なんて99セントで買えるのだが、質が悪かったので購入しなかった。いまどき生鮮食料品といいながら自由貿易体制でそれだけの需要と供給のアンバランスが表れるのかと驚いた。

ハードライナーの習氏の主席への出世についてFAZの社説は書く。既に、管内閣は、小沢をはじめとした民主党の距離を置いた対米政策から方向転換を余儀なくされたが - 鳩山前首相自体が中国の脅しで動いたことは記憶に新しいとある、他のアジア諸国も同様で、アジアでの合衆国の存在感が再び戻ってくる結果になったと。大国であるだけに国益追求のそうした姿勢が必ずしも成功することにはならないとする見解で、多くの中国内の意見をそれは代弁している。
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暴力権力に抵抗するまでも無く

2010-10-19 | アウトドーア・環境
夕方、人と喋っていたら呼び鈴が鳴った。全く予定外である。その人を送り出しながら、階段ホールを覗くと、二人の警官であった。最近は、車の色も制服もフランス型のブルーの機能的なそれになってシャープな感じになってきている。警察との掛かりあいは数え切れなくあって、昔のように善良な市民顔で喜んで対処することは無くなった。公的な権力であり、銃器を持っている暴力的な権力であるからそうした抵抗は当然なのである。

先日もキャンプで警察官の夫婦が一緒であったが、元外務大臣のフィッシャー氏や元内務大臣のシリー氏のことを批判していた。それは思想的なものではなかったが、それに幾らか抵抗感を示した者に「棒で殴られたことある?」と問うた。六十年代の紛争で大暴れした活動家の実態を示唆していた。なるほど、暴力で権力暴力に抵抗したのが活動家であったのは間違いない。

階段を登ってきた警官に「なにを致しましょうか?」と尋ねると、交通事故のことであると言った。「何時のこと?」、気になって尋ねると、その事件のことは間違って入ってきていたファックスで幾らか知っていた。その間違いファックスのことを完全に忘れていた。

全く忘れていたのも無理は無い。そのファックス番号の末尾が余分に6となっていて、自分の番号よりも一桁長いのである。似た番号であるが間違いは間違いだからこちらからは連絡をつけなかった。電話局で調べてのか住所氏名をつきとめたようであるが、一桁冗長なのである。

車を見せてくれと言うので、ガレージまで案内すると、細かな傷などをチェックした。ぶち当たられた車に、問題のファックス番号が残されていたらしいが、自分の番号を間違って教える人が本当にいるのだろうか。そもそも電話番号ではなくファックス番号を残すのが不思議である。

同じような加害者の経験はハノーヴァーである。民宿の家の近くに縦列駐車するときに、赤いゴルフを擦って傷めたのである。直ぐに名刺と民宿の電話番号を挟んできた。明くる日帰ってくると、近所のだれそれさんが来て訪ねてくるようにということであった。知らないお宅に入れられて、ソファーに座ってビールでも飲まないかと誘われた。初心者運転の娘さんの車を壊したのだが、「よく正直に教えてくれたね」と接待を受けたのである。実際の所、中古車の適当な車だったからあたり得とはいえないが、修理費を払って貰えば直そうがどうしようがそれで良かったのだろう。初心者はどうせ自分で壊すのだから。現金でそれが払われれば、それだけで接待するだけの現金収入だったに違いない。

その明くる日かに、酒酔い運転の容疑で警察に同行を求められてはじめてパトカーで署まで連行されたのであった。パトカーに乗った経験は、その後日本で後ろに停車したパトカーに突き出されるように信号無視をして始末書を書かされて時の二回ぐらいだろうか。二回あることは三回ある、次は何の容疑でパトカーで連行されるのだろうか?すでに、逮捕をちらつかされたのも二回あるので、これも次の機会がどうなるのだろうか?
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根の張り方で味が異なる日々

2010-10-18 | アウトドーア・環境
月曜日は何故か忙しい感じである。特別なことをしていないのに、時間に追われる。そして月曜日が終わると、週末まで一直線である。

昨晩、2007年産のシュペートレーゼを開けた。適度に熟成してワインらしく落ち着いてきていてとてもよかった。レープホルツ醸造所の雑食砂岩土壌のものである。最初は硬さがあったが、それが馴れてきていて、均一な旨みと言うかミネラルの苦味が丸みを帯びてきている酸に奇麗に包まれている。

このワインに関しては試飲直後にも何度もレープホルツ氏に直接飲み頃を尋ねたものだ。当時はこちらも不信感があり、先方も好みだねという感じで明快な回答をしなかったのだが、今から考えると本人も十分な回答は出来なかったのだろう。三本ぐらいは購入して、今回はじめて満喫した。

カビネットでの良さがありながら十分にワインらしくなったそれはなかなか良い。今が飲み頃で、この時期を過ぎると氏が表現するように穴に入るのだろう。そのあとは本当に枯れたリースリングになるのだ。

先日、神の棺桶と呼ばれるヘアゴットザッカーの地所の最上部で、フォンブール醸造所とゲオルク・モスバッハー醸造所の隣り合った摘み取り残された葡萄を試食した。前回の比較試食では前者の方が果実風味があったのだが、今回は後者のミネラル風味の深さに軍配が上がった。よく見ると、そのクローンの違い以上に葡萄の樹齢が後者の方が遥かに高いことが分かった、根の張り方でこれほど味が番うのである。
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狭いところに閉じこもる楽しみ

2010-10-17 | 
可也冷えてきた。明日の早朝は氷点下をかすめるようだ。寝室を書斎として使うようになったので、そこの暖房が大切になってくる。十分に温まって、また寝るときには暑過ぎないようにしなければいけない。だから先日から暖房機の調整に暇が無かった。

少なくとも現時点では寒すぎることは無いが、屋根裏部屋の天窓に吹く風はとても冷たく、二重ガラスを通して冷気が対流する。窓際の書き机に座っていなければ気がつかない。

その代わりに広いリヴィングは電気を消して、最低の暖房しか要らなくなる。先シーズンまでは、スピーカーの下にある暖房を切って、もう一つを全開にしたままでいたので、効率が悪かった。今シーズンは夜間は絞ることも出来、寝室の小さな暖房を全開にすればよいので、お湯代は節約出来る筈だ。

昨年よりも狭い領域で長い夜を過ごすことになるが、これが結構気持ち良さそうで熊の冬篭りのように落ち着けるだろうかと楽しみなのである。中欧のこれから十二月までは決して愉快な季節ではないのだが、今年は何か少し違う。

先日買い物に行くときに前を行くトラックが土木工機を積んでいた。どこかで見たロゴがついているなとジックリと見ると葬儀屋の車であった。考えてみれば葬儀屋は重機が必要なのだが、今まで霊柩車のことしか気がつかなかった。棺桶を埋めるときは植木屋が木を植えるときのように急いで奇麗に掘っておかなければいけない。墓場であるから、昔のそれは既に墓堀してあるのだろうか、それとも一挙に重機を使って掘り起こしてしまうのかは分からないが、これはこれで一寸面白い話だと感じた。
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