名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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アルジェリア 人質事件

2013-01-22 22:00:34 | Weblog
2013.1.22(火)
 イスラム武装勢力がアルジェリア・イナメナスの天然ガス関連施設を襲撃したのは1月16日のことだった。武装勢力らは日本人を含む外国人やアルジェリア人多数を拘束し、籠城した。
 この天然ガス関連施設のプラントを受注していたのは、日本のプラント建設大手「日揮」で、その社員17名が人質となった。
 事件発生から5日たった昨日(21日)夜、安倍首相は事件が起きたイナメナスの病院で行方がわからなかった日揮の日本人駐在員10人のうち7人の遺体を確認したことを明らかにした。17人のうち7人はすでに生存が確認されていたので、残る3人が依然行方不明のままである。
 アルジェリアのセラル首相は、犠牲になった外国人の人質は8カ国の37人、この他に5人が行方不明となっていると発表した。一方、イスラム武装勢力の死者は29人で、3人を拘束したとしている。
 日本政府は事件発生当初、岸田外相がアルジェリアの外相と電話会談し、早期解決と人命最優先で対応するよう要請した。また東南アジアに外遊中だった安倍首相もセラル首相に軍事作戦の中止を要請したが、19日アルジェリア軍が人質救出作戦を強行した。
 こうして今回の大がかりなテロ事件は収束に向かったようであるが、結果は多勢の犠牲者を出す大事件となった。中でも日本人の犠牲者が一番多かったようで、安倍首相ではないが、日本人として痛恨の極みである。
 筆者は30年以上も前であるが、今回の事件の発端ともなったマリ国へ行ったとき、そこでも日本人に逢った経験がある。日本人は特に企業活動を通じて世界中で活動している。9.11の日本人の犠牲者は24人だったが、これからもこうした海外で活動する日本人をどう守るかが大きな課題である。

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