名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

ニホンウナギ国際危惧種登録

2014-06-12 17:43:10 | Weblog
2014.6.12(木)
国際自然保護連合(IUCN)は12日、2014年版レッドリストを発表し、東アジア海域に生息するニホンウナギを緊急度が二番目となる絶滅危惧種(絶滅危惧ⅠB類)に登録した。
 欧州に生息するヨーロッパウナギは既に2010年のリストで最も絶滅の可能性が高い「絶滅危惧ⅠA類」に登録されている。
 自然環境の悪化や濫獲が原因だとされているが、愚かな人間は最悪の事態になっても過ちを繰り返している。 
今回の登録は、日本の天然産成魚の漁獲高が30年前の10分の1にに激減していることや、稚魚のシラスウナギの乱獲、工事による湖沼、河川での生息地の消失などが絶滅の危機に瀕していることから決定したとしている。
最近の漁獲量は変動が激しく、昨年のシラスウナギは過去10年間で最も高い1キロ248万円で取引されたが、今年は豊漁で4月には40万円まで下がったという。
ニホンウナギは日本や中国、韓国、台湾沿岸に生息し、成魚が西太平洋のマリアナ諸島近海で産卵、孵化した稚魚が黒潮に乗って戻ってくると言われている。
 うなぎは産卵から成魚に育てる養殖技術はまだ確立されておらず、沿岸で捕らえた稚魚のシラスウナギを成魚に育てる養殖にとどまっている。
 東京湾、伊勢湾、大阪湾の海岸線の8割はコンクリートなどの人口護岸で固められ、上流のダムや堰きが稚魚の遡上を阻んで自然繁殖の大きな妨げとなっている。こんなことは早くから分かっているにもかかわらず、未だにあちこちでダムの建設が進められていることがおかしい。
 危険度の高い危惧種に指定されて農林水産省はどうするのであろうか。報道によると、水産庁の幹部は「捕獲が規制されることはない」から、「影響は限定的だ」とまるで他人ごとのようなことを言っているというから呆れる。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿