名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

STAP論文は捏造 理研最終報告

2014-04-03 09:57:19 | Weblog
2014.4.3(木)
 理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらが発表した「STAP細胞」の論文について、理研の調査委員会は4月1日、小保方氏が単独でデータを捏造や改ざんをしたと認定した。また、他の共著者には不正行為はなかったと結論づけた。しかしSTAP細胞そのものの存在の有無には触れなかった。
以上は4月2日付の中日新聞に記載された内容だが、かなりきつい内容である。また敢えて他の共著者の「無罪」を強調した。ただ、STAP細胞の存在を直ちには否定しなかった点は微妙な憶測を残した。
野依良治理研理事長は、論文取り下げを共著者らに勧告するとし、処分については「懲戒委員会の議を経て厳正に行う」と述べた。
学会の意向は総じて厳しい見方である。
これに対して小保方さんは「承服できない」とし、不服申し立てをする方針という。「多能性を示す画像を別の実験から取り入れたのは捏造に当たる」とか「遺伝子分析画像に切り貼りがあったのは改ざんである」とか言われても、我々一般人には皆目検討もつかないことだ。小保方さんは論文を取り消す意思はないというが、そういう信念なら簡単に妥協しないことをかすかながら期待する判官びいきでいたい。

3日付の中日春秋でこんな記事が載っている。
<雁風呂や海あるる日はたかぬなり 高浜虚子>
雁は秋に北から日本に向かって木の枝をくわえて旅をする。疲れると枝を海面に浮かべ、その上に止まる。羽を休める。日本にたどり着くと枝を浜辺に落としていく。春に再び、自分の枝を拾って北へ旅立つ。
 「雁が去った後の浜辺には、生きて帰れなかった数の枝だけが残る」。その枝で風呂を焚いて不幸な雁の供養をしたのが「雁風呂」だという。哀れな話である。
 春秋子は、この話の舞台は青森県外ヶ浜だが、実際に枝で風呂を焚く風習はないといい、考えてみればどれだけの枝がいることかと思い描く。
 信じていたものを否定されるのは寂しい。万能細胞。まだ、どこかで信じていたいと思う自分もいる。一連の騒動を「哀れな話だなあ」と思いつつも、と締めくくる。


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1 コメント

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拝読しました (原 宜子)
2014-04-03 21:07:44
ブログつぶて、とても全部とは参りませんが、最近のものを拝読しました。つくづく感心しました。高い見識ととても豊かな感性に敬服しました。これからも拝読させていただきます。有難うございました。
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