名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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鳥インフル3年ぶりに発生

2014-04-14 19:49:41 | Weblog
2014.4.14(月)
 熊本県は13日、同県多良木町の養鶏場で鶏が大量死したことを発表した。簡易検査で6羽が陽性となり、うち2羽の遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザウイルスH5型が検出されたことも公表した。
 熊本県はこの養鶏場と、経営者が同じ養鶏場(同県相良村)で、計11万2000羽の殺処分をし、14日未明までに相良村での殺処分を終えたと伝えている。
 国内の養鶏場での発生は、2011年3月の千葉市以来3年ぶりとなる。熊本県は両養鶏場から半径3キロ以内の計4万3000羽の鶏と卵の移動を制限し、半径3~10キロの計39万8000羽と卵は外部への搬出を制限したという。
 これら大量の殺処分は、県職員や農協関係者、陸上自衛隊員らが夜を徹して必死に行っており、農水省の有識者会合の伊藤寿啓鳥取大教授は「農場から比較的早く報告があり、二次的感染が広がる事態はそれほど心配していない」と対応の迅速さを伝えている。
 鳥インフルエンザは、もともとはカモなどの水鳥にいたウイルスが、ふんなどを通じてニワトリをはじめほかの鳥に感染し、せきなど呼吸器の症状を引き起こす病気である。
 鳥インフルエンザのウイルスは、平成22年から翌年にかけて、鹿児島や宮崎、千葉など全国9つの県の養鶏場のニワトリで確認されたほか、少なくとも16の道府県で野鳥に感染していたことが分かっている。
 鳥インフルエンザのウイルスは、ニワトリに対する毒性によって病原性の分類が行われ、感染させたニワトリで10日以内の致死率が75%以上になると「高病原性」と判定される。
 韓国では、今年1月にH5N8型の鳥インフルエンザウイルスが食用のアヒルやニワトリから検出され、1100万羽以上の大量の殺処分が行われていることが伝えられている。
 鳥インフルエンザに詳しい京都産業大学鳥インフルエンザ研究センターの大槻公一センタ-長は「韓国でも鳥インフルエンザが大流行していて、いつ国内で感染が広がってもおかしくない状態が続いていた。ゴールデンウイークが終わる頃までは渡り鳥の移動の時期で、感染がさらに広がる可能性がある。養鶏場や鳥を飼育している施設では、防疫対策の徹底など警戒をしてほしい」と話している。
 今回の事態はその発生源が明らかでないため対応が困難であるが、事態の拡大を防ぐためには大量処分も仕方ないことであろうか。発生した農家にしてみれば運が悪かったとしか言いようがなく、気の毒の一語である。
 なお、2010(平成22)年3~7月、宮崎県で口蹄疫(こうていえき)にかかった約29万頭の牛や豚が「殺処分」されたことはまだ記憶に新しい。 

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