名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

50年ぶりに佐渡島旅行

2014-06-04 10:26:15 | Weblog
2014.6.4(水)
 今から50年前、今でいうゴールデンウィークの始まりであった4月29日に結婚式を挙げたので、後の休日も利用して東北地方から最後に佐渡島へ渡る新婚旅行に出かけた。
 新潟港から乗った船は大型のフェリーだった記憶があるが、五月晴れの穏やかな航海のこと、甲板で海を眺めていると、目の前の椅子に座っていた老夫婦が声をかけてきた。「あなた方は新婚旅行ですか。私たちは結婚して50年の金婚旅行です。もう50年も経って年老いてしまいましたが、あなた方のような若い方を見るとうらやましいですね。これからの人生いろいろありますが、お幸せに!」といった趣旨の言葉をかけていただいた記憶である。
 あれからあっという間の50年、この老夫婦の言葉が忘れられず、もう一度どうしてもあの船に乗って佐渡へ渡りたかった。その思いが今回の佐渡行である。
 ところが乗船した船はカーフェリーではなかった。旅行会社に敢えてカーフェリーで行きたいと断ってなかったので、乗船したのは海上を浮上して航行する“ジェットフォイル”という名の超高速船であった。時速80キロ余、佐渡までほぼ1時間という早さである。フェリーでは今でも2時間半もかかるというのにである。シートベルトを占めて着席しなければならず、もちろん甲板などもないから、外気に触れることもできない。50年前のあの光景はもうなかった。
 さて50年前に泊まった最初の宿は、船の到着した両津港ではなく、島の西側・真野湾に面した“佐渡観光ホテル八幡館”というのが連れ合いの記憶であったのでそこへ泊まった。当時は木造の日本旅館風であったはずであるが、ホテルによると平成元年に洋風に改築したとのことであった。
 ところで50年前、1964(昭和39)年というのは、新幹線が開通した(10月1日)年であり、東京オリンピックが開催された(10月10日)年でもあった。また我々が新潟から佐渡へ旅行した直後の6月16日には新潟地震が起きた。液状化でビルが傾いた状況が報道されて驚かされた記憶がある。
 さらに新潟国体の開催年でもあり、本来秋に開催される予定であったが東京オリンピックのため春季大会として6月6日から開催された。これには当時の昭和天皇が佐渡を訪れになられ、なんと八幡館にお泊りになられた。今でも当時の写真がホテルのロビーに飾られていた。
 しかし今の佐渡の大きな変化は絶滅した朱鷺の復活である。環境庁はもちろん、全島民が朱鷺の成長に心を動かしていることはうれしい限りである。

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