音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■第 6回「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」のご案内■

2010-06-10 00:02:43 | ■私のアナリーゼ講座■
■第 6回「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」のご案内■
                 2010.6.10  中村洋子


★第 6回  第 1巻 第 6番 ニ短調  前奏曲とフーガ
≪「バッハ・平均律」の源である「J.C.F.フィッシャー」の鍵盤作品が、
      ベートーヴェン・ピアノソナタに、及ぼした影響≫

■日時:2010年 7月 14日(水) 午前 10時 ~ 12時 30分

■会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ

■会費:3,000円 ( 要予約 )  Tel.03-3409-1958 


★バッハ「平均律クラヴィーア曲集」のアイデアや形式は、

何もないところから、突然、

打ち上げ花火のように、出てきたのではありません。


★バッハ (1685~1750 ) より、少し前に生まれた

「ヨハン・カスパール・フェルディナンド・フィッシャー」

( 生年は二説あり1656 or 1670ころ~1746 ) という作曲家が、

「アリアドネ・ムジカ Ariadone Musica」という曲集を

出版しています。


★「平均律クラヴィーア曲集」とアイデア、様式、

さらには主題まで酷似した曲集です。

その相似点を、ただ指摘するだけではなく、

バッハがフィッシャーから、何を学び、

それをどう発展させ、その結果として、

自分の「 プレリュード&フーガ 」 を完成させたか、

詳しくご説明いたします。


★フィッシャーからバッハへの流れを理解しますと、

ベートーヴェンが、バッハのみならず、

フィッシャーをも、実に深く研究していたことが、

分かってきます。


★ピアノソナタ 21番 「 ワルトシュタイン 」 Op.53や、

15番 「 パストラーレ 」 Op.28 などに、

どのように影響を及ぼしているか、

さらに、それを知ることにより、

どのような演奏をベートーヴェンが望んでいたかさえが、

自ずと分かり、演奏するうえで、大きなヒントとなります。


★ワルトシュタインの冒頭は、

夜間工事で、アスファルトを剥がす掘削機のように、

鍵盤を叩きつけるべきものでは、ないのです。


★平均律クラヴィーア曲集 1巻 6番の,

プレリュードに含まれる保続音や、

フーガに使われている、バッハでしか書けない、

特徴的な和音についても、

分かりやすく、お話いたします。


■ 今後のスケジュール

第 7回 9月 9日 (木) 第 7番 変ホ長調 前奏曲とフーガ 
    午前10時~12時30分 
    会費:3,000円

■カワイ表参道
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-1 
 Tel.03-3409-1958 
 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
 omotesando@music.kawai.co.jp



                         ( 野草 )
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