音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ スペインの新聞に紹介されました ■

2008-10-11 12:03:31 | ■ 感動のCD、論文、追憶等■
■ スペインの新聞に紹介されました ■
        08.10.11  中村洋子

★きょうは「十三夜」です。

旧暦9月13日の月を楽しむ、日本独自の行事だそうです。

「十五夜」は「芋名月」、

「十三夜」は、「栗名月」あるいは「豆名月」といわれます。

ちょうど、知人から「丹波の栗」を頂きました。

弾けんばかりに肥り、シットリと典雅な甘み、

口の中でホクホクとほろける食感に、感動しました。

誉れ高き「丹波」、まさに栗名月です。

お豆もこれから美味しくなり、特に秋の「みつ豆」は大好きです。


★ギター独奏曲「十三夜」を収録したCD「星の林に月の船」は、

お蔭さまで、皆さまに喜んで聴いていただいております。

同時に発表しました「龍笛とピアノのためのデュオ」も、

「日本の秋の風情に合い、しみじみと聴いております」

というお便りも、届きました。


★ヨーロッパと日本とでは、芸術作品における、

月の扱い方が、大きく異なると、私は思います。

ドビュッシーのピアノ曲と歌曲の「Clair de Lune = 月あかり」、

フォーレの歌曲「Clair de Lune = 月あかり」、

シューマンの歌曲「Mondnacht = 月の夜」などは、

月に照らされた地上の情景や、人間の心理描写です。


★日本では、月を直接眺め、愛でる対象としての月のようです。

私の、愛でる対象としての「十三夜」というタイトルを見て、

ヨーロッパの方がどのように感じるか、とても興味があります。

何人かの方に、これから尋ねてみようと思っております。


★8月5日のスペインの新聞「La Nuvea Espana」に、大きく、

チェロのベッチャー先生へのインタビュー記事が、掲載されました。

先生は「レパートリーとして、古典作品と現代作品の両方を、

幅広く演奏し、最近は、日本の作曲家Yoko Nakamuraと一緒に、

CDを出した」とお話になり、私を紹介してくださいました。


★「十三夜」は、午後3時すぎ、お日さまが西に傾くころ、

東から、昇ってきます。

満月よりは、若干欠けたお月さまです。

雲が晴れ、澄んだ夜空にくっきりと浮かぶといいですね。


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