2007/10/3(水)
★ブラームス晩年の「ピアノ小品集」を、理解するためには、
「クラリネットトリオ・Op.114」(1891年作曲、翌年出版)を、勉強する必要があります。
なぜなら、晩年のピアノ小品集は、Op.116、117、118、119だからです。
ちなみに、Op.115は、クラリネット五重奏曲、
Op.120は、クラリネットソナタ第一番、第二番です。
ピアノ小品集は、クラリネットの室内楽作品に囲まれて、作曲されています。
★まずは、演奏を聴き、つぎに楽譜を参照してください。
ブラームス独特の、3度音程、4度音程を学ぶことができ、
その音色は、ピアノ演奏に応用することができます。
音程につきましては、ベートーベンの影響が、とても強く出ていますが、
それを突き抜け、ブラームスでしかない世界に到達しています。
★余談ですが、ブラームスの3度の関係の転調は、
シューベルト、シューマンから受け継がれています。
彼らは、ベートーベンの「ワルトシュタイン」ソナタから、
その手法を学んだように、私には思われます。
★クラリネットソナタや、五重奏曲は、比較的、耳にする機会が多いと思います。
しかし、それに匹敵する傑作「クラリネットトリオ」は、あまり演奏されません。
なぜでしょうか。
これは、ピアノを伴った三重奏曲の難しさにあります。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノの三重奏曲も、同様に
ピッチの問題を含め、非常に難しい編成です。
名手3人が弾いても、なかなか円満には行きません。
ヴァイオリンの代わりに、クラリネットが入るクラリネットトリオは、
クラリネットが、ヴァイオリンと比較して、音が柔らかく、
音量バランスの問題があるため、ますます演奏困難になります。
超一流の3人でないと、とても音楽になりません。
★「トリオOp.114」の愛聴盤は、≪BRILLIANT CLASSICS 93156≫です。
クラリネット=カール・ライスター、チェロ=ヴォルフガング・ベッチャー、
ピアノ=フェレンツ・ボーグナー、による極め付けの名演奏です。
この夏、銀座・山野楽器で、この輸入版CDを発見しました。
後日「素晴らしい演奏のCDです、贈呈するのでもっと、仕入れてください。」と
お店の方に、お願いしておきました。
きょう、山野楽器に行きましたところ、BRILLIANT CLASSICS のコーナーに、
この三重奏が置いてあるだけでなく、室内楽やクラリネットのコーナーにも、
並べられており、とても嬉しくなりました。
★輸入版ですので、簡単には手に入らないと思いますが、
山野楽器で入手できます(宣伝する訳ではありませんが・・・)。
このシリーズで、私の愛聴盤は、テレサ・ベルガンサの「スペイン歌曲名唱集」、
シューベルト「室内楽曲集」、モーツァルト「室内楽作品集」、
ブラームス「室内楽作品集」です。
ベルガンサ以外は、ベッチャー先生もお弾きになっています。
★来週末、ベッチャー先生が私の作品を録音されました「CD」が、出来上がります。
≪ベッチャー、日本を弾く Wolfgang Boettcher Plays Japan≫です。
ここまで、漕ぎ着けるのに、大変な苦労がありました。
しかし、いろいろな方のお手伝いで、素晴らしいCDに仕上がりました。
マスタリングも、奇跡的に最高の技術をお持ちの方に、お願いすることができました。
彼は、ピアティゴルスキーが、50年前に残したドボルザーク「チェロ協奏曲」を、
リマスタリングで“きょう録音した”かのように、蘇らせるなど、
世界的にその実績が知られた方です。
NYのスタジオに残されていたテープは、いまにも切れそうな状態だったそうです。
人類の遺産のような素晴らしい演奏が、彼の手によって再び命をとりもどしました。
(ピアティゴルスキーは、知る人ぞ知るチェロの巨匠、フルトベングラー時代の
ベルリンフィルで、首席チェリストを務めたこともある伝説的な存在です)
★ベッチャー先生のCD≪ベッチャー、日本を弾く≫も、彼の渾身の努力で、
音質の調整などを、最高の状態に仕上げていただきました。
CD-Rからの製作でしたが、溜息の出るような素晴らしい音質を引き出し、
CD製作そのものも芸術作品となりました。
チェロの神様が手を差し伸べてくださったのでしょう。
このCDについては、また、ご案内いたします。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★ブラームス晩年の「ピアノ小品集」を、理解するためには、
「クラリネットトリオ・Op.114」(1891年作曲、翌年出版)を、勉強する必要があります。
なぜなら、晩年のピアノ小品集は、Op.116、117、118、119だからです。
ちなみに、Op.115は、クラリネット五重奏曲、
Op.120は、クラリネットソナタ第一番、第二番です。
ピアノ小品集は、クラリネットの室内楽作品に囲まれて、作曲されています。
★まずは、演奏を聴き、つぎに楽譜を参照してください。
ブラームス独特の、3度音程、4度音程を学ぶことができ、
その音色は、ピアノ演奏に応用することができます。
音程につきましては、ベートーベンの影響が、とても強く出ていますが、
それを突き抜け、ブラームスでしかない世界に到達しています。
★余談ですが、ブラームスの3度の関係の転調は、
シューベルト、シューマンから受け継がれています。
彼らは、ベートーベンの「ワルトシュタイン」ソナタから、
その手法を学んだように、私には思われます。
★クラリネットソナタや、五重奏曲は、比較的、耳にする機会が多いと思います。
しかし、それに匹敵する傑作「クラリネットトリオ」は、あまり演奏されません。
なぜでしょうか。
これは、ピアノを伴った三重奏曲の難しさにあります。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノの三重奏曲も、同様に
ピッチの問題を含め、非常に難しい編成です。
名手3人が弾いても、なかなか円満には行きません。
ヴァイオリンの代わりに、クラリネットが入るクラリネットトリオは、
クラリネットが、ヴァイオリンと比較して、音が柔らかく、
音量バランスの問題があるため、ますます演奏困難になります。
超一流の3人でないと、とても音楽になりません。
★「トリオOp.114」の愛聴盤は、≪BRILLIANT CLASSICS 93156≫です。
クラリネット=カール・ライスター、チェロ=ヴォルフガング・ベッチャー、
ピアノ=フェレンツ・ボーグナー、による極め付けの名演奏です。
この夏、銀座・山野楽器で、この輸入版CDを発見しました。
後日「素晴らしい演奏のCDです、贈呈するのでもっと、仕入れてください。」と
お店の方に、お願いしておきました。
きょう、山野楽器に行きましたところ、BRILLIANT CLASSICS のコーナーに、
この三重奏が置いてあるだけでなく、室内楽やクラリネットのコーナーにも、
並べられており、とても嬉しくなりました。
★輸入版ですので、簡単には手に入らないと思いますが、
山野楽器で入手できます(宣伝する訳ではありませんが・・・)。
このシリーズで、私の愛聴盤は、テレサ・ベルガンサの「スペイン歌曲名唱集」、
シューベルト「室内楽曲集」、モーツァルト「室内楽作品集」、
ブラームス「室内楽作品集」です。
ベルガンサ以外は、ベッチャー先生もお弾きになっています。
★来週末、ベッチャー先生が私の作品を録音されました「CD」が、出来上がります。
≪ベッチャー、日本を弾く Wolfgang Boettcher Plays Japan≫です。
ここまで、漕ぎ着けるのに、大変な苦労がありました。
しかし、いろいろな方のお手伝いで、素晴らしいCDに仕上がりました。
マスタリングも、奇跡的に最高の技術をお持ちの方に、お願いすることができました。
彼は、ピアティゴルスキーが、50年前に残したドボルザーク「チェロ協奏曲」を、
リマスタリングで“きょう録音した”かのように、蘇らせるなど、
世界的にその実績が知られた方です。
NYのスタジオに残されていたテープは、いまにも切れそうな状態だったそうです。
人類の遺産のような素晴らしい演奏が、彼の手によって再び命をとりもどしました。
(ピアティゴルスキーは、知る人ぞ知るチェロの巨匠、フルトベングラー時代の
ベルリンフィルで、首席チェリストを務めたこともある伝説的な存在です)
★ベッチャー先生のCD≪ベッチャー、日本を弾く≫も、彼の渾身の努力で、
音質の調整などを、最高の状態に仕上げていただきました。
CD-Rからの製作でしたが、溜息の出るような素晴らしい音質を引き出し、
CD製作そのものも芸術作品となりました。
チェロの神様が手を差し伸べてくださったのでしょう。
このCDについては、また、ご案内いたします。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲