音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■中村洋子 第7回「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」のお知らせ■

2010-07-17 00:14:51 | ■私のアナリーゼ講座■
■中村洋子 第7回「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」のお知らせ■
                               2010・7・17  中村洋子


★第 7回は、平均律 第 1巻 「 第 7番 変ホ長調  前奏曲とフーガ 」。

≪ベートーヴェンは、第 7番から何を学び、ピアノソナタ第 31番 Op.110を作曲したか≫


◆日時:2010年 9月 9日(木) 午前 10時 ~ 12時 30分

◆会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ

◆会費:3,000円 ( 要予約 )  Tel.03-3409-1958 



★ベートーヴェンの 「 ピアノソナタ 31番 」の 1楽章は、

一見、対位法音楽のようには、みえませんが、

実は、筋金入りの対位法で作られた音楽です。

1楽章の第 2テーマは、オルゴールの響きのような美しい音楽です。

これをしっかり 「四声」 の対位法ととらえて、演奏すべきでしょう。

1楽章 44小節の下声   ド ~ ド  へのオクターブ音階は、

ハノンの練習曲のように弾いては、意味がありません。


★それらを理解し、演奏するための、

最良な道標 ( みちしるべ ) が、

この平均律 7番の 前奏曲とフーガです。

幼少からバッハを、探究し尽くしたベートーヴェンが、

彼の引出しから選びとり、育て上げたものが、

この 31番といえましょう。

バッハの音階を弾く際、単に音の粒をそろえるだけでは不十分です。

この 7番の 前奏曲&フーガを、詳しく分析することで、

その理由が、浮かび上がってきます。


★その結果、たくさんありますベートーヴェン・ピアノソナタの、

校訂版の中から、どれを選ぶべきか、自ずと、分かってきます。

素晴らしい校訂版は、指使い一つとりましても、

そこまで、読み込んでいるのです。


● 今後のスケジュール
第8回 10月 8日 (金) 第 8番 変ホ短調 前奏曲 & 嬰ニ短調フーガ
第9回 11月 16日(火) 第 9番  ホ長調 前奏曲 & フーガ
    午前10時~12時30分 
    会費:3,000円


■ 講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。

ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽、室内楽などの作品を発表。
2003年~ 05年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、新作を発表。

自作品 「無伴奏チェロ組曲第 1番」 などを
チェロの巨匠 W.ベッチャー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー 日本を弾く 』を
07年 発表する。

08年 9月、CD 「 龍笛&ピアノのためのデュオ 」と、
ソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。

09年10月、「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が
W.ベッチャー氏によりドイツ・マンハイムで初演される。

08~09年にかけ、「バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座」
全15回を開催。

10年「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」の楽譜が、
ベルリン リース&エアラー社 Ries & Erler Berlin から出版される。

10年 W.ベッチャー氏 演奏の CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』を、発表。

10年「レーゲンボーゲン・チェロトリオス ( 虹のチェロ三重奏曲集 )」
   の楽譜が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
   Musikverlag Hauke Hack 社から、出版される。

※ブログ:「音楽の大福帳」http:// blog.goo.ne.jp/nybach-yoko


■カワイ表参道
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-1 
 Tel.03-3409-1958 
 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
 omotesando@music.kawai.co.jp


                             ( 京都・亀末広 絹のしずく )

▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■平均律 1巻 6番の E・フィッ... | トップ | ■斎藤明子・ギターリサイタル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

■私のアナリーゼ講座■」カテゴリの最新記事