■「 第 9回 横浜インヴェンション・アナリーゼ講座 」 のお知らせ■
~ 曲集の白眉 f moll 9番は、バッハが研究し尽くしたイタリアの曲がルーツ ~
2011.8.23 中村洋子
★ 第 9回 横浜インヴェンション・アナリーゼ講座 は、
Johann Sebastian Bach ( 1685~1750 )
Inventionen und Sinfonien Nr.9
バッハ 「 インヴェンション&シンフォニア 9番 」 です。
この 「 f moll 9番 」 は、全 15曲 から成る曲集の、
頂点 ともいうべき曲です。
★シンフォニア 9番は、 「 Passion motiv
受難のモティーフ 」 が、使われています。
これは、バッハの最高傑作 「 マタイ受難曲 」 や、
「 ロ短調ミサ 」 にも使われ、半音階を 用いることにより、
深い悲嘆の世界を、表現しています。
インヴェンション 8番の 明るい 「 イタリア協奏曲 」 風の、
曲想とは、正反対です。
しかし、全く、両者に関連性はないのでしょうか・・・。
★その答えのカギは、バッハと同世代のイタリア人作曲家
アレッサンドロ・マルチェッロ Alessandro Marcello の
Oboe Concerto in D minor 「 オーボエ協奏曲 」 に、あります。
バッハは、この曲を、 鍵盤独奏曲に編曲して、
研究し尽くしました。
現在では、オーボエ独奏のパートを、原曲ではなく、
バッハが編曲した旋律が、用いられているほどです。
★「 オーボエ協奏曲 」 の研究成果が、
「 インヴェンション & シンフォニア 8、 9番 」 に、
豊かに、実っています。
今回は、 「 非和声音 」 についても、
分かりやすく、ご説明いたします。
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■ 日時 : 2011年 9月23日 (祝) 午後 2時 ~ 4時 30分
■ 会場: カワイミュージックスクール みなとみらい (全15回)
横浜市西区 みなとみらい 4‐7‐1 M. M. MID. SQUARE 3F
( みなとみらい駅『出口1番』出て、目の前の高層ビル3F )
■ 受講料: ¥3000
( 要予約 ) Tel.045-261-7323 横浜事務所
Tel.045-227-1051 みなとみらい直通
■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作 を発表。
07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー日本を弾く』を発表。
08年:CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、CD ソプラノとギターの「 星の林に月の船 」を発表。
08~09年 :「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」全15回を開催。
09年10月:「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、W.ベッチャー氏により、ドイツ・マンハイムで初演される。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンのリース&エルラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を発表。
「 レーゲンボーゲン・チェロトリオス( 虹のチェロ三重奏曲集)」が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社Musikverlag Hauke Hack社から出版される。スイス、ドイツ、トルコの音楽祭で、自作品が演奏される。
10年1月より:バッハ・平均律クラヴィーア曲集第 1巻の全曲アナリーゼ講座を、カワイ表参道で開催中。
2011年 4月 :「 10 Duette fur 2 Violoncelli チェロ二重奏のため の 10の曲集 」が、 ドイツの「 Ries & Erler Berlin 、リース&エ アラー社 」から出版される。
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