音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ ベルリンでのコンサートのアンコールは「荒城の月幻想」 ■

2009-06-28 01:31:22 | ■私の作品について■
■ ベルリンでのコンサートのアンコールは「荒城の月幻想」 ■
                   09.6.28   中村洋子


★本日、ベッチャー先生から、お便りが届きました。

20日、お姉様のウルズラ・トレーデーベッチャーさんと一緒に、

演奏されたベルリンの KULTURSCHEUNE MUTTER FOURAGE 

コンサートは、「 Again your music moved the audience ! 

It is a rather small place, but a wounderfull atomospher. 」

(また、あなたの音楽が、聴く人たちを感動させました。

少し、小さいところでしたが、素晴らしい雰囲気でした)

と、書かれていました。


★会場で配られましたプログラムも、同封されていました。

   PROGRAM

Ludwig van Beethoven (1770-1827) Sonate F-Dur.op.5 Nr.1

Ⅰ.Adagio sostenuto - Allegro

Ⅱ.Rondo, Allegro vivace
       

Yoko Nakamura (Japan) 1.Suite fuer Violoncello solo

Ⅰ.Festlicher Gesang im Schneeland

Ⅱ. Der Berg lacht im ersten Fruehlingstag

Ⅲ.Ich vermisse den Fruehling, der uns verlaesst

Ⅳ. Morgengebet des Holzfaellers in den Bergen

Ⅴ.Lied der Reispflanzer - Nieselregen im Fruesommer

- Lied der Reispflanzer

Ⅵ.Eine feine Brise weht in den Reispflanzen


PAUSE


Robert Schumann (1810-1856) 3 Phantasiestuecke op.73

Ⅰ.Zart und mit Ausdruck

Ⅱ.Lebhaft Leicht

Ⅲ.Rasch und mit Feuer


Benjamin Britten (1913-1976) Sonate in C,op.65

Ⅰ.Dialogo Allegro

Ⅱ.Scherzo - pizzicato. Allegretto

Ⅲ.Elegia.Lento

Ⅳ.Marcia.Energico

Ⅴ.Moto perprtuo.Presto


★とても嬉しいことに、アンコール Zugabe で、

私の作品、チェロとピアノの二重奏曲「荒城の月幻想」

「 Fantasy on Kojo no Tsuki for violoncello and piano 」を、

弾いてくださったそうです。

作曲家冥利に尽きます。


★この二重奏は、昨年もオスナブリュックで、

ベッチャー先生と、ローランド・プレル Roland Proell 先生の

pianoで、演奏されています。

また、「荒城の月幻想」三重奏版は、ベッチャー先生と、

妹のマリアンネ・ベッチャーさん Marianne Boettcher の violin 、

ウルズラ・トレーデさんの piano で、

昨年、グリニッケ城で、演奏されています。

日本では、ベッチャー先生と、サシコ・ガブリロフ先生 

Saschko Gawriloff の violin 、

フェレンツ・ボーグナー先生 Ferenc Bognár の piano で、

演奏されています。


★先生は、これから、とてもお忙しいそうです。

バーデン・バーデンで、コルンゴルトの「チェロ協奏曲」を弾き、

リヒャルト・シュトラウスの「ソナタ」を、ファドゥーツで弾き、

そして、「特に、あなたのチェロ組曲 2番と 3番の勉強・・・」。


★バーデンバーデンは、ドイツ最南部にあり、

温泉で有名な、観光保養都市です。

ベッチャー先生は、毎年この街で、

世界から集まった学生のための、

マスタークラスを、開催されています。


★エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト

Erich Wolfgang Korngold (1897~1957)は、

オーストリアと、アメリカで活躍した作曲家です。

ユダヤ系で、ナチスの迫害でアメリカに、

亡命を、余儀なくされました。

ハリウッドでの映画音楽で、有名となりましたが、

近年、映画音楽以外の作品も、再評価されています。


★ファドゥーツは、リヒテンシュタインの首都で、

先生は、ここでも、マスタークラスとコンサートを開かれます。

リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss(1864~1949)の

「チェロソナタ ヘ長調 作品 6」は、1880~83年 の作品。

ショパンが、「エチュード Op.10」を、

20歳前後で書いたのと同様、この曲は、

シュトラウスの16~19歳の作品。

3楽章から成る、堂々としたソナタで、

天才の早熟ぶりが、うかがわれます。

第1楽章の、保続音を伴った半音階の和声進行では、

シューマンの和声が、遠くから響いてきます。


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