今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 4

2006-05-04 00:46:25 | デッドボール
俺がまだまだ青いってことか?

トミー・リー・ジョーンズが初監督した骨太「男の友情」物語。俺と基本的にセンスがあわないカンヌの観客が絶賛というふれこみだったから、警戒はしていたけど「友情モノ」の映画に飢えていたこともあって観に行ってしまった。

簡単にいうと自分の仲間を誤って撃ち殺されてしまったカウボーイが、その犯人である国境警備隊の兄ちゃんを拉致し、死体と一緒に彼をメキシコに埋葬しに行った話。撃ち殺されたのが不法入国者だったこともあって、最初の事件はウヤムヤになったのにそれを掘り起こして、権力側の人間を誘拐したもんだから、逆にお尋ね者になっちゃうジョーンズ。完璧にガイ○チである。

しかも動機になる「友情」の描写が薄すぎる!見た感じだと、困っている所を助けたのがキッカケで仲間になり、一緒にナンパしに行ったくらい。「アイツはいいヤツだった」みたいなことは言ってたけど、それが自分の人生を破綻させる行動に出る理由にはならんやろ。

あれが「男の友情」とか言うんだったら、写真の人なんかはチームメイトがぶつけられるたびに「シバき」にいかなあかんから、忙しくてたまらんぞきっと。何か間違ってるよな、あのオッさんも。

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