今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

キツツキと雨 8

2012-02-24 15:38:29 | 逆転サヨナラHR
これがオトコの癒し系。
役所広司演じる木こりのおじさんと、その山にホラー映画のロケでやってきた若い映画監督が出会い…って話。
感情を表現するのが苦手な2人が撮影を通じて徐々に心を開いていくわけだけど、終始朗らかな気分だった。
その最大の理由は役所広司の見事な演技。はじめはぶっきらぼうで愛想ないオヤジが、今まで触れたことのない世界に巻き込まれ楽しくなっちゃう。こないだは揺るぎない信念を持った山本五十六だった男が、この映画では完全にちょっと浮かれて「男の子」の気分に戻ってる可愛いおっちゃん。そこに引っ張られていく周りのキャラクターも魅力的で素晴らしい作品になっていると思う。自分的にはさらにポイントを高めているのが撮影現場の楽しさ。監督の不安な気持ちも似たような体験したことがあるし、みんなで一つの作品を作り上げる楽しさってのも堪らない。現場やりたい!改めて思った。
コメント   トラックバック (2)

サウダーヂ 7

2012-02-23 23:05:49 | ノーヒットノーラン
どうなる?ニッポン。
甲府を舞台に衰退した地方都市の現状を描いた作品。正直、自分は体験したことがない世界の話(というかスケッチ)だったが、あれが多数派で「ニッポンのリアル」だからこそ東京で大ヒットしたんだろう。
たくましく、薄給でも働く外国人に仕事だけでなく、コミュニティーとしての街すら奪われていってるのに、そこから抜け出そうという意欲も能力もない人たちが暮らす「地元」。だからこそ、その小さな世界での人間関係が何よりも重要な「地元」。
外国人労働者が地球の裏側にあるふるさとを思うサウダーヂ(郷愁)だけではなく、地元の閉塞感が堪らなくて都会に脱出した観客たちが感じる同じ気持ち。そこをついた物語なのかもしれない。
コメント

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 5

2012-02-23 00:04:55 | ノーヒットノーラン
10年かかったわけやね。
911の悲劇からおよそ10年。ハリウッドがやっと取り組んだ人々の立ち直りの物語。父親を亡くし、トラウマを抱えた少年の鍵穴探しの旅が軸になっているんだけど、心に傷と秘密を抱えているとはいえ彼の言動にイマイチ共感できずに終わってしまった。確かにむごい形でたくさんの人が亡くなった悲劇だけど、それを別の理由で沈滞しているアメリカの行き詰まりと重ね合わせる風潮はどうかと思う。また少年の行動に希望をもらった人たちの描き方も中途半端だし、その原動力となった父と息子の絆もすごく理解しづらい、気持ち悪い感じだった。アメリカ人が癒やし気分を得るための作品だから、アカデミーをとる可能性はあっても日本人にははまらんかなと思う。
コメント

第4の革命 6

2012-02-17 23:56:44 | タイムリーヒット
幸せに対する責任。
ヨーロッパ中心に?起こっている化石燃料や原子力ではない再生可能エネルギー(風力とか太陽光とか)に関するドキュメンタリー。
地球規模で見たその利便性、必要性をアピールしている作品だ。その流れに抵抗する悪者として描かれているのは世界経済を牛耳り
既得権益を守るためなら汚い手をいくらでも使う世界の支配層の連中。彼らにとっては被支配層が電力自給によって力をもったら面倒なだけだし
自分の地位すら脅かされる。だからあらゆる手を使って潰そうとするけど、世界中の意識の高い人たちによってその牙城が崩されようとしている。
見ていて考えたのは生まれて今まで、世界的に見れば恵まれた状況に生まれ、高いレベルの意識を教育されてきた今の日本に暮らす自分たちの責任。
自分だけでなく、「みんなが幸せに生きる」世界のため、何をすべきか?改めて考え直すキッカケになった。
コメント

はやぶさ 遥かなる帰還 5

2012-02-17 23:32:37 | ノーヒットノーラン
響かんな~。
はやぶさを取り上げた3社競作の2本目。渡辺謙さんがプロダクトマネージャーと言う肩書きで出てる作品だけど出過ぎ。はやぶさ帰還という偉業がチームでなくひとりの手柄に集約されすぎるし、その1人ですら満足に描かれていない体たらく。カタログならこれでいいかもしれないけど、心に全く染みない感じ。これぞ朝○新聞やなぁ。
コメント

ドラゴン・タトゥーの女 7

2012-02-15 23:36:38 | ノーヒットノーラン
つづきが楽しみ。
スウェーデン発のベストセラーミステリーのハリウッド映画化作品。ミステリーとしては犬神家の一族みたいだし、それほど唸らされる部分はない。でもそれが気にならないくらいカッコいい。3時間近い長さなのに緊張感が最後まで続くし、謎の多い登場人物たちのウラもドンドン興味が出てくる。あの2人が次どうなっていくのか?是非次も見たい。
コメント

タッカーとデイル 史上は最悪にツイてないヤツら 7

2012-02-13 23:08:13 | ノーヒットノーラン
これはパクられんやろ。
もしホラー映画の殺人鬼が、間と運の超悪いヤツらだったら…ていうコメディ。単に見た目がヤバい不器用な連中が休暇にきた森で「殺されにきました」 みたいな大学生グループと一緒になり、彼らがバッタバッタと死んでいく。死に方の残虐さを除いたら、完全にアンジャッシュのコント。勘違いが勘違いを産み、さらに運の悪さも重なって…大変だあ(笑)。そのワンシチュエーションコントで90分引っ張っちゃう強引なバカバカしさに感心したわ。
コメント

ペントハウス 4

2012-02-12 01:35:53 | デッドボール
昔のエロ本の方がずっとマシやろ。
「汚いことして儲けてる金持ちから、コツコツ働いていても苦しい労働者がお宝を強奪」貧富の差がエラいことになっているアメリカで
いかにも受けそうな設定、ここまでは別に悪くないから一応見に行った。でもそこからが酷い。盗みの作戦もメンバーも、アクシデントの対処も
粗すぎて怒る気にもなれない。あのテキトーさを「映画だから」と笑い飛ばせるような寛容な心はあいにく持ち合わせていない。
でもきっと「おもしれー」と思っちゃう人たちのレベルに合わせたら、あれもアリなんだろうなぁ・・・残念。

コメント

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ 5

2012-02-12 01:26:26 | タイムリーヒット
で、これいつテレビでやんの?
もちろんドラマは未見、東野圭吾の原作も未読だったので、もしかしたら深い部分を読み取れていないのかもしれない。
でもそれにしてもこれはただの2時間ドラマでしょ。ミステリーとしての謎解きの部分、人情もののパーツである「断絶した親子」とか「身寄りのない施設の子」とか…薄っぺらい。
阿部寛もワンパターンだし、溝端くんや松坂桃李なんてコントかよ!みたいな演技。なんだったらCM入れるタイミングまで作ってあるような作品に金を払った自分がちょっと悔しかった。
コメント

DOCUMENTARY of AKB48 show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る 7

2012-02-09 16:03:13 | 逆転サヨナラHR
かっこええなぁ。
断っておくがAKBファンではないし、フロントの何人かの名前がやっとわかるレベルの自分だ。
ドキュメントって、それまで知らなかった世界の一部を見せてくれて、視野を広げてくれる。この映画もそうだった。
被災地訪問や西武ドームでのライブ、総選挙やジャンケンによるセンターメンバー選抜…2011年大躍進したAKBのウラ側を追っかけている。
特に好きではないけど、彼女たちの真剣さや必死さ、ショービジネスの厳しさ、多人数だからこその問題…心を動かされた。
はじめはキャプテンがそれぞれのチームを動かす姿に「スポーツと同じだな」。過酷なステージ裏とファンにはその辛さを微塵も見せない根性に「すごい!かわいいじゃなくて、美しい」いつの間にかトップアイドルになった20歳前後の彼女たちが語る言葉の明確さに「かっこいい…」そう思ってしまった。
秋元さんを筆頭にした大人たちが仕掛けたAKBって、よく計算された「リアル育成ゲーム」だ。
それにハマりすぎるファンをちょっと白い目で見ていたし、その視線は変わらない。
でもステージの上の彼女たちはこんなに一生懸命、高いレベルの意識で頑張っているのはとても良くわかったし
大人の計算だけじゃなく、そのあたりが伝わる部分もあるんだろうなぁと思った。
たかみな、カッコよかったわぁ。
コメント

ストリートダンス Top of UK 4

2012-02-07 21:33:04 | ノーヒットノーラン
どすこい同好会も出てなかったし。
イギリス発のダンスムービー。ストリートとクラシックバレエ、同じダンスながら正反対のものが、初め反発してたけど、融合し昇華するベタベタな青春ストーリー。ダンスのレベルはよくわからないけど、アメリカには叶わないんちゃうかという感じ、融合した作品も…だから?レベルだったのは自分が鈍いだけだからなんだろうか?客席もタイアップしたダンススクールの生徒やその親たちが目立ち、普通の客は自分くらい。何か違和感を感じるのは自分の感情を込めた自由な表現のはずのストリートダンスなのに、スクールに通い、必死で機械的な動きを合わせる方法を学ぶという風潮。やっぱり高田純次と兵藤ゆき姉の出番かなぁ。
コメント

J.エドガー 5

2012-02-06 21:21:35 | ノーヒットノーラン
何で今?
俳優より監督として評価しているイーストウッドの新作と聞けば見逃すわけにはいかんと思ったけれど…。アメリカの成長を影で牛耳った男、FBIの創設者フーバー長官。情報が力を持ち、科学を犯罪捜査に役立てる「今のアメリカ」の一部を築いた功労者の、苦悩と孤独にまみれた人生。多分事実なんだろうし、彼の築いたシステムがさまざまな弊害をうんでいる面もあるだろう。でも何で今英雄の墓暴きをするのか?どうみてもコントなデュカプリオの爺さん演技や全く感情移入できない登場人物たちのいびつな性格は置いといて、そこのコンセプトに違和感を感じずにはいられなかった。あれを誰が喜ぶのか?
コメント